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第2章 裏
11 事情。
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フィオレは驚きすぎて動けないでいた。
衆人環視の中令嬢が転倒したことも然り、本を拾うことで誤魔化してはいたが王太子であるレックスが自ら令嬢に手を差し伸べようとしたことも然り。
だが、フィオレが何より驚いたのは去り際に殿下が見せた笑顔である。
(──理由が何であれ、あのレックス様が人前で表情を崩すなんて・・・)
「フィオレ様?如何されましたの?」
「いいえ、何でもないわ。行きましょう」
フィオレの隣を歩いていたシファ・バーロルス公爵令嬢が立ち尽くす彼女に声を掛けた。彼女は生徒会副会長であるイベルノ・ラセジェス公爵令息の婚約者である。いつもフィオレの機微を察してくれ、声を掛けてくれる。
フィオレはそんな彼女に安心させるように微笑み返したが、なにか良くないことが起こりそうな予感に体を震わせた。
フィオレ・グルーク公爵令嬢はこの国の王太子であるレックス・センエンティ第一王子の婚約者である。
二人は学園の三年生でありフィオレの王太子妃教育は恙なく終了しているため、後は丁度一年後の春、卒業式の一週間前に予定されている婚姻の儀を執り行うのみとなっている。
王太子夫妻が学生結婚をするということに、あたたかく見守るもの、難色を示す者や変に勘ぐる者と反応は様々だが、全ては王族の秘匿事項に関わるとしてレックスが決定を押しきった形だった。
すでに王城での教育を終えているフィオレは、お茶会という逢瀬の時以外に王城に出向くことはない。
また在学中はそれぞれ──次期国王であるレックスはその手腕を示すため学園を取りまとめる生徒会に、次期王妃となるフィオレはいずれ各貴族家の夫人となる女子生徒を束ねるため社交に心血を注ぐ必要があったため、同じ学年で同じクラスとはいえ学内でゆっくり言葉を交わす暇もなかった。
そんな二人を見ているからか、一部では二人が不仲だという噂が流れている。
しかし実際は長年の淑女教育のおかげで表情にこそ出ないがフィオレはレックスを好いているし、学生結婚を押し切るほど、レックスもフィオレを好いている。
フィオレは立場上王家に嫁ぐ必要があるだけで、本来相手は王族であれば誰でも良い。
しかしフィオレの実家が公爵家であり、王族の方に年齢が釣り合う者がいなかったことで、当時唯一の王子であったレックスとフィオレの顔合わせが婚約者探しに先駆けて行われ、その際幼い二人がお互いに一目惚れをしたため、二人の婚約が結ばれ現在に至っていた。
フィオレは明らかに面倒くさそうな職業である王子妃や王妃という肩書には全く興味がなかったが、レックスと添い遂げるため、妃教育が終わった今でも日夜将来のために励んでいるのだ。
レックスと出会っていなければ、フィオレは面倒のない年の離れた王族の形だけの妻になっていたことだろう。レックスとの婚約が決まり、グルーク公爵夫妻が心底安堵したことは言うまでもない。
しかしフィオレの立場の性質上、この婚約の本来の経緯は秘匿されておりそんな背景を知るものはほとんどいなかった。
フィオレの予想通り、入学式から一週間も経たぬうちに件の令嬢の噂が耳に届いてきた。
とても美しい令嬢であったため遅かれ早かれ噂にはなるだろうと思っていたが、意外と早かったなと思う。
カイエ・リーエングというのが彼女の名前だ。男爵家の長女で年の離れた兄が一人いるらしい。
男爵夫妻が文学を好むということもあり男爵領にはこの国五本の指に入るほどの蔵書を誇るリーエング図書館がある。カイエは幼少から読書を好みこれまでは領地に住んでいたようだが、今回学園入学に伴い王都に出てきて寮住まいをはじめたらしかった。
フィオレは正直全く興味がなかったのだが、日頃から声がかかる令嬢の社交場には積極的に参加し、情報収集を心掛けている。その結果、今一番ホットな話題である彼女に関しての情報が集まった、ただそれだけである。
一方同じころ、レックスもカイエ・リーエング男爵令嬢の噂を耳にしていた。
こちらも全く興味はなかったが、学園内での護衛という任務をすっかり失念しているらしいフリンツ・リービア伯爵令息がわざわざ教えてくれたのだ。
騎士団団長の次男である彼は、剣の腕だけでレックスの護衛の任に就いた実力者だ。
身体が弱く自宅から出ることも叶わないという公爵令嬢を婚約者に持ち、その婚約者の父である公爵の後見を得てはいるが、実力がなければ学園内だけとはいえ王太子の護衛は務められない。
本来、物静かで寡黙な男である。
しかし、あの令嬢にあった日からフリンツの様子がおかしい。口を開けばカイエ・リーエング男爵令嬢の話ばかりなのだ。
ある日フリンツが「カイエ・リーエング男爵令嬢が複数の令嬢に連れられて人気の少ない方へと連れていかれるのを見かけた」と言って生徒会室に飛び込んできた。なぜわざわざ生徒会室にその報告に来たのかは謎だ。
しかしあの日以来自身の身体に異常を感じないレックスは、あの異常行動の原因がカイエ自身にあるのかを確かめるために再びカイエに会ってみることにした。
あの時の感覚はフリンツが席を外しているときに他の役員には話してある。副会長のイベルノは宰相であるラセジェス公爵の長男であるため、レックスに何かがあれば宰相を通じて国王に話が行くはずだ。
もし何かしら人を操る未知の力が働いているのであれば放ってはおけない。本来なら王太子であるレックス自ら動くのは危険だが、あの時生徒会役員の中で未知の力の影響下にあったのはレックスだけなのだ。レックスは原因究明のため今一度カイエの前に立つことを選択した。
衆人環視の中令嬢が転倒したことも然り、本を拾うことで誤魔化してはいたが王太子であるレックスが自ら令嬢に手を差し伸べようとしたことも然り。
だが、フィオレが何より驚いたのは去り際に殿下が見せた笑顔である。
(──理由が何であれ、あのレックス様が人前で表情を崩すなんて・・・)
「フィオレ様?如何されましたの?」
「いいえ、何でもないわ。行きましょう」
フィオレの隣を歩いていたシファ・バーロルス公爵令嬢が立ち尽くす彼女に声を掛けた。彼女は生徒会副会長であるイベルノ・ラセジェス公爵令息の婚約者である。いつもフィオレの機微を察してくれ、声を掛けてくれる。
フィオレはそんな彼女に安心させるように微笑み返したが、なにか良くないことが起こりそうな予感に体を震わせた。
フィオレ・グルーク公爵令嬢はこの国の王太子であるレックス・センエンティ第一王子の婚約者である。
二人は学園の三年生でありフィオレの王太子妃教育は恙なく終了しているため、後は丁度一年後の春、卒業式の一週間前に予定されている婚姻の儀を執り行うのみとなっている。
王太子夫妻が学生結婚をするということに、あたたかく見守るもの、難色を示す者や変に勘ぐる者と反応は様々だが、全ては王族の秘匿事項に関わるとしてレックスが決定を押しきった形だった。
すでに王城での教育を終えているフィオレは、お茶会という逢瀬の時以外に王城に出向くことはない。
また在学中はそれぞれ──次期国王であるレックスはその手腕を示すため学園を取りまとめる生徒会に、次期王妃となるフィオレはいずれ各貴族家の夫人となる女子生徒を束ねるため社交に心血を注ぐ必要があったため、同じ学年で同じクラスとはいえ学内でゆっくり言葉を交わす暇もなかった。
そんな二人を見ているからか、一部では二人が不仲だという噂が流れている。
しかし実際は長年の淑女教育のおかげで表情にこそ出ないがフィオレはレックスを好いているし、学生結婚を押し切るほど、レックスもフィオレを好いている。
フィオレは立場上王家に嫁ぐ必要があるだけで、本来相手は王族であれば誰でも良い。
しかしフィオレの実家が公爵家であり、王族の方に年齢が釣り合う者がいなかったことで、当時唯一の王子であったレックスとフィオレの顔合わせが婚約者探しに先駆けて行われ、その際幼い二人がお互いに一目惚れをしたため、二人の婚約が結ばれ現在に至っていた。
フィオレは明らかに面倒くさそうな職業である王子妃や王妃という肩書には全く興味がなかったが、レックスと添い遂げるため、妃教育が終わった今でも日夜将来のために励んでいるのだ。
レックスと出会っていなければ、フィオレは面倒のない年の離れた王族の形だけの妻になっていたことだろう。レックスとの婚約が決まり、グルーク公爵夫妻が心底安堵したことは言うまでもない。
しかしフィオレの立場の性質上、この婚約の本来の経緯は秘匿されておりそんな背景を知るものはほとんどいなかった。
フィオレの予想通り、入学式から一週間も経たぬうちに件の令嬢の噂が耳に届いてきた。
とても美しい令嬢であったため遅かれ早かれ噂にはなるだろうと思っていたが、意外と早かったなと思う。
カイエ・リーエングというのが彼女の名前だ。男爵家の長女で年の離れた兄が一人いるらしい。
男爵夫妻が文学を好むということもあり男爵領にはこの国五本の指に入るほどの蔵書を誇るリーエング図書館がある。カイエは幼少から読書を好みこれまでは領地に住んでいたようだが、今回学園入学に伴い王都に出てきて寮住まいをはじめたらしかった。
フィオレは正直全く興味がなかったのだが、日頃から声がかかる令嬢の社交場には積極的に参加し、情報収集を心掛けている。その結果、今一番ホットな話題である彼女に関しての情報が集まった、ただそれだけである。
一方同じころ、レックスもカイエ・リーエング男爵令嬢の噂を耳にしていた。
こちらも全く興味はなかったが、学園内での護衛という任務をすっかり失念しているらしいフリンツ・リービア伯爵令息がわざわざ教えてくれたのだ。
騎士団団長の次男である彼は、剣の腕だけでレックスの護衛の任に就いた実力者だ。
身体が弱く自宅から出ることも叶わないという公爵令嬢を婚約者に持ち、その婚約者の父である公爵の後見を得てはいるが、実力がなければ学園内だけとはいえ王太子の護衛は務められない。
本来、物静かで寡黙な男である。
しかし、あの令嬢にあった日からフリンツの様子がおかしい。口を開けばカイエ・リーエング男爵令嬢の話ばかりなのだ。
ある日フリンツが「カイエ・リーエング男爵令嬢が複数の令嬢に連れられて人気の少ない方へと連れていかれるのを見かけた」と言って生徒会室に飛び込んできた。なぜわざわざ生徒会室にその報告に来たのかは謎だ。
しかしあの日以来自身の身体に異常を感じないレックスは、あの異常行動の原因がカイエ自身にあるのかを確かめるために再びカイエに会ってみることにした。
あの時の感覚はフリンツが席を外しているときに他の役員には話してある。副会長のイベルノは宰相であるラセジェス公爵の長男であるため、レックスに何かがあれば宰相を通じて国王に話が行くはずだ。
もし何かしら人を操る未知の力が働いているのであれば放ってはおけない。本来なら王太子であるレックス自ら動くのは危険だが、あの時生徒会役員の中で未知の力の影響下にあったのはレックスだけなのだ。レックスは原因究明のため今一度カイエの前に立つことを選択した。
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