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夢とは
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「あなたも来たみたいね。ニゲラ。」
「……なんか声が聞こえてきたと思ったら、まだやっていたのか」
レシアの後ろから銀色の髪をもつ男の子がやってきた。
男の子はため息をつく。
「何見てるんだ。みるな」
「えっごめんなさい。」
私はすぐ視線をそらした。
怖い人なのかな。
「こら。ツイにちょっかいかけない」
にらみつける男の子にレシアは叱る。
この子もレシアと同じ世界の人なのかな?仲よさそうにみえるし。
「またこうやってバカらしい夢をみせる。彼女のことを忘れたのか。」
彼女?
「……その話はやめてちょうだい。あんな事はあったけど、私はまだ夢を持つ子をみるのが好きなの。確かに、あの子みたいに傷ついてほしくない。でも、かがやきをあたえたい。」
レシアは悲しそうな顔しながらも、言葉には強い想いがあると感じた。
……あの子?ってことは昔、ここで何かあったのかな。
「ったく。おい、お前」
「な、なに?」
男の子は私のところに歩いてくる。
怖いんだけど。
「こんな事ばかりやるな。これはあくまで「ごっこ」だ。遊びでしかない。」
ごっこ?
遊んでいるっていうの?あんなに頑張ったのに。
「……っなんてこというの」
「事実だ。夢をみるのはいい。だが、全員が夢を叶えられるわけじゃない。夢は時に苦しみになる。お前は子どもだから分からないんだ。」
なんでそんなこというの。
私が明るくなれたのは、前を向けたのは夢を与えてくれたここのおかげなのに。
「ひどい。私は……前までずっと失敗がこわくて何も出来なかった。でも、今前を向けるのは夢を見せてくれたレシアのおかげなの!」
この場所で色んな人に出会ったおかげで、私は前をふみだせたんだ。私はこれからも続けていきたい。自分を表現したい!
「歌うのが、おどるのが……自分をみせることが楽しいって思わせてくれたのは、ここで目標が出来たから! 自信になった。」
もし、夢が叶わないとしても。
詰みあげたものはかがやきになるんだ。
歌もダンスも出来なかったけど、やってきた一つ一つの頑張りから出来たんだ。
「ここで教えてくれた事、やってきたことは、絶対に消えないよ! 夢が叶わなくても、色んなことやって他の夢を見つけたらいいじゃない! かがやきは1つじゃない!前をむけば!」
「それにっ……あなたも子どもじゃない!」
「んなっ!」
私が言い返すと、男の子は声をあげて驚いていた。
いや、少し怒っている?
「たしかにっ……ニゲラは花の妖精で可愛げがあるから若く見えちゃうんだよね。ふふっ。にらみつけたり、お前って言ったり子どもっぽい。」
「う、うるせえ!」
急にレシアが笑いだし、男の子は顔を赤らめていた。
「もういい! 勝手にしろ!」
なんか怒らしてしまったみたい。
男の子はテクテクと地面を叩きながら帰っていった。
「ツイ。あなたの目標ができたばっかりなのにごめんなさい。前に色々あってね、彼は少し心配しているみたい。」
心配?
ふつうに怒っているように見えたけど。
「彼はニゲラ。花の妖精よ。まあ、私もなんだけど」
「そうなの!?」
「ええ。」
たしか妖精って姿を変れることができるのよね。
それで服を作ってくれたし。
レシアも花の妖精なんだ。
本当に不思議な世界だなあ。ここ。
「心配ばっかりしても良いことないのに。」
「ね、昔になにがあったの?」
私はついたずねてしまった。
「昔にね、とある虹のエクスプレーヤーと呼ばれる子がいたの。彼女は人々に夢を与えてね。かがやいていた。……でも、やめてしまったの。」
「どうして?」
「彼女は、アイドルを目指していたの。でも、なれなかったんだって。ケガをしてしまってね。」
そんなことがあったんだ。
たしかに、夢が叶わなかったら悲しいよね。
「ニゲラは一番悲しんでいたわ。彼、曲を作るのが好きなの。そして、彼女の歌を聴いてすごく喜んでいて……だから一緒に曲を作っていてね、彼にとっても大事な友達だったみたい。」
それでニゲラっていう子は、夢を見るなっていうのか。
たしかに、そんなことがあったら悲しいし、その子みたいな想いをしてほしくないと思うかも。
「でも、ツイの言う通りよ。ここは背中を押すキッカケにもなる場所。きっと彼女の役にも立っているし今もきっとかがやいていると思う。」
そういうと、レシアはわたしを抱きしめた。
「ありがとうツイ。わたし、もっとここをかがやかせたい。きっと明日には何人かの人間もきてくれてもっとかがやくわ」
「うん! 次はもっと色んな人に届くようにがんばる!」
「えぇ!」
レシアは嬉しそうに微笑んでいた。
「……なんか声が聞こえてきたと思ったら、まだやっていたのか」
レシアの後ろから銀色の髪をもつ男の子がやってきた。
男の子はため息をつく。
「何見てるんだ。みるな」
「えっごめんなさい。」
私はすぐ視線をそらした。
怖い人なのかな。
「こら。ツイにちょっかいかけない」
にらみつける男の子にレシアは叱る。
この子もレシアと同じ世界の人なのかな?仲よさそうにみえるし。
「またこうやってバカらしい夢をみせる。彼女のことを忘れたのか。」
彼女?
「……その話はやめてちょうだい。あんな事はあったけど、私はまだ夢を持つ子をみるのが好きなの。確かに、あの子みたいに傷ついてほしくない。でも、かがやきをあたえたい。」
レシアは悲しそうな顔しながらも、言葉には強い想いがあると感じた。
……あの子?ってことは昔、ここで何かあったのかな。
「ったく。おい、お前」
「な、なに?」
男の子は私のところに歩いてくる。
怖いんだけど。
「こんな事ばかりやるな。これはあくまで「ごっこ」だ。遊びでしかない。」
ごっこ?
遊んでいるっていうの?あんなに頑張ったのに。
「……っなんてこというの」
「事実だ。夢をみるのはいい。だが、全員が夢を叶えられるわけじゃない。夢は時に苦しみになる。お前は子どもだから分からないんだ。」
なんでそんなこというの。
私が明るくなれたのは、前を向けたのは夢を与えてくれたここのおかげなのに。
「ひどい。私は……前までずっと失敗がこわくて何も出来なかった。でも、今前を向けるのは夢を見せてくれたレシアのおかげなの!」
この場所で色んな人に出会ったおかげで、私は前をふみだせたんだ。私はこれからも続けていきたい。自分を表現したい!
「歌うのが、おどるのが……自分をみせることが楽しいって思わせてくれたのは、ここで目標が出来たから! 自信になった。」
もし、夢が叶わないとしても。
詰みあげたものはかがやきになるんだ。
歌もダンスも出来なかったけど、やってきた一つ一つの頑張りから出来たんだ。
「ここで教えてくれた事、やってきたことは、絶対に消えないよ! 夢が叶わなくても、色んなことやって他の夢を見つけたらいいじゃない! かがやきは1つじゃない!前をむけば!」
「それにっ……あなたも子どもじゃない!」
「んなっ!」
私が言い返すと、男の子は声をあげて驚いていた。
いや、少し怒っている?
「たしかにっ……ニゲラは花の妖精で可愛げがあるから若く見えちゃうんだよね。ふふっ。にらみつけたり、お前って言ったり子どもっぽい。」
「う、うるせえ!」
急にレシアが笑いだし、男の子は顔を赤らめていた。
「もういい! 勝手にしろ!」
なんか怒らしてしまったみたい。
男の子はテクテクと地面を叩きながら帰っていった。
「ツイ。あなたの目標ができたばっかりなのにごめんなさい。前に色々あってね、彼は少し心配しているみたい。」
心配?
ふつうに怒っているように見えたけど。
「彼はニゲラ。花の妖精よ。まあ、私もなんだけど」
「そうなの!?」
「ええ。」
たしか妖精って姿を変れることができるのよね。
それで服を作ってくれたし。
レシアも花の妖精なんだ。
本当に不思議な世界だなあ。ここ。
「心配ばっかりしても良いことないのに。」
「ね、昔になにがあったの?」
私はついたずねてしまった。
「昔にね、とある虹のエクスプレーヤーと呼ばれる子がいたの。彼女は人々に夢を与えてね。かがやいていた。……でも、やめてしまったの。」
「どうして?」
「彼女は、アイドルを目指していたの。でも、なれなかったんだって。ケガをしてしまってね。」
そんなことがあったんだ。
たしかに、夢が叶わなかったら悲しいよね。
「ニゲラは一番悲しんでいたわ。彼、曲を作るのが好きなの。そして、彼女の歌を聴いてすごく喜んでいて……だから一緒に曲を作っていてね、彼にとっても大事な友達だったみたい。」
それでニゲラっていう子は、夢を見るなっていうのか。
たしかに、そんなことがあったら悲しいし、その子みたいな想いをしてほしくないと思うかも。
「でも、ツイの言う通りよ。ここは背中を押すキッカケにもなる場所。きっと彼女の役にも立っているし今もきっとかがやいていると思う。」
そういうと、レシアはわたしを抱きしめた。
「ありがとうツイ。わたし、もっとここをかがやかせたい。きっと明日には何人かの人間もきてくれてもっとかがやくわ」
「うん! 次はもっと色んな人に届くようにがんばる!」
「えぇ!」
レシアは嬉しそうに微笑んでいた。
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