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鬼姫の始まり
五話
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甲板に着地すると。
「……スゲー………あ、船長…戻ってきましたぜ」
「おお、きたか!!」
私が船に飛び乗ると、怪我人やらが甲板に寝かされたり、傷の手当てを受けていた。
この船の船長が船員の掛け声で、不機嫌そうなミコトの前までやって来た。
「ん?嬢ちゃんどうしたんだ?ずいぶん不機嫌そうだな。」
「…別に」
あの生き物が予想以上に弱かっただけだし………
「そうか、まぁなんだ……ありがとよ、嬢ちゃんがいなかったらこの船も沈んでた、キラーシャークは船に穴を開けて沈めちまうからな、助かった。」
弱かったな………
「それよか、嬢ちゃん、自己紹介がまだだったな、俺はこの船団の船長をやっているアルフレッドってんだ、よろしくな。」
船長はアルフレッドと名乗った。
ミコトは改めて目の前の大男を見てみた、額に大きな傷後があり、頭は眩しく輝いていた。
船の船長と言われても、微妙なところだ。申し訳程度に他の船員とは違う服装をしているから分かったようなものだった。
「…ん、私はミコト、ただのミコト」
「そうか、ミコトかよろしくなーガハハハ!」
「船長さん、俺たちもお礼をさせてもらえないかな?」
会話に割り込んできたのは、冒険者の二人で、船の中で今、一番実力のある、冒険者パーティーの、二人だ。軽めの革鎧に槍をもったの男と、獣人族の女性で魔法使だった。
「おう、リチャードの坊主とキアラの嬢ちゃんか、いいぞ、俺はそろそろいくからよ!」
そう言うと船長、アルフレッドは怪我をした船員達のところに行った。
「あ……まぁ、名前は船長が言っちゃたけど自己紹介を俺はリチャード、B級冒険者で今回の冒険者のまとめ役だ、仲間を助けてくれてありがとう。」
リチャードと名乗った男の見た目は、茶髪で青い瞳の青年だった。
革の鎧を身につけて、手に持っている槍は、パルチザンと言われる両刃でやや幅広な穂先を持つ槍だった。
ミコトは、こやつ出来る、と思ったが、顔にも声にも出さなかった。
と言うか最初っからほとんどの無表情であった、アルフレッド船長がミコトが不機嫌だと気が付いたのは経験のなせる技だと言える。
「同じくまとめ役で、私はC級冒険者のキアラと言います、改めて仲間を助けてくれてありがとうございます。」
次にキリアと名乗った女性は、獣人族の魔法使いで、癖のある髪に、紫色の瞳、猫耳に尻尾がある、真面目そうな人だった。
魔法の杖を持って、短めのローブを羽織っていた。
ミコトは何かに気づいたが、挨拶は大事なことと思っているのでしっかりと答えた。
「……私はミコト、よろしく、で…………あれが相棒の白……助かったのならよかった。」
「……スゲー………あ、船長…戻ってきましたぜ」
「おお、きたか!!」
私が船に飛び乗ると、怪我人やらが甲板に寝かされたり、傷の手当てを受けていた。
この船の船長が船員の掛け声で、不機嫌そうなミコトの前までやって来た。
「ん?嬢ちゃんどうしたんだ?ずいぶん不機嫌そうだな。」
「…別に」
あの生き物が予想以上に弱かっただけだし………
「そうか、まぁなんだ……ありがとよ、嬢ちゃんがいなかったらこの船も沈んでた、キラーシャークは船に穴を開けて沈めちまうからな、助かった。」
弱かったな………
「それよか、嬢ちゃん、自己紹介がまだだったな、俺はこの船団の船長をやっているアルフレッドってんだ、よろしくな。」
船長はアルフレッドと名乗った。
ミコトは改めて目の前の大男を見てみた、額に大きな傷後があり、頭は眩しく輝いていた。
船の船長と言われても、微妙なところだ。申し訳程度に他の船員とは違う服装をしているから分かったようなものだった。
「…ん、私はミコト、ただのミコト」
「そうか、ミコトかよろしくなーガハハハ!」
「船長さん、俺たちもお礼をさせてもらえないかな?」
会話に割り込んできたのは、冒険者の二人で、船の中で今、一番実力のある、冒険者パーティーの、二人だ。軽めの革鎧に槍をもったの男と、獣人族の女性で魔法使だった。
「おう、リチャードの坊主とキアラの嬢ちゃんか、いいぞ、俺はそろそろいくからよ!」
そう言うと船長、アルフレッドは怪我をした船員達のところに行った。
「あ……まぁ、名前は船長が言っちゃたけど自己紹介を俺はリチャード、B級冒険者で今回の冒険者のまとめ役だ、仲間を助けてくれてありがとう。」
リチャードと名乗った男の見た目は、茶髪で青い瞳の青年だった。
革の鎧を身につけて、手に持っている槍は、パルチザンと言われる両刃でやや幅広な穂先を持つ槍だった。
ミコトは、こやつ出来る、と思ったが、顔にも声にも出さなかった。
と言うか最初っからほとんどの無表情であった、アルフレッド船長がミコトが不機嫌だと気が付いたのは経験のなせる技だと言える。
「同じくまとめ役で、私はC級冒険者のキアラと言います、改めて仲間を助けてくれてありがとうございます。」
次にキリアと名乗った女性は、獣人族の魔法使いで、癖のある髪に、紫色の瞳、猫耳に尻尾がある、真面目そうな人だった。
魔法の杖を持って、短めのローブを羽織っていた。
ミコトは何かに気づいたが、挨拶は大事なことと思っているのでしっかりと答えた。
「……私はミコト、よろしく、で…………あれが相棒の白……助かったのならよかった。」
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