漏れそうな女子

虎 正規

文字の大きさ
4 / 10

カレー屋の大惨事

しおりを挟む
 鍋の中に入っているカレールーをかき混ぜているお玉。
 グルグルッ。
 「うっ・・・!」
 鈍い音と声にそのお玉が止まった。
 かき混ぜている女性店員のエプロンに覆われた腹から音がしたのだ。
 グルルッ、グル。ゴロロ・・・。
 「て、店長!」
 「何だ?」
 「お、おトイレに行ってよろしいでしょうか?」
 「ガマンしろ!」
 「えー!」
 ここは飲食店。
 漏らしたら大変だ。
 なんとかしてトイレに行かなくては。
 「店長、うんち。うんちしたいですっ!」
 「馬鹿者!飲食店で、それもカレー屋でうんちとは何事だ!」
 ガタッ。
 ガタッ。
 彼女のうんち発言で食欲をなくした客達が席を立った。
 「見ろ、お前のせいで客が帰っちゃったじゃないか!」
 「だ、だって私本当にうんち出そうなんです!」
 ガタッ。
 さらにもう一人席を離れた。
 俗に言う「カレー食ってる時にウンコのことを言うな!」という奴だ。
 「あの店員うんちうんち言ってるぜ」
 「食う気なくなったな」
 「お代は払わないぞ!」
 客が次々と出て行った。
 もう店内に客はいなくなった。
 「も、もう我慢できない!」
 ガタガタ。
 彼女はカウンターの下にある棚から鍋を取り出した。
 「ま、まさか!お前。その中にする気か?」
 がしいっ!
 店長が鍋をつかんで食い止めた。
 「そうはさせるか!」
 「で、でも私もう今にも出ちゃいそうなんです!」
 ガタガタガタ。
 鍋の奪い合いをしてたらまた新しい客が来た。
 彼はさっきの彼女のうんち発言を知らないから食う気があるだろう。
 「ほら、お客さんの注文を訊いてきな」
 「は、はい・・・」
 彼女は行った。
 と、そのとき。
 ブリブリビチャビチャアッ!
 いよいよ漏らしてしまった。
 「うわああああ!」
 客はとんで逃げていった。

 後日、彼女はくびになった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

ナースコール

wawabubu
大衆娯楽
腹膜炎で緊急手術になったおれ。若い看護師さんに剃毛されるが…

まなの秘密日記

到冠
大衆娯楽
胸の大きな〇学生の一日を描いた物語です。

野球部の女の子

S.H.L
青春
中学に入り野球部に入ることを決意した美咲、それと同時に坊主になった。

意味が分かると怖い話(解説付き)

彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです 読みながら話に潜む違和感を探してみてください 最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください 実話も混ざっております

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

処理中です...