男色医師2

虎 正規

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食料確保

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 また黒河が枝を折ってメスで先を二つに割っている。
 「何してんだ?」
 「まあ見てろって」
 先が二股に分かれた枝を手に、山をうろつく。
 「木の根を越えるときは気をつけろ、向こう側にヘビがいる場合がある」
 と、そのとき。
 「いたぞ!」
 「うわあっ」
 ねっこの向こうにヘビがいた。
 「よし、この木の棒だ」
 二股に分けたところでヘビの首根っこを押さえた。
 「よし、殺せ!」
 ガン!
 聡が岩を拾い上げ、ヘビの頭をぶん殴って撲殺した。
 「食うのか?」
 「そうだ」
 「こんなんで腹いっぱいになるのか?」
 「じゃんじゃんとらんといかんな」

 結果、たくさんのヘビやトカゲ、虫等を取った。
 「どうやって料理する?」
 「うーむ、考えてなかった」

 「と、いうわけで今夜も君が晩飯だ」
 「そうは行くかい、変態医師!」
 わーわーぎゃーぎゃー。
 あの穴の中でキャンプファイヤーのように燃え上がる焚き火の傍らで飛び回る二人。
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