【本編完結】この度、ヒロインの双子の弟に転生してしまいました。〜双子の姉が転生者なうえ何故か攻略対象が近づいてくるのはなんで?〜

アラビルレイン

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第十二話 接触



そして、入学式当日。前日のあの出来事に関しては情報が足りないのでなとも出来ない。なので保留…という事になった。まぁ、戻ってからラティには何故か問い詰められたが……なんか"なんでリニスから男の匂いがするの?“だと、言っている意味が変わらなくてご機嫌取りに手を焼いたよ……って、現実逃避している場合じゃなかった。初っ端からタニタがやらかしやがったっ


「ファイ様~!おはようございます~!この前は助けていただきありがとうございますぅ~」


「……っ、君は」


「……」



この日、俺達はラティと二人並んで登校していた。それとガイアとシリウスは先に行くと言っていってしまった。どうせ行く場所が同じなのだからいいのでは?と言ったのだが何故か顔を青ざめて横に振って拒否られてしまった。解せぬっ



そうしてムスッとしながら校門を通り過ぎた辺りから後ろからダッシュで走ってくる人物がいたんだけど、よく見たらタニタだった。


何故⁈、何事⁉︎と思うも束の間、あっという間にファイ殿下の背中へ激突しそのまま後ろから抱きしめ言い放った。


「「「「………………」」」」


な、なな、何しとんじゃぁぁぁっ‼︎、ワレェぇぇぇッ‼︎


「あ、あの、それで、良かったら今日この後お礼させてくれませんか⁈」


ギュッと抱きしめながら上目使いで見上げ、キュルルンッといかにもあざとさを出しながら言い出した。


「申し訳ないけど、無理だね。てか、君は誰?私は君なんて知らないけど。」


「えっ、だって前に」


「お話中失礼しますわ。とても申し訳ありませんが、私達は急いでますの。ファイ様行きましょう」


「そうだね。」


「サラディ様の言う通りですね。ファイ殿下急ぎましょう」


「そうそう、早く行こーぜ」


「えっ、ちょっ」


ファイ殿下達はそのままスルーして学園の中へ


「…初っ端からこれかよ。辞めてくれよ」


思わず片手で額に手をやり溜め息が


「気にしなくていいんじゃない?僕達に何かあるわけじゃないんだし」


「……それもそうか」


よくよく考えたら、関係ないんだよな。てか、これってヒロインとメインヒーローの出会いのシーンじゃね?…マジかよ。


「何が気にしなくていいんだい?」


「「⁉︎」」


背後から俺の耳元で声が聞こえた。驚いて叫ばなかった自分を褒めてやりたい。てか、嘘だろ⁉︎俺が背後を取られたっ⁈気配を感じなかったぞ⁉︎バッと振り返るとアーサー殿下を始めとした側近の方々とその婚約者様達がいた。


因みに、アーサー殿下には現在婚約者はいない。理由は分からないけど色々と憶測が噂としてでてる。曰く、好いた人物がいて身分差を気にして言えてない。とか曰く、第二王子をきにしている。とかなんとか


「おはよう、リニス・ティターニア。そして、ようこそ、我がユーラナザリカ王立学園へ。僕達は君たちを歓迎しよう。」


ニコリと笑いながら両腕を広げてそう言った。なんか芝居かかってんな


「アーサー・タイラカナイ第一王子殿下にご挨拶申し上げます。」


「此処では簡要的な挨拶で結構だよ。ここでは一応、皆平等だから」


さりげなく俺の両手を、自分の両手で握りしめてそれぞれの手で手の甲をなでなでするの辞めてもらっていいですか?何で握るの?必要無くない?


「…いきなりで申し訳ありません。その手を離してもらえませんか?」


ラティがさりげなく俺とアーサー殿下の間に割り込み、さりげなくその手を解いた。


「…あぁ、ごめんね。つい、ね」


「はぁ、つい、ですか」


「うん。つい」


俺はラティの後ろから覗き込むようにしてアーサー殿下達を見た。彼の後ろの人達は何やら呆れている様子だけど、驚きも少しはあるようだ。


「殿下、そろそろ」


「あぁ、そうだったね。それじゃあ、また」


側近の一人に言われて本当に時間があまりないのか、殿下はニコッと笑い俺の片方の頬をスルッと撫でながら通り過ぎていった。


「…何だったんだ、一体」


「リニス」


「ん?…っ、ちょっ」


「アーサー殿下といつ会ったの?」


「はぁ?」


「いいから答えて‼︎」



殿下達が校舎に入ったと同時に両肩をガシッと掴まれ、ラティと向き合う形に……なんか怒ってる?


「き、昨日だと思う。ラティにドツれたあの日」


「……」


ギリィとラティの顔が凄いことになってる。昨日、あの後ラティ達と合流したのはいいが、ラティが俺を見つけたと同時にダッシュして腹にダイブする勢いで抱きついてきた。クリーンヒットだったよ。鳩尾に…痛かった。しまいにはあんなこと言うし‼︎どうしちゃったんだラティの奴は


「でも、殿下と会ったのはアレが初めてだ。気にする必要ないだろ」


「…分からないじゃないか」


「ラティ」


ラティの頭を撫でようとした時



ピンポンパンポーン



ーこれより入学式を始めますー



ピンポンパンポーン



「「……ぁ」」


い、急げぇぇぇぇっ‼︎初っ端から遅刻とかないから‼︎しかも入学式でなんて‼︎‼︎


ラティと二人で猛ダッシュ。……コレだけは言わせてください。安心してください。無事に間に合いましたから



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