118 / 303
第22話ー6
しおりを挟む
――アラブがカプリコルノ国へと行く準備が整った頃には、あれやこれやで夜10時になっていた。向こうは昼下がりくらいの時間だ。
テレトラスポルト係のタロウが「忘れ物は?」とアラブに問うと、興奮する度にそうであるように、大きな声が返って来た。
「ありません! 通行書も、マサムネ殿下からカプリコルノ陛下へのお手紙も、ハナちゃんから7番目の天使さんへの交換日記も、妹への贈り物も、その他着替えなどもきちんと持ちました!」
アーシャが心配そうな顔をして、アラブの頭の先から爪先まで確認する。
「本当に大丈夫かしら。向こうの服を着せたし、顔はレオーネ人じゃないから心配いらないし、カプリコルノと共闘することが決まってから、向こうの言葉を勉強させてたから大丈夫だとは思うけど……あ、でも、いいことアラブ? 向こうで姓を名乗っては駄目よ。『スズキ』じゃ、レオーネ人だってバレバレだもの。レオーネ人が今向こうを歩くのは危険だからね。出身地を訊かれたら、必ずヴィルジネって答えるのよ。あと、くれぐれも人前で魔法を使わないように!」
タロウが「それから」と続く。
「向こうに着いたら、僕は一緒に行けないからね? 南に真っ直ぐ歩いて行くと、王都オルキデーアの市壁の北門に着くから。で、潜ると宮廷の搦手門がすぐ見えるから」
「ご心配なく、アーシャ様! それからタロウ君も、皆さんも! 自分は宮廷オルキデーア城で兵士として勤務しつつ、頑張っているルフィーナを支えて参ります!」
ハナが少し困惑した様子で口を開く。
「な、なぁ、あたいの友達のベルには、くれぐれも優しく――」
「では、いってまいります!」
とハナの言葉を遮ったアラブは、タロウを催促してテレトラスポルトでカプリコルノへ向かって行った。
いつものテレトラスポルト場所――カプリコルノの北の海に辿り着くなり、付近にいた衛兵に武器を向けられる。
「えと、僕は、ヴィルジネ国でオルキデーア城の兵士志願者を見つけて連れて来ただけですので、これで」
と、タロウは焦った様子で言うと、小声で「じゃあね」とアラブに言って、テレトラスポルトで帰って行った。
武器は下ろされることなく、アラブに向けられたままになっている。
「おまえ…………顔、濃いな」
ヴィルジネ国にいたときは、特にそんなことは言われなかったアラブ。
レオーネ国に移ってからは言われ慣れていたので「はい」と答えておいた。
「カプリコルノ語は話せるのか?」
「スィー」
「通行書は?」
それをアラブが見せると、衛兵たちが興味津々とアラブの周りを回ってその姿を見つめていく。ヴィルジネ人は非常にめずらしいからだ。
「変わった湾刀を腰に差してるな。こっちのサーベルっていう剣の湾曲したやつと似てる」
「サーベル? ああ、それはうちの方から伝わったはずだ。これはシャムシールという」
「へえ。おまえ、強そうだな。母国では何をしてたんだ?」
「王女殿下の近衛だ」
「おお、それは頼りになる! きっと陛下に気に入られるぞ!」
と、宮廷へと向かうことを許されたアラブが、「ありがとう」と言って歩き出す。
タロウに言われた通り、真っ直ぐに南方向へと歩いて行く。
途中、何度も衛兵たちに足止めを食らった。
それらに適当に返事をしているアラブの胸中は、複雑な想いが渦巻いていた。
アラブにとってこの世で一番大切なものは妹ルフィーナであり、王妃に選ばれるのは当然のことだと思っている。
しかし王妃になると同時に妹に待っているのは艱難辛苦で、それから守り支えてやらねばと主アーシャの許可を得てやって来た。
そしてもうひとつ気になることを聞いた。
(ハナちゃん、ごめんよ)
どうしても気になる。
気に入らない。
妹の立場から見たとき、恋敵の立ち位置にいる7番目の天使が。
(7番目の天使――ベルさんとやらは、どんな女なんだ)
とまだベルの顔を見たことのないアラブは、勝手な想像を繰り広げる。
(マサムネ殿下が、ドえらい可愛い顔をしていると言っていたが)
妹に敵うわけがないと思う。
ルフィーナを見たほとんどの者が美人、もしくは可愛いと絶賛してきた。
言わない者もいたが、それは照れている男か、悔しいと思ってる女に決まっている。
(ハナちゃんが、どこに出しても恥ずかしくない自慢の友人だと言っていたが)
妹の方が自慢できる自信がある。
外見・中身共に完璧な妹を、誰にだって自慢して来た。
親馬鹿ならぬ兄馬鹿だと言った奴もいるが、それはそいつが馬鹿なだけに決まっている。
(たしかにアーシャ様の仰っていた通り、ヴィルジネ国を襲った海賊を倒した英雄であることは知っているが)
一国を救うためと、健気にも自ら茨の道を歩もうとしている妹の方が、よっぽど英雄だ。
異論がある奴は腰のシャムシールで斬り捨てる。
あ、撲殺でもいい。
王女の近衛たるもの、格闘技も会得している。
7番目の天使のことを考えれば考えるほど、アラブの苛立ちが募っていく。
(我が妹ルフィーナが次期カプリコルノ国王妃だ…! 邪魔する者は何人たりとも、この兄アラブが許さん……!)
王都オルキデーアの北門の手前、2人の門番に再び武器を向けられて足止めを食らう。
すぐに通行書を見せたが、通してもらえない。
「濃いなー……好きな人はスゲェ好きそうな美男だが。どこの国出身なんだ? ええ、ヴィルジネだって? 商人には見えんし、何でそんな遠方の国からわざわざ……」
「怪しい奴め! 兵士志願とか言って、本当は密偵じゃないのか!? え、やってたけど違う? って、密偵やってたなら密偵じゃないか! やっぱり密偵に来たんだろ、おまえ!」
さらに、近くに見える宮廷の搦手門の門番たちもやって来ると、さらに騒がしくなった。
合計4つの武器を向けられながら、アラブはやれやれと溜め息を吐く。
この門番たちが、このアラブよりも力量が下であることは見て取れる。
マサムネから預かった手紙をフラヴィオに渡せば何とかなるし、面倒だから死なない程度に眠って頂こうか。
――と、アラブが右手に拳を作ったときのこと。
ふと殺気を感じ、はっと息を呑む。
そして門番の頭と頭のあいだを、太く短めのクロスボウの矢が通って来るのが見えたが、もう遅い。
咄嗟に掴んだが、その鏃が肩に突き刺さって「うっ」と顔を歪めた。
「曲者ですか」
冷然と響いた女の声。
門番たちが尚のこと騒ぎ出す。
「来てはなりません、宮廷天使様!」
(宮廷天使?)
マサムネたちからは聞いていない天使だ。
この国の天使は、1番から8番の他にもまだいるのだろうか。
肩から矢を引き抜きながら、こちらへと歩いて来る宮廷天使へと顔を向けたアラブ。
「――」
一瞬、硬直した。
墨で囲ったかのように見える目を見開き、その顔をしかと確認する。
ちなみに向こうも硬直した。
「濃……」
アラブに武器を向けていた門番たちが、慌てて宮廷天使を背に庇う。
だがそれらは、足早に歩み寄っていったアラブに突き飛ばされ、壁にぶつかり、次から次へと気を失っていく。
アラブが血走った目で迫って行くと、宮廷天使がナイフを4本投げ放ってきた。
それらを全て拳で跳ね除け、後退る宮廷天使を壁際に追い詰めていく。
尚も宮廷天使が振るうて来た短剣は、折れそうな手首を掴んで奪い取り、後方に放り投げた。
暴れる宮廷天使の両手を壁に押し付け、その小さな顔の目前に顔を突きつける。
「アラブです」
(誰……)
宮廷天使の顔を、真正面から、右から、左から、下から、食い入るように見つめる。
それは、まるで馬のような鼻息を吹きかけられて、みるみる蒼白していった。
アラブがまた真正面に顔を持って行くと、その眉の高さで切り揃えられている栗色の前髪が鼻息で乱された。
「は……初めまして、お嬢さん」
と挨拶しながら、尚も勢いを増していくその鼻息。
生ぬるい烈風と化し、宮廷天使の前髪を掻き分けて額を露わにしていく。
「か、可憐ですね。美しい…ですねっ……! まさに、天使だっ……! こっ、こここっ……好みだ!」
と、噴火のごとく噴き出した鼻血。
それを顔面に掛けられた宮廷天使こと7番目の天使ベルが、溜まらず戦慄する。
ぎゅっと目蓋を閉じ、顔を背けて、アラブの鼻息と鼻血から必死に防御する。
(フラヴィオ様……!)
次の刹那――
「自分と結婚、してくださあぁぁぁあいっ!」
と、宮廷中にその想いを轟かせたアラブの背後。
殺気漂う影が、忍び寄っていた。
テレトラスポルト係のタロウが「忘れ物は?」とアラブに問うと、興奮する度にそうであるように、大きな声が返って来た。
「ありません! 通行書も、マサムネ殿下からカプリコルノ陛下へのお手紙も、ハナちゃんから7番目の天使さんへの交換日記も、妹への贈り物も、その他着替えなどもきちんと持ちました!」
アーシャが心配そうな顔をして、アラブの頭の先から爪先まで確認する。
「本当に大丈夫かしら。向こうの服を着せたし、顔はレオーネ人じゃないから心配いらないし、カプリコルノと共闘することが決まってから、向こうの言葉を勉強させてたから大丈夫だとは思うけど……あ、でも、いいことアラブ? 向こうで姓を名乗っては駄目よ。『スズキ』じゃ、レオーネ人だってバレバレだもの。レオーネ人が今向こうを歩くのは危険だからね。出身地を訊かれたら、必ずヴィルジネって答えるのよ。あと、くれぐれも人前で魔法を使わないように!」
タロウが「それから」と続く。
「向こうに着いたら、僕は一緒に行けないからね? 南に真っ直ぐ歩いて行くと、王都オルキデーアの市壁の北門に着くから。で、潜ると宮廷の搦手門がすぐ見えるから」
「ご心配なく、アーシャ様! それからタロウ君も、皆さんも! 自分は宮廷オルキデーア城で兵士として勤務しつつ、頑張っているルフィーナを支えて参ります!」
ハナが少し困惑した様子で口を開く。
「な、なぁ、あたいの友達のベルには、くれぐれも優しく――」
「では、いってまいります!」
とハナの言葉を遮ったアラブは、タロウを催促してテレトラスポルトでカプリコルノへ向かって行った。
いつものテレトラスポルト場所――カプリコルノの北の海に辿り着くなり、付近にいた衛兵に武器を向けられる。
「えと、僕は、ヴィルジネ国でオルキデーア城の兵士志願者を見つけて連れて来ただけですので、これで」
と、タロウは焦った様子で言うと、小声で「じゃあね」とアラブに言って、テレトラスポルトで帰って行った。
武器は下ろされることなく、アラブに向けられたままになっている。
「おまえ…………顔、濃いな」
ヴィルジネ国にいたときは、特にそんなことは言われなかったアラブ。
レオーネ国に移ってからは言われ慣れていたので「はい」と答えておいた。
「カプリコルノ語は話せるのか?」
「スィー」
「通行書は?」
それをアラブが見せると、衛兵たちが興味津々とアラブの周りを回ってその姿を見つめていく。ヴィルジネ人は非常にめずらしいからだ。
「変わった湾刀を腰に差してるな。こっちのサーベルっていう剣の湾曲したやつと似てる」
「サーベル? ああ、それはうちの方から伝わったはずだ。これはシャムシールという」
「へえ。おまえ、強そうだな。母国では何をしてたんだ?」
「王女殿下の近衛だ」
「おお、それは頼りになる! きっと陛下に気に入られるぞ!」
と、宮廷へと向かうことを許されたアラブが、「ありがとう」と言って歩き出す。
タロウに言われた通り、真っ直ぐに南方向へと歩いて行く。
途中、何度も衛兵たちに足止めを食らった。
それらに適当に返事をしているアラブの胸中は、複雑な想いが渦巻いていた。
アラブにとってこの世で一番大切なものは妹ルフィーナであり、王妃に選ばれるのは当然のことだと思っている。
しかし王妃になると同時に妹に待っているのは艱難辛苦で、それから守り支えてやらねばと主アーシャの許可を得てやって来た。
そしてもうひとつ気になることを聞いた。
(ハナちゃん、ごめんよ)
どうしても気になる。
気に入らない。
妹の立場から見たとき、恋敵の立ち位置にいる7番目の天使が。
(7番目の天使――ベルさんとやらは、どんな女なんだ)
とまだベルの顔を見たことのないアラブは、勝手な想像を繰り広げる。
(マサムネ殿下が、ドえらい可愛い顔をしていると言っていたが)
妹に敵うわけがないと思う。
ルフィーナを見たほとんどの者が美人、もしくは可愛いと絶賛してきた。
言わない者もいたが、それは照れている男か、悔しいと思ってる女に決まっている。
(ハナちゃんが、どこに出しても恥ずかしくない自慢の友人だと言っていたが)
妹の方が自慢できる自信がある。
外見・中身共に完璧な妹を、誰にだって自慢して来た。
親馬鹿ならぬ兄馬鹿だと言った奴もいるが、それはそいつが馬鹿なだけに決まっている。
(たしかにアーシャ様の仰っていた通り、ヴィルジネ国を襲った海賊を倒した英雄であることは知っているが)
一国を救うためと、健気にも自ら茨の道を歩もうとしている妹の方が、よっぽど英雄だ。
異論がある奴は腰のシャムシールで斬り捨てる。
あ、撲殺でもいい。
王女の近衛たるもの、格闘技も会得している。
7番目の天使のことを考えれば考えるほど、アラブの苛立ちが募っていく。
(我が妹ルフィーナが次期カプリコルノ国王妃だ…! 邪魔する者は何人たりとも、この兄アラブが許さん……!)
王都オルキデーアの北門の手前、2人の門番に再び武器を向けられて足止めを食らう。
すぐに通行書を見せたが、通してもらえない。
「濃いなー……好きな人はスゲェ好きそうな美男だが。どこの国出身なんだ? ええ、ヴィルジネだって? 商人には見えんし、何でそんな遠方の国からわざわざ……」
「怪しい奴め! 兵士志願とか言って、本当は密偵じゃないのか!? え、やってたけど違う? って、密偵やってたなら密偵じゃないか! やっぱり密偵に来たんだろ、おまえ!」
さらに、近くに見える宮廷の搦手門の門番たちもやって来ると、さらに騒がしくなった。
合計4つの武器を向けられながら、アラブはやれやれと溜め息を吐く。
この門番たちが、このアラブよりも力量が下であることは見て取れる。
マサムネから預かった手紙をフラヴィオに渡せば何とかなるし、面倒だから死なない程度に眠って頂こうか。
――と、アラブが右手に拳を作ったときのこと。
ふと殺気を感じ、はっと息を呑む。
そして門番の頭と頭のあいだを、太く短めのクロスボウの矢が通って来るのが見えたが、もう遅い。
咄嗟に掴んだが、その鏃が肩に突き刺さって「うっ」と顔を歪めた。
「曲者ですか」
冷然と響いた女の声。
門番たちが尚のこと騒ぎ出す。
「来てはなりません、宮廷天使様!」
(宮廷天使?)
マサムネたちからは聞いていない天使だ。
この国の天使は、1番から8番の他にもまだいるのだろうか。
肩から矢を引き抜きながら、こちらへと歩いて来る宮廷天使へと顔を向けたアラブ。
「――」
一瞬、硬直した。
墨で囲ったかのように見える目を見開き、その顔をしかと確認する。
ちなみに向こうも硬直した。
「濃……」
アラブに武器を向けていた門番たちが、慌てて宮廷天使を背に庇う。
だがそれらは、足早に歩み寄っていったアラブに突き飛ばされ、壁にぶつかり、次から次へと気を失っていく。
アラブが血走った目で迫って行くと、宮廷天使がナイフを4本投げ放ってきた。
それらを全て拳で跳ね除け、後退る宮廷天使を壁際に追い詰めていく。
尚も宮廷天使が振るうて来た短剣は、折れそうな手首を掴んで奪い取り、後方に放り投げた。
暴れる宮廷天使の両手を壁に押し付け、その小さな顔の目前に顔を突きつける。
「アラブです」
(誰……)
宮廷天使の顔を、真正面から、右から、左から、下から、食い入るように見つめる。
それは、まるで馬のような鼻息を吹きかけられて、みるみる蒼白していった。
アラブがまた真正面に顔を持って行くと、その眉の高さで切り揃えられている栗色の前髪が鼻息で乱された。
「は……初めまして、お嬢さん」
と挨拶しながら、尚も勢いを増していくその鼻息。
生ぬるい烈風と化し、宮廷天使の前髪を掻き分けて額を露わにしていく。
「か、可憐ですね。美しい…ですねっ……! まさに、天使だっ……! こっ、こここっ……好みだ!」
と、噴火のごとく噴き出した鼻血。
それを顔面に掛けられた宮廷天使こと7番目の天使ベルが、溜まらず戦慄する。
ぎゅっと目蓋を閉じ、顔を背けて、アラブの鼻息と鼻血から必死に防御する。
(フラヴィオ様……!)
次の刹那――
「自分と結婚、してくださあぁぁぁあいっ!」
と、宮廷中にその想いを轟かせたアラブの背後。
殺気漂う影が、忍び寄っていた。
0
あなたにおすすめの小説
砕けた愛
篠月珪霞
恋愛
新婚初夜に男に襲われた公爵令嬢エヴリーヌは、不義密通の罪を被せられた。反逆罪に問われた彼女の一族は処刑されるが、気付くと時間が巻き戻っていた。
あなたへの愛? そんなものとうに、砕け散ってしまいました。
拾った年上侯爵が甘え上手すぎて、よしよししてたら婚約することになりました
星乃和花
恋愛
⭐︎火木土21:00更新ー本編8話・後日談8話⭐︎
王都の市場で花屋をしているリナは、ある朝――
路地裏で倒れている“美形の年上男性”を拾ってしまう。
熱で弱っているだけ……のはずが、彼はなぜか距離が近い。
「行かないで」「撫でて」「君がいると回復する」
甘えが上手すぎるうえに、褒め方までずるい。
よしよし看病してあげていたら、いつの間にか毎日市場に現れるようになり、
気づけば花屋は貴族の面会所(?)になっていて――
しかも彼の正体は、王都を支える侯爵家の当主だった!?
「君は国のために必要だ(※僕が倒れるから)」
年上当主の“甘え策略”に、花屋の心臓は今日ももたない。
ほのぼの王都日常コメディ×甘やかし捕獲ラブ、開幕です。
行き遅れのお節介令嬢、氷の公爵様と結婚したら三人娘の母になりました
鳥柄ささみ
恋愛
お節介焼きで困っている人を放っておけないシアは、数多のご令嬢達から人気の令嬢だ。毎日ファンレターが届き、社交界に出れば令嬢に取り囲まれるほどである。
けれど、それに反比例するように男性からの人気はなく、二十七だというのに嫁の貰い手もないため、毎日母から小言をもらっていた。
そんなある日のこと、突然公爵家から縁談の話が。
シアは公爵家がなぜ自分に縁談など持ち掛けるのかと訝しく思いつつ話を受けると、なんと公爵の後妻として三人の娘の母代わりになれと言われる。
困惑するも、自分へ縁談を持ちかけた理由を聞いて、お節介なシアは嫁ぐこと決めたのだった。
夫になるレオナルドはイケメンなのに無表情で高圧的。三人の娘も二女のアンナを除いて長女のセレナも三女のフィオナもとても反抗的。
そんな中でもお節介パワーを発揮して、前向きに奮闘するシアの物語。
※他投稿サイトにも掲載中
[完結]7回も人生やってたら無双になるって
紅月
恋愛
「またですか」
アリッサは望まないのに7回目の人生の巻き戻りにため息を吐いた。
驚く事に今までの人生で身に付けた技術、知識はそのままだから有能だけど、いつ巻き戻るか分からないから結婚とかはすっかり諦めていた。
だけど今回は違う。
強力な仲間が居る。
アリッサは今度こそ自分の人生をまっとうしようと前を向く事にした。
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
盲目王子の策略から逃げ切るのは、至難の業かもしれない
当麻月菜
恋愛
生まれた時から雪花の紋章を持つノアは、王族と結婚しなければいけない運命だった。
だがしかし、攫われるようにお城の一室で向き合った王太子は、ノアに向けてこう言った。
「はっ、誰がこんな醜女を妻にするか」
こっちだって、初対面でいきなり自分を醜女呼ばわりする男なんて願い下げだ!!
───ということで、この茶番は終わりにな……らなかった。
「ならば、私がこのお嬢さんと結婚したいです」
そう言ってノアを求めたのは、盲目の為に王位継承権を剥奪されたもう一人の王子様だった。
ただ、この王子の見た目の美しさと薄幸さと善人キャラに騙されてはいけない。
彼は相当な策士で、ノアに無自覚ながらぞっこん惚れていた。
一目惚れした少女を絶対に逃さないと決めた盲目王子と、キノコをこよなく愛する魔力ゼロ少女の恋の攻防戦。
※但し、他人から見たら無自覚にイチャイチャしているだけ。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる