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第41話ー1 内閣大学士
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――10月上旬のこと。
カンクロ国王都ロートの、宮中の南東に位置する大学士堂の中。
大学士にも色々あるが、国王の秘書にも関わらず暇を持て余している内閣大学士たち。
その中でも実質的宰相となる首輔(主席)――マー・ルイ(45歳)は、耳を疑った。
「陛下がカプリコルノ国との石材貿易を止めた……ですって?」
財政と地方行政を司っている戸部の長官――戸部尚書(48歳)が「はい」と、頭を抱えた様子で溜め息を吐いた。
「最近の陛下は少し賢くなられたような気がしていたが、気のせいだ。王太后陛下や先王陛下の暴君ぶりよりは、まだ可愛いものだと思っていたのも気のせいだ。先ほど朝廷で反対したら激昂され、首を跳ねられそうになった」
「私の父のようにですか」
「そうです。カプリコルノ国への遠征を勇敢に大反対し、先王陛下に処刑されてしまった先の内閣首輔――あなたの父君のように。助けてください、マー中堂」
「と、言われましてもね……」
と、マー・ルイの口からも溜め息が漏れる。
本来ならば国王ワン・ジンの補佐として働いているはずだったのに、政務の手伝いを頼まれることも、相談を持ちかけられることも、朝廷に呼ばれることも無く、ここ大学士堂(職場)と書庫、自宅を行き来するだけの毎日を送っている。
「私が助言しようにも、陛下は聞く耳を持ってくださらない。私は何のために苦労してこの役職に就いたのか……」
「お気の毒に。まぁ、ワシもいつ首が飛ぶか分かりませんがな。毎朝今日が家族と今生の別れだと思って朝餉を取る」
マー・ルイは同様に「お気の毒に」と返した後、「ところで」と話を戻した。
「貿易の中止はカプリコルノ国にお伝えしたのですか? ちょうど今日が2回目の取引日だったでしょう。時刻もちょうど今です」
「さぁ、どうでしょうなぁ。ワシは戸部の尚書にも関わらずその辺のことは何も聞いていない。金に関わることは少しくらい相談して欲しいのだが。きっとワシ同様に振り回されているのが外交を司っている礼部だ。今朝の陛下の突然の発言にポカンとしていた。礼部尚書なんて先日、次の取引日に偉大なカプリコルノ陛下に挨拶しに行くって張り切っていたばかりだしな。となれば、吏部・兵部・刑部・工部も知るわけがない。つまりワシら六部は、何も知らない。でもワシが思うに、陛下は大方、向こうに待ち惚けを食らわせる気かと」
「なんと無礼なことを! 私が友人のダイ・ケイ将軍からカーネ・ロッソを一匹借り、取引場所へと赴きカプリコルノ陛下にお伝えして来ましょう!」
とマー・ルイが椅子から立ち上がると、戸部尚書は「まぁ、落ち着いて」と宥めた。
「危険ですぞ、ダイ・ケイ将軍のところのカーネ・ロッソたちはテレトラスポルトをまともに使いこなせないのですから。それにあまり勝手なことはしない方が御身のためというもの。陛下は、どうもカプリコルノ陛下のこととなると頭に血が上りやすい。カプリコルノ国と貿易を始めた際には和解したように見えたが……一体何だったのか。先日のカプリコルノの絶世の美女侵入事件あたりからおかしくなった気がする。単に侵入されたことに立腹しているのか、それともカプリコルノ陛下とのあいだに何かあったのか」
マー・ルイは少しのあいだ黙考した後、また溜め息を吐いた。
「カプリコルノ陛下は、とても善良な国王陛下だと聞き及んでいます。対して、先代・当代の我らの陛下はどうでしょう。我らの陛下がカプリコルノ陛下に悪事を働いたのではありませんか。後宮に現れたカプリコルノの絶世の美女に関しては、密偵のようにも思える」
「ふむ……たしかに、陛下はカプリコルノ陛下に酷く怯えているようにも見える。殺されるようなことをしたのかもしれませんなぁ。それに最近はどういうわけか、王太后陛下に対してもおかしい。昨日なんかは王太后陛下も朝廷に出たんだが、陛下は王太后陛下の一挙一動にビクビクとしていた。それに陛下は、ワシらに何か隠しているような……」
「――……」
思案顔になったマー・ルイが突っ立ったまま閉口していると、そのうち戸部尚書が「おっと、仕事だ」と大学士堂を後にした。
入れ違いに、一見鎧を着た熊のような将軍――ダイ・ケイ(42歳)が入って来る。
「おーい、マー中堂。聞いたか? ここ最近、あちこちにやたらとレオーネ国の密偵が湧くんだと。しかも決まって、離宮のあるところばっかりだ。奴ら、何を探してるんだろうなぁ?」
マー・ルイは「離宮……」と鸚鵡返しに呟くと、ダイ・ケイの顔を見上げた。
「ダイ・ケイ将軍よ、私は……」
「おう?」
「陛下が、酒池肉林王陛下から女性を――モストロやメッゾサングエではない、人間の女性を奪ってきて、どこかに匿っているような気がしてならない」
「ハァ?」
と、ダイ・ケイの声が裏返った。
「ダイ・ケイ将軍、頼みがあります。テレトラスポルトの得意な愛犬を一匹貸してください」
「自慢じゃねぇんだけど、一匹もいねぇよ?」
「マシなのでいいんです、カプリコルノ国との取引場所に急がなければ」
「分かった、小さくて華奢なあんただけじゃ心配だからオレも行くぜ」
「私は中肉中背ですよ、熊将軍」
すぐさま2人と1匹で、カプリコルノ国との石材貿易の取引場所を目掛けてテレトラスポルトで飛んでいく。
そこは同じカンクロ国内ではあるが、途中で何度も海に落ちたり、馬車に跳ねられそうになったり、渡り鳥の群れと衝突したり。
それにも関わらず辿り着かず、ついにダイ・ケイの愛犬が疲れて主の背に負ぶさって眠ってしまい、2時間以上歩く始末。
無理も無いが、取引場所には誰ひとり居なかった。
「ああ、なんということ……カプリコルノ陛下に対し、なんというご無礼を」
「だから言ったじゃねぇかよ」
「カプリコルノまで行くのは夢のまた夢ですか」
「カプリコルノだってぇ?」
と、ダイ・ケイ将軍の声が裏返った。
「遠すぎるわ、小さすぎるわで、途中で事故って死ぬのが落ちだ。それどころか、俺の愛犬たちじゃレオーネにさえ着かねぇよ」
「ええ、分かっています。ですから、あくまでもここでカプリコルノ陛下とお会いするつもりだったのです。それなのに、ああ……無礼千万の上に、お尋ねすることも出来なかった」
「尋ねるって、さっき言ってたやつか? 陛下がカプリコルノ陛下から人間の女を奪ってきたどーのこーのっていう?」
「ええ」と頷いたマー・ルイが、張り詰めた顔で腕組みをし、ダイ・ケイの前を左右に行ったり来たりし始める。
「私の予想が当たっていたら大変なことです、国の死活問題に成り兼ねません」
「国の死活問題?」
と鸚鵡返しに問うたダイ・ケイが、短く失笑した。
「もうすでに起こしてるだろ、王太后陛下が。ありゃ人間の女をカンクロから滅ぼす気だ。オレはもう、いつでも反乱を起こす準備が出来てるぜ」
「ええ、王太后陛下のことに加えて、ですよ」
と、狼狽するマー・ルイの顔が蒼褪めていく。
「カプリコルノ国の友好国レオーネの密偵は、その『彼女』を探しているのでしょう。彼らが『彼女』を見つけてカプリコルノ陛下にお返しするより、私たちから『彼女』をお返しした方がまだ誠意を感じていただけるというもの。陛下に訊いたところで教えていただけないでしょうし、王都に帰ったら私たちも『彼女』の捜索を始めましょう――」
カンクロ国王都ロートの、宮中の南東に位置する大学士堂の中。
大学士にも色々あるが、国王の秘書にも関わらず暇を持て余している内閣大学士たち。
その中でも実質的宰相となる首輔(主席)――マー・ルイ(45歳)は、耳を疑った。
「陛下がカプリコルノ国との石材貿易を止めた……ですって?」
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「最近の陛下は少し賢くなられたような気がしていたが、気のせいだ。王太后陛下や先王陛下の暴君ぶりよりは、まだ可愛いものだと思っていたのも気のせいだ。先ほど朝廷で反対したら激昂され、首を跳ねられそうになった」
「私の父のようにですか」
「そうです。カプリコルノ国への遠征を勇敢に大反対し、先王陛下に処刑されてしまった先の内閣首輔――あなたの父君のように。助けてください、マー中堂」
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と、マー・ルイの口からも溜め息が漏れる。
本来ならば国王ワン・ジンの補佐として働いているはずだったのに、政務の手伝いを頼まれることも、相談を持ちかけられることも、朝廷に呼ばれることも無く、ここ大学士堂(職場)と書庫、自宅を行き来するだけの毎日を送っている。
「私が助言しようにも、陛下は聞く耳を持ってくださらない。私は何のために苦労してこの役職に就いたのか……」
「お気の毒に。まぁ、ワシもいつ首が飛ぶか分かりませんがな。毎朝今日が家族と今生の別れだと思って朝餉を取る」
マー・ルイは同様に「お気の毒に」と返した後、「ところで」と話を戻した。
「貿易の中止はカプリコルノ国にお伝えしたのですか? ちょうど今日が2回目の取引日だったでしょう。時刻もちょうど今です」
「さぁ、どうでしょうなぁ。ワシは戸部の尚書にも関わらずその辺のことは何も聞いていない。金に関わることは少しくらい相談して欲しいのだが。きっとワシ同様に振り回されているのが外交を司っている礼部だ。今朝の陛下の突然の発言にポカンとしていた。礼部尚書なんて先日、次の取引日に偉大なカプリコルノ陛下に挨拶しに行くって張り切っていたばかりだしな。となれば、吏部・兵部・刑部・工部も知るわけがない。つまりワシら六部は、何も知らない。でもワシが思うに、陛下は大方、向こうに待ち惚けを食らわせる気かと」
「なんと無礼なことを! 私が友人のダイ・ケイ将軍からカーネ・ロッソを一匹借り、取引場所へと赴きカプリコルノ陛下にお伝えして来ましょう!」
とマー・ルイが椅子から立ち上がると、戸部尚書は「まぁ、落ち着いて」と宥めた。
「危険ですぞ、ダイ・ケイ将軍のところのカーネ・ロッソたちはテレトラスポルトをまともに使いこなせないのですから。それにあまり勝手なことはしない方が御身のためというもの。陛下は、どうもカプリコルノ陛下のこととなると頭に血が上りやすい。カプリコルノ国と貿易を始めた際には和解したように見えたが……一体何だったのか。先日のカプリコルノの絶世の美女侵入事件あたりからおかしくなった気がする。単に侵入されたことに立腹しているのか、それともカプリコルノ陛下とのあいだに何かあったのか」
マー・ルイは少しのあいだ黙考した後、また溜め息を吐いた。
「カプリコルノ陛下は、とても善良な国王陛下だと聞き及んでいます。対して、先代・当代の我らの陛下はどうでしょう。我らの陛下がカプリコルノ陛下に悪事を働いたのではありませんか。後宮に現れたカプリコルノの絶世の美女に関しては、密偵のようにも思える」
「ふむ……たしかに、陛下はカプリコルノ陛下に酷く怯えているようにも見える。殺されるようなことをしたのかもしれませんなぁ。それに最近はどういうわけか、王太后陛下に対してもおかしい。昨日なんかは王太后陛下も朝廷に出たんだが、陛下は王太后陛下の一挙一動にビクビクとしていた。それに陛下は、ワシらに何か隠しているような……」
「――……」
思案顔になったマー・ルイが突っ立ったまま閉口していると、そのうち戸部尚書が「おっと、仕事だ」と大学士堂を後にした。
入れ違いに、一見鎧を着た熊のような将軍――ダイ・ケイ(42歳)が入って来る。
「おーい、マー中堂。聞いたか? ここ最近、あちこちにやたらとレオーネ国の密偵が湧くんだと。しかも決まって、離宮のあるところばっかりだ。奴ら、何を探してるんだろうなぁ?」
マー・ルイは「離宮……」と鸚鵡返しに呟くと、ダイ・ケイの顔を見上げた。
「ダイ・ケイ将軍よ、私は……」
「おう?」
「陛下が、酒池肉林王陛下から女性を――モストロやメッゾサングエではない、人間の女性を奪ってきて、どこかに匿っているような気がしてならない」
「ハァ?」
と、ダイ・ケイの声が裏返った。
「ダイ・ケイ将軍、頼みがあります。テレトラスポルトの得意な愛犬を一匹貸してください」
「自慢じゃねぇんだけど、一匹もいねぇよ?」
「マシなのでいいんです、カプリコルノ国との取引場所に急がなければ」
「分かった、小さくて華奢なあんただけじゃ心配だからオレも行くぜ」
「私は中肉中背ですよ、熊将軍」
すぐさま2人と1匹で、カプリコルノ国との石材貿易の取引場所を目掛けてテレトラスポルトで飛んでいく。
そこは同じカンクロ国内ではあるが、途中で何度も海に落ちたり、馬車に跳ねられそうになったり、渡り鳥の群れと衝突したり。
それにも関わらず辿り着かず、ついにダイ・ケイの愛犬が疲れて主の背に負ぶさって眠ってしまい、2時間以上歩く始末。
無理も無いが、取引場所には誰ひとり居なかった。
「ああ、なんということ……カプリコルノ陛下に対し、なんというご無礼を」
「だから言ったじゃねぇかよ」
「カプリコルノまで行くのは夢のまた夢ですか」
「カプリコルノだってぇ?」
と、ダイ・ケイ将軍の声が裏返った。
「遠すぎるわ、小さすぎるわで、途中で事故って死ぬのが落ちだ。それどころか、俺の愛犬たちじゃレオーネにさえ着かねぇよ」
「ええ、分かっています。ですから、あくまでもここでカプリコルノ陛下とお会いするつもりだったのです。それなのに、ああ……無礼千万の上に、お尋ねすることも出来なかった」
「尋ねるって、さっき言ってたやつか? 陛下がカプリコルノ陛下から人間の女を奪ってきたどーのこーのっていう?」
「ええ」と頷いたマー・ルイが、張り詰めた顔で腕組みをし、ダイ・ケイの前を左右に行ったり来たりし始める。
「私の予想が当たっていたら大変なことです、国の死活問題に成り兼ねません」
「国の死活問題?」
と鸚鵡返しに問うたダイ・ケイが、短く失笑した。
「もうすでに起こしてるだろ、王太后陛下が。ありゃ人間の女をカンクロから滅ぼす気だ。オレはもう、いつでも反乱を起こす準備が出来てるぜ」
「ええ、王太后陛下のことに加えて、ですよ」
と、狼狽するマー・ルイの顔が蒼褪めていく。
「カプリコルノ国の友好国レオーネの密偵は、その『彼女』を探しているのでしょう。彼らが『彼女』を見つけてカプリコルノ陛下にお返しするより、私たちから『彼女』をお返しした方がまだ誠意を感じていただけるというもの。陛下に訊いたところで教えていただけないでしょうし、王都に帰ったら私たちも『彼女』の捜索を始めましょう――」
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