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最終話ー5
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――満員になった船から順に、サジッターリオ国の港から出港していく。
2番目に出ていった王族用の船を、コラードとリナルド、レンツォが笑顔を作り、手を振りながら見送っていた。
これが今生の別れになるだろうと思いながら、遠くなっていく妻子の姿を瞼に焼き付ける。
「頼んだからな、ライ。オレの女神と天使を無事にカプリコルノまで送り届けてくれよ。あとオレが死んだあと再婚しないでねー、ロッテー」
「ああーマヤも止めてー。私はそいつとまず墓の中で仲良く出来ないからー」
「そうそう、絶対無理だからー。どうしてもって言うなら、墓の中でもう一度そいつ殺すからねーオレねー」
「それからマヤー、エリーゼに悪い虫がつこうものなら私に代わって叩き落してねー。悪い虫かどうかの判断は迷わなくていいよー、全員悪い虫だからー。虫ケラだからー」
そんな2人の会話を聞きながら、レンツォが苦笑した。
「そんなんばっかり? ボクはひたすら妻子の幸せを願うよ」
「大人だねー、おまえ。フェーデ叔父上似って感じ。オレは妻に他の男と幸せになってなんて、口が裂けても言えないよ」
「私も。娘を他の男に取られるのも考えられないし」
呆れ顔になったレンツォが、ピピストレッロの生息地のある山の方を一瞥してから、船に顔を戻した。
「ていうか二人共、これで妻子は助かったと思うのはまだ早いよ」
「まぁな。ピピストレッロは海とか湖とかの大きな水の上を飛べないって、レオから借りた本――ハーゲンが書いた本――に書いてあったけど、カンクロ相手の防衛戦のとき、奴らはここから海に向かって炎を放ってたからな」
「で、カンクロの大船団を――まぁ、ナナ・ネネとアラブさんが半分壊滅させた後だったけど――全滅させたんでしょう? ならきっと、人間が放つ弓矢よりも優に遠くまで炎が届くのでは」
「かもな、リナルド。魔法だし、その辺は未知だよな。ここからすっかり見えないくらいにならないと危ないのかも。風向きもあんまり良くなくて船の進行速度が遅いし、まだまだ安心出来ないな。ここから船がはっきり見えるあいだはピピストレッロの攻撃に耐えて、時間稼がないと」
「思えば、ボクたちも諦めるのは早いかもしれないよ。耐えているあいだに、アラブさんとかテンテンがテレトラスポルトで来てくれるかもしれないし。だって明日はアクアーリオ戦だから、そのことで何か用事とかあるかもしれないでしょ? だからピピストレッロが襲って来ても、王都で上手く戦いながらなるべく耐えましょう」
とレンツォが言うと、港で迎え撃とうと思っていたコラードとリナルドが「王都で?」と鸚鵡返しにした。
レンツォが「スィー」と頷く。
「王都の民家は全部石造りでしょう? ピピストレッロの炎が川のように延々と襲ってくるなら話は別になるけど、数秒間の炎なら民家を盾に出来るはずです」
「おお、そうじゃん。盾だらけじゃん、王都。よく気付いてくれたな、レンツォ」
「いえ、ボクっていうか……さっき、ボクが連れてきた反乱軍の人いるでしょう?」
「ああ、さっきの奇跡の生存者?」
「スィー。あの人が助言してくれたんです。あの人、ハーゲンさんの親戚らしいんですけど、凄くピピストレッロに詳しくて、それに何だか……」
とレンツォがその姿を探すが、目に入る範囲の港にはもう見当たらなかった。
「ハーゲンの親戚? なんて名前だって?」
「デール・ガイガーさんだそうです」
「デール・ガイガー……?」
とコラードが、眉を寄せて黙考する。
その傍ら、リナルドが「そういえば」と思い出した。
「反乱軍が結成されたとき、ハーゲンの家族や親戚について少し調べていましたねコラード陛下。『ガイガー』はハーゲンと同じ姓であることは私も知ってるけど、『デール』という名は知らないな。コラード陛下はその名に見覚え、聞き覚えはありますか?」
コラードが二人の顔を交互に見、「ある」と答えた。
「ああ、良かった。怪しいと思ったけど、本当に親戚の方だったんだ」
とレンツォが安堵するや否や、コラードが「でも」と続けた。
「デール・ガイガーって、たしかハーゲンの祖父さんだぞ」
「え? デールさんて、ヒゲがボーボーで、髪が伸び放題で、ローブの帽子を深く被ってて顔が良く見えなかったけど、でもまだ若い感じがしたんだけど……お祖父さんなんですか?」
うんと頷いたコラードが、「死んだ」と付け加えた。
2人が「え?」と返すと、コラードがもう一度答えた。
「デール・ガイガーは、ハーゲンの死んだ祖父さんだ」
「――」
3人声を失って互いの顔を見合った後、レンツォが「デールさん!」と声を上げながら港に残っている民衆の中に紛れ込んでいった。
「どこですか、デールさん! 出て来てください! デール・ガイガーさん!」
それは出て来ることも返事をすることも無かった。
港には見当たらず、慌てて出港していった船の方を見る。
港に近い方から数えて二隻目の船の甲板に、それらしき姿が見えた。
「待って! あなた誰ですか! 戻ってきて! デールさん!」
「いや、もう無理だレンツォ」
とその隣に並んだコラードが、デールらしき男を探し、目を凝らす。
相変わらずローブの帽子を深く被っているその姿は、こちらを向いて直角に一礼した。
「……なぁ、リナルド。あれ、ハーゲンぽくないか?」
「そんな馬鹿な。化けて出たとでも?」
と返したリナルドが、続いてデールを見つめて眉を寄せていく。
「本当だ……たしかにハーゲンに見えなくもない。いやでも、あの炎の中で生きられるわけがないし……いや、ハーゲンに見えてきた」
「そんなっ……そんな、嘘でしょう! ハーゲンさんなの? デールさんて、ハーゲンさんなの?」
と狼狽するレンツォが、コラードとリナルドの前を右往左往する。
「たしかにそれなら、あの人のヒゲや髪が伸び放題なのも、武装してなかったのも、ボロボロの服を着ていたのも、やたらとピピストレッロに詳しいのも合点がいく。でもっ…でも、そしたら……!」
コラードが「落ち着け」と宥めると、レンツォがその顔を見上げて言葉を続けた。
「そしたらあの赤ん坊は、誰の子なの?」
「――赤ん坊?」
とコラードとリナルドが小首を傾げたとき、王都の市壁の上に登っている兵士が声を上げた。
「コラード陛下! 遠くの空から黒い塊が近付いてきます! きっと奴らです!」
「って、ついに襲ってきたのか! 急げ! 急いで船に乗れ! 残ってくれる兵士は王都に入れ!」
とコラードは二人に「行くぞ」と言うと、すぐ近くにある王都の門を潜って行った。
そこにいる数百人の兵士たちが、コラードたちの方を向いて右手で兜の面頬を上げ、敬礼する。
「感謝する、勇者たち……!」
とコラードは同じ仕草で答礼すると、声を大きくして指示を出した。
「戦闘準備に入れ! まずは弓・バレストラ部隊だ! 奴らを射落とし、落ちたところを残りの部隊が狙う! 奴らの最大の弱点は翼で、切り落とせば魔力を失い、傷を付けるだけでも魔力を弱化させられる! でも、狙うのが難しいようなら首を落とせ! その方が早い! あと、炎が飛んで来たら石造りの民家を盾にして防御しろ! 必ずだ!」
兵士たちが指示に従い、戦闘準備に入る。
それから間もなく、市壁の上に立っている兵士が声を上げた。
「コラード陛下! もうすぐ奴らが来ます!」
「よし、おまえも降りて戦闘準備に入れ!」
とコラードは市壁の門の方へと向かうと、港を確認した。
船はたった今すべて出港したようだが、まだすぐ近くにいる上に、シャルロッテたちが搭乗している王族用の船もはっきりと見えた。
(守らないと……オレの女神と天使、愛息子を!)
やって来る黒の塊に顔を向ける。
懐かしい光景が脳裏に蘇った。
「そうだ。カンクロ相手の防衛戦のときも、異常な数がウジャウジャしてたわ。どこまで時間稼げるかな、これ……」
と愕然としてしまいそうになりながら、王都の中にいるリナルドに向けて右手を挙げる。
するとリナルドが「用意!」と声を上げ、兵士たちが弓やバレストラを構える。
そしてコラードが機を見計らい、右手をリナルドに向かって下ろすと、その声が王都に響いた――
「――打て!」
王都の上空にやってきた黒の塊に、数百本もの矢が一斉に放たれる。
それとほぼ同時に、レンツォが声を張り上げていた。
「待て、防御だ!」
矢を押し返すように、空から炎が突進してきた。
2番目に出ていった王族用の船を、コラードとリナルド、レンツォが笑顔を作り、手を振りながら見送っていた。
これが今生の別れになるだろうと思いながら、遠くなっていく妻子の姿を瞼に焼き付ける。
「頼んだからな、ライ。オレの女神と天使を無事にカプリコルノまで送り届けてくれよ。あとオレが死んだあと再婚しないでねー、ロッテー」
「ああーマヤも止めてー。私はそいつとまず墓の中で仲良く出来ないからー」
「そうそう、絶対無理だからー。どうしてもって言うなら、墓の中でもう一度そいつ殺すからねーオレねー」
「それからマヤー、エリーゼに悪い虫がつこうものなら私に代わって叩き落してねー。悪い虫かどうかの判断は迷わなくていいよー、全員悪い虫だからー。虫ケラだからー」
そんな2人の会話を聞きながら、レンツォが苦笑した。
「そんなんばっかり? ボクはひたすら妻子の幸せを願うよ」
「大人だねー、おまえ。フェーデ叔父上似って感じ。オレは妻に他の男と幸せになってなんて、口が裂けても言えないよ」
「私も。娘を他の男に取られるのも考えられないし」
呆れ顔になったレンツォが、ピピストレッロの生息地のある山の方を一瞥してから、船に顔を戻した。
「ていうか二人共、これで妻子は助かったと思うのはまだ早いよ」
「まぁな。ピピストレッロは海とか湖とかの大きな水の上を飛べないって、レオから借りた本――ハーゲンが書いた本――に書いてあったけど、カンクロ相手の防衛戦のとき、奴らはここから海に向かって炎を放ってたからな」
「で、カンクロの大船団を――まぁ、ナナ・ネネとアラブさんが半分壊滅させた後だったけど――全滅させたんでしょう? ならきっと、人間が放つ弓矢よりも優に遠くまで炎が届くのでは」
「かもな、リナルド。魔法だし、その辺は未知だよな。ここからすっかり見えないくらいにならないと危ないのかも。風向きもあんまり良くなくて船の進行速度が遅いし、まだまだ安心出来ないな。ここから船がはっきり見えるあいだはピピストレッロの攻撃に耐えて、時間稼がないと」
「思えば、ボクたちも諦めるのは早いかもしれないよ。耐えているあいだに、アラブさんとかテンテンがテレトラスポルトで来てくれるかもしれないし。だって明日はアクアーリオ戦だから、そのことで何か用事とかあるかもしれないでしょ? だからピピストレッロが襲って来ても、王都で上手く戦いながらなるべく耐えましょう」
とレンツォが言うと、港で迎え撃とうと思っていたコラードとリナルドが「王都で?」と鸚鵡返しにした。
レンツォが「スィー」と頷く。
「王都の民家は全部石造りでしょう? ピピストレッロの炎が川のように延々と襲ってくるなら話は別になるけど、数秒間の炎なら民家を盾に出来るはずです」
「おお、そうじゃん。盾だらけじゃん、王都。よく気付いてくれたな、レンツォ」
「いえ、ボクっていうか……さっき、ボクが連れてきた反乱軍の人いるでしょう?」
「ああ、さっきの奇跡の生存者?」
「スィー。あの人が助言してくれたんです。あの人、ハーゲンさんの親戚らしいんですけど、凄くピピストレッロに詳しくて、それに何だか……」
とレンツォがその姿を探すが、目に入る範囲の港にはもう見当たらなかった。
「ハーゲンの親戚? なんて名前だって?」
「デール・ガイガーさんだそうです」
「デール・ガイガー……?」
とコラードが、眉を寄せて黙考する。
その傍ら、リナルドが「そういえば」と思い出した。
「反乱軍が結成されたとき、ハーゲンの家族や親戚について少し調べていましたねコラード陛下。『ガイガー』はハーゲンと同じ姓であることは私も知ってるけど、『デール』という名は知らないな。コラード陛下はその名に見覚え、聞き覚えはありますか?」
コラードが二人の顔を交互に見、「ある」と答えた。
「ああ、良かった。怪しいと思ったけど、本当に親戚の方だったんだ」
とレンツォが安堵するや否や、コラードが「でも」と続けた。
「デール・ガイガーって、たしかハーゲンの祖父さんだぞ」
「え? デールさんて、ヒゲがボーボーで、髪が伸び放題で、ローブの帽子を深く被ってて顔が良く見えなかったけど、でもまだ若い感じがしたんだけど……お祖父さんなんですか?」
うんと頷いたコラードが、「死んだ」と付け加えた。
2人が「え?」と返すと、コラードがもう一度答えた。
「デール・ガイガーは、ハーゲンの死んだ祖父さんだ」
「――」
3人声を失って互いの顔を見合った後、レンツォが「デールさん!」と声を上げながら港に残っている民衆の中に紛れ込んでいった。
「どこですか、デールさん! 出て来てください! デール・ガイガーさん!」
それは出て来ることも返事をすることも無かった。
港には見当たらず、慌てて出港していった船の方を見る。
港に近い方から数えて二隻目の船の甲板に、それらしき姿が見えた。
「待って! あなた誰ですか! 戻ってきて! デールさん!」
「いや、もう無理だレンツォ」
とその隣に並んだコラードが、デールらしき男を探し、目を凝らす。
相変わらずローブの帽子を深く被っているその姿は、こちらを向いて直角に一礼した。
「……なぁ、リナルド。あれ、ハーゲンぽくないか?」
「そんな馬鹿な。化けて出たとでも?」
と返したリナルドが、続いてデールを見つめて眉を寄せていく。
「本当だ……たしかにハーゲンに見えなくもない。いやでも、あの炎の中で生きられるわけがないし……いや、ハーゲンに見えてきた」
「そんなっ……そんな、嘘でしょう! ハーゲンさんなの? デールさんて、ハーゲンさんなの?」
と狼狽するレンツォが、コラードとリナルドの前を右往左往する。
「たしかにそれなら、あの人のヒゲや髪が伸び放題なのも、武装してなかったのも、ボロボロの服を着ていたのも、やたらとピピストレッロに詳しいのも合点がいく。でもっ…でも、そしたら……!」
コラードが「落ち着け」と宥めると、レンツォがその顔を見上げて言葉を続けた。
「そしたらあの赤ん坊は、誰の子なの?」
「――赤ん坊?」
とコラードとリナルドが小首を傾げたとき、王都の市壁の上に登っている兵士が声を上げた。
「コラード陛下! 遠くの空から黒い塊が近付いてきます! きっと奴らです!」
「って、ついに襲ってきたのか! 急げ! 急いで船に乗れ! 残ってくれる兵士は王都に入れ!」
とコラードは二人に「行くぞ」と言うと、すぐ近くにある王都の門を潜って行った。
そこにいる数百人の兵士たちが、コラードたちの方を向いて右手で兜の面頬を上げ、敬礼する。
「感謝する、勇者たち……!」
とコラードは同じ仕草で答礼すると、声を大きくして指示を出した。
「戦闘準備に入れ! まずは弓・バレストラ部隊だ! 奴らを射落とし、落ちたところを残りの部隊が狙う! 奴らの最大の弱点は翼で、切り落とせば魔力を失い、傷を付けるだけでも魔力を弱化させられる! でも、狙うのが難しいようなら首を落とせ! その方が早い! あと、炎が飛んで来たら石造りの民家を盾にして防御しろ! 必ずだ!」
兵士たちが指示に従い、戦闘準備に入る。
それから間もなく、市壁の上に立っている兵士が声を上げた。
「コラード陛下! もうすぐ奴らが来ます!」
「よし、おまえも降りて戦闘準備に入れ!」
とコラードは市壁の門の方へと向かうと、港を確認した。
船はたった今すべて出港したようだが、まだすぐ近くにいる上に、シャルロッテたちが搭乗している王族用の船もはっきりと見えた。
(守らないと……オレの女神と天使、愛息子を!)
やって来る黒の塊に顔を向ける。
懐かしい光景が脳裏に蘇った。
「そうだ。カンクロ相手の防衛戦のときも、異常な数がウジャウジャしてたわ。どこまで時間稼げるかな、これ……」
と愕然としてしまいそうになりながら、王都の中にいるリナルドに向けて右手を挙げる。
するとリナルドが「用意!」と声を上げ、兵士たちが弓やバレストラを構える。
そしてコラードが機を見計らい、右手をリナルドに向かって下ろすと、その声が王都に響いた――
「――打て!」
王都の上空にやってきた黒の塊に、数百本もの矢が一斉に放たれる。
それとほぼ同時に、レンツォが声を張り上げていた。
「待て、防御だ!」
矢を押し返すように、空から炎が突進してきた。
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