酒池肉林王と7番目の天使

日向かなた

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最終話ー16

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「――きゃあぁっ!」

 ヴァレンティーナの絶叫に驚いて、この場にいる一同が振り返る。

 窓の向こうが目に入るなり、待っていたのは更なる驚嘆で、誰もが思わず悲鳴を上げた。

(――何このバケモノ……!)

 とベルは、それが窓を突き破って中へ入ってくると察するなり「ティーナ様!」と飛び出した。

 その身体に横から抱き付き、床の上に押し倒すようにして伏せる。

 その後すぐ、窓ガラスの破砕音が響くと同時に、一匹の大きなオスのピピストレッロが突風のように室内に舞い込んできた。

「なっ、なんだこのバケモノっ……! あっち行け!」

 とライモンドが剣を構えると、レオナルドが「駄目です!」と叫んだ。

「どう見ても僕たちが戦って良い相手ではありません! 早く廊下へ!」

 承知したライモンドが、シャルロッテたちを連れて廊下へと出ていく。

 またアクアーリオ王太子の「うわぁーっ!」という絶叫と、階段を駆け下りていく音が響いてきた。

 床から立ち上がったベルとヴァレンティーナの視界は、その大き過ぎる背中とフリンジフランジャのようになったコウモリの翼に遮られ。

 気を失っているシルヴィアを背負っているレオナルドの目前には、その正面の姿があった。

「レ…レオ様っ……」

「女王陛下っ…ティーナ殿下っ……」

 3人とも足が石になったかのように動かなかった。

 ベルの背後、ヴァレンティーナが割れた窓の外――中庭に向かって叫ぶ。

「助けて、ガルテリオ! ジル! ムサシ君!」

 同様に、裏庭側にある部屋の窓からはライモンドが助けを求めた。

 大きなオスのピピストレッロがゆっくり室内を見回した後、正面のレオナルドに向けて爪を振るう。

 反射的に右手のアラバルタの長柄で爪を受け止めたレオナルドが、「うわっ」と後方へと押しやられた。

「レオ様!」

「だ…大丈夫です、女王陛下……い、今のうちに、彼の背中から出てください」

 レオナルドが片腕一本で爪を受け止め、一発ごとに後方へと押しやられていく傍ら。

 ベルは念のため背に装備しているバレストラを構えると、ヴァレンティーナを背に庇いながら、その大き過ぎる背中から左方向へと動き出した。

 恐怖と緊張のあまり、自ずと二人揃って息を止め、声を殺し、足音を立てないように一歩一歩横に歩いて行く。

 壁に当たりそうになったところで直角に方向転換し、今度は戸口の方へと向かっていく。

 途中、ヴァレンティーナが転がっていた手甲を足で蹴ってしまい、音を立ててしまうと、大きな白の顔がおもむろに二人の方を向いた。

「あっ……」

 と、再び二人の足が止まる。

 赤の瞳が上下に動き、二人の頭の先から爪先まで確認するように見つめていく。

 そして最後に二人の顔を見ると、小指のない大きな左手に炎が揺らいだ――

「――ティーナ様、お逃げください!」

 とベルが、バレストラの矢を放つ。

 真っ直ぐに飛んでいったそれが大きな左手に突き刺さると、揺らいでいた炎が消えた。

 ベルが戸口とは反対方向へと駆け出しながら、動かないでいるヴァレンティーナに向かって声を上げる。

「ティーナ様、早く!」

「でも、ベル!」

「私は平気です!」

 長椅子の背までやって来たベルが、急いでしゃがみ込む。

 その判断正しく、炎が消えてくれたのは一瞬だったようで、頭上を炎が通っていった。

「女王陛下!」

「レオ様、ティーナ様を!」

「ス、スィー!」

 とレオナルドが、急いでヴァレンティーナを廊下へと連れていく。

 長椅子が燃え上がると、ベルはレットの方向へと駆けて行った。

「女王陛下!」

「来てはなりません、レオ様! この炎は恐らく、バッリエーラでなければ防げません! 皆さんを連れて、下へお逃げください!」

「そうはいきません!」

「私は大丈夫です! そろそろジル様やムサシ殿下、ガルテリオ様が来てくださる頃ですから、早く下の階へ!」

「でも――」

「皆殺しにされたいのですか!」

 とベルの声に怒気が帯びると、レオナルドが慌てて従ったのが分かった。

 ベルの名を泣き叫ぶ天使たちや幼子たち、シャルロッテたちの声と一緒に、階段を駆け下りていく複数の足音も聞こえてくる。

(良かった)

 とベルが束の間の安堵に小さく息を吐いたとき、ふかふかの羽毛布団ピュモーネで出来たレットがたちまち燃え上がっていった。

 しゃがんだまま慌てて「あっ」と横に跳んでレットから離れ、戸口を見る。

(私も早く廊下に出ないと)

 でもそこまで辿り着くあいだに、盾に出来るものがない。

(どうしよう…このままもうすぐ来てくださるジル様たちを待つべき……?)

 そうもいかないようだった。

 ヒタ、ヒタ、ヒタ、と裸足の足音が近付いてくる。

(こうなったら……!)

 一か八かだと、ゴンナの中からコルテッロを取り出して握り締めたベル。

 それをレット脇から立ち上がるなりに、大きなオスのピピストレッロの右目を目掛けて投げつけた。

 するとそれは低い声で短く呻いて右目を押さえ、その手からは再び炎が消えていった。

(今のうちに!)

 ベルが戸口へと向かって疾走していく。

 しかし、すぐに背中に突き刺さるような殺気を感じた。

 ふと顔を傾ければ、その手に炎が揺らいでいる。

(廊下まで間に合わない……!)

 と焦った次の刹那、戸口から幼い声が響いた――

「止めろ!」

 同時に幼い力で放たれていた矢が弧を描き、大きな白の顔にコツンと軽い音を立てて当たる。

 ベルがはっとして戸口を見ると、そこにはサルヴァトーレが弓矢を構えて立っていた。

「母上を虐めたらトーレが許さないぞ!」

 ともう一発、矢を放つ。

 それはもう一度、白の顔に当たりそうに見えた。

 しかし、赤の唇にふっと一吹きされて勢いを失い、床の上に落ちていった。

「あ……」

 赤の瞳に捉えられたサルヴァトーレが、血の気を失って後退る。

 その膝はガクガクと震え、手からは弓が離れていった。

「逃げなさい!」

 と絶叫したベルよりも早く放たれていた炎が、サルヴァトーレに突進していく。

 それは動くことが出来ず、迫り来る炎から逃げるように、手でぎゅっと瞼を押さえた――

「トーレ!」

 炎が戸口を突き抜けていった。

 ベルの喉から、我が身を引き千切られたかのような絶叫が響き渡る。

 もう遅いと分かっていても、太ももに装備している残りのコルテッロに手を掛けた。

 炎の中から愛息を救おうと、気が狂ったかのように大きなオスのピピストレッロにコルテッロを連射する。

 だがそれが無くなっても炎が止まず、太腿に装備しているもうひとつの武器――短剣を握り締めて立ち向かって行こうかとき――

「ガ……ガルテリオ先生ぇぇぇっ!」

 と、サルヴァトーレの泣き声が耳に飛び込んできた。

 空耳かと思い、戸口を見ると、今度はそのガルテリオの声が聞こえてくる。

「よしよし、頑張ったね」

「――…あ……ガルテリオ…様っ……」

 とベルが脱力して床にへたり込んだ一方で、やっと炎が止む。

 すると戸口には、弓と矢束を構えるムサシの姿があった。

「おまえの相手は拙者でござるよ」

 とその手から矢が放たれ、見る見るうちに大きなオスのピピストレッロの上半身が針山のようになっていく。

 ムサシの脇からはジルベルトが室内に入ってきて、大剣を構えながらベルを背に庇った。

「おー、危ねっ! 無事か女王は? 怪我してねえな? よくやったぜ、トーレは! さあ、今のうちに逃げろ」

「スィー、ありがとうございます……!」

 とベルが急いで立ち上がって廊下へと出ると、戸口脇で待っていたガルテリオが「はい、どうぞ」と、抱っこしていたサルヴァトーレを差し出した。

 親子で泣きながら、しがみ付くように抱き締め合う。

「トーレ…! 良かった、トーレ……!」

「母上、大丈夫っ…!? 怪我してないっ……!?」

「スィー、トーレ。あなたのお陰ですよ、ありがとう。ガルテリオ様も、本当にありがとうございました……!」

 ガルテリオが「ノ」と言って、サルヴァトーレの金の髪を撫でた。

「トーレ殿下には驚きました。なんて勇敢なんだろう。心は立派な『力の王』の息子ですね」

 階段を駆け上がってくる音と、レオナルドの声が割り込んで来る。

「トーレ殿下! どこですか、トーレ殿下!」

 と真っ青になりながら階段を三段飛ばしで駆け上がってきたそれは、4階の廊下にいるサルヴァトーレと無事だったベルを見るなり、崩れるように膝を突いていった。

「よ…良かった……!」

「おまえも頑張ったな、レオ」

 とガルテリオが言うと、レオナルドが「ノ」と首を横に振った。

「ガルテリオ兄上、僕は何も出来ませんでした……」

「とんでもありません、レオ様。レオ様がいなければ、私もティーナ様も無事ではありませんでした」

 とベルが励ましても、レオナルドは俯いて首を横に振る。

 そこへ、今度は下の階から女子供の悲鳴が響き渡ってきた。

「なんですか、これ! わたしがちょっと居ないあいだに、どうしてこんな酷いことに! シルビーは……気絶しちゃったの!?」

 と戻ってきたらしいルフィーナの声の後、ピエトラとフィコの声も聞こえてくる。

「皆さん、急いで上へ!」

「ちくしょう! 斬っても斬っても切りがねぇ!」

 ガルテリオが「まずい!」と階段の方へと向かって駆け出すと、ジルベルトが「待てよ!」と呼び止めた。

「このバケモノ倒すの手伝えよ、ガルテリオ!」

「僕たち3人でそいつの相手をする余裕は無い! ピピストレッロが宮廷内に侵入してきたみたいだ!」

「げぇっ!」

「し、しまった…! 拙者たち3人揃ってこっちへ来てしまっては当然でござった……!」

 階段を駆け上ってくる複数の足音と共に、ルフィーナの「ベルさん!」という声が聞こえてきた。

 ベルが「スィー!」と返事をしながら階段前まで駆けて行くと、ルフィーナがちょうど4階まで駆け上がってきたところだった。

 他の一同の姿もすぐ下の踊り場にあり、ルフィーナが連れて来たらしいパオラ一家の姿も見えた。 

「ベルさん! ていうか皆さん、陛下から伝言です! 今すぐに、学校へ移動してください!」

 ベルが「学校へ?」と戸惑うと、ルフィーナが頷いて「急いでください!」と続けた。

「ピピストレッロがついに村まで襲撃してしまい、陛下が宮廷に戻って来られなくなりました!」

「なるほど、村を入れて合計5つある避難所を守れるほどの人手が無いのですね」

「たしかにそれなら一ヵ所に集まってくれた方がいい」

 とガルテリオが、「ちなみに」と問う。

「ティート殿下とエルネストは無事だったのですか」

 ルフィーナが声を詰まらせた後、「ノ」と首を横に振った。

 再びの訃報に衝撃を受け、泣き出したり、悔しさに声を上げる一同の中、レオナルドが小刻みに震えながら「僕のせいだ」と言った。

「ぼ…僕があのとき、陛下に代わって戦場に出られなかったから……! 僕が……僕がティート殿下とエルネスト兄上を――」

「ちげぇ!」

 とジルベルトがレオナルドの言葉を遮った。

「誰も悪くねぇ! そういう風に考えんな、レオ! 悪いとしたら、こいつらピピストレッロ――ってか、たぶんこのバケモノだ! こいつがコラードもレンツォもリナルドもティートもエルネストも殺したんだ! ボロボロの翼がその証拠だ!」

「ああ、たぶんそうでござるなジル。このピピストレッロだけ異常な強さ、それから硬さでござるよ。どれだけ矢を放っても、やじりしか刺さらぬ。まるで鋼鉄のような身体でござるよ。これでは拙者たちも、いずれ……!」

 ルフィーナが「急ぎましょう!」と叫ぶと、ムサシ・ジルベルト兄弟が機を見計らって廊下へ飛び出してきた。

 無意味に近いだろうが、両扉を閉めてからその場にいる一同で駆け出す。

 案の定、階段の手前まで来たときに扉の破壊音が聞こえた。

 ムサシが弓を構えながら振り返ると、それは立ち止まって300メートル以上ある長い廊下を見渡していた。

 そして正面にある部屋へと入っていく。

「――…何か探しているでござるか……?」

「『誰か』を探しているんです。あのバケモノみたいなピピストレッロだけじゃなくて、ピピストレッロ全員で『誰か』を探している様子なんです」

 とルフィーナが答えた。

「ふむ……それが一体誰のことかは分かりませぬが、とりあえずこれは不幸中の幸い。皆、今のうちに急ぐでござるよ」

 一同で階段を降りている途中、フィコが「ちょっと待った!」と言った。

「宮廷から出て行こうにも、たぶんもう1階にゃ降りられねえぞ! 今頃、使用人の部屋の中までピピストレッロがうじゃうじゃ埋め尽くしてやがるはずだ!」

「しかし上はもっと駄目です、フィコ師匠! バケモノみたいなピピストレッロがいるのです! 2階は無事なのですか?」

 とベルが訊くと、ピエトラが「たぶんね」と返した。

「もう2階にも来てるだろうけど、1階よりずっとマシだろう。こうなったら、2階から飛び降りるかい?」

「そうしようぜ!」

 とジルベルトが先頭を駆け、2階まで降りて行くと、中庭の見えるフィコの部屋へと駆け込んだ。

 ジルベルトが急いで窓を開け放つ傍ら、最後尾にいるムサシが矢を射った。

「ピピストレッロたちが来たでござるよ!」

「レオ、ジル、皆を中庭まで下ろせ! ムサシ殿下と僕でピピストレッロを足止めする!」

 とガルテリオが言うと、それにピエトラとフィコ、ファビオも加勢した。

 レオナルドとジルベルトが女子供をひとりか二人ずつ腕に抱え、中庭まで飛び降りていく。

 そして助走を付けて高く跳び上がり、宮廷の壁をいくらか駆けてフィコの部屋へと戻るを繰り返す。

 やがて、「そろそろ終わるぞ!」とジルベルトの声が聞こえ、戦っていた5人が振り返ると、それはファウストを背負って飛び降りていったところだった。

 残りはベルとヴァレンティーナの2人になっている。

「家政婦長、料理長、お先にどうぞ。その次はファビオ殿も」

 とムサシの指示に従い、2人が急いで窓辺へと駆けて行った。

「ベル、ティーナ殿下、急ぐんだ」

 とピエトラが言うと、ヴァレンティーナが不安そうな表情でこう言った。

「私は最後にガルテリオと行くわ」

 ピエトラはガルテリオを一瞥して「分かりました」と言うと、急いで2階から飛び降りていった。

「行くぞ、俺の一番弟子!」

 とフィコも、ベルを背負って飛び降りる。

 続いて窓辺へとやって来たファビオは「ヒィィ」と足が竦み、レオナルドに背負ってもらって降りる。

 ちょうど部屋に押し寄せていたピピストレッロの大群が途切れると、ムサシが扉を閉じて鍵を掛け、それをさらにガルテリオがレットを押してきて塞いだ。

「よし、行くでござるよティーナ殿下、ガルテリオ殿!」

 とムサシが窓が飛び降りていった一方で、ヴァレンティーナとガルテリオが部屋の中央で抱き合った。

「良かった、ガルテリオ……! 怪我はしてない?」

「スィー、ティーナ。心配掛けて申し訳ありませんでした。さあ、学校まで急ぎましょう。そこには『力の王』がいて、『力の王弟』もいて、そして『人間卒業生』もいる。きっとこれでもう、誰ひとり家族を失うことはありません」

「ええ……そうね」

 と安堵の表情を見せたヴァレンティーナを抱き上げ、ガルテリオが窓辺へと向かう。

 そしていざ飛び降りようかとき、背後の方から扉の破壊される音が響いてきた――


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