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【5】 ―終―
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村を出てからは自らの肉体を対価に商人の馬車を乗り継ぎ、居心地の良い少し大きめの街を求めて旅をした。
「この肉体を使って稼ぎながら『楽しく』暮らすなら旅人の多い街に行かないとね~。食料としての男も何人か傍に置いておきたいし……、何かお店でも開こうかなぁ………。」
私はそんな事を考えながら道中を過ごし、20日程が経った頃にはちょうど良い具合の大きめの街に着いたのだった。
ここまで乗せてきてもらった商人のオジさんとは別れ、宿をとった後は街の探索をした。
色んな人に聞いてまわると、どうやらここは交易都市らしく毎日大量の人間が出入りする街らしい……。
「何日も旅をして街と街の間を行ったり来たりして商人が物資を運んでいるような世界だ…。街に着いたら人恋しくなって行くお店が必ず………あった!」
私は裏道に入り、目的である夜の遊技場を探していた。
そこは通りに沿って両側に幾つかの娼館が建ち並ぶ、通称「ロマン通り」と呼ばれている場所だった。
どこでも大して違わないだろうと、私は何となく歩き回っている中でピンと来た一軒の店のドアをノックした。
中からは小間使いらしき少年が現れ、オーナーに会いたいと言うと中へと入って取り次いでくれた。
その後通された部屋の奥にあるソファには、下卑た笑みをニタァと浮かべた腹の出た中年の男が私の事を品定めするかの様にジロジロと見てきた。
「えらい美人が訪ねてきたって言うから呼んでみたが……確かにえらい美人だわなぁ。ヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒッ! で、俺がこの店のオーナーだが、そんな美人がこんな所に何の用だ? 借金で追われでもしているのかい?」
「いえ……、田舎から出てきたばかりで働き口を探してまして………。まだ右も左も分からない私ですが、合うのはここではないかなと思って訪ねさせてもらったんです。……思った通り! こうやって素敵なお兄さんに出会えたのだからここを選んで間違いは無かったかな。」
私は顔を少し俯かせて身をよじらせ、息を一度少し止めて顔をほんのりと赤く染めさせながら恥ずかしそうな態度で流し目をして答えると、オーナーの男は近くへ来いと手を自らの方に招く様に動かして示した。
私が傍に寄って行くと腕を掴み、グイっと引き寄せてキスをした。
「せっかくここで働きたいと言って自ら足を運んでくれた女だ……。だから俺自らちょっと今からこいつの品定めをしてやろうと思うから――この部屋の外に出ろ。」
この部屋へ私を案内してくれた人とか、この部屋に居た数人の部下に指示をとばして2人きりになると、待ちきれないといった様子で私の衣服を剥ぎ取って裸にし、体中をベロンベロンと舐めてきた。
その何とも言えない凌辱される感覚に悶えて「あぁ……。」と声を漏らすと、オーナーの男は嬉しそうに私の蜜口をサワサワと触り出した。
「ヒッヒッヒッヒッ! もうこんなにも濡れて……。まだまだ幼そうなのに……男の好きな甘い蜜をたっぷりと溢れさせる良い体をしておるな。………さてさて、ナカはどうかな。」
オーナーの男ははち切れんばかりに猛る自らの太い欲棒を私の蜜口にあてがうと、溢れる程の蜜の中に飛び込む様に一気にズブリと挿し入れた。
「おほっ! 太い俺のを一気に飲み込むとは……なかなか具合も……おぉっ! 思った通り、奥まで締まりも良いな!」
それまで旅人や村中の男とヤりまくって慣れていたはずの私だったが、娼館を経営しているだけあって、この男の欲棒は一味も二味も違っていた。
単調ではないピストンによって生み出される快感に身悶えし、我慢もできずにアンアンと演技ではない喘ぎ声をあげ、息を荒げて乱れてしまっていると男は喜び、更に動きは激しくなった。
その動きに合わせて私の腰も自然と動いてしまい、途中で男が白い体液を放出したのにも気付かずに、上に馬乗りになっていた私は腰を振っていた。
「お前はどんな男も悦ぶような良い体をしておるなぁ。正直なところ、俺の女にしたいとも思ったが………働きたいっていうお前の願いを叶えてやろう。」
「ありがとうございます!」
一発ヤッたあとに息を落ち着かせると、私のたわわに実った胸を鷲掴みにして揉みつつ、オーナーはこの娼館で私が働く許可を出してくれた。
これで一先ずは衣食住が整えられたとホッとし、早速今夜からと言われた私は与えられた部屋でお店を開ける時間まで眠りについた。
オーナーに気に入られていた私は初日から客が付き、グングンと売り上げを伸ばしていった。
三ヶ月も過ぎる頃には金持ちの常連も多く抱え、早くも身請けしたいという話もチラホラ聞こえてきた。
しかし私には夢がある。
誰か一人の女に収まるなんて真っ平ゴメンだ。
私は自分の店を持って金を稼ぎ、色んな多くの男を文字通り食い物にしてやるのよ!
やがてそんな風に飄々と暮らしていた私は神様に作ってもらった特別仕様の肉体の所為か年も取らず、世間からは私のしていることから空想上の悪魔の女『サキュバス』と呼ばれるようになっていったのだった―――。
「この肉体を使って稼ぎながら『楽しく』暮らすなら旅人の多い街に行かないとね~。食料としての男も何人か傍に置いておきたいし……、何かお店でも開こうかなぁ………。」
私はそんな事を考えながら道中を過ごし、20日程が経った頃にはちょうど良い具合の大きめの街に着いたのだった。
ここまで乗せてきてもらった商人のオジさんとは別れ、宿をとった後は街の探索をした。
色んな人に聞いてまわると、どうやらここは交易都市らしく毎日大量の人間が出入りする街らしい……。
「何日も旅をして街と街の間を行ったり来たりして商人が物資を運んでいるような世界だ…。街に着いたら人恋しくなって行くお店が必ず………あった!」
私は裏道に入り、目的である夜の遊技場を探していた。
そこは通りに沿って両側に幾つかの娼館が建ち並ぶ、通称「ロマン通り」と呼ばれている場所だった。
どこでも大して違わないだろうと、私は何となく歩き回っている中でピンと来た一軒の店のドアをノックした。
中からは小間使いらしき少年が現れ、オーナーに会いたいと言うと中へと入って取り次いでくれた。
その後通された部屋の奥にあるソファには、下卑た笑みをニタァと浮かべた腹の出た中年の男が私の事を品定めするかの様にジロジロと見てきた。
「えらい美人が訪ねてきたって言うから呼んでみたが……確かにえらい美人だわなぁ。ヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒッ! で、俺がこの店のオーナーだが、そんな美人がこんな所に何の用だ? 借金で追われでもしているのかい?」
「いえ……、田舎から出てきたばかりで働き口を探してまして………。まだ右も左も分からない私ですが、合うのはここではないかなと思って訪ねさせてもらったんです。……思った通り! こうやって素敵なお兄さんに出会えたのだからここを選んで間違いは無かったかな。」
私は顔を少し俯かせて身をよじらせ、息を一度少し止めて顔をほんのりと赤く染めさせながら恥ずかしそうな態度で流し目をして答えると、オーナーの男は近くへ来いと手を自らの方に招く様に動かして示した。
私が傍に寄って行くと腕を掴み、グイっと引き寄せてキスをした。
「せっかくここで働きたいと言って自ら足を運んでくれた女だ……。だから俺自らちょっと今からこいつの品定めをしてやろうと思うから――この部屋の外に出ろ。」
この部屋へ私を案内してくれた人とか、この部屋に居た数人の部下に指示をとばして2人きりになると、待ちきれないといった様子で私の衣服を剥ぎ取って裸にし、体中をベロンベロンと舐めてきた。
その何とも言えない凌辱される感覚に悶えて「あぁ……。」と声を漏らすと、オーナーの男は嬉しそうに私の蜜口をサワサワと触り出した。
「ヒッヒッヒッヒッ! もうこんなにも濡れて……。まだまだ幼そうなのに……男の好きな甘い蜜をたっぷりと溢れさせる良い体をしておるな。………さてさて、ナカはどうかな。」
オーナーの男ははち切れんばかりに猛る自らの太い欲棒を私の蜜口にあてがうと、溢れる程の蜜の中に飛び込む様に一気にズブリと挿し入れた。
「おほっ! 太い俺のを一気に飲み込むとは……なかなか具合も……おぉっ! 思った通り、奥まで締まりも良いな!」
それまで旅人や村中の男とヤりまくって慣れていたはずの私だったが、娼館を経営しているだけあって、この男の欲棒は一味も二味も違っていた。
単調ではないピストンによって生み出される快感に身悶えし、我慢もできずにアンアンと演技ではない喘ぎ声をあげ、息を荒げて乱れてしまっていると男は喜び、更に動きは激しくなった。
その動きに合わせて私の腰も自然と動いてしまい、途中で男が白い体液を放出したのにも気付かずに、上に馬乗りになっていた私は腰を振っていた。
「お前はどんな男も悦ぶような良い体をしておるなぁ。正直なところ、俺の女にしたいとも思ったが………働きたいっていうお前の願いを叶えてやろう。」
「ありがとうございます!」
一発ヤッたあとに息を落ち着かせると、私のたわわに実った胸を鷲掴みにして揉みつつ、オーナーはこの娼館で私が働く許可を出してくれた。
これで一先ずは衣食住が整えられたとホッとし、早速今夜からと言われた私は与えられた部屋でお店を開ける時間まで眠りについた。
オーナーに気に入られていた私は初日から客が付き、グングンと売り上げを伸ばしていった。
三ヶ月も過ぎる頃には金持ちの常連も多く抱え、早くも身請けしたいという話もチラホラ聞こえてきた。
しかし私には夢がある。
誰か一人の女に収まるなんて真っ平ゴメンだ。
私は自分の店を持って金を稼ぎ、色んな多くの男を文字通り食い物にしてやるのよ!
やがてそんな風に飄々と暮らしていた私は神様に作ってもらった特別仕様の肉体の所為か年も取らず、世間からは私のしていることから空想上の悪魔の女『サキュバス』と呼ばれるようになっていったのだった―――。
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