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魔王
vsカーヤ&ピシャス
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「どうしたの? 追わないの? 教えてあげるよ。パミュをさらった連中は、さっきの馬車と合流して、この街と、国境を渡るつもりだよ。今ならまだ、間に合うかもね」
「追ってこないついでに、このまま下がってくれたらありがたいんだけどな」
持っていた氷の傘を放り捨てて、俺は言った。
カーヤと名乗った女が、パミュの顔で、口角を歪めて嗤う。
「なに? ビビってるの? 子供二人から、後ろから攻撃されることを」
何とでも言え。
魔術は基本一撃必殺。
一発喰らっただけで、致命傷なんだ。
ガキだろうが、このクラスの魔術師相手にそう簡単に背中は向けられない。
「早く向かった方がいいと思うんだけどなー。パミュはこうしている間にも、ドンドン離れていってるよ? どんどんどんどん……ね?」
「そうだな。なら、五秒以内に下がらなきゃ、先にお前らを殺すことに決めたよ。よく考えて選べ。決断のしどころだぞ」
「カーヤの心を読んでみなよ。殺す前にさ。善意で言っているのか、悪意で言っているのか、あんたらS4魔術師ならわかるんでしょう?
まあ、無理か。誰も彼もがカーヤのことを見抜けなかった。ティアラナも。あんたも。何かおかしいと思わなかった? 思わないよねー。思うわけないよねー。
所詮その程度の存在なのよ。あいつも、あんたらも。何の意味もない。みんな消えちゃえばいいんだ。
くっくっく……あはははははははははは!!」
「カーヤ。下がった方がいい。後は僕がやる」
「バカ言わないで。カーヤがやる。このバカどもをぶっ殺して、あいつの墓前に華を添えてあげるよ。カーヤは優しいからね」
「君は神合薬の飲みすぎで、情緒不安定になってるんだよ。悪いこと言わないから、ここは下がろう」
ピシャスが、カーヤを庇うようにして、前に出る。
雨で作られた泥の水たまりを、靴で擦っていた。
水の感触を確かめるように。
「雨が降るとき、魔術師と相対してはならない。そんな言葉を知ってるかな? ビュウ=フェナリスさん?」
「だったら消えた方がいいんじゃないか? 追わないぞ、俺は」
ピシャスが、口端で目尻を打つようにして、嗤った。
「カーヤじゃないが、イライラさせてくれるよ、本当に。堅気ってやつは、この俺をなぁ!!」
ピシャスが腕を振るった。水たまりが、錐の山になって迫ってくる。接手式魔力誘導と、風圧破のコンボか。
俺は跳躍してそれを回避した。豆粒のように小さくなるピシャス。そして、そんな俺の後ろから、波の音が聞こえる。
完全陸地の、この場所でだ。
振り返った先、俺を呑み込まんばかりの水の波濤が、巻き起こっていた。石畳の上では、ピシャスが二本の指を真下に、叩きつけるようにして、向けていた。
呼応する水の波濤。先端を霧状に尖らせて、俺を貫かんと襲ってくる。
俺はそれに対し、掌底を叩きつけるようにして、受け止めた。
受け止めた先から、水の錐が爆散する。そしてそれを横に流した時、水の錐は水の龍と化して、ピシャスめがけて突き進んだ。
「なっ!! 思念介入だと!?」
水の龍が、石畳の上で木っ端微塵に四散した。曇天に向かって水柱が噴き上がり、それが石畳に落ちてきた時、そこら一帯は疑似的な嵐と化した。
ピシャスがバク宙とバク転を組み合わし、後方に下がっている。浅瀬のようになった石畳が、ピシャスが手足をつける度に、ピチャピチャと音を立てている。
ピシャスが足を止める。ハッとした顔で振り返る。俺はピシャスの後頭部めがけて、重ねた両手を振り下ろしていた。
まずは一人。
思った瞬間、ピシャスが横手から吹っ飛ばされた。
代わりに相対してきたのは、カーヤ。
カーヤが笑う。パミュじゃない。あいつはこんな風には笑わない。頭ではわかっていても、身体がそれを理解しきれていなかった。
思わず手を止めてしまう。
それを見て、またカーヤがニヤリと笑った。
「ラクロットソリアンヌピアラジロードセルランザガン。雨でも消えない炎で死ぬまで焼かれな!! 炎邪爆炎《イービルフレア》!!」
向けられる手。
俺はその手に、自分の手を合わせた。
二人の間に、極熱の炎が顕現される。
「あははははははは!! カーヤに勝つ気!? このカーヤ様に、勝てるつもりなの!? 上等じゃん!!
やってみろよ、ほらああああああ!!」
カーヤが狂ったように嗤っている。
こいつ……っ!!
黄金色の瞳でここまで強力な炎を呼び出すとは、なんつー術式練魔してやがる!! 俺が精錬した銀具ですら、吸収しきれない! まずい、これは……
貫かれる!
バリン!!
銀具が砕かれ、呼び出した炎が天を突き上げる。一瞬空が赤々と染まった。
俺は炎の勢いで転がされ、膝をつきながらカーヤを見つめる。騒ぎに気がつき、ルリアシーク麓に建てられた家々から人が出てきたが、すぐに閉じられてしまった。
「ふん。こいつは噂通り結構強いじゃん。カーヤの赤魔術を止めるとはねー、生意気にもさ。マリオンやかまとと女と同じで、井の中の蛙だと思ってたけどね」
「すまない、カーヤ。僕としたことが……」
「はいはい。かっこつけは後。そもそも一対一ってのが清流派魔術師らしくない発想なのよ。二人でやるわよ。その方が合理的でしょ」
「元々は君が一人でやるって言い出したんだけどね。まあ……仕方ないか。みっともない僕を知っている人間は、君だけでいいからね」
「はいはい」
ピシャスの後ろにカーヤが隠れる。
まるで一人のように、俺には見えた。
一人、いや、二人が駆けてくる。
歯を食いしばって、俺は身構えた。
「パミュ……?」
二人が足を止める。
俺、ピシャス、カーヤの視界の先にいたのは、マリオンだった。
「それにピシャスさんも……? え? どうして、パミュ、その魔装……」
見鬼で場を見て、マリオンが取り乱す。この状況。当然だった。
ピシャスが嗜虐的な顔で嗤う。両手を持ち上げ、下ろした。顕現させた弓に、番えた矢。その先にいるのは――マリオン。
まず……っ!!
「マリオン逃げろ!! こいつらは、お前の知っている二人じゃねぇ!! 敵だ!!」
その時、マリオンの後ろから駆けてくる足音が一つ。階段を駆け上がってきたロゼだった。マリオンに飛びつき、ピシャスの弓の射線状から、退避させる。そのまま背を向け、マリオンの頭を抱きしめる。背中で庇う。文字通り命がけでマリオンのことを護るロゼッタ。
雨音が、静々と響いている。
術は放たれなかった。
ピシャスの手を、カーヤが強引に、下ろしていたからだ。
「カーヤ……」
「白けちゃったわ。帰りましょ? あいつのところへ」
「いいのかい? こいつも、あの女のお気に入りの一人だろう?」
「だ、か、ら!! 白けたっつってんでしょ。二度言わせない。殴るよ」
「全く。困ったものだよ。君の犬好きには」
ピシャスが跳躍し、屋根を飛び越える。当然脚力で飛び越えたわけではない。風を足元で反発させ、身を矢のように飛ばす歩法。飛脚法である。
カーヤはしばし、ロゼと、その中に包まるマリオンを見据えていた。
前髪から雨水が垂れている。
「バイバイ。ワンコちゃん」
つぶやき、ピシャスの後を追う。
雨音。敗北を知らしめるように、響いていた。
雨脚に打たれながら、俺は地面に掌を当てた。
匂い。悪意。音。全てが遠すぎる。痕跡から追跡することは不可能に近いな。だが……。
俺ははめていた血の指輪を放って、風の刃で断ち割った。血がドボドボと、浅瀬のようになった足元に落ち、雨によって流されていく。
柏手を打った。雨水に流されていた血が、音(じゅ)に反応して生き物のように動く。
七門虚空。周囲の悪意を六門で吸い込み中心である一門(おれ)に収束する陣術。それを俺は八つ描いた。
仮に、どんな魔術師であっても、これだけ重ねた七門虚空の中心に立たされたら、まず変獣するか気を失う。
それは、この俺でさえも、例外ではない。
唯一つ、例外があるとするならば――
四脚になった。魔力が重い。四本の脚がないと、支えられないほどに。指を食い込ませると、浅瀬の下の石畳が割れた。
握力が上がっているわけではない。石が、魔力に反発しているのである。大地と風は魔力に反発する性質を持っている。
水面に波紋。俺の周りの水だけが、くり抜かれたように引いていく。
石畳の所々に走るヒビ。割れた破片が宙に浮きあがり、砕け、周囲に粉末を舞わせた。
指を石畳に食い込ませる。唸り声。我ながら人間のものではなかった。姿も同上だろう。
「怨邪自己憑依変獣《カーズネクロフィア》」
声が視界が姿が器官が。
あらゆるものが死念に呑まれる。
それでも、目的までは、呑まれてはいない。
四脚で、跳躍する。
雨の勢いが更に増した。
「追ってこないついでに、このまま下がってくれたらありがたいんだけどな」
持っていた氷の傘を放り捨てて、俺は言った。
カーヤと名乗った女が、パミュの顔で、口角を歪めて嗤う。
「なに? ビビってるの? 子供二人から、後ろから攻撃されることを」
何とでも言え。
魔術は基本一撃必殺。
一発喰らっただけで、致命傷なんだ。
ガキだろうが、このクラスの魔術師相手にそう簡単に背中は向けられない。
「早く向かった方がいいと思うんだけどなー。パミュはこうしている間にも、ドンドン離れていってるよ? どんどんどんどん……ね?」
「そうだな。なら、五秒以内に下がらなきゃ、先にお前らを殺すことに決めたよ。よく考えて選べ。決断のしどころだぞ」
「カーヤの心を読んでみなよ。殺す前にさ。善意で言っているのか、悪意で言っているのか、あんたらS4魔術師ならわかるんでしょう?
まあ、無理か。誰も彼もがカーヤのことを見抜けなかった。ティアラナも。あんたも。何かおかしいと思わなかった? 思わないよねー。思うわけないよねー。
所詮その程度の存在なのよ。あいつも、あんたらも。何の意味もない。みんな消えちゃえばいいんだ。
くっくっく……あはははははははははは!!」
「カーヤ。下がった方がいい。後は僕がやる」
「バカ言わないで。カーヤがやる。このバカどもをぶっ殺して、あいつの墓前に華を添えてあげるよ。カーヤは優しいからね」
「君は神合薬の飲みすぎで、情緒不安定になってるんだよ。悪いこと言わないから、ここは下がろう」
ピシャスが、カーヤを庇うようにして、前に出る。
雨で作られた泥の水たまりを、靴で擦っていた。
水の感触を確かめるように。
「雨が降るとき、魔術師と相対してはならない。そんな言葉を知ってるかな? ビュウ=フェナリスさん?」
「だったら消えた方がいいんじゃないか? 追わないぞ、俺は」
ピシャスが、口端で目尻を打つようにして、嗤った。
「カーヤじゃないが、イライラさせてくれるよ、本当に。堅気ってやつは、この俺をなぁ!!」
ピシャスが腕を振るった。水たまりが、錐の山になって迫ってくる。接手式魔力誘導と、風圧破のコンボか。
俺は跳躍してそれを回避した。豆粒のように小さくなるピシャス。そして、そんな俺の後ろから、波の音が聞こえる。
完全陸地の、この場所でだ。
振り返った先、俺を呑み込まんばかりの水の波濤が、巻き起こっていた。石畳の上では、ピシャスが二本の指を真下に、叩きつけるようにして、向けていた。
呼応する水の波濤。先端を霧状に尖らせて、俺を貫かんと襲ってくる。
俺はそれに対し、掌底を叩きつけるようにして、受け止めた。
受け止めた先から、水の錐が爆散する。そしてそれを横に流した時、水の錐は水の龍と化して、ピシャスめがけて突き進んだ。
「なっ!! 思念介入だと!?」
水の龍が、石畳の上で木っ端微塵に四散した。曇天に向かって水柱が噴き上がり、それが石畳に落ちてきた時、そこら一帯は疑似的な嵐と化した。
ピシャスがバク宙とバク転を組み合わし、後方に下がっている。浅瀬のようになった石畳が、ピシャスが手足をつける度に、ピチャピチャと音を立てている。
ピシャスが足を止める。ハッとした顔で振り返る。俺はピシャスの後頭部めがけて、重ねた両手を振り下ろしていた。
まずは一人。
思った瞬間、ピシャスが横手から吹っ飛ばされた。
代わりに相対してきたのは、カーヤ。
カーヤが笑う。パミュじゃない。あいつはこんな風には笑わない。頭ではわかっていても、身体がそれを理解しきれていなかった。
思わず手を止めてしまう。
それを見て、またカーヤがニヤリと笑った。
「ラクロットソリアンヌピアラジロードセルランザガン。雨でも消えない炎で死ぬまで焼かれな!! 炎邪爆炎《イービルフレア》!!」
向けられる手。
俺はその手に、自分の手を合わせた。
二人の間に、極熱の炎が顕現される。
「あははははははは!! カーヤに勝つ気!? このカーヤ様に、勝てるつもりなの!? 上等じゃん!!
やってみろよ、ほらああああああ!!」
カーヤが狂ったように嗤っている。
こいつ……っ!!
黄金色の瞳でここまで強力な炎を呼び出すとは、なんつー術式練魔してやがる!! 俺が精錬した銀具ですら、吸収しきれない! まずい、これは……
貫かれる!
バリン!!
銀具が砕かれ、呼び出した炎が天を突き上げる。一瞬空が赤々と染まった。
俺は炎の勢いで転がされ、膝をつきながらカーヤを見つめる。騒ぎに気がつき、ルリアシーク麓に建てられた家々から人が出てきたが、すぐに閉じられてしまった。
「ふん。こいつは噂通り結構強いじゃん。カーヤの赤魔術を止めるとはねー、生意気にもさ。マリオンやかまとと女と同じで、井の中の蛙だと思ってたけどね」
「すまない、カーヤ。僕としたことが……」
「はいはい。かっこつけは後。そもそも一対一ってのが清流派魔術師らしくない発想なのよ。二人でやるわよ。その方が合理的でしょ」
「元々は君が一人でやるって言い出したんだけどね。まあ……仕方ないか。みっともない僕を知っている人間は、君だけでいいからね」
「はいはい」
ピシャスの後ろにカーヤが隠れる。
まるで一人のように、俺には見えた。
一人、いや、二人が駆けてくる。
歯を食いしばって、俺は身構えた。
「パミュ……?」
二人が足を止める。
俺、ピシャス、カーヤの視界の先にいたのは、マリオンだった。
「それにピシャスさんも……? え? どうして、パミュ、その魔装……」
見鬼で場を見て、マリオンが取り乱す。この状況。当然だった。
ピシャスが嗜虐的な顔で嗤う。両手を持ち上げ、下ろした。顕現させた弓に、番えた矢。その先にいるのは――マリオン。
まず……っ!!
「マリオン逃げろ!! こいつらは、お前の知っている二人じゃねぇ!! 敵だ!!」
その時、マリオンの後ろから駆けてくる足音が一つ。階段を駆け上がってきたロゼだった。マリオンに飛びつき、ピシャスの弓の射線状から、退避させる。そのまま背を向け、マリオンの頭を抱きしめる。背中で庇う。文字通り命がけでマリオンのことを護るロゼッタ。
雨音が、静々と響いている。
術は放たれなかった。
ピシャスの手を、カーヤが強引に、下ろしていたからだ。
「カーヤ……」
「白けちゃったわ。帰りましょ? あいつのところへ」
「いいのかい? こいつも、あの女のお気に入りの一人だろう?」
「だ、か、ら!! 白けたっつってんでしょ。二度言わせない。殴るよ」
「全く。困ったものだよ。君の犬好きには」
ピシャスが跳躍し、屋根を飛び越える。当然脚力で飛び越えたわけではない。風を足元で反発させ、身を矢のように飛ばす歩法。飛脚法である。
カーヤはしばし、ロゼと、その中に包まるマリオンを見据えていた。
前髪から雨水が垂れている。
「バイバイ。ワンコちゃん」
つぶやき、ピシャスの後を追う。
雨音。敗北を知らしめるように、響いていた。
雨脚に打たれながら、俺は地面に掌を当てた。
匂い。悪意。音。全てが遠すぎる。痕跡から追跡することは不可能に近いな。だが……。
俺ははめていた血の指輪を放って、風の刃で断ち割った。血がドボドボと、浅瀬のようになった足元に落ち、雨によって流されていく。
柏手を打った。雨水に流されていた血が、音(じゅ)に反応して生き物のように動く。
七門虚空。周囲の悪意を六門で吸い込み中心である一門(おれ)に収束する陣術。それを俺は八つ描いた。
仮に、どんな魔術師であっても、これだけ重ねた七門虚空の中心に立たされたら、まず変獣するか気を失う。
それは、この俺でさえも、例外ではない。
唯一つ、例外があるとするならば――
四脚になった。魔力が重い。四本の脚がないと、支えられないほどに。指を食い込ませると、浅瀬の下の石畳が割れた。
握力が上がっているわけではない。石が、魔力に反発しているのである。大地と風は魔力に反発する性質を持っている。
水面に波紋。俺の周りの水だけが、くり抜かれたように引いていく。
石畳の所々に走るヒビ。割れた破片が宙に浮きあがり、砕け、周囲に粉末を舞わせた。
指を石畳に食い込ませる。唸り声。我ながら人間のものではなかった。姿も同上だろう。
「怨邪自己憑依変獣《カーズネクロフィア》」
声が視界が姿が器官が。
あらゆるものが死念に呑まれる。
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四脚で、跳躍する。
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