60 / 93
おもしろ小話番外編
4、深窓の騎士(前編:ニコル視点)
――僕は将来、ローザ王太子殿下直属の護衛騎士になるんだ!
これがニコル・ランドルフの目標である。今日この日、騎士の訓練場に入れてもらったニコルは、眼前の光景に釘付けとなっていた。青い騎士服に身にまとった騎士達が、剣を手にぶつかり合う姿は迫力がある。
「僕は文官の方が良いと思うけどね」
兄のフィーリーがぼそりと言った。ストロベリーブロンドの髪にすっきりとした顔立ちは、やはり年齢よりもずっと落ち着いて見える。
「それじゃあ、ローザ王太子殿下を守れないじゃん」
ニコルがぷうっと膨れてみせた。ニコルの髪は父親譲りのダークブロンドで、愛嬌のある顔立ちもやはり父親似だ。いつだって元気いっぱいである。
フィーリーがチラリと弟のニコルを見た。
「そんなことはないよ。文官は知力で国に貢献しているんだから。国が平和であるよう尽力すれば、それはローザ王太子殿下を守るって事につながる」
「傍にいられないもん」
ニコルの返答に、フィーリーが呆れたように言う。
「あのね。王太子殿下の護衛騎士になんてなれるのは、難関を突破した僅かな精鋭だけだよ。なれない可能性の方が高い。ああ、王太子殿下に我が儘を言って困らせないようにね? 腕に覚えのない騎士なんかを傍におけば、彼女の身が危険にさらされる」
「……そんなずるはしないよ」
ニコルがむくれたように口をとがらせる。
「エルネスト、前へ出ろ!」
騎士団長の命令で、ふっとニコルの視線が前方に引き戻された。
目にしたのは、青い騎士服に身を包んだバターブロンドの美女である。女性的な丸みがなく、ほっそりとしているせいか、妖精のように儚げだ。
「うわぁ、綺麗な女騎士だね。ローザ王太子殿下には負けるけど」
「……あれは男だよ」
フィーリーに憮然と言われ、ニコルは驚いた。
「え! で、でも! 化粧してるよ!」
ニコルは交互に視線を送ってしまう。
それはそうだろう、目にした騎士の髪は女性のように長く、唇には赤い紅が引いてある。どこをどうしたら男なのか、そう言いたげな目でニコルが見れば、
「そう、男なのに、ああやって化粧をするから、付いた渾名が『深窓の騎士』なんだ。騎士として出てきた当初は人気があったけど、今じゃ貴婦人達から煙たがられてる」
フィーリーがそう説明してくれた。
「化粧をする、から?」
恐る恐るニコルが問うと、
「そうなんじゃない? 本当、どうかしているよ。付き合っている女性とのデートで、女性のように綺麗に着飾ってくるから、嫌がられるらしい。気持ち分かるよ。僕も一番関わりたくない人種だ」
フィーリーが憮然と言う。本当に苦手、というか嫌悪の対象らしい。
ニコルは美女に化けた深窓の騎士をまじまじと眺めてしまう。
騎士団長に稽古を付けてもらっている姿を見る限り、剣の腕は悪くなさそうだ。女騎士なら文句無く格好良いのにと、ニコルはそう思った。
「ね、化粧さえしていなければ、姉上が好きそうなタイプじゃない? ほら、姉上お気に入りのお伽話に、あんな騎士が出てくるよね? 中性的っていうの? 妖精騎士だっけ? 恋人にしたいって騒ぎそう」
ニコルの台詞にフィーリーが顔をしかめた。
「嫌なことを言うな。あんなのを義兄さんだなんて呼びたくないぞ、僕は。悪夢だよ」
フィーリーがぶるりと体を震わせる。そこへ、
「おやつを持ってきました! 皆さん、休憩にしてください!」
別区画から聞き覚えのある声が響き、ニコルが目を向ければ、上質な貴族服を着たウォレンが立っていた。クルクル茶の巻き毛にバラ色の頬。おっとりとした優しい風貌は、相変わらずタンポポのように愛らしい。
籠を手にした侍従に群がっているのは、十才前後の子供達ばかりだ。
「ウォレン!」
ニコルが駆け寄ると、ウォレンが屈託なく笑う。
「やあ、ニコル。もしかして君も訓練ですか?」
「ううん、今日は単なる見学だよ。この子達は?」
ニコルはウォレンの周囲に群がっている子供達に目を向けた。
沢山の子供達が我先にと争って、侍従が手にしているかごの中のパンケーキを手に取り、口に運んでいる。あまり品は良くない。貴族……ではなさそうだ。訓練用の剣を手にしているから、兵士志願の平民かな? ニコルはそんな風に考えた。
ウォレンが説明した。
「彼らはバークレア領地の領民達です。将来、領地兵になりたいと志願してくれたので、今ここでこうして訓練中なんですよ。だから時々交流を兼ねて、こうして彼らのおやつを差し入れしているんです」
ああ、そう言えば……。ウォレンはローザ王太子殿下の本当の子供じゃなくて、エイドリアン王子殿下の甥だったんだっけ。
ニコルは自分より二つ年下のウォレンの横顔を、じっとながめてしまう。
ウォレンはまだ六つの子供だ。なのに、この年でウォレンはもうバークレア領地の領主である。兄のフィーリーが、どうしてウォレン殿下ではなく、バークレア伯爵と呼ぶのかと聞いた時、そんな風に教えられたのだ。エイドリアン王子殿下の血縁者はウォレンだけだから、年若くして伯爵位を継いだのだと。
それにしても、良い香りだ。
ニコルは鼻をヒクヒクさせる。
焼きたてなのだろう、どうしても彼らが手にするパンケーキに目が行ってしまう。ニコルの視線に気が付いたウォレンが笑った。
「よかったらニコルもどうですか? お母様が焼いて下さいました」
「ローザ王太子殿下が!?」
ニコルの目の色が変わる。
「もらって良いの? ありがとう!」
ローザの手作りと聞けば、ニコルが手を出さないわけがない。今回はふわっふわの甘いパンケーキだ。食べると蜂蜜の香りが口いっぱいに広がり、とても美味しい。
「フィーリー卿も如何ですか?」
ウォレンが勧めると、
「ありがとうございます、頂きます」
クールな顔を僅かにほころばせ、フィーリーもまた侍従に差し出されたパンケーキを手に取った。一つ一つ丁寧にナプキンで包まれている。手づかみでも気兼ねなく食べられるようにとの配慮だろう。
「兄上! どうです! 美味しいでしょう! ほっぺたが落ちますよね! ローザ王太子殿下の料理の腕前は天下一品なんです!」
ニコルがエッヘンと胸をはった。
「……どうしてお前が偉そうなんだ? ああ、はいはい、とても美味しいです」
キラキラしたニコルの眼差しに、根負けしたようにフィーリーが言う。ニコルのローザ好き好きパワーは今だ健在であった。
籠の中のケーキがあらかた片付くと、ウォレンが言った。
「幽霊退治はいつもの場所に集合でいい?」
はーいと子供達が元気よく答え、ニコルが身を乗り出した。
「幽霊退治?」
「ああ、うん。夜な夜な城内を徘徊する幽霊の話、聞いた事ない?」
ニコルがふるふる首を横に振ると、領民の子供達が口を挟んだ。
「もう何人も見ているらしいよ」
「不審人物として捕まえようとした人もいるみたいだけど、ふっと消えちゃうから、幽霊だって話になってる」
「でも、誰も騒がないよね」
「そりゃー、幽霊だなんて言ったって、信じないでしょ」
わいわいガヤガヤ騒がしい。興味を引かれたニコルが身を乗り出した。
「ね、僕も! 僕も行ってもいい?」
すかさずフィーリーがまなじりを吊り上げる。
「こら! お前は訓練兵じゃないだろ? 城内にどうやって居座る気だ?」
「そんなの、見学時間を延ばしてもらえばいいんじゃない?」
子供らしい発想でニコルは簡単に言う。フィーリーがため息をついた。
「もう……。どうしてもというのなら、父上に許可を取るんだね。じゃないと僕は認めないよ。引きずってでも連れ帰るから」
「えー!」
「えー、じゃないの。ほら、もう十分だろ? そろそろ帰るよ」
「え? ま、待って待って。兄上、まだ話が!」
「すいません、バークレア伯爵、僕達はこの辺で失礼させて頂きます」
フィーリーが手早くウォレンに挨拶すると、ニコルを引きずるようにして歩き出す。これ以上、我が儘を言い出さないようにとの判断だろう、足早にその場を後にした。
これがニコル・ランドルフの目標である。今日この日、騎士の訓練場に入れてもらったニコルは、眼前の光景に釘付けとなっていた。青い騎士服に身にまとった騎士達が、剣を手にぶつかり合う姿は迫力がある。
「僕は文官の方が良いと思うけどね」
兄のフィーリーがぼそりと言った。ストロベリーブロンドの髪にすっきりとした顔立ちは、やはり年齢よりもずっと落ち着いて見える。
「それじゃあ、ローザ王太子殿下を守れないじゃん」
ニコルがぷうっと膨れてみせた。ニコルの髪は父親譲りのダークブロンドで、愛嬌のある顔立ちもやはり父親似だ。いつだって元気いっぱいである。
フィーリーがチラリと弟のニコルを見た。
「そんなことはないよ。文官は知力で国に貢献しているんだから。国が平和であるよう尽力すれば、それはローザ王太子殿下を守るって事につながる」
「傍にいられないもん」
ニコルの返答に、フィーリーが呆れたように言う。
「あのね。王太子殿下の護衛騎士になんてなれるのは、難関を突破した僅かな精鋭だけだよ。なれない可能性の方が高い。ああ、王太子殿下に我が儘を言って困らせないようにね? 腕に覚えのない騎士なんかを傍におけば、彼女の身が危険にさらされる」
「……そんなずるはしないよ」
ニコルがむくれたように口をとがらせる。
「エルネスト、前へ出ろ!」
騎士団長の命令で、ふっとニコルの視線が前方に引き戻された。
目にしたのは、青い騎士服に身を包んだバターブロンドの美女である。女性的な丸みがなく、ほっそりとしているせいか、妖精のように儚げだ。
「うわぁ、綺麗な女騎士だね。ローザ王太子殿下には負けるけど」
「……あれは男だよ」
フィーリーに憮然と言われ、ニコルは驚いた。
「え! で、でも! 化粧してるよ!」
ニコルは交互に視線を送ってしまう。
それはそうだろう、目にした騎士の髪は女性のように長く、唇には赤い紅が引いてある。どこをどうしたら男なのか、そう言いたげな目でニコルが見れば、
「そう、男なのに、ああやって化粧をするから、付いた渾名が『深窓の騎士』なんだ。騎士として出てきた当初は人気があったけど、今じゃ貴婦人達から煙たがられてる」
フィーリーがそう説明してくれた。
「化粧をする、から?」
恐る恐るニコルが問うと、
「そうなんじゃない? 本当、どうかしているよ。付き合っている女性とのデートで、女性のように綺麗に着飾ってくるから、嫌がられるらしい。気持ち分かるよ。僕も一番関わりたくない人種だ」
フィーリーが憮然と言う。本当に苦手、というか嫌悪の対象らしい。
ニコルは美女に化けた深窓の騎士をまじまじと眺めてしまう。
騎士団長に稽古を付けてもらっている姿を見る限り、剣の腕は悪くなさそうだ。女騎士なら文句無く格好良いのにと、ニコルはそう思った。
「ね、化粧さえしていなければ、姉上が好きそうなタイプじゃない? ほら、姉上お気に入りのお伽話に、あんな騎士が出てくるよね? 中性的っていうの? 妖精騎士だっけ? 恋人にしたいって騒ぎそう」
ニコルの台詞にフィーリーが顔をしかめた。
「嫌なことを言うな。あんなのを義兄さんだなんて呼びたくないぞ、僕は。悪夢だよ」
フィーリーがぶるりと体を震わせる。そこへ、
「おやつを持ってきました! 皆さん、休憩にしてください!」
別区画から聞き覚えのある声が響き、ニコルが目を向ければ、上質な貴族服を着たウォレンが立っていた。クルクル茶の巻き毛にバラ色の頬。おっとりとした優しい風貌は、相変わらずタンポポのように愛らしい。
籠を手にした侍従に群がっているのは、十才前後の子供達ばかりだ。
「ウォレン!」
ニコルが駆け寄ると、ウォレンが屈託なく笑う。
「やあ、ニコル。もしかして君も訓練ですか?」
「ううん、今日は単なる見学だよ。この子達は?」
ニコルはウォレンの周囲に群がっている子供達に目を向けた。
沢山の子供達が我先にと争って、侍従が手にしているかごの中のパンケーキを手に取り、口に運んでいる。あまり品は良くない。貴族……ではなさそうだ。訓練用の剣を手にしているから、兵士志願の平民かな? ニコルはそんな風に考えた。
ウォレンが説明した。
「彼らはバークレア領地の領民達です。将来、領地兵になりたいと志願してくれたので、今ここでこうして訓練中なんですよ。だから時々交流を兼ねて、こうして彼らのおやつを差し入れしているんです」
ああ、そう言えば……。ウォレンはローザ王太子殿下の本当の子供じゃなくて、エイドリアン王子殿下の甥だったんだっけ。
ニコルは自分より二つ年下のウォレンの横顔を、じっとながめてしまう。
ウォレンはまだ六つの子供だ。なのに、この年でウォレンはもうバークレア領地の領主である。兄のフィーリーが、どうしてウォレン殿下ではなく、バークレア伯爵と呼ぶのかと聞いた時、そんな風に教えられたのだ。エイドリアン王子殿下の血縁者はウォレンだけだから、年若くして伯爵位を継いだのだと。
それにしても、良い香りだ。
ニコルは鼻をヒクヒクさせる。
焼きたてなのだろう、どうしても彼らが手にするパンケーキに目が行ってしまう。ニコルの視線に気が付いたウォレンが笑った。
「よかったらニコルもどうですか? お母様が焼いて下さいました」
「ローザ王太子殿下が!?」
ニコルの目の色が変わる。
「もらって良いの? ありがとう!」
ローザの手作りと聞けば、ニコルが手を出さないわけがない。今回はふわっふわの甘いパンケーキだ。食べると蜂蜜の香りが口いっぱいに広がり、とても美味しい。
「フィーリー卿も如何ですか?」
ウォレンが勧めると、
「ありがとうございます、頂きます」
クールな顔を僅かにほころばせ、フィーリーもまた侍従に差し出されたパンケーキを手に取った。一つ一つ丁寧にナプキンで包まれている。手づかみでも気兼ねなく食べられるようにとの配慮だろう。
「兄上! どうです! 美味しいでしょう! ほっぺたが落ちますよね! ローザ王太子殿下の料理の腕前は天下一品なんです!」
ニコルがエッヘンと胸をはった。
「……どうしてお前が偉そうなんだ? ああ、はいはい、とても美味しいです」
キラキラしたニコルの眼差しに、根負けしたようにフィーリーが言う。ニコルのローザ好き好きパワーは今だ健在であった。
籠の中のケーキがあらかた片付くと、ウォレンが言った。
「幽霊退治はいつもの場所に集合でいい?」
はーいと子供達が元気よく答え、ニコルが身を乗り出した。
「幽霊退治?」
「ああ、うん。夜な夜な城内を徘徊する幽霊の話、聞いた事ない?」
ニコルがふるふる首を横に振ると、領民の子供達が口を挟んだ。
「もう何人も見ているらしいよ」
「不審人物として捕まえようとした人もいるみたいだけど、ふっと消えちゃうから、幽霊だって話になってる」
「でも、誰も騒がないよね」
「そりゃー、幽霊だなんて言ったって、信じないでしょ」
わいわいガヤガヤ騒がしい。興味を引かれたニコルが身を乗り出した。
「ね、僕も! 僕も行ってもいい?」
すかさずフィーリーがまなじりを吊り上げる。
「こら! お前は訓練兵じゃないだろ? 城内にどうやって居座る気だ?」
「そんなの、見学時間を延ばしてもらえばいいんじゃない?」
子供らしい発想でニコルは簡単に言う。フィーリーがため息をついた。
「もう……。どうしてもというのなら、父上に許可を取るんだね。じゃないと僕は認めないよ。引きずってでも連れ帰るから」
「えー!」
「えー、じゃないの。ほら、もう十分だろ? そろそろ帰るよ」
「え? ま、待って待って。兄上、まだ話が!」
「すいません、バークレア伯爵、僕達はこの辺で失礼させて頂きます」
フィーリーが手早くウォレンに挨拶すると、ニコルを引きずるようにして歩き出す。これ以上、我が儘を言い出さないようにとの判断だろう、足早にその場を後にした。
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました
kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」
王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
夫が妹を第二夫人に迎えたので、英雄の妻の座を捨てます。
Nao*
恋愛
夫が英雄の称号を授かり、私は英雄の妻となった。
そして英雄は、何でも一つ願いを叶える事が出来る。
そんな夫が願ったのは、私の妹を第二夫人に迎えると言う信じられないものだった。
これまで夫の為に祈りを捧げて来たと言うのに、私は彼に手酷く裏切られたのだ──。
(1万字以上と少し長いので、短編集とは別にしてあります。)
私が死んで満足ですか?
マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。
ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。
全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。
書籍化にともない本編を引き下げいたしました
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。