華麗に離縁してみせますわ!

白乃いちじく

文字サイズ
特大
67 / 93
仮面卿外伝【第一章 太陽と月が出会う時】

第三話 バカップルを真似てみた

 翌朝、従者の手によって、オーギュストから、かすみ草の花束が届けられた。今日はブリュンヒルデの十六才の誕生である。腕一杯のかすみ草を抱えて、アンバーが喜びに顔を輝かせた。

「姫様、見てください! かすみ草をこんなにたくさん! 姫様がお好きな花ですね?」

 アンバーからかすみ草の花束を受け取り、ブリュンヒルデは顔をほころばせる。アンバーが感心したように言った。

「オーギュスト殿下は本当にマメですよね。贈り物はこうして何度も届けられますし、手紙もそう。ギデオン皇太子殿下も見習ったらよろしいのに……。姫様の恋路の邪魔ばかりして、御自分がライード公爵令嬢に振られたら笑えませんよ。ああ、そういえば、ピンクダイヤの髪飾りもいただいたんですね? 今日おつけになりますか?」
「ええ、お願い」

 ブリュンヒルデが楽しそうに笑う。なんとも素敵な一日の始まりだった。


「ご機嫌よう、ブリュンヒルデ皇女殿下」

 朝食後、アンバーと共に書庫を訪れたブリュンヒルデの元へやってきたのは、従姉妹のアナベルだ。リトア公国へ嫁いだ皇妹が母親なので、身分は公女である。キャラメルブロンドの美女で、ブリュンヒルデより一つ年上だが、随分と大人びて見える。

「ご機嫌よう、アナベル公女殿下」

 ブリュンヒルデが挨拶を返すと、アナベルが笑った。

「一応、ご婚約おめでとう。でも、これで勝ったなんて思わないでね?」

 意図を図りかね、ブリュンヒルデが眉をひそめると、アナベルが再び艶やかに笑う。

「あら、だって。正妃の座は逃しても、側室という手がありますもの。国へ帰ったら、オーギュスト殿下に正式に申し込む予定よ」

 え……。面と向かってアナベルにそう言われ、ブリュンヒルデは絶句してしまう。どう言えばいいのか分からない。結婚もまだである。
 婚約段階で側室……
 ブリュンヒルデの反応を見て、アナベルが面白そうに笑った。

「あらぁ? 王室に嫁ぐ以上、これくらいは当然じゃない。それとも……女の一人や二人、囲うのも嫌だと裁量の狭いことをおっしゃる気ですの? 王妃としては少々不適格かもしれませんわね? いっそ、正妃の座を他の方に譲った方がよろしいかもしれませんわ?」

 嫌みたっぷりのアナベルの台詞に、ブリュンヒルデよりも、主人を慕うアンバーの方が憤慨する。なんって失礼な! アンバーはそう思ったが、侍女の身分では文句を言うことも出来ない。口をぱくぱくさせ、無音で罵った。

「……決定権はオーギュにありますわ」

 ブリュンヒルデがぽつりと言う。悲しいけれど、これは事実だ。反対したとしても、彼がその気になれば止められない。アナベルが勝ち誇ったように言う。

「ええ、当然、そうでしょうね。ふふ、楽しみですわ」

 アナベルが余裕の足取りでその場を立ち去ると、アンバーがこらえていた怒りを爆発させる。

「何ですか! 何なんですか、あの失礼な物言いは!」


 そして案の定、オーギュストと帝都の観光に行こうとすると、狙い澄ましたようにアナベルがやって来た。どこから聞きつけたのか知らないが、帝都の街並みを歩けるよう、きちんと質素な服を身につけている。
 アナベルがにっこりと笑った。

「オーギュスト殿下、帝都の観光をなさるのなら、是非、ご一緒させてください。せっかくですもの。わたくしも帝都の街並みを見てみたいですわ」
「出来れば遠慮して欲しいんだが……」

 オーギュストが難色を示すと、アナベルがたたみかけた。

「あら、そんな悲しいことおっしゃらないで? はるばる帝都までやってきたんですもの。皇女殿下の従姉妹として仲良くしていただきたいわ」

 ブリュンヒルデの従姉妹という部分をやけに強調する。

「……ヒルデ?」

 意見を聞かれて、ブリュンヒルデは迷った。アナベルはオーギュストに懸想している。出来るなら、オーギュストの言う通り遠慮してもらいたい。けれど、国同士の付き合いというものもある。単なる私情で邪険にしていいものかどうか……
 ブリュンヒルデが迷っていると、オーギュストがため息交じりに言った。

「……分かった、一緒に行こう」
「良かった、嬉しいわ」

 アナベルは喜び、はしゃいだ声を上げる。一緒の馬車に乗り込めば、アナベルがブリュンヒルデの髪飾りに目をとめた。

「あら、素敵。ピンクダイヤですの?」
「え、ええ」
「そう、私からの贈り物だ。ああ、よく似合っている」

 すかさずオーギュストがブリュンヒルデの唇にちゅっと接吻し、そのままぐいっと引き寄せた。ブリュンヒルデは驚いた。こんな真似をされたことは一度もない。

 オーギュ? ちょ、ちょっとひっつきすぎでは?

 ブリュンヒルデは戸惑うも、腰から手を離してもらえない。馬車に揺られている間中、オーギュストにべったりである。どうしたって頬が熱を持つ。
 それを目にしたアナベルの口元が引きつった。

「な、仲がよろしいんですのね?」
「ああ、見ての通りだ」

 オーギュストがさらっと肯定する。いつもこんな感じですと言わんばかりだが、ブリュンヒルデは心中ぐるぐるだ。心の中で首を横にぶんぶん振る。

 い、いえ、違うわよ? いつもはこんなにべったりひっついていません。オーギュ? 一体、ど、どうしちゃったの?

 ブリュンヒルデは戸惑うばかりだ。
 馬車から降りる段になると、アナベルはオーギュストに向かって手を差し出すも、すかさずその手を取ったのは、リンドルン王国の護衛騎士であるレアンドルである。

 レアンドルはがっしりとした体格の偉丈夫だ。真面目な性格をそのまま体現したような男で、その表情はいつだって厳めしい。今もまた口を引き結んだまま、お手をどうぞとやっている。
 アナベルが憤慨した。

「ちょ、ちょっとお! わたくしはオーギュスト殿下に!」
「その殿下からのご命令です」

 きっぱりとレアンドルが言い、アナベルが目を剥いた。

「ま、待って! わたくは招待されてヴィスタニアに来たのよ? エスコートくらいしてくれても……」

 オーギュストが冷ややかに言う。

「そうだな? だが、私も招待客だ。接待する義務がどこにある?」

 ずばっと切り返され、アナベルが言葉に詰まった。確かにその通りである。直訳するなら、我が儘言っているのはお前だ、といったところか……

 オーギュ、もしかして怒ってる?

 ブリュンヒルデがそろりと見上げても、オーギュストの表情に変化は見られず、心中は分からない。とはいえ、貴族は大抵、こんな風に表情を取り繕うものだが……
 オーギュストが笑った。それこそ見惚れるほど艶やかに。

「もしこれが気に入らないというのでしたら、アナベル公女殿下? このまま馬車で宮殿までお帰りください。帝都の散策は後日あらためてということで……」
「こ、このままでいいわよ!」

 アナベルが憤然と言う。馬車を降りれば、先を歩く護衛の近衛兵達が皇族の為に道を作り、人を近づけることはない。近付くなという警告を無視すれば、やはり不敬罪で罰せられる。なので物見遊山の人だかりは、ずらりと並ぶ近衛兵達の向こう側だ。

「ね、見て……」
「凄い素敵……」

 周囲を固めている近衛兵達の向こうから、ひそひそと囁く女達がの声が聞こえてくる。こうして街中を歩けば、どうしたってオーギュストに視線が集まる。なのに……

「ヒルデ? ほら……」

 オーギュストに、街中で購入した苺のスイーツを差し出され、ブリュンヒルデは内心目を白黒させる。周囲に注目されまくってる最中でこれ……。ブリュンヒルデがそろりと見れば、オーギュストがふわりと笑う。輝くばかりの笑顔だ。

 もう、何が何やら……食べろってことよね? どうしたの? 本当にどうしちゃったの、オーギュ? 恋愛劇の男主人公みたいな行動になってるわよ?

 口元までもってこられ、食べないわけにも行かず、ブリュンヒルデは恐る恐るそれを口にする。一口大の苺のシュークリームだ。オーギュストの手からパクリと頬張れば、生クリームに絡まる苺の甘酸っぱい味が口いっぱいに広がった。

 とても美味しい、けど……

 きゃあっという声が周囲から上がった。いやーん、羨ましい、等々という声が聞こえてくる。どう見ても、この光景を見た女性が反応している。
 アナベルが顔を引きつらせた。

「ほんっとーに仲がよろしいんですのね?」
「……それはもう」

 オーギュストが笑う。再び周囲がきゃあと反応だ。
 その後も、ずっとこんな感じで、ブリュンヒルデはヒヤヒヤしっぱなしだった。とにかくオーギュストの行動が逐一甘ったるい。甘ったるすぎる。

 手に口づけ、綺麗だと囁く。腰を引き寄せる。肩を抱く。二人で見つめ合うこと幾たびか……。その度事に周囲がざわめくから、もう、嬉しいやら恥ずかしいやら。美男美女でお似合いね、とう声はちょっぴり、いえ、大分嬉しかったけれど……

「本日はお付き合い下さり、ありがとうございました!」

 馬車で宮殿まで帰ってくると、何だか叩きつけるように礼を口にし、アナベルが立ち去った。どうみても怒っている。

「……オーギュ、あの、何かありましたか?」

 本当になんと言っていいか分からない。

「いや、別に? ああ……迷惑だったか?」
「いえ、そんなことは……」

 ありませんと、ブリュンヒルデは恥らった。
 いつものオーギュストと違って戸惑ったけれど、嫌だったわけではない。少し恥ずかしかったけれど……甘ったるいオーギュも悪くないと思ってしまう自分がいる。
 オーギュストがやれやれというように息を吐き出した。

「なら、よかった。加減が分からず、やりすぎたかと」
「加減?」
「アナベル公女殿下に自分から帰ると言わせたかったんだ。けど、べったりしすぎて君に嫌われては元も子もないから、とりあえず、同じように街中を歩く恋人達を参考にしたんだが……どこまで大丈夫か手探りだった。かなり粘ってくれたが、これで次から無理矢理ついてこようなんてしなくなるだろう」

 もしかして……

「アナベル公女殿下を怒らせたかったんですの?」

 ブリュンヒルデが驚き、オーギュストの眉間に皺が寄る。

「迷惑だったんだ。君との時間を邪魔されるのも言い寄られるのも。仕事が忙しくてヴィスタニア訪問もままならない。こうしてヒルデとゆっくり出来るなんて随分と久しぶりだった。なのにあれ……。かといって、ずばっと言うと角が立つので、やんわりと?」

 そこで、ブリュンヒルデは、はたと気が付く。自分がアナベルの対応を迷ったので、オーギュストはこういう手段をとってくれたのだと。
 でなければ彼の事だ。付いてこないよう対応していた可能性が高い。オーギュストは優しいけれど、施政者としての厳しい一面も持つ。人を動かす立場にいるのだから、当然と言えば当然なのだけれど……

「あのう……」
「従姉妹と喧嘩したくなかったんだろう?」

 オーギュストが言う。やっぱり見抜かれていたようだ。

「そうね、ありがとう」

 ブリュンヒルデが笑う。甘えるように身を寄せれば、額にキスをしてくれた。嬉しくて笑ってしまう。本当に優しいわ。

感想 1,157

あなたにおすすめの小説

初夜のあとに愛する人がいると言われたので祝福で身体の時間を一日戻しました 表紙

初夜のあとに愛する人がいると言われたので祝福で身体の時間を一日戻しました

夫婦となって初めて迎えた夜、セレンティアは夫リオールから「俺には、愛する人がいる」と告げられる。 彼が初夜を済ませた理由は、三年後に白い結婚として婚姻無効を申し立てられないようにするためだった。 けれどリオールは知らなかった。セレンティアの祝福《一日回帰》が、自分自身の身体にも使えることを。 セレンティアは自分の身体の時間を一日前へ戻し、三年間、侯爵家の妻として務めを果たすことを決める。 夫に愛されるためではない。三年後、白い結婚としてこの家を出ていくために。
恋愛 完結 短編
文字数:12,593
【完結】私の出産日に初恋の人を選んだ夫、あなたを彼女に返品します 表紙

【完結】私の出産日に初恋の人を選んだ夫、あなたを彼女に返品します

「子供っぽい嫉妬はやめろ」私が命懸けで出産した日、夫のヴィンセント侯爵は初恋の人の所へ行ってしまった。理由を説明して欲しいと言うと、子供っぽい嫉妬をやめろと厳しい声で言われてしまう。しかも初恋の相手がいきなりやってきて「侯爵様は昔から私を命懸けで助けてくれるんです」と悪びれもせずに言い放った。妻よりも初恋相手を優先する夫は必要ないので私は夫を初恋相手へ返品した。すると生まれてから一度も人に頭を下げたことのないヴィンセントが、ボロボロになって私に頭を下げてきて⋯⋯。
恋愛 連載中 長編
文字数:94,149
もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ? 表紙

もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?

公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。 オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。 だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。 その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・ 「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」 「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
恋愛 完結 長編
文字数:146,033
妹ばかり愛した家族へ。私が王太子妃になった日、皆さんは謝りました。けれど、もう遅いのです 表紙

妹ばかり愛した家族へ。私が王太子妃になった日、皆さんは謝りました。けれど、もう遅いのです

幼い頃から妹の引き立て役として生き、婚約者まで奪われて家を追放された侯爵令嬢エレナ。 傷ついた彼女が助けた青年は、身分を隠した王太子だった。 一年後、王太子妃となったエレナの前に現れたのは、今さら「家族だから」と擦り寄ってくる両親と妹。 けれど彼女は、もう二度と振り返らない。
恋愛 完結 短編
文字数:21,872
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~ 表紙

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。
恋愛 完結 ショートショート
文字数:9,943
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】 表紙

初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】

王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。 だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。 しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。 王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。 そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。 地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。 ⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
恋愛 完結 短編
文字数:23,845
一夜の過ちで懐妊したら、幼なじみの冷酷皇帝に溺愛されました 表紙

一夜の過ちで懐妊したら、幼なじみの冷酷皇帝に溺愛されました

没落貴族の娘・柳月鈴は、宮廷で医官見習いとして働いていた。 ある夜、皇帝即位の宴で酒に酔い、幼なじみだった皇帝・李景珩と再会する。 遠い存在になったはずの彼。 けれど、その夜をきっかけに月鈴の運命は大きく動き出す。 冷酷と恐れられる皇帝が、なぜか彼女だけには甘すぎて――。
恋愛 完結 短編
文字数:15,184
幼馴染しか見えない婚約者と白い結婚したので、夜明け前にさよならしました 表紙

幼馴染しか見えない婚約者と白い結婚したので、夜明け前にさよならしました

公爵令嬢レティシアは、家同士の都合で伯爵アルフレッドに嫁ぐ。 けれど夫は結婚後もずっと幼馴染のシルヴィばかりを優先し、婚礼の夜から夫婦として触れ合おうともしなかった。名ばかりの妻として伯爵家を支え、領地経営まで立て直しても、彼にとってレティシアは“都合のいい伯爵夫人”でしかない。 やがて結婚一周年の夜、アルフレッドが自分を手放す気はない一方で、幼馴染を屋敷に迎え入れようとしている会話を聞いてしまったレティシアは、ついに決意する。 ――もう、この結婚には見切りをつけよう。 夜明け前、彼女は離縁の準備を整え、伯爵邸を出奔。 身を寄せた北の港町で薬舗を手伝いながら、自分の力で生きる穏やかな日々を手に入れていく。そこで出会ったのは、身分ではなく一人の女性として彼女を尊重してくれる青年医師ノアだった。 一方、都合よく尽くしてくれる妻を失ったアルフレッドは、ようやく自分が何を失ったのかを思い知ることになる。 幼馴染ばかりを優先する婚約者との白い結婚に終止符を打ち、傷ついた公爵令嬢が新天地で本当の幸せを掴む、離縁から始まる逆転ラブストーリー。
恋愛 完結 ショートショート
文字数:10,760