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本編
第二十二話 あなたは私の最愛
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翌朝は快晴だった。チュンチュンという優しい鳥達のさえずりで目を覚ましたレイチェルは、ベッドの脇にいるブラッドを目にして驚いた。椅子に腰掛けた格好で、赤い瞳が自分をじっと見下ろしている。彼の姿を目にしたまま、レイチェルはパチパチと瞬きを何度も繰り返した。
「あの……」
「よく眠れたか?」
低く張りのある、耳に心地良い声が鼓膜を震わせる。いつもだったら笑ってくれそうなところだけれど、ブラッドは無表情のままだ。どことなく意気消沈しているようにも見える。椅子から立ち上がったブラッドに顔を覗き込まれて、レイチェルは慌てて起き上がった。
「え、ええ……」
昨夜の醜態を思い出して、レイチェルは恥じ入るしかない。
きっと顔が赤いわ……
どうしても落ち着かない。彼に抱きしめられたまま長い間泣いてしまった。その後は自分が眠るまで、彼は傍を離れなかったけれど……
そこでレイチェルははたと気が付く。
「あ、あのあの! ずっとここにいて、起きてたんですか?」
「ああ」
「でも、あの、ちゃんと寝ないと……」
「俺、ヴァンパイア」
淡々とブラッドがそう言った。やはり覇気がない。
「知ってます」
「昼寝て、夜起きるのが普通なんだよな?」
あ……
「ええっと、じゃあ、昼間は眠い?」
「いや? 昼夜逆転生活をずっと続けてきたから、昼起きて夜寝る習慣が付いた」
「あ、そう、ですか……」
でも、あれ? じゃあ、今回はどうして……
「眠れなかったんだ。君の泣き顔がちらついてどうしても」
「ご、ごめんなさ……」
謝ろうとするレイチェルをブラッドは手で遮った。
「いや、謝らなくていいから。ほんっと後悔したんだ、やりすぎたって……つい頭に血が上って、女達が気絶するまでいかせまくって、それを君に見せつけた……本当に俺、なにやってんだろうな……」
ブラッドは深々とため息だ。
いかせまくる……なんのことかしら? 聞きたいけど、聞いちゃいけないような……
レイチェルは黒髪に赤い瞳の美しい魔物をそろりと見上げた。痩せすぎなように見えて、きっちり筋肉がついているから、ひ弱には全然見えない。もっとも魔物だから、体型と強さはあまり関係ないのかもしれないけれど……
ブラッドの精悍な立ち姿に、レイチェルは目を細める。
とくんと心臓が波打った。
好き……
自然とそんな感情がわき上がる。
私、彼の事が好きなんだわ。優しいお兄さん、ではなくて恋人として……じゃなかったら、あんなに傷つくはずないもの。他の女の人とって、もの凄く嫌だった。もう二度と、彼にあんなことして欲しくない……
昨夜のことを思い出し、ずきりとレイチェルの胸が痛む。
私が全部全部悪いのだけれど……
「着替えるんだろう? 俺は外へ……」
「あ、待って!」
ベッドの傍を離れかけた彼の服を、レイチェルはぐっと掴んでいた。ブラッドの赤い瞳と目が合って、狼狽える自分がいる。きっと顔が赤い。で、でも、ここで逃げちゃ駄目よ!
「私、とっても嫌でした! ブラッドさんが他の女の人の血を吸血することが! 焼きもち焼きました! 嫉妬しました!」
「ああ、悪かった」
どこか上の空でそう答え、ブラッドが立ち去ろうとするので、慌ててしまう。
じゃなくて! 覇気がぜんっぜんない! ブラッドさん、一体どうしちゃったの? 抜け殻みたいになっているわ! まるで幽霊みたいよ?
「お兄さん、嫌です! 恋人が良いです! 婚約者のままでいてください!」
「……発声練習?」
レイチェルは目を剥いた。冗談だと思われたらしい。
「違いますよぅ!」
「なら夢だな。くそ女神の嫌がらせに違いない……」
「ブラッドさん、夢じゃありません! もしかして、そんなにそんなに昨夜の事はショックでしたか?」
「天国と地獄を乱高下したもんで。舞い上がって突き落とされて……は、はは……向こう十年レイチェルに嫌われたままもなんて、本気で思ったし……マジ吐きそう……」
「私はブラッドさんの事が好きです!」
レイチェルの叫びで、しんっと静まりかえる。見つめるブラッドの視線が痛い。
言っちゃった……
「好き……」
ブラッドの呟きに、レイチェルが頷く。
「は、はい……そうです。好き、です……」
どうしても言葉は尻つぼみになってしまう。ぼすんとブラッドがベッドの端に座り、レイチェルの顔を覗き込んできた。
「どのくらい?」
直ぐ目の前に端正なブラッドの顔がある。赤い瞳はどこか切なげだ。愛を乞う者特有のそれである。レイチェルの頬に伸ばされたブラッドの手が、慈しむように触れてくる。その仕草も眼差しも酷く熱い。
ど、どのくらいって……えっと……
「た、たくさん?」
そろりとレイチェルがそう言うと、ぐいっと引き寄せられる。やっぱり顔が近い。互いの唇が触れそうなほどの距離だ。レイチェルの心音が煩いほど高鳴った。
「俺を愛してる?」
「はい」
「一緒にいたい?」
「もの凄く」
「結婚……」
「したいです!」
顔が熱い。目を瞑って叫べば、唇が重ねられていた。優しく触れるだけのそれは、探るような感触で、なにやら切ない。顎を持ち上げられてもう一度……
レイチェルはふっと思い出す。
この感触、覚えがあるわ……もしかして、昨夜も私、ブラッドさんとキスして、た? こんな風に、そうだわ、ついばむように優しく何度も触れていた。
唇の甘い感触を思い出し、かぁーっと顔が熱くなる。
そうよ、ヴァンパイア・キスは求愛なんだもの! そういった行為が混じってもおかしくない……なのになのになのにその直後にあの台詞!
――レイチェル、君は、気にならねーのか? 俺が他の女を吸血しても……
――え? はい。
ごごごごごごめんなさぁい! 失礼すぎる!
三度目のキスは長かった。
吐息さえも味わうようなそれは、やはりどこか切なくて……
「血を少しもらえるか?」
ブラッドに耳元でそう囁かれる。息が熱い?
「もう、お腹がすいて?」
昨夜、あんなに飲んだのに……
「ああ、違う。ヴァンパイアは性的興奮を覚えると血を飲みたくなるんだ。単なる習性」
「え」
「大丈夫、ほんの少しだから……」
首筋に口づけられて、ぞくりとした快感が走る。多分、キスじゃなくて、噛み付かれたんだろうけれど……や、やっぱり、首筋にキスされているのと変わらない。快感が首筋からじわりと広がって、どうしても熱い吐息が漏れる。
「俺の事、好き?」
ブラッドに囁かれて、こくんと頷くと、彼が笑ったような気がした。俺も愛しているよ、そう言われて、胸が熱くなる。
ぎゅっとしがみ付けば、彼は喜んだようで、そんなにいい? なんて囁かれる。
だって、だって、だって……ほんのちょっと触られただけで、体に電流のような快感が走るんだもの。呼吸が乱れてしょうがない。おかしくなりそう。
「で、ヴァンパイア・キスの最高潮がこれ……」
首筋から強い刺激が走り、レイチェルの背が反り返った。びくびくと体が震え、自分の声とは思えない甘い声が漏れる。え、な、なにこれ……強烈な快感の後に訪れる余韻まで甘い……
呼吸が乱れて、心臓がとくとく波打っている。
ぼんやりと虚空を見返せば、満足げなブラッドの顔が見えた。彼の赤い唇がそっと自分のそれに触れる。慈しむように。愛している、そう言われた気がしたけれど、思考がもうどこかへ飛んでいた。腰砕けになる……レイチェルはこの時、その言葉を酷く実感していた。
「あの……」
「よく眠れたか?」
低く張りのある、耳に心地良い声が鼓膜を震わせる。いつもだったら笑ってくれそうなところだけれど、ブラッドは無表情のままだ。どことなく意気消沈しているようにも見える。椅子から立ち上がったブラッドに顔を覗き込まれて、レイチェルは慌てて起き上がった。
「え、ええ……」
昨夜の醜態を思い出して、レイチェルは恥じ入るしかない。
きっと顔が赤いわ……
どうしても落ち着かない。彼に抱きしめられたまま長い間泣いてしまった。その後は自分が眠るまで、彼は傍を離れなかったけれど……
そこでレイチェルははたと気が付く。
「あ、あのあの! ずっとここにいて、起きてたんですか?」
「ああ」
「でも、あの、ちゃんと寝ないと……」
「俺、ヴァンパイア」
淡々とブラッドがそう言った。やはり覇気がない。
「知ってます」
「昼寝て、夜起きるのが普通なんだよな?」
あ……
「ええっと、じゃあ、昼間は眠い?」
「いや? 昼夜逆転生活をずっと続けてきたから、昼起きて夜寝る習慣が付いた」
「あ、そう、ですか……」
でも、あれ? じゃあ、今回はどうして……
「眠れなかったんだ。君の泣き顔がちらついてどうしても」
「ご、ごめんなさ……」
謝ろうとするレイチェルをブラッドは手で遮った。
「いや、謝らなくていいから。ほんっと後悔したんだ、やりすぎたって……つい頭に血が上って、女達が気絶するまでいかせまくって、それを君に見せつけた……本当に俺、なにやってんだろうな……」
ブラッドは深々とため息だ。
いかせまくる……なんのことかしら? 聞きたいけど、聞いちゃいけないような……
レイチェルは黒髪に赤い瞳の美しい魔物をそろりと見上げた。痩せすぎなように見えて、きっちり筋肉がついているから、ひ弱には全然見えない。もっとも魔物だから、体型と強さはあまり関係ないのかもしれないけれど……
ブラッドの精悍な立ち姿に、レイチェルは目を細める。
とくんと心臓が波打った。
好き……
自然とそんな感情がわき上がる。
私、彼の事が好きなんだわ。優しいお兄さん、ではなくて恋人として……じゃなかったら、あんなに傷つくはずないもの。他の女の人とって、もの凄く嫌だった。もう二度と、彼にあんなことして欲しくない……
昨夜のことを思い出し、ずきりとレイチェルの胸が痛む。
私が全部全部悪いのだけれど……
「着替えるんだろう? 俺は外へ……」
「あ、待って!」
ベッドの傍を離れかけた彼の服を、レイチェルはぐっと掴んでいた。ブラッドの赤い瞳と目が合って、狼狽える自分がいる。きっと顔が赤い。で、でも、ここで逃げちゃ駄目よ!
「私、とっても嫌でした! ブラッドさんが他の女の人の血を吸血することが! 焼きもち焼きました! 嫉妬しました!」
「ああ、悪かった」
どこか上の空でそう答え、ブラッドが立ち去ろうとするので、慌ててしまう。
じゃなくて! 覇気がぜんっぜんない! ブラッドさん、一体どうしちゃったの? 抜け殻みたいになっているわ! まるで幽霊みたいよ?
「お兄さん、嫌です! 恋人が良いです! 婚約者のままでいてください!」
「……発声練習?」
レイチェルは目を剥いた。冗談だと思われたらしい。
「違いますよぅ!」
「なら夢だな。くそ女神の嫌がらせに違いない……」
「ブラッドさん、夢じゃありません! もしかして、そんなにそんなに昨夜の事はショックでしたか?」
「天国と地獄を乱高下したもんで。舞い上がって突き落とされて……は、はは……向こう十年レイチェルに嫌われたままもなんて、本気で思ったし……マジ吐きそう……」
「私はブラッドさんの事が好きです!」
レイチェルの叫びで、しんっと静まりかえる。見つめるブラッドの視線が痛い。
言っちゃった……
「好き……」
ブラッドの呟きに、レイチェルが頷く。
「は、はい……そうです。好き、です……」
どうしても言葉は尻つぼみになってしまう。ぼすんとブラッドがベッドの端に座り、レイチェルの顔を覗き込んできた。
「どのくらい?」
直ぐ目の前に端正なブラッドの顔がある。赤い瞳はどこか切なげだ。愛を乞う者特有のそれである。レイチェルの頬に伸ばされたブラッドの手が、慈しむように触れてくる。その仕草も眼差しも酷く熱い。
ど、どのくらいって……えっと……
「た、たくさん?」
そろりとレイチェルがそう言うと、ぐいっと引き寄せられる。やっぱり顔が近い。互いの唇が触れそうなほどの距離だ。レイチェルの心音が煩いほど高鳴った。
「俺を愛してる?」
「はい」
「一緒にいたい?」
「もの凄く」
「結婚……」
「したいです!」
顔が熱い。目を瞑って叫べば、唇が重ねられていた。優しく触れるだけのそれは、探るような感触で、なにやら切ない。顎を持ち上げられてもう一度……
レイチェルはふっと思い出す。
この感触、覚えがあるわ……もしかして、昨夜も私、ブラッドさんとキスして、た? こんな風に、そうだわ、ついばむように優しく何度も触れていた。
唇の甘い感触を思い出し、かぁーっと顔が熱くなる。
そうよ、ヴァンパイア・キスは求愛なんだもの! そういった行為が混じってもおかしくない……なのになのになのにその直後にあの台詞!
――レイチェル、君は、気にならねーのか? 俺が他の女を吸血しても……
――え? はい。
ごごごごごごめんなさぁい! 失礼すぎる!
三度目のキスは長かった。
吐息さえも味わうようなそれは、やはりどこか切なくて……
「血を少しもらえるか?」
ブラッドに耳元でそう囁かれる。息が熱い?
「もう、お腹がすいて?」
昨夜、あんなに飲んだのに……
「ああ、違う。ヴァンパイアは性的興奮を覚えると血を飲みたくなるんだ。単なる習性」
「え」
「大丈夫、ほんの少しだから……」
首筋に口づけられて、ぞくりとした快感が走る。多分、キスじゃなくて、噛み付かれたんだろうけれど……や、やっぱり、首筋にキスされているのと変わらない。快感が首筋からじわりと広がって、どうしても熱い吐息が漏れる。
「俺の事、好き?」
ブラッドに囁かれて、こくんと頷くと、彼が笑ったような気がした。俺も愛しているよ、そう言われて、胸が熱くなる。
ぎゅっとしがみ付けば、彼は喜んだようで、そんなにいい? なんて囁かれる。
だって、だって、だって……ほんのちょっと触られただけで、体に電流のような快感が走るんだもの。呼吸が乱れてしょうがない。おかしくなりそう。
「で、ヴァンパイア・キスの最高潮がこれ……」
首筋から強い刺激が走り、レイチェルの背が反り返った。びくびくと体が震え、自分の声とは思えない甘い声が漏れる。え、な、なにこれ……強烈な快感の後に訪れる余韻まで甘い……
呼吸が乱れて、心臓がとくとく波打っている。
ぼんやりと虚空を見返せば、満足げなブラッドの顔が見えた。彼の赤い唇がそっと自分のそれに触れる。慈しむように。愛している、そう言われた気がしたけれど、思考がもうどこかへ飛んでいた。腰砕けになる……レイチェルはこの時、その言葉を酷く実感していた。
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