由紀子きみは本当に素晴らしい

桐山 遥

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はじめに

ホテルのラウンジで

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私は、ひとりホテルのラウンジで水割りを飲んでいた。
その時に声をかけてきたのが由紀子であった。

由紀子は「ここよろしい」と声をかけてきた。
由紀子はくっきりした顔立ちで、シャツのボタンの一番上を外し、ラフなスタイルであった。
ニコッと笑うと吸い込まれそうな魅惑的な目をしていた。

「いいですよ。どうぞ。おひとりですか。」と聞くと
「えぇ、ここは静かにひとりで飲むにはいいところですよね」といいながら、隣に座るとカクテルを注文した。
うすいブラウスの生地を通して、魅惑的な藍色のブラが透けて見えた。

「ここはよく利用されるの」と聞いてきた。
「イエ時々ね、今日は、連れに先に飲みに行かれ、取り残されてしまったのです。部屋にいてもつまらないので、ここに来たんです」
「まぁそれはお気の毒。私でよければお付き合いしますよ。私も一人で部屋飲みしようかな思っていたんですけど、少し気晴らしに出てきたの」
としばらく雑談した。

「どうです。私の部屋で飲みなおしません。
部屋飲みしようとしていたので飲みものがあるんだけど」
「ありがとうございます。わたしでいいんですか」
「いいえ、いいのよ、私も置いてきぼり。
置いてきぼり同士で部屋飲みしましょうよ」と意気投合し、
彼女の部屋にいくことにした。

部屋につくと、そこにはビールとワインとつまみがテーブルに乗っていた。
「ゆっくりしましょうね」といいながら、
由紀子はベットに腰かけると上着を脱いだ。

「私さきにお風呂に入るわ、あなたもどう」という
ドキッとしたが、据え膳くわぬは男の恥と思いきって、
「えぇ」と答えて、上着を脱いだ。
「まあ積極的ね」と言いながら、由紀子は浴室に入った。
シャワーの音がする。
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