24 / 27
24.合コンの誘い!
しおりを挟む
新庄君の相談を受けてから1か月ほどたった火曜日の昼休みに野坂さんから内線電話が入る。
「今度の土曜日に合コンしない?」
「いいけど、メンバーは?」
「私と米山さんとあなたと新庄さん」
「この前に集まったメンバーと同じじゃないか?」
「このメンバーで飲みたいの」
「分かった。場所と時間は?」
「この前、4人で飲んだ表参道の居酒屋で同じ時間でどう? 予約は私が入れておくわ。あなたは米山さんに、私は新庄さんに連絡を入れるわ」
「OKだ」
突然の合コンの話、それも野坂さんから、一体どうしたと言うんだろう。すぐに由紀ちゃんにメールを入れておく。予定は空いていて大丈夫のはずだ。野坂さんと新庄君に僕たち二人の関係を話しておく良い機会かもしれない。
***************************************
土曜日、由紀ちゃんと二子玉川で落ち合って、居酒屋に出かけた。約束の時間より15分も早いのに、野坂さんと新庄君がすでに到着して待っていた。4人掛けの席に並んで座っている。僕たちを見つけると手を振って知らせてくれた。
「もう着いていたのか、まだ15分前なのに」
「やはり、二人一緒に来たわね、仲がいいのね」
「それはそうと、君たち二人も仲良く並んで座っているけど」
「実は今日は磯村さんへの感謝の意味で席を設けたの。私たち付き合い始めたの。その報告と相談にのってもらったお礼のため」
「そうか、付き合い始めたのか、良かったじゃないか」
「先輩のアドバイスのお陰です。憧れの人とお付き合いできたのは」
「憧れの人だなんて恥ずかしいわ。私も迷いを取り除いてもらって感謝しています」
「いや、僕も同じように悩んで乗り越えて、ここにいる米山さんと結ばれたから」
「結ばれたってあなたたちはもうそんな関係になっているの?」
「まあ、身も心も結ばれているっていうところかな、そうだよね」
「私は磯村さんとお付き合いできて幸せに思っています」
「あの時、米山さんからの交際の申し込みを断ってよかった」
「そのおかげで僕は米山さんと付き合えたから」
「磯村さんはどうして米山さんと付き合う決心をしたのですか、よかったら教えて下さい」
「米山さんはもう分かっているだろうからここで話してもいいと思うけど、体調を壊して入院した時にすぐに見舞いに来て、僕の面倒を見てくれた。あの時、こんなにいい娘が僕の傍にいたんだと気がついた。
僕は人は孤独なもので生まれるのも一人なら死ぬ時も一人と思って、他人に頼ったりすることを自戒して生きてきた。一方で、それが分かっているから、ちょっとした人付き合いを、同期を、友人をできるだけ大切にしてきた。
僕はその時、彼女にずっとそばにいてほしいと思った。彼女に頼るとかそんなんじゃなくて、ただ、そばにいてほしいと思った。米山さんと一緒にいると心が安らいで癒されるんだ。
それは彼女が今を大事にして生きていているからだと分かった。僕もこのごろ、今がきっと一番いい時で今を大事に生きなければと思うようになっていた。きっと同じ思いをしているから癒されるんだとそう思った」
「私のことをそれほど思っていただいて恥ずかしいです。私は磯村さんと一緒にいると幸せですし、この時間を大切にしたいと思っています」
「とってもいいお話ね、半分はのろけかもしれないけど、そのとおりね。私たちは目先のことや体裁や周囲のことを気にかけ過ぎるのね。勝手に壁を作って迷ったりして、今をこの時をどう生きるかが一番大切なのにね」
「いつの時でも将来展望は必要だけど、先のことに囚われて今のことがおろそかになるのは本末転倒だと思う。今の自分に素直になることが大切だと思ってそれに従ったら、こうなったということだ」
「ありがとうございます。とってもいい話を聞かせてもらえて」
「ところで野坂さんはどうして決心したの?」
「私も磯村さんと同じように思っていた。これまで誰も頼りにしないで一人で頑張ってきた。でもね、このごろそれがどうなのと思うようになってきたの。誰かにすっかり頼ってみたい、包んでもらいたいと、癒してもらいたいと思う時があるの。寂しくて、寂しくてやりきれない時があるの。そこへ新庄さんから好きだと言われて、いままでそんなことがなかった、いえ、避けてきたのかもしれないけど、ほっとした気持ちがしました。このまま、好かれてみてもいいかなと思ったの」
「僕と野坂さんとは同じように生きてきたみたいだけど、ここへきて二人とも気づかないうちに、誰かに癒されたいと思っていたのかもしれないね。年のせいかもしれないけど」
「新庄君の思いはどうなの?」
「僕は野坂先輩に憬れて、ずっと離れたところからいつも見ていた。でも時々先輩が疲れた表情を見せることがあって、何とかしてあげられないかと思っていました。僕が一方的に好きで付き合って、それで彼女がほっとするのならそれで本望です」
「ありがとう。そう言ってそばにいてくれるだけで癒されて元気が出るわ」
「二人の相性は抜群じゃないか」
「そうみたいで驚いているの」
「僕たちも相性抜群だと思う。じゃあ、二組のカップルのために乾杯しよう。これからも仲良く過ごせるように!」
「野坂先輩、また相談にのって下さい。磯村さんのことで何か困ったことがあったら」
「喜んで相談にのるわ」
「でもそんな相談はさせないように気を付けるから」
「そういってもらえてうれしいけど、保険をかけておきます」
「僕も磯村さんには相談に持ってもらいたいです」
「新庄君は大丈夫だろう。僕よりずっと勇気がある」
「それでもお願いしておきます」
それから、今日のここでの話は4人限りと言うことにして、合コンは終了した。2組のカップルは店を出て、それぞれ別の方向へ向かう。僕たちは僕の部屋へ向かった。
****************************************
あとで聞いた話だけど、野坂さんたちはあれから野坂さんの部屋で一夜を過ごしたとのことだった。二人ともその時がはじめてだったとか、信じられなかったけど、後日笑いながら話してくれた。
それから、新庄君は両親に野坂さんを紹介したそうだ。新庄君の両親は野坂さんをとても気に入ってくれたそうだ。
息子は女性に関心がなくて結婚できないのではと心配していたが、こんなしっかりした女性を連れてきてくれて肩の荷が下りたといって喜んでいたとか。
新庄君は一人息子だけど、いずれは家を出ると言っていた。その方が良い。まあ、うまくやってくれ!
「今度の土曜日に合コンしない?」
「いいけど、メンバーは?」
「私と米山さんとあなたと新庄さん」
「この前に集まったメンバーと同じじゃないか?」
「このメンバーで飲みたいの」
「分かった。場所と時間は?」
「この前、4人で飲んだ表参道の居酒屋で同じ時間でどう? 予約は私が入れておくわ。あなたは米山さんに、私は新庄さんに連絡を入れるわ」
「OKだ」
突然の合コンの話、それも野坂さんから、一体どうしたと言うんだろう。すぐに由紀ちゃんにメールを入れておく。予定は空いていて大丈夫のはずだ。野坂さんと新庄君に僕たち二人の関係を話しておく良い機会かもしれない。
***************************************
土曜日、由紀ちゃんと二子玉川で落ち合って、居酒屋に出かけた。約束の時間より15分も早いのに、野坂さんと新庄君がすでに到着して待っていた。4人掛けの席に並んで座っている。僕たちを見つけると手を振って知らせてくれた。
「もう着いていたのか、まだ15分前なのに」
「やはり、二人一緒に来たわね、仲がいいのね」
「それはそうと、君たち二人も仲良く並んで座っているけど」
「実は今日は磯村さんへの感謝の意味で席を設けたの。私たち付き合い始めたの。その報告と相談にのってもらったお礼のため」
「そうか、付き合い始めたのか、良かったじゃないか」
「先輩のアドバイスのお陰です。憧れの人とお付き合いできたのは」
「憧れの人だなんて恥ずかしいわ。私も迷いを取り除いてもらって感謝しています」
「いや、僕も同じように悩んで乗り越えて、ここにいる米山さんと結ばれたから」
「結ばれたってあなたたちはもうそんな関係になっているの?」
「まあ、身も心も結ばれているっていうところかな、そうだよね」
「私は磯村さんとお付き合いできて幸せに思っています」
「あの時、米山さんからの交際の申し込みを断ってよかった」
「そのおかげで僕は米山さんと付き合えたから」
「磯村さんはどうして米山さんと付き合う決心をしたのですか、よかったら教えて下さい」
「米山さんはもう分かっているだろうからここで話してもいいと思うけど、体調を壊して入院した時にすぐに見舞いに来て、僕の面倒を見てくれた。あの時、こんなにいい娘が僕の傍にいたんだと気がついた。
僕は人は孤独なもので生まれるのも一人なら死ぬ時も一人と思って、他人に頼ったりすることを自戒して生きてきた。一方で、それが分かっているから、ちょっとした人付き合いを、同期を、友人をできるだけ大切にしてきた。
僕はその時、彼女にずっとそばにいてほしいと思った。彼女に頼るとかそんなんじゃなくて、ただ、そばにいてほしいと思った。米山さんと一緒にいると心が安らいで癒されるんだ。
それは彼女が今を大事にして生きていているからだと分かった。僕もこのごろ、今がきっと一番いい時で今を大事に生きなければと思うようになっていた。きっと同じ思いをしているから癒されるんだとそう思った」
「私のことをそれほど思っていただいて恥ずかしいです。私は磯村さんと一緒にいると幸せですし、この時間を大切にしたいと思っています」
「とってもいいお話ね、半分はのろけかもしれないけど、そのとおりね。私たちは目先のことや体裁や周囲のことを気にかけ過ぎるのね。勝手に壁を作って迷ったりして、今をこの時をどう生きるかが一番大切なのにね」
「いつの時でも将来展望は必要だけど、先のことに囚われて今のことがおろそかになるのは本末転倒だと思う。今の自分に素直になることが大切だと思ってそれに従ったら、こうなったということだ」
「ありがとうございます。とってもいい話を聞かせてもらえて」
「ところで野坂さんはどうして決心したの?」
「私も磯村さんと同じように思っていた。これまで誰も頼りにしないで一人で頑張ってきた。でもね、このごろそれがどうなのと思うようになってきたの。誰かにすっかり頼ってみたい、包んでもらいたいと、癒してもらいたいと思う時があるの。寂しくて、寂しくてやりきれない時があるの。そこへ新庄さんから好きだと言われて、いままでそんなことがなかった、いえ、避けてきたのかもしれないけど、ほっとした気持ちがしました。このまま、好かれてみてもいいかなと思ったの」
「僕と野坂さんとは同じように生きてきたみたいだけど、ここへきて二人とも気づかないうちに、誰かに癒されたいと思っていたのかもしれないね。年のせいかもしれないけど」
「新庄君の思いはどうなの?」
「僕は野坂先輩に憬れて、ずっと離れたところからいつも見ていた。でも時々先輩が疲れた表情を見せることがあって、何とかしてあげられないかと思っていました。僕が一方的に好きで付き合って、それで彼女がほっとするのならそれで本望です」
「ありがとう。そう言ってそばにいてくれるだけで癒されて元気が出るわ」
「二人の相性は抜群じゃないか」
「そうみたいで驚いているの」
「僕たちも相性抜群だと思う。じゃあ、二組のカップルのために乾杯しよう。これからも仲良く過ごせるように!」
「野坂先輩、また相談にのって下さい。磯村さんのことで何か困ったことがあったら」
「喜んで相談にのるわ」
「でもそんな相談はさせないように気を付けるから」
「そういってもらえてうれしいけど、保険をかけておきます」
「僕も磯村さんには相談に持ってもらいたいです」
「新庄君は大丈夫だろう。僕よりずっと勇気がある」
「それでもお願いしておきます」
それから、今日のここでの話は4人限りと言うことにして、合コンは終了した。2組のカップルは店を出て、それぞれ別の方向へ向かう。僕たちは僕の部屋へ向かった。
****************************************
あとで聞いた話だけど、野坂さんたちはあれから野坂さんの部屋で一夜を過ごしたとのことだった。二人ともその時がはじめてだったとか、信じられなかったけど、後日笑いながら話してくれた。
それから、新庄君は両親に野坂さんを紹介したそうだ。新庄君の両親は野坂さんをとても気に入ってくれたそうだ。
息子は女性に関心がなくて結婚できないのではと心配していたが、こんなしっかりした女性を連れてきてくれて肩の荷が下りたといって喜んでいたとか。
新庄君は一人息子だけど、いずれは家を出ると言っていた。その方が良い。まあ、うまくやってくれ!
0
あなたにおすすめの小説
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
春燈に咲く
naomikoryo
恋愛
【♪♪♪ 本編完結です!! 応援・投票よろしくお願いします(^^)】
春の名をもらいながら、寒さを知って育った。
江戸の外れ、貧しい百姓家の次女・うららは、十三の春に奉公へ出される。
向かった先は老舗呉服屋「蓬莱屋」。
そこで出会ったのは、何かとちょっかいをかけてくる、
街の悪ガキのような跡取り息子・慶次郎だった――
反発しながらも心に灯る、淡く、熱く、切ない想い。
そして十五の春、女として、嫁として、うららの人生は大きく動き出す。
身分の差、家柄の壁、嫉妬と陰謀、
愛されることと、信じること――
それでも「私は、あの人の隣に立ちたい」。
不器用な男と、ひたむきな少女が織りなす、
時代小説として風情あふれる王道“和風身分差ラブロマンス”。
春の灯の下で咲く、たったひとつの恋の物語を、どうぞ。
『冷徹社長の秘書をしていたら、いつの間にか専属の妻に選ばれました』
鍛高譚
恋愛
秘書課に異動してきた相沢結衣は、
仕事一筋で冷徹と噂される社長・西園寺蓮の専属秘書を務めることになる。
厳しい指示、膨大な業務、容赦のない会議――
最初はただ必死に食らいつくだけの日々だった。
だが、誰よりも真剣に仕事と向き合う蓮の姿に触れるうち、
結衣は秘書としての誇りを胸に、確かな成長を遂げていく。
そして、蓮もまた陰で彼女を支える姿勢と誠実な仕事ぶりに心を動かされ、
次第に結衣は“ただの秘書”ではなく、唯一無二の存在になっていく。
同期の嫉妬による妨害、ライバル会社の不正、社内の疑惑。
数々の試練が二人を襲うが――
蓮は揺るがない意志で結衣を守り抜き、
結衣もまた社長としてではなく、一人の男性として蓮を信じ続けた。
そしてある夜、蓮がようやく口にした言葉は、
秘書と社長の関係を静かに越えていく。
「これからの人生も、そばで支えてほしい。」
それは、彼が初めて見せた弱さであり、
結衣だけに向けた真剣な想いだった。
秘書として。
一人の女性として。
結衣は蓮の差し伸べた未来を、涙と共に受け取る――。
仕事も恋も全力で駆け抜ける、
“冷徹社長×秘書”のじれ甘オフィスラブストーリー、ここに完結。
看病しに行ったら、当主の“眠り”になってしまった
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全36話⭐︎
倒れた当主を看病する役目を振られた使用人リィナは、彼の部屋へ通うことになる。
栄養、灯り、静かな時間、話し相手――“眠れる夜”を整えていく。そして、回復していく当主アレクシス。けれど彼は、ある夜そっと手を握り返し、低い声で囁く。
「責任、取って?」
噂が燃える屋敷で、ふたりが守るのは“枠(ルール)”。
手だけ、時間だけ、理由にしない――鍵はリィナが握ったまま。
けれど、守ろうとするほど情は育ち、合図の灯りはいつしか「帰る」ではなく「眠る」へ変わっていく。
看病から始まった優しい夜は、静かな執着に捕まっていく。
それでも、捕獲の鍵は彼ではなく――彼女の手にある。
出逢いがしらに恋をして 〜一目惚れした超イケメンが今日から上司になりました〜
泉南佳那
恋愛
高橋ひよりは25歳の会社員。
ある朝、遅刻寸前で乗った会社のエレベーターで見知らぬ男性とふたりになる。
モデルと見まごうほど超美形のその人は、その日、本社から移動してきた
ひよりの上司だった。
彼、宮沢ジュリアーノは29歳。日伊ハーフの気鋭のプロジェクト・マネージャー。
彼に一目惚れしたひよりだが、彼には本社重役の娘で会社で一番の美人、鈴木亜矢美の花婿候補との噂が……
俺を信じろ〜財閥俺様御曹司とのニューヨークでの熱い夜
ラヴ KAZU
恋愛
二年間付き合った恋人に振られた亜紀は傷心旅行でニューヨークへ旅立つ。
そこで東條ホールディングス社長東條理樹にはじめてを捧げてしまう。結婚を約束するも日本に戻ると連絡を貰えず、会社へ乗り込むも、
理樹は亜紀の父親の会社を倒産に追い込んだ東條財閥東條理三郎の息子だった。
しかも理樹には婚約者がいたのである。
全てを捧げた相手の真実を知り翻弄される亜紀。
二人は結婚出来るのであろうか。
子持ち愛妻家の極悪上司にアタックしてもいいですか?天国の奥様には申し訳ないですが
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
胸がきゅんと、甘い音を立てる。
相手は、妻子持ちだというのに。
入社して配属一日目。
直属の上司で教育係だって紹介された人は、酷く人相の悪い人でした。
中高大と女子校育ちで男性慣れしてない私にとって、それだけでも恐怖なのに。
彼はちかよんなオーラバリバリで、仕事の質問すらする隙がない。
それでもどうにか仕事をこなしていたがとうとう、大きなミスを犯してしまう。
「俺が、悪いのか」
人のせいにするのかと叱責されるのかと思った。
けれど。
「俺の顔と、理由があって避け気味なせいだよな、すまん」
あやまってくれた彼に、胸がきゅんと甘い音を立てる。
相手は、妻子持ちなのに。
星谷桐子
22歳
システム開発会社営業事務
中高大女子校育ちで、ちょっぴり男性が苦手
自分の非はちゃんと認める子
頑張り屋さん
×
京塚大介
32歳
システム開発会社営業事務 主任
ツンツンあたまで目つき悪い
態度もでかくて人に恐怖を与えがち
5歳の娘にデレデレな愛妻家
いまでも亡くなった妻を愛している
私は京塚主任を、好きになってもいいのかな……?
先輩、お久しぶりです
吉生伊織
恋愛
若宮千春 大手不動産会社
秘書課
×
藤井昂良 大手不動産会社
経営企画本部
『陵介とデキてたんなら俺も邪魔してたよな。
もうこれからは誘わないし、誘ってこないでくれ』
大学生の時に起きたちょっとした誤解で、先輩への片想いはあっけなく終わってしまった。
誤解を解きたくて探し回っていたが見つけられず、そのまま音信不通に。
もう会うことは叶わないと思っていた数年後、社会人になってから偶然再会。
――それも同じ会社で働いていた!?
音信不通になるほど嫌われていたはずなのに、徐々に距離が縮む二人。
打ち解けあっていくうちに、先輩は徐々に甘くなっていき……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる