【R18】先輩、食べても良いですか?

暁月

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【本編】

あっけなく崩された理性*

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「ん……あれ?」

目が覚めると、見慣れた天井が目に飛び込む。

「ここ、あたしの家……帰ってから寝ちゃったんだっけ?」

何があったか思い返してみると、記憶はぼんやりとしているが所々覚えている。

「えっと、確か会社を出て美鈴さんと食事して……あ、小野くんが迎えに来るからそれまで……って、え?小野くん??」

思い出しながら周囲を見回すと、自分に覆いかぶさるように小野くんが眠っていた。
心なしかまだ少し熱い気がする。

「やだ、ぶり返しちゃったんじゃない?」

小野くんを起こさないようにソファに寝かせ、とりあえず体温計を持ってこようと動き始めたら、なんとなく違和感を感じた。

「あれ……こんな服、あたし持ってたっけ?ってか、え?ブラのホックが外れてる??!!」
「ん……ぁ、先輩、起きたんですね」
「あ、ごめんね小野くん、起こしちゃったね」

せっかく小野くんを起こさないよう移動したのに、結局起こしてしまった。
とりあえず身体を冷やしちゃいけないと思い、急いでお湯を沸かして自分と小野くんの分のホットゆず茶を用意した。

「はい、どうぞ」
「ありがとうございます。……ん、熱っ」
「あ、ごめんね。熱すぎたかな?」
「いえ、僕、ちょっと猫舌なので……ふぅ~、ふぅ~」

小野くんは猫舌なのか……覚えておこう。
ふ~ふ~しながらゆず茶を飲む小野くんは、男の子だけとやっぱりちょっと可愛い。
しかも今はスーツ姿ではなくパーカーなので、なおさら可愛く見えてしまう。

「……なんですか?僕、なんかおかしいことしてます?」
「ふふっ、そうじゃないよ。冷ましながら飲む姿が可愛いなぁと思って」
「……僕、“可愛い”って言われるの、好きじゃないです……」
「あ……なんか、ごめん」

そうだよね、男の子で“可愛い”と言われて喜ぶのは、希少だろう。
でもなぁ、小野くんの仕草とか着てる服が少しぶかぶかで袖が長いトコロとか、見てるだけでも可愛い要素が多いんだよね。

「あたしは、可愛い小野くんも好きなのにな……」
「……え?」
「!!」

あれ?嘘!今あたし口に出しちゃったの??!!
やだもうっ、恥ずかしすぎる!!

思わず小野くんから背を向けると、そのまま後ろからぎゅうっと小野くんが抱きついてきた。

「ふふっ、普段の先輩なら言わなさそうなコトを言うって事は、まだお酒が残ってるんですね。……羽柴さんが先輩にお酒飲ませたいのもわかる気がします」
「ウーロン茶だって言われたの……確かにちょっと苦いなと思ってたんだけど……うぅ、お酒はしばらく控えるつもりだったのに……」
「ふふっ、わかってます。僕と一緒の時は飲んでも良いですよ。……でも、僕がいない場所では禁止ね♡……ちゅっ」
「……っ」

小野くんはそのままあたしのうなじにキスをして、あむあむと甘噛みし始めた。
そして、するっとトレーナーの中に手を滑り込ませ、タンクトップの上から胸を揉み始める。

「んっ、ぁ、待って、小野く……ぁうっ」
「ちゅ、ん……わかってます、最後まではしません。だから、胸だけ……ん~、やっぱり先輩の胸って柔らかくて超気持ち良い!直接触ってもいいですか?」
「う、ぁ、えっと……お手柔らかに?」
「ぷっ、何で疑問形なんですか?もう、先輩ってば本当に可愛いんだから……」
「ひゃっ、冷たっ……んんっ、や、そんな、強く揉んだら……」
「あ、すみません。痛かったですか?“あの日”って胸が張って痛くなるって言いますもんね」
「え?……ふぁっ、ん」

“どうしてあの日って知ってるの?”とか、“何でそんなに詳しいの?”とか、“そもそも着替えさせたのは小野くんなの??”とか、聞きたいことは山ほどある。

だけど、“小野くんに触れられてる”という状況と、うなじを甘噛みされながら小野くんのひんやりした手で胸を優しく揉まれる感触がすごく気持ち良くて、まともに言葉を発することができない。

気持ち良さに浸っていると、お尻の辺りに固くてほんのり熱を帯びたナニカの感触があった。
さすがに初心じゃないあたしは、ソレが何か気付いてしまうわけで……―――――――

「……っ」
「……すみません!あの、生理現象というかなんというか……」

おもむろにあたしから離れ、一人で処理をしようとお手洗いに向かう小野くんを引き留める。
確かに、今日えっちをするのはあたしの体調的にも無理だ。
だけど、以前から我慢させてしまっている小野くんに、これ以上我慢を強いるのはさすがに気が引ける。

「えっと、先ぱ……んっ」

こんなこと、女の方からしたらドン引きされるかもしれないけど、でも……

「小野くん……今日は、あたしが気持ち良くしてあげる」
「……へ?」

目を見開いて驚く小野くんを気にする事なく、カチャカチャとデニムのベルトとファスナーに手をかける。
トランクスの上からそっと触れると、小野くんはビクンッと反応した。

「あ、あの……先輩、これは以上はさすがに……」
「大丈夫。でも、気持ち良くできるか自信はないけど……」
「待って待って!そうじゃなくて……っく、ぁあっ」

窮屈そうなデニムから、勢いよく飛び出す熱いモノ。
トランクス越しに触れてるのに、ものすごく熱くて逞しい。

触れただけでビクンっと身体を震わせる小野くんを見ると、もっといろいろしてあげたいとか、小野くんの可愛い反応をもっと見たいとか欲が出てきてしまい、自然と手が伸びる。

「ちょっ、先輩っ、直接は……んんっ、ふっ」
「ん、ちゅ……ぁふ、んむ」
「……っ、ふ、ん」

小野くんにキスをしながら、トランクスの中に手を滑り込ませて直接モノに触れる。
剛直ともいえるソレは、ドクンッドクンッと強く脈を打ちながら、先端から先走りを出しあたしの手を濡らしていく。

なぜだろう。
今まで男の人にこんなこと求められたら嫌悪感しかなかったのに、小野くんがあたしの手で感じてくれてると思うと嬉しくて、不思議ともっともっと気持ち良くしてあげたくなる。

「待っ……っく、先輩、お願いだから待って!一回ストップ!!」

小野くんの切羽詰まった声に、あたしは手の動きを止めた。
……モノは握ったままだけど。

「……どうして?気持ち良くなかった?」
「そうじゃないです。むしろめちゃくちゃ気持ち良いです、ありがとうございます」
「だったら……」
「んっ、や、待って待って。先輩は一回ソコから手を放しましょうね」
「……むぅ」

気持ち良いなら良いじゃないかと思うんだけど、小野くんは手を放せと言う。
やっぱり女の方から積極的になるなんて、嫌だったんだろうか?

仕方がない。そこまで言うんだったら、大人しく手を放そう。


……――――――――と、思わせといて……


「隙ありっ……ぱくっ」
「????!!!!」

あたしが言われた通りに手を放すと思って油断したであろう小野くんを横目に、あたしはパクっと小野くんのモノを咥えることに成功した。

「ん、ふっ、ふぉっひぃ……(ん、ふっ、おっきぃ)」
「~~~~~~~っ、先輩っ、咥えたまま、んっ、喋らない、で……っくぅ」

先ほどよりも格段に気持ち良さそうにしている小野くんを見て嬉しくなったあたしは、“確かこんな感じだったっけ?”と記憶を頼りに口での奉仕を始める。

実際する機会はほとんどなかったけど、一時期ちょっとだけ勉強したのだ。
今のあたしなら小野くんを気持ち良くできる気がする!!


……思えばこの時、あたしはお酒と感じている小野くんの艶っぽさと気持ち良くしているという悦びから、あたしは完全に”理性”を失っていたんだろう。
ほろ酔いのちょっと気分が良かったあたしは、小野くんの反応を見てさらに嬉しくなり、発せられる言葉を無視してそのままご奉仕を続けていた。

「やっ、待って先輩!なんかおかしいですっ!酔ってますよね??!!……っぁあ」
「ん,ちゅ、じゅるっ……ふふっ、小野くんが感じてくれるの、嬉し……ぁむっ、ちゅるっ」

だんだん小野くんの息遣いが荒くなり、咥えていたモノも今にもはちきれんばかりで、もう少しでイキそうなのがあたしにもわかる位だった。

“あと少しだ”と謎の目標に向かって頑張っていたあたしは、小野くんのある叫びでやっと我に返ることになった。

「……っ、せっ、先輩とのえっちは、僕がイカせたかったのにっ!!」
「!!!……ふぇ?(……え?)」


一瞬耳を疑ったが、「どういうこと?」と聞こうと思ったのと、口元にある小野くんのモノが弾けたのはほぼ同時だった。
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