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145 改造
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翌日もまたルキアスは昼前に探索を終え、弾倉作りの続きだ。銃本体を改造して弾倉を脱着できるようになって初めて完成する。
最初に考えるべきは取り付ける向き。下は蒸気タンクや引き金の機構と干渉して不可能。上は照準と干渉する。横は周辺環境と干渉して取り回しにも難が出かねない。斜め下は銃の作り込みがし辛い。
工作のし易さは圧倒的に四角で、ルキアスの銃もタンクを除けば概ね四角を用いており、四角それぞれの辺が天地左右となる。そこに斜めの辺を入れようとすれば途端にややこしくなる。
そんなこんなでどの向きにしても短所が考えられて決め手に欠けた。
(横かなぁ? 可能性以上の問題が無さそうだから)
弾倉を装着したままでは置いたり収納したりがし辛いが、内蔵する場合を除けばいずれも似たり寄ったりに違いない。だから特有の欠点とはならないのではないか。
そう考えれば横以外の選択肢を取る意味は無い。左右のどちらにするかは暫し考えて右側とした。
そして改造に手を付ける。
元の装弾口の右側付近だけを抉り取れば工作できると言うものでもないため、装弾口から後の装填機構を丸々剥がす。金属同士の結合をネジ止めではなく、全て『捏ね』付けで行っているため、外すにはねじ切る形になるのが玉に瑕だ。
(……分解しやすくしよう)
弾倉に関しては今後も改善が必要と見込まれるので、『捏ね』付けずに金具で留めるように変更する。
この場合の銃本体の改造対象は蒸気漏れを防ぐ栓より後の部分だけだ。この範囲なら少し隙間が出来ても動作に支障は無い。加えて弾倉を取り付ける部分の加工をする際に銃全体を引っ繰り返しながらしなくて済むので作り込みが楽になる。
そうと決まれば最初に装填機構の外形の型紙ならぬ型板を作る。銃に組んだ時の右側、前方に弾倉の差し込み口を、その後に弾倉固定用のカム、装填棒を操作するレバーを設置するので、四角い板にそれらのための切り欠き、丸い穴、細長い穴を配置する。
型板が出来たらそれに合わせ、鉄を『捏ね』て『伸し』て鉄板を作る。角を出すには木材で組んだ直角に鉄を『捏ね』ながら押し付ける。バリになったら頑張って平らにする。平面を出すにも頑張る。これと言った手段が無いので頑張るしかない。なあに、悲観することはない。撫でていれば指先の感覚で凸凹が判るようになるものだ。
この鉄板は端を少し内側に折り込んだコの字の形に曲げて使うが、まずは銃に組んだ時に左になる側だけ。直角に曲げるのは頑張って作った角材に押し付けながら『捏ね』曲げる。左前方の位置に小さな鉄片を『捏ね』付ける。これは弾倉が抜けないように引っ掛ける部分だから、弾倉に設けた出っ張りに合わせて直角に『捏ね』曲げる。
左側が出来たら右側を曲げる。丸い穴には弾倉固定用のカムを付ける。
一方、銃本体にはこのパーツをスライドさせて填め込むための溝を両側に作る。更に装填棒の固定用切り欠も右側に作る。
組み立ては、装填棒を差し込んでレバーを固定位置に動かし、フリーになった溝に外形を溝に填めて前へと押し込む。外形が本体と噛み合ったなら、鉄製のリベットで固定する。ネジ止めしたいところながら、ネジを切る手段を持たないので致し方ない。
そしてルキアスは作業をできる限り急いだものの、当然の如く半日では収まらず、翌日の夜まで費やすこととなったのだった。
最初に考えるべきは取り付ける向き。下は蒸気タンクや引き金の機構と干渉して不可能。上は照準と干渉する。横は周辺環境と干渉して取り回しにも難が出かねない。斜め下は銃の作り込みがし辛い。
工作のし易さは圧倒的に四角で、ルキアスの銃もタンクを除けば概ね四角を用いており、四角それぞれの辺が天地左右となる。そこに斜めの辺を入れようとすれば途端にややこしくなる。
そんなこんなでどの向きにしても短所が考えられて決め手に欠けた。
(横かなぁ? 可能性以上の問題が無さそうだから)
弾倉を装着したままでは置いたり収納したりがし辛いが、内蔵する場合を除けばいずれも似たり寄ったりに違いない。だから特有の欠点とはならないのではないか。
そう考えれば横以外の選択肢を取る意味は無い。左右のどちらにするかは暫し考えて右側とした。
そして改造に手を付ける。
元の装弾口の右側付近だけを抉り取れば工作できると言うものでもないため、装弾口から後の装填機構を丸々剥がす。金属同士の結合をネジ止めではなく、全て『捏ね』付けで行っているため、外すにはねじ切る形になるのが玉に瑕だ。
(……分解しやすくしよう)
弾倉に関しては今後も改善が必要と見込まれるので、『捏ね』付けずに金具で留めるように変更する。
この場合の銃本体の改造対象は蒸気漏れを防ぐ栓より後の部分だけだ。この範囲なら少し隙間が出来ても動作に支障は無い。加えて弾倉を取り付ける部分の加工をする際に銃全体を引っ繰り返しながらしなくて済むので作り込みが楽になる。
そうと決まれば最初に装填機構の外形の型紙ならぬ型板を作る。銃に組んだ時の右側、前方に弾倉の差し込み口を、その後に弾倉固定用のカム、装填棒を操作するレバーを設置するので、四角い板にそれらのための切り欠き、丸い穴、細長い穴を配置する。
型板が出来たらそれに合わせ、鉄を『捏ね』て『伸し』て鉄板を作る。角を出すには木材で組んだ直角に鉄を『捏ね』ながら押し付ける。バリになったら頑張って平らにする。平面を出すにも頑張る。これと言った手段が無いので頑張るしかない。なあに、悲観することはない。撫でていれば指先の感覚で凸凹が判るようになるものだ。
この鉄板は端を少し内側に折り込んだコの字の形に曲げて使うが、まずは銃に組んだ時に左になる側だけ。直角に曲げるのは頑張って作った角材に押し付けながら『捏ね』曲げる。左前方の位置に小さな鉄片を『捏ね』付ける。これは弾倉が抜けないように引っ掛ける部分だから、弾倉に設けた出っ張りに合わせて直角に『捏ね』曲げる。
左側が出来たら右側を曲げる。丸い穴には弾倉固定用のカムを付ける。
一方、銃本体にはこのパーツをスライドさせて填め込むための溝を両側に作る。更に装填棒の固定用切り欠も右側に作る。
組み立ては、装填棒を差し込んでレバーを固定位置に動かし、フリーになった溝に外形を溝に填めて前へと押し込む。外形が本体と噛み合ったなら、鉄製のリベットで固定する。ネジ止めしたいところながら、ネジを切る手段を持たないので致し方ない。
そしてルキアスは作業をできる限り急いだものの、当然の如く半日では収まらず、翌日の夜まで費やすこととなったのだった。
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