魔☆かるちゃ~魔王はこたつで茶をすする~

浜柔

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486.いつの間に

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「お、これか……」

 槍士が冒険者ギルドの交換品の中からアイテムボックスを見付けた。交換品はそう多くはないので見付けるのは容易だ。

「いつの間にアイテムボックスなんて増えたんだ……」

 剣士も確かめるが、ずっと交換品の一覧を見ずにいたのも彼らである。
 その一方、迷宮の底では魔王が「あ、話すの忘れてた」と舌を出した。

「いつでもいいぜ。こんなのが有るんなら今日はこいつにしようぜ」
「うむ」
「賛成だ」
「そうですね」
「その方が好都合ね。荷物を手に抱えていたら、あたしのエロエロボディが隠れてしまうもの」
「エロエロって……。マホの場合はもっと隠れた方がいいんです!」
「何を言ってるのかしら? あたしやオリエさんのようなエロエロボディを隠すなんて人類の損失よ?」
「ええっ!?」

 驚くヒーラーだが、周りに居た男達から「そうだ! そうだ! 損失だ!」なんて声がする。

「も……、もう早く窓口に行きましょう」
「そうね。早くこの邪魔な荷物を片付けたいわ」
「いや、でも、マホだって前はオリエさんに服を着るように言ってましたよね?」
「そんな事は忘れたわ」
「ええー……」
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