魔☆かるちゃ～魔王はこたつで茶をすする～

７５６．困惑半分

「されどそやつはゴーレムであろう？」

　槍士は困惑半分心外感半分で反論した。

「関係ありません！　見た目は小さな女の子じゃないですか！」
「ぬぅ……」

　槍士は理解しがたくて頭を掻いた。
　見た目に騙されるのは探索者として致命的だ。これはヒーラーも理解している筈のこと。
　平和ぼけか。
　槍士はこの言葉を口にし掛けて飲み込んだ。

「何やら良からぬ事を考えられている予感がします」
「き、気のせいであろう」

　ヒーラーの女の感の閃きに、槍士は動揺した。