魔☆かるちゃ～魔王はこたつで茶をすする～

８５０．危険じゃない

　気の早い連中が動き出してもゴーレムキャベツの話は終わっていない。

「そいつが特別なだけでゴーレムが危険なのは変わらないだろ」
「サリアは危険なんかじゃない！」
「そう言ってるのはお前さんだけだろ」

　サリアの主は口籠もる。

「いや、そいつの言葉は正しいぜ。しっかり調教すれば人前でこんな破廉恥だってやりたい放題だ」

　声のした場所が割れ、ゴーレムだろう女を連れたチンピラ風な男の姿が現れた。
　その男は左手の指をゴーレムの口に突っ込んでしゃぶらせながら、右手では服の隙間から手を突っ込んで胸を揉みしだいている。
　そうされているゴーレムは官能に蕩けるような表情だ。
　見ている男達が生唾を飲み込んだ。

「俺、ちょっとゴーレムキャベツ買って来る」

　幾人かの男が何処かへ行った。