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1060.定番
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「定番のリバーシを発売する」
魔王は唐突に言った。
「リバーシとはどのような物でしょう?」
定番と言われても何のことやら判らず、ヒーラーは尋ねた。
「このようなものだ」
魔王は実物を見せ、軽く実演する。
「あ、これですか! この世界にも似たようなゲームがあります。このリバーシは縦横8マスですけど、この世界のは縦横7マスで、最初に黒が真ん中に置く決まりがあります。黒があまりに有利なので黒は3手目に白を挟んではいけないルールが一般的ですね」
「……」
魔王は動きを止めた。
これに何か感じたのだろう。ヒーラーが焦ったように取り繕う。
「あ、ですけど、このリバーシの方がルールも簡単で判りやすいですね!」
「……」
まるで動かない魔王に、ヒーラーも引き攣った笑いを浮かべて動きを止めた。
魔王は唐突に言った。
「リバーシとはどのような物でしょう?」
定番と言われても何のことやら判らず、ヒーラーは尋ねた。
「このようなものだ」
魔王は実物を見せ、軽く実演する。
「あ、これですか! この世界にも似たようなゲームがあります。このリバーシは縦横8マスですけど、この世界のは縦横7マスで、最初に黒が真ん中に置く決まりがあります。黒があまりに有利なので黒は3手目に白を挟んではいけないルールが一般的ですね」
「……」
魔王は動きを止めた。
これに何か感じたのだろう。ヒーラーが焦ったように取り繕う。
「あ、ですけど、このリバーシの方がルールも簡単で判りやすいですね!」
「……」
まるで動かない魔王に、ヒーラーも引き攣った笑いを浮かべて動きを止めた。
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