魔☆かるちゃ~魔王はこたつで茶をすする~

浜柔

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1061.リバーシ

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 ヒーラーは更にフォローする。

「作って売り出せばきっと売れますよ!」
「……そうか。では売るとしよう」
「え!?」
「どうかしたか?」
「い、いえ……」

 ヒーラーは口から出任せとは言えなくなった。
 魔王は生産用ゴーレムを創り、この世界の素材を使ってリバーシを製造、発売した。
 だが、さっぱり売れなかった。
 幾らか興味を示した人の感想はほぼヒーラーと同様の「似たものがあるから」であった。

「ち、知名度が低いからですよ! もっと宣伝したら行けます!」

 ヒーラーは取り繕うように更に出任せを言った。
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