見るだけの簡単なお仕事

浜柔

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 思考制御? どうしたらそんなことができる?

‘思考制御って考えた通りに動かせるってあれよね? そんなことできるの?’

 声の主は「カナ」だと思うが、オレと同じ疑問を抱いたようだ。

‘いやぁ、魔法って便利でござるなぁ’
‘答えになってないわよ! それにあたし魔法ができたからってそんなの動かせるとは思えないよ’
‘うーん、そこは練習を頑張って! でござる。カナに何かあってからじゃ遅いでござるからな’
‘え? あ、うん……’
‘お! 夜なのに二人でいちゃいちゃだな! いや夜だからかな!’

 別の声が割り込んだ。
 えーと、確かケースケだな。

‘な! いちゃいちゃなんてしてない!’
‘まったくカナは素直じゃないな! あっはっはっはっは’
‘そこ、笑うところ!?’
‘それよりも何か用でござるか?’
‘おお、そうだった。トモが夜食を作ってくれたから呼びに来た’
‘え? トモちゃん、寝たんじゃなかったの?’
‘カナがタケのところに行ったから遅くなると思ったそうだぞ。いちゃいちゃだもんな!’
‘してないって言ってるのに!’
‘まあまあ落ち着くでござる。とにかく折角だからいただくでござるよ’

 椅子を引く音がし、ドアを閉める音がした。
 三人は部屋を出たらしい。
 しかし彼らが結構夜遅くまで起きてるならもっと早く来てれば良かったな……。
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