見るだけの簡単なお仕事

浜柔

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 しかしお姫様達が死体を処分したのは昼日中だ。
 こんな住宅街の真ん中みたいな場所から……いや、運び出すだけならそうでもないのか。
 むしろどこに棄てたか。
 簡単に思い付くのは山に埋めるか海に沈めるか。
 ここからじゃ山は遠いから海に沈める方が手っ取り早いように思える。
 しかし海に何か投げ棄てたら目立つよな。
 盲点を突いて町中にとか?
 スラムなんかが在るなら死体の一つや二つ転がってそうだしな。
 ……スラム、探してみるか。
 街灯が多ければ一発なんだが、高級住宅街もスラムも関係なく暗いから地道に探すしかない。
 基準にできそうなのは密集地かどうかと建物の外観だ。
 庭付きのスラムなんて考えにくいので除外していいだろう。
 平屋か二階屋以上かでは判断できない。
 スラムと言えばバラックの建ち並ぶ様子を想像しやすいが、廃墟のアパートに質の悪い者が住み着いたのを切っ掛けに地域の治安が悪化して徐々にスラム化した可能性もあり得る。
 より質が悪いのは後者だろう。
 そして後者は平屋と限らない。
 再び上空。
 おや? あそこに見えるのは灯り。
 街灯にしては密集している。
 一応何があるのか確かめてみるか。
 ……何やら叫び声が聞こえる。

「俺じゃねぇ! 俺じゃねぇよ!」

 誰かが何やら無実を訴えていた。

「じゃあ、あいつらを誰がやった?」
「俺が知るわけないだろ!?」

 その誰かは何人かに取り押さえられている。
 あれは……制服? 警官か?
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