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18 試食
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さあ、天ぷらを揚げるぞー!
換気用の風魔法を発動して、まずはじゃがいもに衣を付けて揚げる。フライドポテトもいいが天ぷらも美味しい。
油の音に耳を澄ませて揚がるのを待っていたら、おかみさん達の声も聞こえた。
「これ、美味しいじゃないですか」
「スープに使えそうだね」
「そうかい?」
エクローネは豆乳が気に入った様子。旦那さんは料理のレシピを思い浮かべているのかな? おかみさんは微妙な表情だ。
「例えば、こっちのコーンフレークってものに、塩を振りかけて豆乳を掛けて食べてご覧?」
旦那さんが取り皿にコーンフレーク、塩、豆乳を入れ、おかみさんに差し出した。
おかみさんは少し顔を顰めつつ受け取って旦那さんと取り皿を見比べる。だけど、旦那さんの笑顔を見ると断り切れないのか、目を瞑って豆乳でふやけたコーンフレークを口に入れた。
「あれ?」
おかみさんが首を傾げる。そしてもう1口、コーンフレークを食べた。不思議そうな顔だ。
「それだけを食べたら美味しくない食材も有るんだよ」
「ふふ、やっぱりあたしの旦那様だ」
そこには華やいだ笑顔のおかみさんが居た。日頃のキリリとした表情もどこへやらで、乙女のような眼差しだ。
何だかなぁ。いきなり桃色空間が広がった感じ? 夫婦仲がいいのはいいことだけどね……。
エクローネの目も泳いでいて、助けを求めるような視線をあたしに向けていたりするけれど、あたしに何ができると言うのか。首を振って拒否するのみだ。桃色空間に巻き込まれて砂糖を吐き出したくはない。
そんな様子を気にしつつも、天ぷらを揚げる手は止めていない。じゃがいもとナスの二度揚げも終わった。
「と、とりあえず、ナスとじゃがいもです。試食してみてください」
桃色空間を破るようにして、フォークと、皿に盛ったナスとじゃがいもの天ぷらをおかみさんに渡す。
それらの試食をして貰う間に、あたしは人参と玉葱のかき揚げに取り掛かる。残った衣に塩胡椒で味付けをして絡ませて、お玉で掬って油に投入するのだ。
「美味しい!」
「ああ、ナスもじゃがいももこんなに美味いとは思わなかったね」
「こんなのを知らなかったとは、料理人としては少し悔しいよ」
そんな声が聞こえた。
ちょっと嬉しい。いや、かなり嬉しい。
感想をニヤニヤしながら聞いている間に、かき揚げも揚げ終わった。
「人参と玉葱のかき揚げです。ご賞味ください!」
じゃっじゃーんと、3人にかき揚げを差し出す。
……あれ? 何故か微笑まれた。
「ああ、食べさせて貰うよ」
3人はかき揚げにフォークを突き刺して口に運ぶ。暫くは3人の咀嚼音だけが響いた。
飲み込む音と同時に、おかみさんがニカッと笑う。
「美味かったよ!」
「ほんとに美味しかったです! これならきっと売れます!」
旦那さんはただ微笑んでいるだけだけど、不味そうにしている訳でもない。
「ありがとうございます!」
美味しいって言われたら、やっぱり嬉しいよね!
だけど、浮かれている場合じゃない。本題は副産物の方なのだ。
「それで、売れそうなものはありましたか?」
副産物を指しながらあたしは尋ねた。
そうしたら、途端にエクローネの顔が曇った。
「冒険者ギルドでは、とうもろこし粉は1リブ40ゴールド、コーンフレークは1リブ50ゴールドで買い取れます」
「それじゃあ!」
光明だ! と思ったのも束の間。エクローネは首を横に振った。
「残念ながら、買い取れるのは合わせて1日200リブまでです。それより多くなると、超えた部分はそれぞれ、4ゴールドと5ゴールドになります」
「え? あ、じゃあ、他のものは?」
「白米は、1リブ80ゴールドで買い取れますが、これも1日20リブまでで、超える分は8ゴールドになります。糠も1リブ8ゴールドです。
大豆は、潰れただけのものと粉は買い取れますが、1リブ8ゴールドになってしまいます。他のものは買い取りできません」
「そうなんですか……」
エクローネは何故か少し辛そうにしている。
もしかしたら元々の買値は10分の1の値段の方なのかも知れない。エクローネの権限でその10倍で買おうとしているのかも。
あたしは旦那さんの意見も聞きたくて、旦那さんを見た。
「売る量は決まっているかい?」
「日によって変わります」
「それだと、残念ながらギルドを通して売る以上の方法は考えつかないよ。食材として使えても、常時使う訳じゃないから需要が安定しない。その上供給も安定しないとなると、商店からすれば取り引きをし難いからね」
「はい……」
がっかりだ。
できれば関わりたくない冒険者ギルド。付き合うのに抵抗のあるエクローネ。それでも商売上の取り引きだけなら拒絶したりなんかしない。ビジネスライクに薄ーく付き合って、材料費が回収できるのなら良かった。
だけどビジネスライクにはなりそうにない。ギルドに持ち込むのは、想像通りならギルドやエクローネの情けに縋ることになる。
それって、何て浅ましいんだろう。むしろ縁を切りたい相手に縋るなんて……。
ところがだ。それでもまだ足りない。情けに縋ってもまだ、お金が足りないんだ。
とうもろこしが200リブだと約80キログラム。胚芽の選別をもう少し念入りにしても、採れる油はとうもろこし10キロ当たりに200グラム。全部で1600グラムにしかならない。それを超える分の油は材料費がそのままのし掛かって来る。
縋らなければそれら全部がのし掛かって来て、いよいよお金が足りない。
だから今はエクローネの情けに縋らないと立ち行きそうにない。付き合いを避けたい内心は押し隠して頭を下げる。
「それではエクローネさん、買い取れるだけお願いします。具体的な量は開店までにはお知らせします」
「承りました。あまりお力になれず申し訳ありません」
「今日は皆さん、ありがとうございました」
「あまり役に立てなくてすまなかったね。だけど、またいつでも頼ってくれていいんだからね」
「はい」
3人は帰って行く。
見送る後ろ姿が随分小さくなった時、おかみさんが驚いたように旦那さんを見た。そして何故かあたしの方に振り返った。
それがどうしてかなんて、あたしに判る筈も無い。
買い取り額を考え合わせて再計算してみる。コーンフレークなら少し高く買い取って貰えるとしても、小さなフライパンで大量に作るのは無理だから計算に入れられない。コーン油も現実的な線なら10キログラム当たり150グラムかな。
だとすると、80キロから採れる油は1200グラムで、少なくとも800グラムは材料費が取り戻せないものから絞ることになる。それは必然的に大豆だから、約5500グラムが必要で、費用は1100円。油の絞り滓を1割の値段で売るなら約1000円になる。
その油の費用にナス100本と調味料の費用を足すと7000円。天ぷら1つ当たりの原価は7000円を200で割った35円。これに1日の利益目標1万円を単純に上乗せすると、単価が85円になる。これではあまりに中途半端だから、端数を切り捨てて80円が妥当な線だと思う。
しかしこれだと、利益目標に1000円足りない。その分を稼ぐには更に20個余りを売る必要が有って、その分の材料費がまた必要になって……。
「だああっ!!」
めんどくさい。頭を掻き毟る程にめんどくさい。
それに、うっかりコーン油を使おうとしていたけど、考えてみれば80キロのとうもろこしの処理なんて毎日できるようなものじゃないじゃないか。昨日、330キロをどうこう言ってた時点で気付けよ、あたし!
尋ねなきゃいけなかったのは、とうもろこしの胚芽だけを売って貰えるかだったんだ。ついでにもっと沢山の大豆を買えるかだ。
うう……、気が重いが冒険者ギルドに行くことにしよう。それで尋ね直してみよう。
取り敢えず、全て大豆油を使うものとして計算してみる。大豆14キロが2800円だから、天ぷら200個分の材料費は9000円近くなって、天ぷらの原価は43円弱。80円で売ったのでは経営がかなり厳しい。
あれ? かなり不安だ。
ギルドには明日行くことにして、今日この後は副産物の後始末をしておこう。
油は全部混ぜてしまって、水を加えて水が沸騰しない程度に加熱する。これはこのまま1晩置いて、浮いている油だけを掬い取る。
おからは乾燥させて粉末にする。うん、最初からこうしていれば良かった。
豆乳はコップ1杯分だけを飲んだ後、とうもろこし粉を捏ねるのに使う。そしてそれをコーンフレークにしてしまう。食べてみると、水で捏ねたものより美味しかった。
ご飯は夕食分だけを残して、残りを乾燥させて粉末にする。糊にでもしよう。
こうしておけば、1日2日では腐らないので安心だ。
換気用の風魔法を発動して、まずはじゃがいもに衣を付けて揚げる。フライドポテトもいいが天ぷらも美味しい。
油の音に耳を澄ませて揚がるのを待っていたら、おかみさん達の声も聞こえた。
「これ、美味しいじゃないですか」
「スープに使えそうだね」
「そうかい?」
エクローネは豆乳が気に入った様子。旦那さんは料理のレシピを思い浮かべているのかな? おかみさんは微妙な表情だ。
「例えば、こっちのコーンフレークってものに、塩を振りかけて豆乳を掛けて食べてご覧?」
旦那さんが取り皿にコーンフレーク、塩、豆乳を入れ、おかみさんに差し出した。
おかみさんは少し顔を顰めつつ受け取って旦那さんと取り皿を見比べる。だけど、旦那さんの笑顔を見ると断り切れないのか、目を瞑って豆乳でふやけたコーンフレークを口に入れた。
「あれ?」
おかみさんが首を傾げる。そしてもう1口、コーンフレークを食べた。不思議そうな顔だ。
「それだけを食べたら美味しくない食材も有るんだよ」
「ふふ、やっぱりあたしの旦那様だ」
そこには華やいだ笑顔のおかみさんが居た。日頃のキリリとした表情もどこへやらで、乙女のような眼差しだ。
何だかなぁ。いきなり桃色空間が広がった感じ? 夫婦仲がいいのはいいことだけどね……。
エクローネの目も泳いでいて、助けを求めるような視線をあたしに向けていたりするけれど、あたしに何ができると言うのか。首を振って拒否するのみだ。桃色空間に巻き込まれて砂糖を吐き出したくはない。
そんな様子を気にしつつも、天ぷらを揚げる手は止めていない。じゃがいもとナスの二度揚げも終わった。
「と、とりあえず、ナスとじゃがいもです。試食してみてください」
桃色空間を破るようにして、フォークと、皿に盛ったナスとじゃがいもの天ぷらをおかみさんに渡す。
それらの試食をして貰う間に、あたしは人参と玉葱のかき揚げに取り掛かる。残った衣に塩胡椒で味付けをして絡ませて、お玉で掬って油に投入するのだ。
「美味しい!」
「ああ、ナスもじゃがいももこんなに美味いとは思わなかったね」
「こんなのを知らなかったとは、料理人としては少し悔しいよ」
そんな声が聞こえた。
ちょっと嬉しい。いや、かなり嬉しい。
感想をニヤニヤしながら聞いている間に、かき揚げも揚げ終わった。
「人参と玉葱のかき揚げです。ご賞味ください!」
じゃっじゃーんと、3人にかき揚げを差し出す。
……あれ? 何故か微笑まれた。
「ああ、食べさせて貰うよ」
3人はかき揚げにフォークを突き刺して口に運ぶ。暫くは3人の咀嚼音だけが響いた。
飲み込む音と同時に、おかみさんがニカッと笑う。
「美味かったよ!」
「ほんとに美味しかったです! これならきっと売れます!」
旦那さんはただ微笑んでいるだけだけど、不味そうにしている訳でもない。
「ありがとうございます!」
美味しいって言われたら、やっぱり嬉しいよね!
だけど、浮かれている場合じゃない。本題は副産物の方なのだ。
「それで、売れそうなものはありましたか?」
副産物を指しながらあたしは尋ねた。
そうしたら、途端にエクローネの顔が曇った。
「冒険者ギルドでは、とうもろこし粉は1リブ40ゴールド、コーンフレークは1リブ50ゴールドで買い取れます」
「それじゃあ!」
光明だ! と思ったのも束の間。エクローネは首を横に振った。
「残念ながら、買い取れるのは合わせて1日200リブまでです。それより多くなると、超えた部分はそれぞれ、4ゴールドと5ゴールドになります」
「え? あ、じゃあ、他のものは?」
「白米は、1リブ80ゴールドで買い取れますが、これも1日20リブまでで、超える分は8ゴールドになります。糠も1リブ8ゴールドです。
大豆は、潰れただけのものと粉は買い取れますが、1リブ8ゴールドになってしまいます。他のものは買い取りできません」
「そうなんですか……」
エクローネは何故か少し辛そうにしている。
もしかしたら元々の買値は10分の1の値段の方なのかも知れない。エクローネの権限でその10倍で買おうとしているのかも。
あたしは旦那さんの意見も聞きたくて、旦那さんを見た。
「売る量は決まっているかい?」
「日によって変わります」
「それだと、残念ながらギルドを通して売る以上の方法は考えつかないよ。食材として使えても、常時使う訳じゃないから需要が安定しない。その上供給も安定しないとなると、商店からすれば取り引きをし難いからね」
「はい……」
がっかりだ。
できれば関わりたくない冒険者ギルド。付き合うのに抵抗のあるエクローネ。それでも商売上の取り引きだけなら拒絶したりなんかしない。ビジネスライクに薄ーく付き合って、材料費が回収できるのなら良かった。
だけどビジネスライクにはなりそうにない。ギルドに持ち込むのは、想像通りならギルドやエクローネの情けに縋ることになる。
それって、何て浅ましいんだろう。むしろ縁を切りたい相手に縋るなんて……。
ところがだ。それでもまだ足りない。情けに縋ってもまだ、お金が足りないんだ。
とうもろこしが200リブだと約80キログラム。胚芽の選別をもう少し念入りにしても、採れる油はとうもろこし10キロ当たりに200グラム。全部で1600グラムにしかならない。それを超える分の油は材料費がそのままのし掛かって来る。
縋らなければそれら全部がのし掛かって来て、いよいよお金が足りない。
だから今はエクローネの情けに縋らないと立ち行きそうにない。付き合いを避けたい内心は押し隠して頭を下げる。
「それではエクローネさん、買い取れるだけお願いします。具体的な量は開店までにはお知らせします」
「承りました。あまりお力になれず申し訳ありません」
「今日は皆さん、ありがとうございました」
「あまり役に立てなくてすまなかったね。だけど、またいつでも頼ってくれていいんだからね」
「はい」
3人は帰って行く。
見送る後ろ姿が随分小さくなった時、おかみさんが驚いたように旦那さんを見た。そして何故かあたしの方に振り返った。
それがどうしてかなんて、あたしに判る筈も無い。
買い取り額を考え合わせて再計算してみる。コーンフレークなら少し高く買い取って貰えるとしても、小さなフライパンで大量に作るのは無理だから計算に入れられない。コーン油も現実的な線なら10キログラム当たり150グラムかな。
だとすると、80キロから採れる油は1200グラムで、少なくとも800グラムは材料費が取り戻せないものから絞ることになる。それは必然的に大豆だから、約5500グラムが必要で、費用は1100円。油の絞り滓を1割の値段で売るなら約1000円になる。
その油の費用にナス100本と調味料の費用を足すと7000円。天ぷら1つ当たりの原価は7000円を200で割った35円。これに1日の利益目標1万円を単純に上乗せすると、単価が85円になる。これではあまりに中途半端だから、端数を切り捨てて80円が妥当な線だと思う。
しかしこれだと、利益目標に1000円足りない。その分を稼ぐには更に20個余りを売る必要が有って、その分の材料費がまた必要になって……。
「だああっ!!」
めんどくさい。頭を掻き毟る程にめんどくさい。
それに、うっかりコーン油を使おうとしていたけど、考えてみれば80キロのとうもろこしの処理なんて毎日できるようなものじゃないじゃないか。昨日、330キロをどうこう言ってた時点で気付けよ、あたし!
尋ねなきゃいけなかったのは、とうもろこしの胚芽だけを売って貰えるかだったんだ。ついでにもっと沢山の大豆を買えるかだ。
うう……、気が重いが冒険者ギルドに行くことにしよう。それで尋ね直してみよう。
取り敢えず、全て大豆油を使うものとして計算してみる。大豆14キロが2800円だから、天ぷら200個分の材料費は9000円近くなって、天ぷらの原価は43円弱。80円で売ったのでは経営がかなり厳しい。
あれ? かなり不安だ。
ギルドには明日行くことにして、今日この後は副産物の後始末をしておこう。
油は全部混ぜてしまって、水を加えて水が沸騰しない程度に加熱する。これはこのまま1晩置いて、浮いている油だけを掬い取る。
おからは乾燥させて粉末にする。うん、最初からこうしていれば良かった。
豆乳はコップ1杯分だけを飲んだ後、とうもろこし粉を捏ねるのに使う。そしてそれをコーンフレークにしてしまう。食べてみると、水で捏ねたものより美味しかった。
ご飯は夕食分だけを残して、残りを乾燥させて粉末にする。糊にでもしよう。
こうしておけば、1日2日では腐らないので安心だ。
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