【R18】淫夢王 サキュバスを統べる者

白鷺雨月

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第二十三話 復讐は人知れず終わる

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  二之宮蒼にのみやあおいが淫夢王配下の第二のサキュバスになった数日後のことである。
  蒸し暑い梅雨の夜、一ノ瀬美華は繁華街である神宮町三丁目にあるバーに来ていた。
  バーの名前は「夜汽車」という。 
 黒いドレスを着たほっそりとした中性的な人物がこの夜汽車のマスター兼バーテンダーをつとめている。 
 常連客はその美貌の性別不詳のマスターを敬意をこめてマダムと呼んでいた。 
 そのバー夜汽車カウンターに一人の男が、ウイスキーをロックで飲んでいる。
 中々に端正な顔をしているが、その瞳が死んだ魚のように濁っている。 
 熱い息を吐きながら、その男は深い溜め息をついた。 
 男の名前は太宰亮という。 
 太宰は自分の人生がとごで狂ったかを完全に把握している。
 あの試合で怪我をしたからだ。
  スポーツ推薦で大学に進学し、その大学ですぐにバスケ部のレギュラーになった。プロのスカウトから声もかけられていた。 
 だが怪我が原因でバスケが出来なくなり、人生が一変した。 
 もちろんそれは悪い方にだ。
  大学をやめ、就職をしたがそこでも上手くいかなかった。
 自分は優れているはずなのに、年上なだけの無能にこき使われる。
 それが嫌で職を転々とした。 
 彼女であった二之宮蒼はスポーツインストラクターや整体師、スポーツライターなどスポーツに関われる仕事はいくらもある。
 スポーツの知識をつかってそれらを目指してみてはどうかと言ってきた。
  馬鹿にするなと思った。 
 自分は裏方にまわる人間ではない。
  自分は表舞台に立つべき人間なのだ。 
 なのに今の自分はこんなところでアルコールに逃げている。 
 自嘲せずにいられない。 

 その時、太宰亮の隣に一人の女性が腰をかける。
  しっとりとした声でマダムにカクテルを注文する。  
 それはDブラッドとよばれるマダムのオリジナルカクテルだ。
 どうやらトマトジュースが使われているようだが、それ以外は不明だ。 
 それを一口飲み、女は太宰に微笑みかける。 
 美しく、魅力的な大人の女だった。
  特にそのはちきれんばかりの豊かな乳房が魅力的だ。
 ノースリーブのニットにタイトなスカートというシンプルな服装だ。
 それだけにその女の豊かすぎるバストとヒップが強調されている。 
「お兄さん、今夜お時間あるかしら?」
 美 女はきいた。 
 美女は美華と名乗った。 
 太宰は暇である。
 せっかく入った会社も前に警察にやっかいになったことがばれ、いられなくなり辞めたところだ。
 「ああっ……」 
 太宰は短く答える。 
「そう……なら一緒に楽しい所に行きましょう……」 
 美華は言い、太宰の手を握る。
  美華はマダムにお代を支払い、二人は夜汽車を去る。
  

 太宰が記憶があるのはここまでだ。 次に気がついたときにはどこにでもあるようなマンションの一室にいた。
  女は、美華は何故かボンテージの衣装を着ていた。ボンテージの胸元からは乳房が溢れんばかりであった。
  手には競走馬に使う短い鞭がにぎられている。
 その姿はSMの女王様を連想させる。 
 その美華の傍らにゴシックロリータの女がいた。
  この黒髪の女もとびっきりの美しさだ。
  長く豊かな黒髪に青い瞳が特徴的だ。
  そのゴシックロリータの美女はサファイアの瞳で太宰亮を見つめる。
 金縛りのように太宰亮の身体は動かなくなる。
 指一本動かすことはできない。 
「ふむ、石化の魔法を久し振りに使ったけどうまくいったわさ」 
 独特な口調でゴシックロリータの女は言う。 
「お見事です、梨々花様……」 
 美華は鞭で自分の手を軽くペチペチと叩く。
  直後、太宰の頰に激痛が走る。 
 うっと太宰はうめく。 
 口に鉄の味が広がる。
 ぺっと吐くとフローリングが血で汚れた。 
「ご主人様の領地を汚がしたな!!」
  さらに激しい痛みが頰に走る。 
 今度は歯が折れるほどの痛みだ。
 いや実際に何本か折れていた。
 たまらず太宰は折れた歯を吐き出す。
  そして太宰はまた顔の形が変わるほど鞭で殴られた。 
 美華は肩で息をしている。 
 白い頰に汗が流れている。 
「はいはいはい。ホルスタインちゃん、そこまで」 
 パチパチと手を叩き、梨々花と呼ばれた美女は美華の手を止める。 
「ですが梨々花様。この者はご主人様をかつて傷つけたものです。一万回死んでもそれは許されません」
  なおも美華は鞭を振り下ろそうとする。 いっそこのこと殺してくれと太宰は思った。
 「いいホルスタインちゃん。我々は悪夢の悪魔サキュバスよ。私たちなりの拷問の仕方を教えてあげるわ」  
 そう言うと梨々花はどこからかカッターナイフを取り出し、人差し指を傷つける。
 ぷっくりとした血の玉ができる。 
 その人差し指を太宰の口に押し込む。
  太宰の口に熱い何かが広がる。 
 そうすると下半身が熱くなる。
 自分の意思とは関係なく痛いほど勃起する。
  梨々花は太宰のズボンをパンツごとずらす。
  ぽろりと勃起した一物があらわれる。
 「あらあらご主人様とは比べ物にならならいほど可愛らしいですわ」 
 美華太宰のボッキした陰茎を見ては言う。 
 いったい誰と比べているんだと太宰は思う。
 見知らぬ男と比べられ、太宰の胸に悔しさが満ちる。 
「まあまあ、ホルスタインちゃん。男の子を傷つけないの。サキュバスは快楽を与えるのがその存在意義なのよ。さて、それを証明してあげますわ」
  そう言うと梨々花はその薄い唇で太宰の肉棒を咥えた。
 じゅるじゅると吸い出す。 
 今まで味わったことの無い快感に太宰はすぐに射精した。 
 ごくりと梨々花は吐き出された精液を飲み干す。 「あらまあ薄味だこと。まあこれはこれでおつなものですわね。さてホルスタインちゃんも喉が乾いたんじゃないかしら」
  梨々花は手の甲で口を拭う。
  太宰は痛みと快楽で頭がどうかなりそうだった。
  一度射精したのにその下半身のものはいっこうに衰えない。
 自分の意志とは関係なく勃起し続ける。 
「それではご相伴にあずかろうかしら」
  美華は太宰の肉棒を咥える。
 喉奥の筋肉を使い一気に締め上げる。
 その刺激に耐えきれずに太宰はまた射精した。
 ドクドクッと流される精液を美華は飲み干す。 
「確かに薄味ですわね。やはりご主人様のほうが喉越しとコクが段違いですわ。このようなものいくら飲んでも満たされませんわ」 
 ふうっと美華は小さくげっぷする。 
「ホルスタインちゃんに同意見だわ。淫夢王の精は我らサキュバスにとって極上のもの。でも毎日ステーキや焼き肉だとたまにはお茶漬けも食べたくなるのよね」 
 梨々花は言い、勃起し続ける太宰の一物を咥える。バキュームフェラをするとまたあっけなく太宰は果てた。
  梨々花と美華は交互に太宰は攻めたてる。 
 サキュバス姫の梨々花の血の影響で太宰の身体は意志とは関係なく勃起し、射精する。 生命力を精液に変えて射精する。 
 それがサキュバス姫梨々花の血の効果の一つだ。
  一晩過ぎた頃には太宰は見る影もなくやせ細っていた。
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