黒猫を助けたら、貞操逆転男女比1対100万の世界に行けました。女の子といちゃラブしてたらスキルもゲットして英雄王になります。

白鷺雨月

文字の大きさ
12 / 75

第十ニ話 小領主

しおりを挟む
アルタイルとの夜は激しいものだった。
盗賊アルタイルは快楽に貪欲だ。
それもそのはずで、昼間に僕から与えられた快楽が忘れられずに危険をおかしてここに忍び込んだほどだからね。
あまり大きな声を出すと周囲の人間に気づかれるので、アルタイルは手首をかみぐっと耐えている。それは手首に歯形ができるほどだ。
「旦那、そうだよ♡♡この感じだよ♡♡私の頭の中は旦那のことでいっぱいだよ♡♡」
そのアルタイルの言葉に僕の自尊心は大いに満足した。
それに彼女の体はお世辞抜きに素晴らしかった。おっぱいは小さいけど感度は抜群だ。

僕はたっぷりとしかも何度もアルタイルの細い腰をつかみ、愛情をそそぎ込むだ。
最後にはアルタイルはぐったりとし、僕の胸に顔をおしつけて脱力する。
「男ってのはこんなに素晴らしいものなんだね。あんたのこと大好きだよ♡♡」
ストレートな好意はうれしい。
こんなにも熱い情熱をむけられたら、アルタイルのことが気にいってしまうじゃないか。
でも彼女は盗賊なんだよな。
どうにかしてクロネたちを説得しないとハーレムの一員には迎えられないな。

そうだ、アルタイルたち盗賊団にドンレミ村とヨーク村をつなぐ街道を警備させたらどうだろうか。
彼女らの戦闘力は確認済みだ。
その事をアルタイルに提案してみる。
この仕事をやってくれたのなら、クロネたちは納得してくれるだろう。

「いいよ、旦那がそうしろっていうなら私は一人でもやるよ」
アルタイルはすっかり僕に心酔しているようだ。こんなに好かれるのは悪い気はしない。むしろうれしいほどだ。
アルタイルたち盗賊と村の人たちをとりもつのは至難の技だけどやらないといけないな。
アルタイルのことは気に入ったので、できるだけのことをしてやりたい。

「ありがとうよ、旦那♡♡私はどんなことがあってもあんたを裏切らないよ♡♡これからもよろしくね♡♡」
大人のキスをし、アルタイルは僕に別れを告げる。
本当はこのまま一緒に朝まで抱きあって眠りたいけど、今はそうはいかない。

「また会おう、アルタイル」
僕はアルタイルのよくひきしまった体を抱きしめる。心地よい肌の温かさがつたわってくる。その温もりを忘れないように僕は強く抱きしめた。
「ありがとう、旦那。またね♡♡」
アルタイルは脱ぎ捨てた白布を体に巻つけると窓から出ていった。

夢のような一夜だった。
レベルが20に上がりました。
特技スキル長剣術、素早さ向上、見切り、夜目、闇語りを獲得しました。
称号「盗賊団の長」「闇夜の盗賊」「軽業師」を獲得しました。


目が覚めても僕の体にはアルタイルの肌の温もりが残っていた。
やはり昨夜のことは夢じゃなかったのだ。
それにしてもエッチをしたらレベルアップするなんて便利なシステムだな。
そう言えば戦闘よりも肌を重ねたほうがレベルアップ率が高い。
それは奪うよりも与えるほうが良いという魔女ジャック・オー・ランタンの意思かもしれない。

大広間に行くとジョシュアさんが朝食の用意をしてくれていた。
ベーコンエッグに薄切りトーストというメニューだ。
二日酔いのクロネには麦粥を作ってくれた。
「はー飲み過ぎたにゃあ」
頭をかかえてクロネが麦粥をすすっている。

「アーサー様、折り入ってお話があります」
真剣な顔でシーアさんが僕に言う。
クロネが言うには朝倉という単語はアヴァロン王国の人間には発音が難しく、アーサーと言ってしまうのだという。
アーサーか、なんか伝説の騎士王みたいでいいね。

「なんですか?」
僕は尋ねる。
シーアの後ろにはこれまた真剣な顔をして、ジョシュアさんが立っている。

「私たちをドンレミ村まで連れていって欲しいのです。ドンレミ村でジョアンナと話したいことがあるのです」
シーアはそう言った。
なんだ、そんなことならお安いご用だ。
「ええ、いいですよ」
僕が快諾すると二人は満面の笑みで喜んだ。
善は急げと朝食を食べ終わったあと、すぐにヨーク村を出た。
クロネは二日酔いなので、ゆっくり目にオリオンを歩かせた。クロネは僕の背中に抱きつき、ぐったりしている。
少し歩くとスースーと寝息をたてだした。

シーアさんとジョシュアさんもそれぞれ馬に乗っている。二人とも馬の扱いがうまい。
馬の歩みに腰をあわせて浮かし、馬を歩かせる。
帰りは魔物にあわずにすんだので、行きの時間よりも速く帰れた。
翌日の夜明け前にはトンレミ村に帰ってこられた。たぶんだけどアルタイルたちがさっそく街道を守ってくれたから、敵に遭遇しなかったのかも知れない。

シーアとジョシュアさんを連れてきたことを知るとジョアンナさんたちは飛ぶように喜んでくれた。
よく似た顔の四人はそれぞれ再会を抱きあって喜んだ。
「勇者様、我が家で少しお休みください。我らは話しあいたいことがありますので……」
どこか意味深なことをジョアンナさんが言う。

僕たちは言われるままにジョアンナ村長の家で休むことにした。
クロネは僕の膝の上でうとうとと眠っている。
かわいい猫娘を膝に抱くのは幸せな気分になるな。
ジョアンナさんが用意してくれたハーブティーと焼き菓子を飲み食いしながら待っていると神妙な面持ちの四人が僕たちの前にやって来た。


一歩だけ、歩みを進めてジョアンナさんが僕に深く頭を下げる。
どうしたんだろう、やけにあらたまって。
「アーサー様、ドンレミ村とヨーク村の村民を代表してお願いがあります。どうか我々の領主となりこの二つの村をおさめていただきたいのです。我々を教会の支配から解放していただきたいのです。まことに勝手なお願いですが、どうかお引き受けいただけないでしょうか。もしお引き受けていただけるのなら、我々はあなた様を主とあおぎ、命をとしてお仕えいたします」
頭を上げたジョアンナ村長が僕の目をじっと見つめて、そう言った。
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

美醜逆転世界の学園に戻ったおっさんは気付かない

仙道
ファンタジー
柴田宏(しばたひろし)は学生時代から不細工といじめられ、ニートになった。 トラックにはねられ転移した先は美醜が逆転した現実世界。 しかも体は学生に戻っていたため、仕方なく学校に行くことに。 先輩、同級生、後輩でハーレムを作ってしまう。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

処理中です...