黒猫を助けたら、貞操逆転男女比1対100万の世界に行けました。女の子といちゃラブしてたらスキルもゲットして英雄王になります。

白鷺雨月

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第二十七話 ケイ卿の帰従

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僕が侯爵を自称してから、半月ほどが過ぎた。
暦では六月上旬となる。
どうやらアヴァロン王国にも四季があるようで、僕がいた世界とかなり近いようだ。
なので、六月は梅雨の季節だという。

僕はコンウィ城に向かう途中に見つけた温泉の近くに居をかまえることにした。
偶然にもウーサー王時代につくられた貴族の別荘を見つけた。その別荘を改装し、我が屋敷とした。
ドンレミ村からアンナをヨーク村からジョシュアを呼び寄せ、この屋敷に住まわせた。
アンナを執事とし、ジョシュアを侍従長とした。アンナもジョシュアもロングスカートのメイド服を着てもらった。
これは完全な僕の趣味である。
また侍従としてノアが僕の身の回りの世話をしてくれている。
ノアは十分に美少女なので成長が楽しみだ。
光源氏みたいな楽しみが増えた。

またアルタイルが僕の親衛隊長となった。いわゆるボディガードだ。さらにガイという女性が親衛隊に入った。ガイは街道の盗賊団の一人でアルタイルをかついだあの女性だ。

軍事面では軍団長制度をとることにした。
リリィ、ユリコ、シーアの三人が軍団長となり、自由裁量で軍を動かすことになる。これは昔あそんだシミュレーションゲームからヒントを得たものだ。
もともとの兵力を持たないシーアにはリリィの配下から五百名が付き従うことになった。
クロネを軍団長にしようとしたら、強く断られた。
「僕はずっとお兄ちゃんと一緒なの!!」
いつも僕に肯定的なクロネが珍しく頬を膨らませて怒った。

僕は悩んだ末、クロネを巡行士とした。巡行士は子供のころ読んだ小説から発想したものだ。
巡行士は僕の代わりに領内を見回る役でその行動は自由だ。
いわば僕の分身と言っても過言ではない。
その役職にはクロネも喜んでくれた。
やっぱり猫は自由な方がいいんだね。
クロネは暇なときは屋敷のベッドで良く寝ている。シャーウッドの屋敷を気に入ってくれたようだ。
またクロネの部下にサーシャとザンザをつけた。二人には各軍団長との連絡役をになってもらおうと思う。

人事を決めるなんて社畜時代には考えられないことだ。あの時は自分だけで精一杯だったからね。
我ながら適材適所にできた思うね。
そして円卓の騎士はクロネ、リリィ、ユリコ、アルタイル、シーアの五人がいる。
このテーブルに席を持つものが誰になるのだろうか?
それは未来のみ知ると言ったところか。


その日の夜、僕はジョシュア侍従長を呼び、ベッドを共にすることにした。
「私のようなおばさんがアーサー様のお相手など恐れおおいことです」
はじめ、ジョシュアは断ろうとした。
僕はそんなジョシュアの頬をつねった。
「自分のことをおばさんなんて言わないの。ジョシュアはとても魅了的だよ」
僕の領内の女性は全員が彼女なんだ。自分を卑下することを言って欲しくない。
「そ、そんな……」
ジョシュアは頬を赤くしている。
やっぱりこの人かわいい。
早くに母親を亡くした僕はマザコン気質があるんだよね。前の世界ではきっと気持ち悪がられただろうけど、このアヴァロンではそんなことを言う人はいない。

その夜はジョシュアの熟れた体を存分に楽しんだ。ジョシュアにも楽しんでもらおうと感度を千倍にしてあげた。
いざはじめてみるとジョシュアは快楽に貪欲だった。自ら体を動かし、快楽を味わい尽くしているようだ。
僕は一時間ほどかけて、ジョシュアをたっぷりと愛した。ジョシュアは体の奥底とつながるのが好きなようで、何度もおねだりした。
頼まれたら仕方ないよね。
僕はたっぷりとジョシュアの体の奥底シキュウに愛情を注ぎ込んだ。それはもう溢れるほどだ。
「アーサー様♡♡生きていて良かったです♡♡こんなに気持ち良くしてもらってジョシュアは幸せです♡♡」
ジョシュアは僕の背に手を回し、抱きつく。
「僕も気持ち良かったよ、ありがとうジョシュア」
大人のキスをして、僕たちは抱きしめ合いながら眠りについた。


翌朝、ベッドで寝ていると誰かが僕を呼ぶ。
「アーサー様、アーサー様、朝早く失礼いたします」
それは執事のアンナの声だった。
僕は入室を認める。
僕の横で寝ていたジョシュアも目覚める。
どうやらアンナと目があったようで恥ずかしそうにしている。
「あら叔母さん、うらやましいわ」
アンナは言った。
「そうだね、じゃあ今夜のお相手はアンナに頼もうかな」
我ながら自分の性欲には驚かされる。まあ、こんな生活をしたくてこの異世界に来たんだからね。
「ええっぜひお願いします」
アンナはスカートの端をもち、一礼する。
アンナのメイド姿はかわいい。今日はメイドプレイとしゃれこもうかな。

「アーサー様、お客様が参られています」
アンナが本題を告げる。
こんな朝から誰だろうか?

「南に領土をもつケイ卿でございます」
アンナは言った。
前にアルタイルに聞いたことがある。
リリィ・ガラハット辺境伯と南側で領土を接するのは、ケイ子爵であると。
そのケイ子爵が僕に会いたいとわずかな供回りとこのシャーウッドの屋敷に来訪したという。

「わかった、会おう」
僕はアンナに手伝ってもらい、身支度を整える。
ジョシュアもメイド服に着替える。
略式ではあるが正装に着替え、来客用の広間に向かう。
そこにはすでにアルタイル、ガイ、クロネがいた。
僕はアンナとジョシュアを連れ、広間に入る。

「我が君、我が君」
アルタイルが驚いた顔のまま僕を呼ぶ。
どうしたんだろう、こんなに慌てて。
「ええ、私も驚きました。こんなことがあるなんて……」
アンナが思わせ振りなことを言う。

「やあ、君がペンドラゴン侯爵なのか」
大広間のソファーに座っていた人物が立ち上がり、僕を見る。
僕は我が目を疑った。
その人物は僕そっくりの顔をしていた。
いや、むちゃくちゃ似ているがその人物の顔は女性らしい柔らかさがあった。
アプリを使い自分を女性化させた、そんなイメージだ。

「なるほど、部下が言った通りだ。私にそっくりじゃないか。これは紛れもなく運命を感じるね。君を目の当たりにして、理解したよ。私は君を主君として仰ごう。きっと君とは深い縁があるのだろう。我が名はヒメノ・ケイ、よろしくなアーサー」
ヒメノ・ケイは僕に右手を差し出す。
僕はその手を強く握りしめた。
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