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第五十九話 カムラン平原の戦い
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ウインザー城に各軍団長がそれぞれの騎士団を率い、集結した。
明日にでもこのウインザー城を出て、カムラン平原でクロムウエルの鋼鉄騎士団と戦闘を行うことになる。
僕たちは円卓を囲み、作戦会議を開く。
この円卓に座るのはクロネ、シーア、アル、モードレッド、リリィ、ユリコ、ヒメノ、ベアトリクス、サラ、ロム、リオそしてアヤメ・ランスロットであった。
この後、円卓の十二騎士と呼ばれる面々がここにそろったのである。そして、アヤメ・ランスロットは最後の円卓の騎士という別名で呼ばれることとなる。
「アーサー様、この戦いの先陣は私におまかせください」
リリィが立ち上がり、左手を巨乳にあてる。妊娠しているので、その巨乳度はかなりあがっている。推定だけどベアトリクスやロムと比べても遜色はない。およそJカップはあるものと思われる。
その可憐なリリィの下腹部はぽっこりと出ている。当たり前だ、そこには僕の赤ちゃんがいるのだ。
「けどリリィ、君には無理をしてほしくない」
僕はリリィに言った。
「そうですよリリィ様。あなた様は大事なお身体なのです。先陣はこのサラ・ボールスにおまかせください」
ビキニアーマーのサラが言った。
サラはリリィの率いる白鳥騎士団の副団長をつとめている。
「いえ、このアルタイル・パーシバルにこそおまかせください!!」
「アーサー様、先陣にはこのロム・ラモラックをぜひに」
「なにをおっしゃいます。先陣は太陽の騎士ユリコ・ガヴェインこそ相応しい」
皆それぞれ頼りがいのあることを言ってくれる。
マーリンが僕にあることを耳打ちしてくれる。
その様子を見て、ピンクのロリータファッションに身を包むリリィがにこりと微笑む。
妊娠しているので、さすがにコルセットはしていないようだ。
マーリンからもたらされた策略が成功すれば、流れる血はかなりおさえられる。
しかし、本当にうまくいくだろうか?
「賽は投げられているにゃ。あとはのるかそるか」
クロネがアンナのいれたワインをグビグビと飲む。
「そうです、決断は王の勤めなのですよ、我が提督」
ベアトリクスもワインをグビグビ飲む。
「わかったリリィ頼むよ。でも、無理はしないでね」
僕はリリィの手をとる。温かい手だ。もうお母さんの手になっている。マザコンの僕はそんな妊婦のリリィにエッチな気分になったが、今は自重しよう。
「おまかせくださいアーサー様。成功したらまた可愛がってくれますか?」
「もちろんだよ」
僕はリリィにキスをする。
そこにいるほとんどのものがそんなリリィを羨ましそうに見ていた。
シーアとモードレッドたちはお互いを見ているだけだった。
アヤメは苦笑していた。
夜明け前に僕たちはウインザー城を後にした。
先陣はリリィ率いる白鳥騎士団である。それに僕とロム率いる聖獣騎士団が加わる形となる。
リオはオリオンに変身して、僕はそれにまたがる。
クロネは黒豹に変身したロムに乗っていた。猫科の動物同士、彼女らは気があうようだ。
その次にユリコの太陽騎士団、シーアの鉄鎖騎士団が続く。最後尾をつとめるのはアヤメの金剛騎士団である。
ヒメノ姉さんの幻影騎士団は遊撃部隊だ。
夜が明けたころにカムラン平原に到着した。銀色に輝く鋼鉄の鎧を装備した女騎士団がいる。その鋼鉄の鎧は太陽の光を反射してまぶしいほどだ。
カムラン平原は殺気に満ち溢れている。まさに一触即発とはこのことだ。
ただ一騎、リリィが馬を両軍の間に進める。
まとっていたマントを草原に投げ捨てる。
太陽の光のもとあらわになったのは純白のドレスを着たリリィ・ガラハットその人だった。
それはウエディングドレスのようであった。
リリィは妊娠しているため、その下腹部はふっくらと出ている。僕にはその純白のドレスのデザインがあえて妊娠しているスタイルを目立たせるようなものに見えた。
「ここにいる者たちよ、よく私の姿を見るがいい。これがアーサーに愛された者の姿だ。私のお腹には愛する人の子がいる。私はアーサーの花嫁となるのだ。よく聞くがいい。私のようになりたいものは剣を捨てよ、槍を捨てよ、弓矢を捨てよ。鎧をぬいで、我が主のもとに来い。寛大なる我が主は必ずやお前たちを迎えるだろう」
リリィの声はよく響く。
その高い声はカムラン平原全体に響きわたったように思えた。
正面の鋼鉄騎士団にざわめきがおこる。
わずかだが、このカムラン平原を包む殺気が収まっていくような気がした。
ぼとりと誰かが剣を投げ捨て、鉄兜を脱ぎ捨てる。鋼鉄騎士団の先頭にたつ騎士の一人だった。亜麻色の髪をしたけっこうかわいい女騎士だ。
僕は彼女のことを知っている。
その騎士はマリアガンヌであった。
「私は剣を捨てる。鎧を脱ぐ。私はああなりたい」
ポンと馬の腹を蹴り、マリアガンヌは駆け出す。
リリィの左隣に並んだ。
「アーサー様は死地にあった私を救ってくださった。心優しいお方だ。決して我々を搾取したりはしない。共に歩んでくださる。私たち女の敵ではない。皆のものアーサー様のもとで幸せになろう」
声高にマリアガンヌは叫ぶ。
マリアガンヌの左目にはきれいな義眼が埋められている。
マーリンの話ではあれは錬金術師のニコラ・フラメルが作った人工義眼であるという。
マリアガンヌの言葉を聞いた騎士たちは次々と武器を捨てていく。数えきれない者たちが武器を捨て、兜をぬぎ、鎧を脱ぎ捨てていく。
リリィの元に多くの騎士たちが投降してきた。
「行くな、帰るのだ。悪魔の甘言に耳を傾けるな。悪魔の元に行けば犯され汚されるだけだ。行くな聖女たちよ」
敵陣の奥から叫び声がする。
それは反乱の首謀者であるクロムウエルのものだった。
僕は遠くにそのボブカットの司教を見た。
クロムウエルの呼び止めを武器を捨てたもので、聞くものはいない。
投降した騎士たちとクロムウエルが率いる残りの鋼鉄騎士団の間にサラとシーアがそれぞれの軍団を率いて間に入る。
降伏したものたちはざっと五百名ほどであった。兵力の六分の一を失ったクロムウエルの鋼鉄騎士団は撤退を余儀なくされた。
僕は追撃することなく投降したものたちの対応をすることにした。
追撃しないことに対してモードレッドは不満そうだったが、シーアがなだめるとすぐに大人しくなった。
リリィのおかげで最初の戦いは戦わずに勝つことができた。
明日にでもこのウインザー城を出て、カムラン平原でクロムウエルの鋼鉄騎士団と戦闘を行うことになる。
僕たちは円卓を囲み、作戦会議を開く。
この円卓に座るのはクロネ、シーア、アル、モードレッド、リリィ、ユリコ、ヒメノ、ベアトリクス、サラ、ロム、リオそしてアヤメ・ランスロットであった。
この後、円卓の十二騎士と呼ばれる面々がここにそろったのである。そして、アヤメ・ランスロットは最後の円卓の騎士という別名で呼ばれることとなる。
「アーサー様、この戦いの先陣は私におまかせください」
リリィが立ち上がり、左手を巨乳にあてる。妊娠しているので、その巨乳度はかなりあがっている。推定だけどベアトリクスやロムと比べても遜色はない。およそJカップはあるものと思われる。
その可憐なリリィの下腹部はぽっこりと出ている。当たり前だ、そこには僕の赤ちゃんがいるのだ。
「けどリリィ、君には無理をしてほしくない」
僕はリリィに言った。
「そうですよリリィ様。あなた様は大事なお身体なのです。先陣はこのサラ・ボールスにおまかせください」
ビキニアーマーのサラが言った。
サラはリリィの率いる白鳥騎士団の副団長をつとめている。
「いえ、このアルタイル・パーシバルにこそおまかせください!!」
「アーサー様、先陣にはこのロム・ラモラックをぜひに」
「なにをおっしゃいます。先陣は太陽の騎士ユリコ・ガヴェインこそ相応しい」
皆それぞれ頼りがいのあることを言ってくれる。
マーリンが僕にあることを耳打ちしてくれる。
その様子を見て、ピンクのロリータファッションに身を包むリリィがにこりと微笑む。
妊娠しているので、さすがにコルセットはしていないようだ。
マーリンからもたらされた策略が成功すれば、流れる血はかなりおさえられる。
しかし、本当にうまくいくだろうか?
「賽は投げられているにゃ。あとはのるかそるか」
クロネがアンナのいれたワインをグビグビと飲む。
「そうです、決断は王の勤めなのですよ、我が提督」
ベアトリクスもワインをグビグビ飲む。
「わかったリリィ頼むよ。でも、無理はしないでね」
僕はリリィの手をとる。温かい手だ。もうお母さんの手になっている。マザコンの僕はそんな妊婦のリリィにエッチな気分になったが、今は自重しよう。
「おまかせくださいアーサー様。成功したらまた可愛がってくれますか?」
「もちろんだよ」
僕はリリィにキスをする。
そこにいるほとんどのものがそんなリリィを羨ましそうに見ていた。
シーアとモードレッドたちはお互いを見ているだけだった。
アヤメは苦笑していた。
夜明け前に僕たちはウインザー城を後にした。
先陣はリリィ率いる白鳥騎士団である。それに僕とロム率いる聖獣騎士団が加わる形となる。
リオはオリオンに変身して、僕はそれにまたがる。
クロネは黒豹に変身したロムに乗っていた。猫科の動物同士、彼女らは気があうようだ。
その次にユリコの太陽騎士団、シーアの鉄鎖騎士団が続く。最後尾をつとめるのはアヤメの金剛騎士団である。
ヒメノ姉さんの幻影騎士団は遊撃部隊だ。
夜が明けたころにカムラン平原に到着した。銀色に輝く鋼鉄の鎧を装備した女騎士団がいる。その鋼鉄の鎧は太陽の光を反射してまぶしいほどだ。
カムラン平原は殺気に満ち溢れている。まさに一触即発とはこのことだ。
ただ一騎、リリィが馬を両軍の間に進める。
まとっていたマントを草原に投げ捨てる。
太陽の光のもとあらわになったのは純白のドレスを着たリリィ・ガラハットその人だった。
それはウエディングドレスのようであった。
リリィは妊娠しているため、その下腹部はふっくらと出ている。僕にはその純白のドレスのデザインがあえて妊娠しているスタイルを目立たせるようなものに見えた。
「ここにいる者たちよ、よく私の姿を見るがいい。これがアーサーに愛された者の姿だ。私のお腹には愛する人の子がいる。私はアーサーの花嫁となるのだ。よく聞くがいい。私のようになりたいものは剣を捨てよ、槍を捨てよ、弓矢を捨てよ。鎧をぬいで、我が主のもとに来い。寛大なる我が主は必ずやお前たちを迎えるだろう」
リリィの声はよく響く。
その高い声はカムラン平原全体に響きわたったように思えた。
正面の鋼鉄騎士団にざわめきがおこる。
わずかだが、このカムラン平原を包む殺気が収まっていくような気がした。
ぼとりと誰かが剣を投げ捨て、鉄兜を脱ぎ捨てる。鋼鉄騎士団の先頭にたつ騎士の一人だった。亜麻色の髪をしたけっこうかわいい女騎士だ。
僕は彼女のことを知っている。
その騎士はマリアガンヌであった。
「私は剣を捨てる。鎧を脱ぐ。私はああなりたい」
ポンと馬の腹を蹴り、マリアガンヌは駆け出す。
リリィの左隣に並んだ。
「アーサー様は死地にあった私を救ってくださった。心優しいお方だ。決して我々を搾取したりはしない。共に歩んでくださる。私たち女の敵ではない。皆のものアーサー様のもとで幸せになろう」
声高にマリアガンヌは叫ぶ。
マリアガンヌの左目にはきれいな義眼が埋められている。
マーリンの話ではあれは錬金術師のニコラ・フラメルが作った人工義眼であるという。
マリアガンヌの言葉を聞いた騎士たちは次々と武器を捨てていく。数えきれない者たちが武器を捨て、兜をぬぎ、鎧を脱ぎ捨てていく。
リリィの元に多くの騎士たちが投降してきた。
「行くな、帰るのだ。悪魔の甘言に耳を傾けるな。悪魔の元に行けば犯され汚されるだけだ。行くな聖女たちよ」
敵陣の奥から叫び声がする。
それは反乱の首謀者であるクロムウエルのものだった。
僕は遠くにそのボブカットの司教を見た。
クロムウエルの呼び止めを武器を捨てたもので、聞くものはいない。
投降した騎士たちとクロムウエルが率いる残りの鋼鉄騎士団の間にサラとシーアがそれぞれの軍団を率いて間に入る。
降伏したものたちはざっと五百名ほどであった。兵力の六分の一を失ったクロムウエルの鋼鉄騎士団は撤退を余儀なくされた。
僕は追撃することなく投降したものたちの対応をすることにした。
追撃しないことに対してモードレッドは不満そうだったが、シーアがなだめるとすぐに大人しくなった。
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