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第六十八話 流刑囚
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ウインザー城からドーバーの岬へとクロムウエルは連行された。
道中、彼女は何度も命乞いをしたが、受け入れられることはなかった。
その様子を見て、アーサーの親衛隊士のガイは哀れとは思わなかった。戦いを挑み、負けたのだから自業自得だとガイは思った。
ドーバーの岬からクロムウエルは小船に乗せられ、海に放たれる。この小船にはとある魔術がかけられている。
それは海流にのり、戻ってこないように外海まで渡るように推進力がこめられているのである。
アヴァロン島からある程度離れるとこの島を守る十二個の渦の一つが見える。
アテナの首飾りの一つだ。
ほとんどの流刑囚はこの渦に飲み込まれて、死んでしまう。
クロムウエルの目にはこの渦が聞いていたよりも小さいように思えた。
小船は運良く、渦と渦の間を抜け、南に流れていった。
アテナの首飾りから逃れられたものの、このまま海に漂っていては飢え死にするのは目に見えている。
小船には数日分の水と食料が積まれているが、それが無くなったらおしまいだ。
死にたくない、死にたくない、死にたくない……
虚ろな目でクロムウエルはブツブツと呟いた。
五日ほど経過し、水と食料はほとんどつきかけていた。
小船は凪いだ冬の海を漂うだけだ。
「死ぬのは嫌だ。あの悪魔を殺したい。アーサーを殺したい。やつを同じ目にあわせたい」
誰もいない海にクロムウエルはそう叫んだ。
「へえ、君死にたくないんだ」
突如、少年の声がした。
青い髪の美しい少年が向かいに腰掛けていた。
背中にはキラキラと輝く蝶の羽根が生えていた。
この異様な空気を漂わせる少年を見て、クロムウエルは悪魔だと思った。
「僕の言うことを聞くなら、生き延びる事ができるよ」
少年の口から甘美な言葉が放たれる。
「な、何をすればいい?」
クロムウエルは言った。
それはわらにもすがる気持ちだった。
少年は立ち上がり、着ていた白い服を脱ぎ捨てる。
その股間にはとんでもなく醜悪で逞しいものが生えていた。それはそそり立っていた。
「それじゃあ奉仕してもらおうか。君らが悪魔と呼び、蔑んでいたものに奉仕するのだ。そうすれば生かしてやろう」
少年はその見た目にはんして、異様すぎる大きさのものをクロムウエルの顔につきつけた。
死にたくないクロムウエルはそれをためらいつつ、口にくわえた。
稚拙すぎる舌技で奉仕をはじめる。
「どうだい、悪魔のものの味は。さあ僕を楽しませるんだ。それがお前らの贖罪なのさ」
少年はぐいっとクロムウエルの黒髪をつかむと喉奥にその硬い棒を打ちつけた。
クロムウエルは何度も胃液を吐いたが、彼は止めなかった。
どれだけ奉仕を続けたかクロムウエルはわからなかった。気がつけば夜になっていた。
「さあ、もういいだろう。こいつを飲め!!」
蝶の悪魔の肉棒から大量の粘液が吐き出された。
それを口から吐き出そうとクロムウエルは試みたが、強い力で頬をつかまれ、一滴残さず飲まされた。
やっと開放されたクロムウエルは涙を流し、少年を見た。少年はどういうわけか青年になっていた。
その股間のおぞましいもの以外はクロムウエルが見たこともない程の美しい青年であった。
「それは特別製でね。君を変えてくれるのだよ」
美青年は言った。
その言葉のあと、クロムウエルの身体中に耐え難い痛みがはしった。全身の骨が折れ、筋肉が切断されるような痛みだった。
痛みで気絶し、痛みで目を覚ます。それを何度か繰り返すと嘘のように痛みが消えた。
そしてクロムウエルは自身の身体が変化しているのに気が付いた。
乳房は手のひらにおさまらないほどふくらみ、尻も丸く大きくなっていた。腹部は自分でも驚くほど細くなっている。
水面を見ると黒髪は長くつやのあるものになり、目鼻立ちはくっきりとした美しいものに変わっていた。
聖杯教の経典にある悪魔が好むという身体になっていた。
「お前を淫魔に変えた。もうお前は精液以外では命を保てない身体だ。その代わりいくつか特技を与えた。そいつでお前が忌み嫌う男の精液を貪り食い、生きるのだな。さあ、復讐でもなんでもはたすがいい」
蝶の青年はそう言うと空に向かって飛び立った。すぐに夜空に消えて言った。
それから三日ほど漂流し、淫魔となったクロムウエルの目に海岸がみえた。
しかし、クロムウエルにはほとんど体力が残っていなかった。
ここまで来て死ぬのかと思ったとき、彼女は日焼けした腕に抱きかかえられたことに気がついた。
クロムウエルは漁師に助けられ、彼の住む漁村につれて帰られた。
クロムウエルはアヴァロン王国で初めて外国にたどり着いた人物となった。
その漁師はとても優しい男だった。
彼の言葉はまるでわからなかったが、お湯で身体を拭いてくれたり、食べやすいお粥などを作ってくれた。
親身になり、看病してくれた。
ただ、人間の食べ物を食べても美味しいとも思わないし、体力も回復しなかった。
ある夜、クロムウエルは漁師の寝床に忍びこみ、彼の肉棒を咥えた。
漁師は何か理由のわからない言葉を言って、抵抗したがやがてクロムウエルの口からもたらされる快感に逆らわなくなった。
漁師はクロムウエルの口と秘所に何度も精液を注ぎこんだ。
注ぎ込まれるたびにクロムウエルは力がみなぎる思いがした。
実際、あれだけあった乾きがすっかり消えていた。
自分はあの蝶の悪魔の言う通り、男の精液を貪る淫魔になってしまったのだと痛感した。
悪魔と呼び、嫌悪した者の精液を飲まなければ命を保てない。そんな惨めな存在になり、何度も自殺を考えた。
だが、アーサーへの恨みがそれを止めさせた。
やがてクロムウエルは男と交わることに快感を覚えるようになっていった。
自分と一度でも交わったものは逃れられなくなるということにも気がついた。
クロムウエルは誓った。
この国の言葉を覚え、権力者に取り入り、アーサーに復讐をするのだと。
淫魔となった自分ならできるとクロムウエルは思った。
道中、彼女は何度も命乞いをしたが、受け入れられることはなかった。
その様子を見て、アーサーの親衛隊士のガイは哀れとは思わなかった。戦いを挑み、負けたのだから自業自得だとガイは思った。
ドーバーの岬からクロムウエルは小船に乗せられ、海に放たれる。この小船にはとある魔術がかけられている。
それは海流にのり、戻ってこないように外海まで渡るように推進力がこめられているのである。
アヴァロン島からある程度離れるとこの島を守る十二個の渦の一つが見える。
アテナの首飾りの一つだ。
ほとんどの流刑囚はこの渦に飲み込まれて、死んでしまう。
クロムウエルの目にはこの渦が聞いていたよりも小さいように思えた。
小船は運良く、渦と渦の間を抜け、南に流れていった。
アテナの首飾りから逃れられたものの、このまま海に漂っていては飢え死にするのは目に見えている。
小船には数日分の水と食料が積まれているが、それが無くなったらおしまいだ。
死にたくない、死にたくない、死にたくない……
虚ろな目でクロムウエルはブツブツと呟いた。
五日ほど経過し、水と食料はほとんどつきかけていた。
小船は凪いだ冬の海を漂うだけだ。
「死ぬのは嫌だ。あの悪魔を殺したい。アーサーを殺したい。やつを同じ目にあわせたい」
誰もいない海にクロムウエルはそう叫んだ。
「へえ、君死にたくないんだ」
突如、少年の声がした。
青い髪の美しい少年が向かいに腰掛けていた。
背中にはキラキラと輝く蝶の羽根が生えていた。
この異様な空気を漂わせる少年を見て、クロムウエルは悪魔だと思った。
「僕の言うことを聞くなら、生き延びる事ができるよ」
少年の口から甘美な言葉が放たれる。
「な、何をすればいい?」
クロムウエルは言った。
それはわらにもすがる気持ちだった。
少年は立ち上がり、着ていた白い服を脱ぎ捨てる。
その股間にはとんでもなく醜悪で逞しいものが生えていた。それはそそり立っていた。
「それじゃあ奉仕してもらおうか。君らが悪魔と呼び、蔑んでいたものに奉仕するのだ。そうすれば生かしてやろう」
少年はその見た目にはんして、異様すぎる大きさのものをクロムウエルの顔につきつけた。
死にたくないクロムウエルはそれをためらいつつ、口にくわえた。
稚拙すぎる舌技で奉仕をはじめる。
「どうだい、悪魔のものの味は。さあ僕を楽しませるんだ。それがお前らの贖罪なのさ」
少年はぐいっとクロムウエルの黒髪をつかむと喉奥にその硬い棒を打ちつけた。
クロムウエルは何度も胃液を吐いたが、彼は止めなかった。
どれだけ奉仕を続けたかクロムウエルはわからなかった。気がつけば夜になっていた。
「さあ、もういいだろう。こいつを飲め!!」
蝶の悪魔の肉棒から大量の粘液が吐き出された。
それを口から吐き出そうとクロムウエルは試みたが、強い力で頬をつかまれ、一滴残さず飲まされた。
やっと開放されたクロムウエルは涙を流し、少年を見た。少年はどういうわけか青年になっていた。
その股間のおぞましいもの以外はクロムウエルが見たこともない程の美しい青年であった。
「それは特別製でね。君を変えてくれるのだよ」
美青年は言った。
その言葉のあと、クロムウエルの身体中に耐え難い痛みがはしった。全身の骨が折れ、筋肉が切断されるような痛みだった。
痛みで気絶し、痛みで目を覚ます。それを何度か繰り返すと嘘のように痛みが消えた。
そしてクロムウエルは自身の身体が変化しているのに気が付いた。
乳房は手のひらにおさまらないほどふくらみ、尻も丸く大きくなっていた。腹部は自分でも驚くほど細くなっている。
水面を見ると黒髪は長くつやのあるものになり、目鼻立ちはくっきりとした美しいものに変わっていた。
聖杯教の経典にある悪魔が好むという身体になっていた。
「お前を淫魔に変えた。もうお前は精液以外では命を保てない身体だ。その代わりいくつか特技を与えた。そいつでお前が忌み嫌う男の精液を貪り食い、生きるのだな。さあ、復讐でもなんでもはたすがいい」
蝶の青年はそう言うと空に向かって飛び立った。すぐに夜空に消えて言った。
それから三日ほど漂流し、淫魔となったクロムウエルの目に海岸がみえた。
しかし、クロムウエルにはほとんど体力が残っていなかった。
ここまで来て死ぬのかと思ったとき、彼女は日焼けした腕に抱きかかえられたことに気がついた。
クロムウエルは漁師に助けられ、彼の住む漁村につれて帰られた。
クロムウエルはアヴァロン王国で初めて外国にたどり着いた人物となった。
その漁師はとても優しい男だった。
彼の言葉はまるでわからなかったが、お湯で身体を拭いてくれたり、食べやすいお粥などを作ってくれた。
親身になり、看病してくれた。
ただ、人間の食べ物を食べても美味しいとも思わないし、体力も回復しなかった。
ある夜、クロムウエルは漁師の寝床に忍びこみ、彼の肉棒を咥えた。
漁師は何か理由のわからない言葉を言って、抵抗したがやがてクロムウエルの口からもたらされる快感に逆らわなくなった。
漁師はクロムウエルの口と秘所に何度も精液を注ぎこんだ。
注ぎ込まれるたびにクロムウエルは力がみなぎる思いがした。
実際、あれだけあった乾きがすっかり消えていた。
自分はあの蝶の悪魔の言う通り、男の精液を貪る淫魔になってしまったのだと痛感した。
悪魔と呼び、嫌悪した者の精液を飲まなければ命を保てない。そんな惨めな存在になり、何度も自殺を考えた。
だが、アーサーへの恨みがそれを止めさせた。
やがてクロムウエルは男と交わることに快感を覚えるようになっていった。
自分と一度でも交わったものは逃れられなくなるということにも気がついた。
クロムウエルは誓った。
この国の言葉を覚え、権力者に取り入り、アーサーに復讐をするのだと。
淫魔となった自分ならできるとクロムウエルは思った。
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