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第四章
154「ダンジョンここだけの噂スレ<本人降臨>パート7(2)」
しおりを挟む73:ソラ
どうも、初めまして
新屋敷ソラです
74:めいりん
ハーイ! 王明凛よ
75:メイベル・ホワイト
メイベル・ホワイトだ
——————————————————
現在、俺と明凛、メイベルは明凛の発案により事務所に来て、みんながフリーで使っているPCから掲示板に入っていた。ちなみにそのデスクトップPCにはカメラマンのエリンが座り、掲示板のコメントに対して俺たち3人が反応したとき、それを各々の名前で掲示板に打ち込んでもらっていた。
「明凛。これがあなたが言っていた『ケイジバン】ってやつ?」
「そうよ。あれ? メイベル知らないの? インフィニティイギリス総本部、公式Yo!TubeとかいろいろSNSやってなかったっけ?」
「やってたけど、私はカメラに向かって話すだけだったから⋯⋯。だから、こういうSNSってやつ?⋯⋯は、触ったことないわ」
「そうだったのね」
「逆にそういうの好きで詳しいかと思ってた」
「⋯⋯あたし機械嫌いだから」
「「意外~」」
などと、3人で歓談していると、
「あ、あの、お三方さん⋯⋯一応、今リアルタイムで掲示板とやりとりしているので、できればそこに集中していただけると助かるんですが⋯⋯。めちゃめちゃ回答求められているんで⋯⋯」
エリンが申し訳なさそうにそう言うので、俺たち3人は掲示板に意識を戻す。見ると掲示板は書き込みがさっきに比べてだいぶ増えていた。
——————————————————
124:ここだけの名無し
え? 何しに来たんですか?!
125:ここだけの名無し
わざわざ、こんなクソスレに降臨した理由は一体⋯⋯!
126:ここだけの名無し
とりあえず、脱いで待ってます。
127:ここだけの名無し
>126
服着ろw
128:ここだけの名無し
いや、マジで何で降臨⋯⋯しかも3人が降臨ってレアすぎるんだが!
——————————————————
「明凛、ところでお前、ここで何て聞くんだ?」
「何が?」
「いや何がって⋯⋯。だって『5人目の転移者を探している』なんて聞けないだろ? 転移者なんて言っちゃいけないやつなんだから」
「あ⋯⋯」
「いや『あ』って⋯⋯。明凛、お前何も考えてなかったのか?」
「てへぺろ!」
「おいおいおいおい⋯⋯」
どうやら、明凛の奴はマジでどう聞くのか考えていなかったらしい。
いや、どうすんだよ、これ⋯⋯。
「私に任せて」
「「メイベル!」」
——————————————————
145:メイベル・ホワイト
メイベルよ。
今から1週間前くらいに
『東京周辺で大きな魔力放出』が検出されたんだけど何か知っている人いる?
あと、この1週間で普段とちょっと変わったことがあったとかあれば教えなさい。
146:ここだけの名無し
メイベルたそ様
すみません、メイベルたそ様専属奴隷の私ですが全く心当たりがございません。
役に立てずに申し訳ございません。
147:メイベル・ホワイト
いや、あんた誰よ!
勝手に『メイベルたそ様専属奴隷』とかやめてくれる?
気持ち悪いから。
148:ここだけの名無し
ああ、すみません、すみません、メイベルたそ様ぁぁ!
こんな使えないクソ奴隷をどうぞ踏んでくださいませぇぇぇ!!!
149:メイベル・ホワイト
き、きもい⋯⋯。
150:ここだけの名無し
148がメイベルたそサイコガチ勢でやばすw
151:ここだけの名無し
148の性癖が天元突破な件w
おまわりさん、こいつです!
152:ここだけの名無し
148はほっとくとして⋯⋯。
で、どうなんだ、おまいら?
メイベル様の言っている大きな魔力放出とかって何か心当たりないの?
ちなみに俺は知らん
153:ここだけの名無し
これは、現役堀り師のAランクニキとかCランクニキがわかるんじゃないか?
154:ここだけの名無し
おせーて、エロい人
155:Aランクニキ
大きな魔力放出⋯⋯それは知ってるぞ
156:Cランクニキ
あ、俺も
157:ここだけの名無し
初っ端でヒーーットォォ!!!!!!
158:Aランクニキ
ただなー、たしかに大きな魔力放出は感知したけど
どことか、何がとか、具体的なことはわからないなぁ
159:Cランクニキ
あ、俺も
160:ここだけの名無し
使えねぇぇぇぇぇ!!!!
161:ここだけの名無し
>160
おい、やめろ!
魔力放出を感知するだけでもすごいんだぞ!
162:メイベル・ホワイト
使えないわね
163:ここだけの名無し
>162
メイベル様、辛辣ぅぅぅwww
164:ここだけの名無し
メイベル様やめたげて
Sランクの言葉、重いからw
165:Aランクニキ
あれ? 目から汗が⋯⋯。
166:Cランクニキ
あ、ホントだ。目から汗が⋯⋯。
167:ここだけの名無し
Aランクニキ、Cランクニキの
ライフはゼロよ
——————————————————
「お、おい、メイベル! お前そんなこと言うなよ!!」
「な、何よ! 使えないから使えないって言っただけじゃない?!」
「もう、メイベル! あんたはもう少し『オブラート』という言葉の意味を覚えなさい!」
——————————————————
168:メイベル・ホワイト
>Aランクニキ、Cランクニキ
わ、悪かったわよ⋯⋯少し言い過ぎたわ。
169:ここだけの名無し
>メイベル様
か、かわいい⋯⋯。
170:ここだけの名無し
>メイベル様
普段のツンツン具合があるから余計に⋯⋯ね
171:ここだけの名無し
( ゚∀゚)o彡゜メイベル!! ( ゚∀゚)o彡゜メイベル!! ( ゚∀゚)o彡゜メイベル!!
172:Aランクニキ
優しい言葉、ありがとうございますぅぅぅ!!!!
173:Cランクニキ
あざっすぅぅぅ!!!!!!
174:ここだけの名無し
AランクニキもCランクニキも本来すごい人なんだろうけどねぇ⋯⋯。
175:ここだけの名無し
いや、相手が相手だからw
176:ここだけの名無し
しかし、メイベル様のギャップ萌えがこうも破壊力が凄まじいとは⋯⋯。
177:ここだけの名無し
俺、今日でファンになったわ
178:ここだけの名無し
俺も
179:ここだけの名無し
俺も
180:ここだけの名無し
メイベルたそ様の素晴らしさは
今に始まったことじゃない。そんな当たり前な話はいいから。
で? その大きな魔力放出は
AランクニキもCランクニキも感知はしたけど原因はわからないってことでおk?
181:Aランクニキ
ああ、そうだな
182:Cランクニキ
ああ
183:ここだけの名無し
つまりは、答えはわからずじまいってことね
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