49 / 79
王都エルメニスト編
第45話 準々決勝決着!!
しおりを挟む
トルクが希望を込めて放った呪文はとても簡単な無属性魔法“鉄武”だった。
杖が銀色に光ってトムスはそれにニヤッとする。
が、なぜかトムスの拳が杖にぶつかった瞬間ガンッという音がしてトムスが倒れる。
トルクは思っても見なかった事態にとても驚き、トムスもわけがわからずいつもと違い感情をあらわにして怒る。
「は?ただの鉄武がこんな硬いわけ、なんでだよくそっ!破泡!」
「うぅ。雨傘!」
苦し紛れに呪文を唱え、杖に力を込めると半径10mほどの巨大な盾ができてそれにぶつかった泡はトムスの方に跳ね返ってくる。トルクもトムスも口をぽかんと開けてその盾を見上げる。
「い、意味わかんねぇよ。なんなんだ一体......あ、チェ、場所交換!」
するとキーーーーーンとよくわからない金属音がなって結局トムスの場所交換は決まらなかった。
泡の破裂する音がしばらくなってトムスが口から血を流して倒れる。
実況が叫ぶ。
「トムスがやられた~~~~!!!トルク選手は今までに見たことがないほど巨大な雨傘を作り上げてトムス選手の攻撃を跳ね返しました!!そしてなんだったのでしょうかあの嫌な音は。謎の多いトルク選手の勝利です!!!これにて準々決勝の勝者は、、、」
そのときトルクが額に汗を浮かべて深呼吸をしながら杖を地面にトンと下ろした。
すると闘技場の右隅から2人の女性がまるで爆発したように飛び出てきた。
「な、何よあれっ!」
「いきなりなんなの~~!!」
それは予選でも地面に隠れていたペーティスとクレアだった。
フィッシュが空中で叫ぶ彼女達に向かって呪文を放つと2人は火の塊となって落ちてきた。
「ちょ、ちょっと熱っ、熱いじゃない!!!」
観客達はブーイングをする。
勝負あったかと思われたが彼女は粘ってまだ倒れない。
「掘土!」
2人はまた地面に消えて一瞬静かになる。
しかしすぐに彼女達は地面から出てきた。それはトルクの足元からだった。
あわてたトルクは杖を振り回して言った。
「うわぁぁぁ~雨粒!」
すると2人の顔面にトルクの杖から放たれた水色の巨大な玉がぶつかって2人はぶっ飛ばされて崖のようになっているところから落ちていった。
「これにて、本当に本当に準々決勝終了~~!!残った4人はグリム・フィッシュ!アルバート・プラッセ!バスプ・トルク!クロエ・ジュン!この4人です!!」
観客はフィッシュのところで盛り上がり、プラッセのところでブーイングをした。
「準決勝で戦う2人は今ここで発表します!」
実況はくじ引きのようなものを後ろにいた先生から受け取って引いた。
「アルバート・プラッセvsクロエ・ジュン!そしてグリム・フィッシュvsバスプ・トルク!この組み合わせです!準決勝は明日の10時から開催ですので今日と同じようにお集まりください!」
そうして解散となった。
ウェルムがウェルスに言う。
「あのバスプ・トルクって子やっぱり強かったね。」
「ああ。魔法自体はあんなにレベルの低いものなのにあの強さはやはり杖だな。」
「本人もようやくその強さに気がついたようよ。」
武器屋レメディオスもつぶやく。
「あの武器どこで手に入れたんだ。性能が予想以上だ。后雨土以外にも何か含んでるな。」
そう言って闘技場に背を向けたレメディオスは自分の店へと帰っていった。
杖が銀色に光ってトムスはそれにニヤッとする。
が、なぜかトムスの拳が杖にぶつかった瞬間ガンッという音がしてトムスが倒れる。
トルクは思っても見なかった事態にとても驚き、トムスもわけがわからずいつもと違い感情をあらわにして怒る。
「は?ただの鉄武がこんな硬いわけ、なんでだよくそっ!破泡!」
「うぅ。雨傘!」
苦し紛れに呪文を唱え、杖に力を込めると半径10mほどの巨大な盾ができてそれにぶつかった泡はトムスの方に跳ね返ってくる。トルクもトムスも口をぽかんと開けてその盾を見上げる。
「い、意味わかんねぇよ。なんなんだ一体......あ、チェ、場所交換!」
するとキーーーーーンとよくわからない金属音がなって結局トムスの場所交換は決まらなかった。
泡の破裂する音がしばらくなってトムスが口から血を流して倒れる。
実況が叫ぶ。
「トムスがやられた~~~~!!!トルク選手は今までに見たことがないほど巨大な雨傘を作り上げてトムス選手の攻撃を跳ね返しました!!そしてなんだったのでしょうかあの嫌な音は。謎の多いトルク選手の勝利です!!!これにて準々決勝の勝者は、、、」
そのときトルクが額に汗を浮かべて深呼吸をしながら杖を地面にトンと下ろした。
すると闘技場の右隅から2人の女性がまるで爆発したように飛び出てきた。
「な、何よあれっ!」
「いきなりなんなの~~!!」
それは予選でも地面に隠れていたペーティスとクレアだった。
フィッシュが空中で叫ぶ彼女達に向かって呪文を放つと2人は火の塊となって落ちてきた。
「ちょ、ちょっと熱っ、熱いじゃない!!!」
観客達はブーイングをする。
勝負あったかと思われたが彼女は粘ってまだ倒れない。
「掘土!」
2人はまた地面に消えて一瞬静かになる。
しかしすぐに彼女達は地面から出てきた。それはトルクの足元からだった。
あわてたトルクは杖を振り回して言った。
「うわぁぁぁ~雨粒!」
すると2人の顔面にトルクの杖から放たれた水色の巨大な玉がぶつかって2人はぶっ飛ばされて崖のようになっているところから落ちていった。
「これにて、本当に本当に準々決勝終了~~!!残った4人はグリム・フィッシュ!アルバート・プラッセ!バスプ・トルク!クロエ・ジュン!この4人です!!」
観客はフィッシュのところで盛り上がり、プラッセのところでブーイングをした。
「準決勝で戦う2人は今ここで発表します!」
実況はくじ引きのようなものを後ろにいた先生から受け取って引いた。
「アルバート・プラッセvsクロエ・ジュン!そしてグリム・フィッシュvsバスプ・トルク!この組み合わせです!準決勝は明日の10時から開催ですので今日と同じようにお集まりください!」
そうして解散となった。
ウェルムがウェルスに言う。
「あのバスプ・トルクって子やっぱり強かったね。」
「ああ。魔法自体はあんなにレベルの低いものなのにあの強さはやはり杖だな。」
「本人もようやくその強さに気がついたようよ。」
武器屋レメディオスもつぶやく。
「あの武器どこで手に入れたんだ。性能が予想以上だ。后雨土以外にも何か含んでるな。」
そう言って闘技場に背を向けたレメディオスは自分の店へと帰っていった。
0
あなたにおすすめの小説
婚約破棄? めんどくさいのでちょうどよかった ――聖女もやめて、温泉でごくらくしてます
ふわふわ
恋愛
婚約破棄を告げられた聖女リヴォルタ・レーレ。
理由は、「彼女より優秀な“真の聖女”が見つかったから」。
……正直、めんどくさい。
政略、責任、義務、期待。
それらすべてから解放された彼女は、
聖女を辞めて、ただ温泉地でのんびり暮らすことを選ぶ。
毎日、湯に浸かって、ご飯を食べて、散歩して。
何もしない、何も背負わない、静かな日常。
ところが――
彼女が去った王都では、なぜか事故や災害が相次ぎ、
一方で、彼女の滞在する温泉地とその周辺だけが
異様なほど平和になっていく。
祈らない。
詠唱しない。
癒やさない。
それでも世界が守られてしまうのは、なぜなのか。
「何もしない」ことを選んだ元聖女と、
彼女に“何もさせない”ことを選び始めた世界。
これは、
誰かを働かせなくても平和が成り立ってしまった、
いちばん静かで、いちばん皮肉な“ざまぁ”の物語。
「魔法を使わない魔術師を切り捨てた国は、取り返しのつかない後悔をする
藤原遊
ファンタジー
魔法を使わない魔術師は、役に立たない。
そう判断した王国は、彼女を「不要」と切り捨てた。
派手な魔法も、奇跡も起こさない。
彼女がしていたのは、魔力の流れを整え、結界を維持し、
魔法事故が起きないよう“何も起こらない状態”を保つことだけだった。
代わりはいくらでもいる。
そう思われていた仕事は、彼女がいなくなった途端に破綻する。
魔法は暴走し、結界は歪み、
国は自分たちが何に守られていたのかを知る。
これは、
魔法を使わなかった魔術師が、
最後まで何もせずに証明した話。
※主人公は一切振り返りません。
「お前は無能だ」と追放した勇者パーティ、俺が抜けた3秒後に全滅したらしい
夏見ナイ
ファンタジー
【荷物持ち】のアッシュは、勇者パーティで「無能」と罵られ、ダンジョン攻略の直前に追放されてしまう。だが彼がいなくなった3秒後、勇者パーティは罠と奇襲で一瞬にして全滅した。
彼らは知らなかったのだ。アッシュのスキル【運命肩代わり】が、パーティに降りかかる全ての不運や即死攻撃を、彼の些細なドジに変換して無効化していたことを。
そんなこととは露知らず、念願の自由を手にしたアッシュは辺境の村で穏やかなスローライフを開始。心優しいエルフやドワーフの仲間にも恵まれ、幸せな日々を送る。
しかし、勇者を失った王国に魔族と内通する宰相の陰謀が迫る。大切な居場所を守るため、無能と蔑まれた男は、その規格外の“幸運”で理不尽な運命に立ち向かう!
【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜
Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
【完結】お父様の再婚相手は美人様
すみ 小桜(sumitan)
恋愛
シャルルの父親が子連れと再婚した!
二人は美人親子で、当主であるシャルルをあざ笑う。
でもこの国では、美人だけではどうにもなりませんよ。
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
婚約破棄されたスナギツネ令嬢、実は呪いで醜くなっていただけでした
宮之みやこ
恋愛
細すぎる一重の目に、小さすぎる瞳の三百眼。あまりの目つきの悪さに、リュシエルが婚約者のハージェス王子に付けられたあだ名は『スナギツネ令嬢』だった。
「一族は皆美形なのにどうして私だけ?」
辛く思いながらも自分にできる努力をしようと頑張る中、ある日ついに公の場で婚約解消を言い渡されてしまう。どうやら、ハージェス王子は弟のクロード王子の婚約者であるモルガナ侯爵令嬢と「真実の愛」とやらに目覚めてしまったらしい。
(この人たち、本当に頭がおかしいんじゃないのかしら!?)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる