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海底牢獄チュリマー編
第59話 騎士団の訓練-2-
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プラッセ達は波打ち際でせっせと腹筋をしていた。
そしてその横では物理戦闘兵に比べて筋肉量の明らかに少ない杖を持った魔法戦闘兵が一列に並んで次々と魔法射撃を放っていた。
みんな見事な腕前で一人も外すことなくフィッシュまで回ってきた。
「あの輪っかに通しゃいいんだな?」
フィッシュが国王に卒業祝いでいただいた美しい細型の杖、ハラーラリペラルを遥か遠くの輪に向ける。
そして力を込めて炎の塊を作り上げて発射する。
それをまるでマシンガンのようにとてつもない速度で連続射撃する。
そして放たれた魔法射撃は全てその輪の中心に吸い込まれるように飛んでいった。
「ちょ、ちょっとフィッシュ君?」
「ありえねぇ、なんだこの速度は!!」
「よっし。もう100回連続で通したんじゃないか?」
プラッセがリアムの方に向き直ってそう言うとリアムがにっと笑って拍手する。
「なんということだ!素晴らしい!その年で魔法の連続射撃をできるのか!!君にはもうこの訓練は必要ないな。君ほどの実力者ならばもう実戦練習に行こうか。付いてこい。」
見習いの兵達がフィッシュに嫉妬の目を向けていることも知らずにフィッシュは呑気にスキップしながら山に進んでいくリアムの後ろを付いていく。
「あ、あのぉ、実戦練習って?」
「魔物と戦った事は?」
フィッシュは思い出すような仕草をして答える。
「自分で戦った事はまだ......ってか実践練習って魔物と戦うんですか!?」
「その通りだ。戦ってもらう魔物は星4の上級魔物、スキロスだ。」
リアムの後ろから体調3m程の大きな狼のような魔物が牙をむき出しにしてフィッシュを睨みつけていた。
「なっ!?この狼がスキロス?」
「正確には犬の方が近いがな。」
そう言ったリアムはもう空中浮遊で上に上がっていた。
「どんな魔法を使ってもいい。自力で倒してみろ。あ、召喚魔法使えるならそれはやめてほしいな。」
「わ、わかりましたよ......」
いきなりスキロスがフィッシュの首元に飛んできた。
フィッシュは後ろに後退しながら炎烈を放つ。
スキロスは炎烈を受けて少し血が出ているがフィッシュにずっと吠えている。
「なんだよ吠えまくりやがって。炎天!!」
「なんとフィッシュ、超上級魔法をあんなに軽々と。おもしろい。」
フィッシュを中心に炎の渦が広がってスキロスは大きく吠えながら走り回る。
完全に燃えた木や少し焦げた木があり、中でも根っこが完全に燃えてしまって倒れてしまう木はフィッシュにもスキロスにもタチが悪かった。
スキロスは熱さに耐えながら倒れる木を避けてフィッシュの方に向かう。
フェッシュは炎烈を放ったがスキロスは血が出ても気にせずにフィッシュの方へ向かってくる。
「嘘だろ!?」
スキロスはフィッシュの左腕に噛み付いた。
「うあぁぁぁあああ!!」
リアムはそれでも助ける事なく上から見ている。
「離れろ!!焔雹斬!!」
かろうじて右腕を動かして放ったその斬撃はスキロスの背中に命中しひどく悲鳴を上げながら飛んでいく。
「超上級魔法だけではなく複合魔法まで!?なんという若者だ。」
スキロスの傷口は凍っており冷気で煙が出ていた。
怒りに満ちた赤い眼からフィッシュはとてつもない殺気を感じた。
スキロスは口を大きく開ける。
するとそこから大きな奇声と共に赤い輪のようなものがとてつもないスピードで広がって来た。
それに衝突したフィッシュはぶっ飛ばされてまだ燃えていなかった大きな木に打ち付けられた。
「おい、それってまさか音属性の魔法!?」
「その通りだフィッシュ。スキロスは基本的に音属性の魔物とされている。音属性との戦いはやはり慣れていないだろう。いい訓練になる。」
リアムは満面の笑みでフィッシュを見下ろし、フィッシュは引きつった顔でリアムを見上げていた。
そしてその横では物理戦闘兵に比べて筋肉量の明らかに少ない杖を持った魔法戦闘兵が一列に並んで次々と魔法射撃を放っていた。
みんな見事な腕前で一人も外すことなくフィッシュまで回ってきた。
「あの輪っかに通しゃいいんだな?」
フィッシュが国王に卒業祝いでいただいた美しい細型の杖、ハラーラリペラルを遥か遠くの輪に向ける。
そして力を込めて炎の塊を作り上げて発射する。
それをまるでマシンガンのようにとてつもない速度で連続射撃する。
そして放たれた魔法射撃は全てその輪の中心に吸い込まれるように飛んでいった。
「ちょ、ちょっとフィッシュ君?」
「ありえねぇ、なんだこの速度は!!」
「よっし。もう100回連続で通したんじゃないか?」
プラッセがリアムの方に向き直ってそう言うとリアムがにっと笑って拍手する。
「なんということだ!素晴らしい!その年で魔法の連続射撃をできるのか!!君にはもうこの訓練は必要ないな。君ほどの実力者ならばもう実戦練習に行こうか。付いてこい。」
見習いの兵達がフィッシュに嫉妬の目を向けていることも知らずにフィッシュは呑気にスキップしながら山に進んでいくリアムの後ろを付いていく。
「あ、あのぉ、実戦練習って?」
「魔物と戦った事は?」
フィッシュは思い出すような仕草をして答える。
「自分で戦った事はまだ......ってか実践練習って魔物と戦うんですか!?」
「その通りだ。戦ってもらう魔物は星4の上級魔物、スキロスだ。」
リアムの後ろから体調3m程の大きな狼のような魔物が牙をむき出しにしてフィッシュを睨みつけていた。
「なっ!?この狼がスキロス?」
「正確には犬の方が近いがな。」
そう言ったリアムはもう空中浮遊で上に上がっていた。
「どんな魔法を使ってもいい。自力で倒してみろ。あ、召喚魔法使えるならそれはやめてほしいな。」
「わ、わかりましたよ......」
いきなりスキロスがフィッシュの首元に飛んできた。
フィッシュは後ろに後退しながら炎烈を放つ。
スキロスは炎烈を受けて少し血が出ているがフィッシュにずっと吠えている。
「なんだよ吠えまくりやがって。炎天!!」
「なんとフィッシュ、超上級魔法をあんなに軽々と。おもしろい。」
フィッシュを中心に炎の渦が広がってスキロスは大きく吠えながら走り回る。
完全に燃えた木や少し焦げた木があり、中でも根っこが完全に燃えてしまって倒れてしまう木はフィッシュにもスキロスにもタチが悪かった。
スキロスは熱さに耐えながら倒れる木を避けてフィッシュの方に向かう。
フェッシュは炎烈を放ったがスキロスは血が出ても気にせずにフィッシュの方へ向かってくる。
「嘘だろ!?」
スキロスはフィッシュの左腕に噛み付いた。
「うあぁぁぁあああ!!」
リアムはそれでも助ける事なく上から見ている。
「離れろ!!焔雹斬!!」
かろうじて右腕を動かして放ったその斬撃はスキロスの背中に命中しひどく悲鳴を上げながら飛んでいく。
「超上級魔法だけではなく複合魔法まで!?なんという若者だ。」
スキロスの傷口は凍っており冷気で煙が出ていた。
怒りに満ちた赤い眼からフィッシュはとてつもない殺気を感じた。
スキロスは口を大きく開ける。
するとそこから大きな奇声と共に赤い輪のようなものがとてつもないスピードで広がって来た。
それに衝突したフィッシュはぶっ飛ばされてまだ燃えていなかった大きな木に打ち付けられた。
「おい、それってまさか音属性の魔法!?」
「その通りだフィッシュ。スキロスは基本的に音属性の魔物とされている。音属性との戦いはやはり慣れていないだろう。いい訓練になる。」
リアムは満面の笑みでフィッシュを見下ろし、フィッシュは引きつった顔でリアムを見上げていた。
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