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海底牢獄チュリマー編
第62話 リアムvs超上級魔物ネアドバラウド
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青白いその魔物はギラギラとした鋭い眼光をリアムに黙々と飛ばしている。
「いい眼じゃねーか魔物!!爆毒!!」
しかし次の瞬間ネアドバラウドはその場から消えていた。
リアムは背後に絶大な気配を感じ反射的に飛び退いた。
しかしネアドバラウドの音による攻撃を多少かすり、左腕から血を流した。
「想像以上の魔物だな。その辺に転がるスキロス共とは次元が違う。」
「リアム、スキロスの群れは始末したぜ。」
プラッセがそう声をかけるとリアムはにんまり笑って言った。
「そうか。ならさっさとあの見習い兵たちを連れて戻れ。こいつは俺一人で十分だ。」
「腕から血出てるけど?」
「少し舐めすぎた。王国騎士団長の本気を見せてやるよ。」
突然ネアドバラウドの巨大な尻尾が銀色に光り出した。
「プラッセ、フィッシュさっさと戻れ。この山ごとぶっ飛んじまうかもしれねぇ。」
「山が吹っ飛ぶ!?」
プラッセとフィッシュが驚きながら走って行った。
「こりゃ魔壊でもきついな。紅毒。」
リアムの右手を紫の液体のようなものが包み始めた。
ネアドバラウドの尻尾の先から器用に放たれた巨大な玉にむかってリアムはその右手の液体を思い切り飛ばした。
するとその紫の液体が炎を纏いながらその巨大な玉と衝突した。
衝撃波で全速力で走っていたプラッセ、フィッシュ、見習いの兵達は
体勢を崩して倒れ、急な坂道をごろごろ転がっていく。
巨大な玉とリアムの飛ばした炎を纏う紫の液体は未だ押し合っていた。
「どちらの魔法が押し勝ったとしてもこの山はなくなるな。」
リアムはそう言って手をネアドバラウドにかざす。
「召喚魔法毒兵。」
一方プラッセとフィッシュ、見習い兵は元いたところまでなんとか戻ってきた。
そこにはバスタオルで髪を拭いているジェノンがいた。
「おう、帰ってきたか。それにしてもやけに強い魔力を感じるがもしやリアムのやつ戦ってるな?」
「ああ。今リアムと超上級魔物ネアドバラウドが戦っている。」
ジェノンが髪を拭く手を一瞬止めて言った。
「ネアドバラウドがこの島にいるのか。あの魔物は超上級魔物の中でも上位クラスのやつだからな、リアム一人じゃちょっと不安だな。」
「でも自分一人で十分だって、」
「ふっ、何かっこつけてやがんだあいつ。ちょっと行ってくるわ。」
ジェノンは召喚魔法で毒狼を召喚しそれに乗って飛んで行った。
「いい眼じゃねーか魔物!!爆毒!!」
しかし次の瞬間ネアドバラウドはその場から消えていた。
リアムは背後に絶大な気配を感じ反射的に飛び退いた。
しかしネアドバラウドの音による攻撃を多少かすり、左腕から血を流した。
「想像以上の魔物だな。その辺に転がるスキロス共とは次元が違う。」
「リアム、スキロスの群れは始末したぜ。」
プラッセがそう声をかけるとリアムはにんまり笑って言った。
「そうか。ならさっさとあの見習い兵たちを連れて戻れ。こいつは俺一人で十分だ。」
「腕から血出てるけど?」
「少し舐めすぎた。王国騎士団長の本気を見せてやるよ。」
突然ネアドバラウドの巨大な尻尾が銀色に光り出した。
「プラッセ、フィッシュさっさと戻れ。この山ごとぶっ飛んじまうかもしれねぇ。」
「山が吹っ飛ぶ!?」
プラッセとフィッシュが驚きながら走って行った。
「こりゃ魔壊でもきついな。紅毒。」
リアムの右手を紫の液体のようなものが包み始めた。
ネアドバラウドの尻尾の先から器用に放たれた巨大な玉にむかってリアムはその右手の液体を思い切り飛ばした。
するとその紫の液体が炎を纏いながらその巨大な玉と衝突した。
衝撃波で全速力で走っていたプラッセ、フィッシュ、見習いの兵達は
体勢を崩して倒れ、急な坂道をごろごろ転がっていく。
巨大な玉とリアムの飛ばした炎を纏う紫の液体は未だ押し合っていた。
「どちらの魔法が押し勝ったとしてもこの山はなくなるな。」
リアムはそう言って手をネアドバラウドにかざす。
「召喚魔法毒兵。」
一方プラッセとフィッシュ、見習い兵は元いたところまでなんとか戻ってきた。
そこにはバスタオルで髪を拭いているジェノンがいた。
「おう、帰ってきたか。それにしてもやけに強い魔力を感じるがもしやリアムのやつ戦ってるな?」
「ああ。今リアムと超上級魔物ネアドバラウドが戦っている。」
ジェノンが髪を拭く手を一瞬止めて言った。
「ネアドバラウドがこの島にいるのか。あの魔物は超上級魔物の中でも上位クラスのやつだからな、リアム一人じゃちょっと不安だな。」
「でも自分一人で十分だって、」
「ふっ、何かっこつけてやがんだあいつ。ちょっと行ってくるわ。」
ジェノンは召喚魔法で毒狼を召喚しそれに乗って飛んで行った。
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