18 / 35
第四章:消すな、命の灯をっ!
第18話 記憶の断片
しおりを挟む
「んもーっ! チャンスのバカ! バカバカバカバカーっ!!」
マトイは馬鹿と連呼しながらチャンスの背中をポカポカと擬音が似合いそうな仕草で叩いている。
チャンスは苦笑と申し訳なさそうな顔をしながら甘んじてマトイの抗議を受け入れる。
「それぐらいで許してやりなよ、マトイの嬢ちゃんよぉ」
「男にゃ、無茶だとわかっていても意地を張ってやらないといけないことがあるんだぜ、ヒャッハー!」
マトイを諭すようにモヒカン兄弟がフォローに入る。
「っていうか、なんで二人もついてきてるのよ」
「後輩冒険者が無茶しようとしているからな、ちょいと手伝ってやろうかと、ヒャッハー!」
「それにぃ、今は言えねえが俺達もよぉ、デュラハン退治ぐらいの無茶やってのけなきゃいけねえ無茶をやってでっけえ花火上げる予定があってなぁ。ヒャッハー!」
ショーンからデュラハン退治の依頼を引き受けたチャンスはショーンを連れてローラン村へと向かっている。
マトイはチャンスのパーティーとしてついてきているが、今日出会ったばかりのモヒとカンのモヒカン兄弟も同行していた。
「それによぉ、チャンスの啖呵よかったぜぇ~」
「おう、久々に魂が震えたぜ、だからこそ、俺たち兄弟も手貸してやろうって思ったんだ」
「手伝ってくれてありがとうございます。だから、お二方がやる無茶、人手が必要でしたら僕にも手伝わせてください」
「そん時は頼りにしてるぜ、ヒャッハー!」
そんな会話をしながらチャンス達はローラン村へとたどり着く。
「ショーン!? どこ行ってたんだっ!!」
「お父さん、冒険者さんを連れてきたよっ!」
ローラン村の入り口では大人たちが無数に集まっていた。村の入り口に集まっていた集団の一人がショーンの姿を見て叫ぶ。ショーンも名前を呼ばれて手を振って駆け寄る。
「……今回は依頼を引き受けていただきありがとうございます。申し訳ありませんが、お引き取りを……」
「お父さんっ、なんでっ!?」
ショーンの父親はチャンス達に近づくと頭を下げて帰るように言う。ショーンはショックを受けた顔で父親を見上げた。
「きっとこの子ことだから詳しい事情も言わずに無理やり連れてこられたのでしょう。私の妻アイリはデュラハンの死の宣告を受けました」
「ええ、知ってますよ。だから僕は依頼を受けて、ここに来たんです」
「正気ですかっ!? あのデュラハンですよっ!?」
ショーンの父親は事情を説明してお引き取りを願い出る。だがチャンスは笑顔でそれを断りデュラハン討伐の依頼を受けてやってきたと伝える。
「どっ……どうして……見ず知らずの……報酬だって満足に払えないのに……」
「ショーンが助けてといったからです。それに、誰かを助けるのに特別な理由や、資格が必要なんですか?」
ショーンの父親はチャンスの言葉が理解できなかった。ショーンの父親の中にある冒険者のイメージは金にがめつく、命を惜しむ存在。
だが、目の前にいるチャンスはそんなイメージとは正反対の冒険者だった。
「……わかりました。どうか妻と生まれてくる子供を助けてください。もしダメだったとしてもお恨みしません。デュラハンというのはそれだけの存在なので」
ショーンの父親も覚悟を決めたのか、チャンスを信用して深く頭を下げてチャンス達一行を村へと招き入れる。
「なんでそんなにあの子に肩入れするの、チャンス?」
「……断片的だけど、思い出したんだ」
「えっ!?」
ローラン村へと招き入れられたチャンス達。村長の家に向かう途中マトイはチャンスに寄り添ってショーンに肩入れする理由を聞く。
チャンスが呟いた言葉に驚いて足を止めるマトイ。そんな二人の様子を見て怪訝な表情を見せるモヒカン兄弟。
「チャンス! 記憶が戻ったの!?」
「凄い断片的だけどね。どうやら僕は母親と母親の中にいた命を守れなかったみたいだ……」
「えっ………」
チャンスの衝撃的な告白にマトイは足を止める。チャンスはマトイが足を止めたことに気づいたのか、それとも気づいてないのかそのまま歩き続ける。
「じゃあ、今度は救おうぜ」
「俺達がついているからよぉ、ヒャッハー!」
「っ………」
チャンスの肩を組んでモヒカン兄弟が声をかける。そんな三人の背中を羨ましそうに見るマトイ。
「マトイ? 行くよ、僕たち4人でデュラハン倒して、ショーンのお母さんを救おうよ」
「ん、チャンスは放っておくと無茶ばかりするからね。僕がいないとダメなんだから……仕方ないから手伝ってあげる」
マトイがついてこないことに気づいたチャンスが振り向き手を差し伸べる。マトイはなぜか頬が熱くなるのを感じながらチャンスの手を取り、仕方ないといった素振りを見せながら手伝うことを承諾する。
「今回は依頼を受けていただきありがとうございます、どうか息子夫婦をお救い下さい」
「よろしくお願いします……」
村長の家では初老の老人と身重の女性が応対に出てくる。老人は村長と名乗り、身重の女性がショーンの母親と名乗った。
ショーンの母親は全く元気がなくやつれている。無理もないだろう、デュラハンの血を浴びてしまい、いつ殺されるかわからない四六時中苛まやされているのだから。
「デュラハンの血を浴びたのは?」
「四日前です」
「なら残り三日、ここで寝泊まりしてデュラハンに対応するでよろしいですか?」
チャンス達は村長宅で寝泊まりしながら、デュラハンが出てきたときに対応する準備をする。
初日、二日目はデュラハンが来ることもなく、何事もなく1日が過ぎていく。
三日目、デュラハンの伝承が正しいなら今夜必ず来る。
村は静まり返り、皆巻き添えを恐れて戸口を固く閉ざし、ナブー王国の国教でもある太陽神アルテナのホーリーシンボルを戸口や窓口に掲げている。
夜も深まる頃、ガシャン……ガシャンと金属ブーツ独特の音がローラン村に響き渡る。
「来たか……」
兄のモヒは二刀の斧、弟のカンは鋲のついた鈍器を構える。
「作戦は覚えてます?」
「ああ、マトイの嬢ちゃんが持ってる望郷の鏡という魔法の道具で太陽の光をデュラハンに浴びせる」
「弱ったところ俺たち兄弟とチャンスで一斉攻撃だろ、ヒャッハー」
作戦を再確認すると一行は配置へとつく。
「あれが……デュラハン……」
配置についたチャンスがデュラハンの様子を覗き見る。
アンデッドの証である青白い炎が全身を包み、夜を不気味に照らす。漆黒のフルプレートに馬鹿長いグレートソード、裏地が赤いマントは経年劣化でボロボロで、右腋にはフルヘルムを抱き抱えていた。
デュラハンはまっすぐに村長宅へと向かう。そこに死の宣告をしたターゲット、ショーンの母親がいることが分かっているかのように。
「望郷の鏡よ、太陽の輝きを映し出せ!!」
村長宅の屋根に隠れていたマトイが太陽を思い浮かべてそう叫ぶと、望郷の鏡から眩しいほどの光が溢れ出す。
村長宅の戸口をグレートソードでかち割ろうとしたデュラハンは太陽の光の直撃を浴びて苦しむ。
「聞いてるぞっ! 行くぞ、モヒッ! チャンス!」
「おう! 兄者!!」
「うおおおおお!!」
デュラハンの左右からモヒカン兄弟が、背後の藁山からチャンスが飛び出し一斉に攻撃を仕掛ける。
ガキィィンっと金属同士がぶつかり合う音がローラン村に響く。
「かっ……固いっ!?」
「くそっ! ダメージはいってるのか? おいっ!」
「くっ!」
チャンス達が一斉攻撃を行うが、デュラハンはモヒカン兄弟の攻撃を無視するように鎧で受けて、チャンスの攻撃だけグレートソードで受け止めていた。
「グハッ!?」
「グオッ!!」
「うわああっ!!」
デュラハンは裏拳でモヒを、膝蹴りでカンを、剣を振り回してチャンスを吹き飛ばしていく。
デュラハンはチャンス達を吹き飛ばすと、グレートソードを槍投げのような構えをとりマトイを狙う。
「やばっ!?」
「させないっ!!」
マトイは即座に反対側に飛び降り、チャンスは鎖を伸ばしてデュラハンの腕とグレートソードに鎖を巻き付けて拘束する。
デュラハンはチャンスの方に体を向けると腕とグレートソードに巻き付いている鎖を引っ張る。
「くっ!?」
チャンスはデュラハンの鎖を引き寄せる力に対抗しようと踏ん張るが、力負けし逆にデュラハンに振り回され、地面にたたきつけられる。
デュラハンはチャンス達を無視して村長宅へと向かっていく。
「お母さんに酷いことするな!!」
「ショー……ン……!?」
村長宅に隠れていたはずのショーンが母親を守るように薪割り用の鉈を構え、デュラハンに立ちはだかる。
デュラハンはショーンなど意にせず、ショーンの背後にいる身重の母親に向かってグレートソードで突き刺す構えをとる。
(やめろ……やめてくれ……)
地面に叩きつけられ頭部を強打したチャンスは朦朧とした意識の中、悲痛な叫びをあげた。
マトイは馬鹿と連呼しながらチャンスの背中をポカポカと擬音が似合いそうな仕草で叩いている。
チャンスは苦笑と申し訳なさそうな顔をしながら甘んじてマトイの抗議を受け入れる。
「それぐらいで許してやりなよ、マトイの嬢ちゃんよぉ」
「男にゃ、無茶だとわかっていても意地を張ってやらないといけないことがあるんだぜ、ヒャッハー!」
マトイを諭すようにモヒカン兄弟がフォローに入る。
「っていうか、なんで二人もついてきてるのよ」
「後輩冒険者が無茶しようとしているからな、ちょいと手伝ってやろうかと、ヒャッハー!」
「それにぃ、今は言えねえが俺達もよぉ、デュラハン退治ぐらいの無茶やってのけなきゃいけねえ無茶をやってでっけえ花火上げる予定があってなぁ。ヒャッハー!」
ショーンからデュラハン退治の依頼を引き受けたチャンスはショーンを連れてローラン村へと向かっている。
マトイはチャンスのパーティーとしてついてきているが、今日出会ったばかりのモヒとカンのモヒカン兄弟も同行していた。
「それによぉ、チャンスの啖呵よかったぜぇ~」
「おう、久々に魂が震えたぜ、だからこそ、俺たち兄弟も手貸してやろうって思ったんだ」
「手伝ってくれてありがとうございます。だから、お二方がやる無茶、人手が必要でしたら僕にも手伝わせてください」
「そん時は頼りにしてるぜ、ヒャッハー!」
そんな会話をしながらチャンス達はローラン村へとたどり着く。
「ショーン!? どこ行ってたんだっ!!」
「お父さん、冒険者さんを連れてきたよっ!」
ローラン村の入り口では大人たちが無数に集まっていた。村の入り口に集まっていた集団の一人がショーンの姿を見て叫ぶ。ショーンも名前を呼ばれて手を振って駆け寄る。
「……今回は依頼を引き受けていただきありがとうございます。申し訳ありませんが、お引き取りを……」
「お父さんっ、なんでっ!?」
ショーンの父親はチャンス達に近づくと頭を下げて帰るように言う。ショーンはショックを受けた顔で父親を見上げた。
「きっとこの子ことだから詳しい事情も言わずに無理やり連れてこられたのでしょう。私の妻アイリはデュラハンの死の宣告を受けました」
「ええ、知ってますよ。だから僕は依頼を受けて、ここに来たんです」
「正気ですかっ!? あのデュラハンですよっ!?」
ショーンの父親は事情を説明してお引き取りを願い出る。だがチャンスは笑顔でそれを断りデュラハン討伐の依頼を受けてやってきたと伝える。
「どっ……どうして……見ず知らずの……報酬だって満足に払えないのに……」
「ショーンが助けてといったからです。それに、誰かを助けるのに特別な理由や、資格が必要なんですか?」
ショーンの父親はチャンスの言葉が理解できなかった。ショーンの父親の中にある冒険者のイメージは金にがめつく、命を惜しむ存在。
だが、目の前にいるチャンスはそんなイメージとは正反対の冒険者だった。
「……わかりました。どうか妻と生まれてくる子供を助けてください。もしダメだったとしてもお恨みしません。デュラハンというのはそれだけの存在なので」
ショーンの父親も覚悟を決めたのか、チャンスを信用して深く頭を下げてチャンス達一行を村へと招き入れる。
「なんでそんなにあの子に肩入れするの、チャンス?」
「……断片的だけど、思い出したんだ」
「えっ!?」
ローラン村へと招き入れられたチャンス達。村長の家に向かう途中マトイはチャンスに寄り添ってショーンに肩入れする理由を聞く。
チャンスが呟いた言葉に驚いて足を止めるマトイ。そんな二人の様子を見て怪訝な表情を見せるモヒカン兄弟。
「チャンス! 記憶が戻ったの!?」
「凄い断片的だけどね。どうやら僕は母親と母親の中にいた命を守れなかったみたいだ……」
「えっ………」
チャンスの衝撃的な告白にマトイは足を止める。チャンスはマトイが足を止めたことに気づいたのか、それとも気づいてないのかそのまま歩き続ける。
「じゃあ、今度は救おうぜ」
「俺達がついているからよぉ、ヒャッハー!」
「っ………」
チャンスの肩を組んでモヒカン兄弟が声をかける。そんな三人の背中を羨ましそうに見るマトイ。
「マトイ? 行くよ、僕たち4人でデュラハン倒して、ショーンのお母さんを救おうよ」
「ん、チャンスは放っておくと無茶ばかりするからね。僕がいないとダメなんだから……仕方ないから手伝ってあげる」
マトイがついてこないことに気づいたチャンスが振り向き手を差し伸べる。マトイはなぜか頬が熱くなるのを感じながらチャンスの手を取り、仕方ないといった素振りを見せながら手伝うことを承諾する。
「今回は依頼を受けていただきありがとうございます、どうか息子夫婦をお救い下さい」
「よろしくお願いします……」
村長の家では初老の老人と身重の女性が応対に出てくる。老人は村長と名乗り、身重の女性がショーンの母親と名乗った。
ショーンの母親は全く元気がなくやつれている。無理もないだろう、デュラハンの血を浴びてしまい、いつ殺されるかわからない四六時中苛まやされているのだから。
「デュラハンの血を浴びたのは?」
「四日前です」
「なら残り三日、ここで寝泊まりしてデュラハンに対応するでよろしいですか?」
チャンス達は村長宅で寝泊まりしながら、デュラハンが出てきたときに対応する準備をする。
初日、二日目はデュラハンが来ることもなく、何事もなく1日が過ぎていく。
三日目、デュラハンの伝承が正しいなら今夜必ず来る。
村は静まり返り、皆巻き添えを恐れて戸口を固く閉ざし、ナブー王国の国教でもある太陽神アルテナのホーリーシンボルを戸口や窓口に掲げている。
夜も深まる頃、ガシャン……ガシャンと金属ブーツ独特の音がローラン村に響き渡る。
「来たか……」
兄のモヒは二刀の斧、弟のカンは鋲のついた鈍器を構える。
「作戦は覚えてます?」
「ああ、マトイの嬢ちゃんが持ってる望郷の鏡という魔法の道具で太陽の光をデュラハンに浴びせる」
「弱ったところ俺たち兄弟とチャンスで一斉攻撃だろ、ヒャッハー」
作戦を再確認すると一行は配置へとつく。
「あれが……デュラハン……」
配置についたチャンスがデュラハンの様子を覗き見る。
アンデッドの証である青白い炎が全身を包み、夜を不気味に照らす。漆黒のフルプレートに馬鹿長いグレートソード、裏地が赤いマントは経年劣化でボロボロで、右腋にはフルヘルムを抱き抱えていた。
デュラハンはまっすぐに村長宅へと向かう。そこに死の宣告をしたターゲット、ショーンの母親がいることが分かっているかのように。
「望郷の鏡よ、太陽の輝きを映し出せ!!」
村長宅の屋根に隠れていたマトイが太陽を思い浮かべてそう叫ぶと、望郷の鏡から眩しいほどの光が溢れ出す。
村長宅の戸口をグレートソードでかち割ろうとしたデュラハンは太陽の光の直撃を浴びて苦しむ。
「聞いてるぞっ! 行くぞ、モヒッ! チャンス!」
「おう! 兄者!!」
「うおおおおお!!」
デュラハンの左右からモヒカン兄弟が、背後の藁山からチャンスが飛び出し一斉に攻撃を仕掛ける。
ガキィィンっと金属同士がぶつかり合う音がローラン村に響く。
「かっ……固いっ!?」
「くそっ! ダメージはいってるのか? おいっ!」
「くっ!」
チャンス達が一斉攻撃を行うが、デュラハンはモヒカン兄弟の攻撃を無視するように鎧で受けて、チャンスの攻撃だけグレートソードで受け止めていた。
「グハッ!?」
「グオッ!!」
「うわああっ!!」
デュラハンは裏拳でモヒを、膝蹴りでカンを、剣を振り回してチャンスを吹き飛ばしていく。
デュラハンはチャンス達を吹き飛ばすと、グレートソードを槍投げのような構えをとりマトイを狙う。
「やばっ!?」
「させないっ!!」
マトイは即座に反対側に飛び降り、チャンスは鎖を伸ばしてデュラハンの腕とグレートソードに鎖を巻き付けて拘束する。
デュラハンはチャンスの方に体を向けると腕とグレートソードに巻き付いている鎖を引っ張る。
「くっ!?」
チャンスはデュラハンの鎖を引き寄せる力に対抗しようと踏ん張るが、力負けし逆にデュラハンに振り回され、地面にたたきつけられる。
デュラハンはチャンス達を無視して村長宅へと向かっていく。
「お母さんに酷いことするな!!」
「ショー……ン……!?」
村長宅に隠れていたはずのショーンが母親を守るように薪割り用の鉈を構え、デュラハンに立ちはだかる。
デュラハンはショーンなど意にせず、ショーンの背後にいる身重の母親に向かってグレートソードで突き刺す構えをとる。
(やめろ……やめてくれ……)
地面に叩きつけられ頭部を強打したチャンスは朦朧とした意識の中、悲痛な叫びをあげた。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
神は激怒した
まる
ファンタジー
おのれえええぇえぇぇぇ……人間どもめぇ。
めっちゃ面倒な事ばっかりして余計な仕事を増やしてくる人間に神様がキレました。
ふわっとした設定ですのでご了承下さいm(_ _)m
世界の設定やら背景はふわふわですので、ん?と思う部分が出てくるかもしれませんがいい感じに個人で補完していただけると幸いです。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
☆ほしい
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
魅了の対価
しがついつか
ファンタジー
家庭事情により給金の高い職場を求めて転職したリンリーは、縁あってブラウンロード伯爵家の使用人になった。
彼女は伯爵家の第二子アッシュ・ブラウンロードの侍女を任された。
ブラウンロード伯爵家では、なぜか一家のみならず屋敷で働く使用人達のすべてがアッシュのことを嫌悪していた。
アッシュと顔を合わせてすぐにリンリーも「あ、私コイツ嫌いだわ」と感じたのだが、上級使用人を目指す彼女は私情を挟まずに職務に専念することにした。
淡々と世話をしてくれるリンリーに、アッシュは次第に心を開いていった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる