僕のコマンドしか聴かないで

himaちゅんちゅん

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「おはよう」

声がしたほうを振り向けば、カーテンをさっと開けオーナーが店内に顔を出した。


「おはようございます」


俺が軽く頭を下げすぐに上げれば、俺の顔を見てオーナーは顔をしかめ不機嫌に。
店内にいたお客さんは、入ってきたオーナーを見ながら「やべっ、本物じゃん」「かっけぇ」とか口々に言ってる声に気付き、すぐに営業スマイルに。

金守くんもオーナーに気付きレジの所まで駆け寄り頭を下げた。


「おはようございます。本日から入りました、金守です。よろしくお願いします」


「おはよう。よろしくね。それより今日はごめんね。
店長に言い忘れてて。
改めて、安達 冬吾あだち とうごです」


「よろしくお願いします」


少し緊張してるのかさっきまでの柔らかい笑顔じゃなくなってる。
そんな金守くんにオーナーは肩をポンと叩いて笑ってる。


「おっはよーござ~います」


もう一人。テンション高めで裏から店内に入ってきた男の子。
俺たちよりも背は低くて可愛い子。
俺らの癒しだけど…


「珍し。二人揃ってる。後で写真取らしてくださいね(笑)」


その性格は少し難アリで。


「ヤだよ」って俺が言えば、「タダじゃね」なんてオーナーも加わる。


「けちぃ。減るもんじゃないのに‼こんな可愛い子がお願いしてるのに(笑)」


けらけら笑う彼が俺らの後ろに立ってた金守くんを見つけ「あぁー。イケメンいるじゃん」って俺らを押し退けて金守くんの前に立った。



「あっ、っと、初めまして。今日から入りました金守です。よろしくお願いします」


花田 一摩はなだ かずまです。カズって呼んでね」


「あっ、やっ、でも」


「呼んでくれなきゃ、仕事教えない‼」


「そ、それは困るので…か、かずさん、お願いします」


完全にカズのペースに呑まれてしまいワタワタしてる金守くん。
それをクスクス見ながら笑ってる冬吾に呆れてみてる俺。

「はいはぁい。じゃあこの二人はほっといて仕事しようね。
ほら。オーナー連れてって。その病人。こっちはぼくが回しておくから」


カズは俺の腕を掴み冬吾のところへ後ろから背中を押した。
強く押されたからか、足に力が入らず、冬吾に寄りかかるかたちに。
そんな俺を抱き止めた冬吾は、そのまま身体をズラし腕を俺の肩に掛け「じゃあちょっとヨロシク」と言いながら、裏に連れていった。




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