僕のコマンドしか聴かないで

himaちゅんちゅん

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「じゃあ、診察させて貰うね」


俺が書いた問診票を元に1つずつ質問されてく。


「subは高校の時の診断で分かったんだね」


「はい」


「その時感じたことは?」


「あー。やっぱりなって思いました」


「なんとなく気づいてたんだね。自分の性に」


「…はい。ただの言葉でも少し身体が反応したときがあったから」


「そう。じゃあ、ある程度の覚悟は出来てたんだね」


「そうですね」


「愛桜君。もう少し楽に話していいよ。あまり身構えずにフレンドリーに。診察中は看護師も入らないからね」


俺の前に差し出された手。
掌は上に向けられてて軽く上下に振ってる。
これは…手を乗せろということ…かと思いゆっくり手を伸ばしたらその前に優しく捕まれて優しく握られた。

包まれた掌は温かくて嫌な気持ちもしない。
話すたびに思い出すたびに震える気持ちを、この温もりで落ち着かせて貰えた。



「自分の性とは向き合えてるかな?」



「…納得してるし向き合えてると思います」



「じゃあ、Playには向き合えてないのは何でかな?」



「…それは…」



思い出さないようにしてたこと。
でも今は日なさないとダメなんだろうけど、繋がれてた手は温かいはずなのに、血の気が引いてくるのが分かる。 


「愛桜君。ストップ。考えるのやめよう。
ごめん。この話しが君の分岐点なんだろうね」


「あっ、…ご、ごめんなさい」


「いいんだよ。少しずつ僕の事を知って貰って、少しずつ君の事が分かれればいいから。

じゃあ、別の話をしよう。少し深呼吸して」
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