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キリング・ノヴァの慎也と海児(3)
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「年齢から考えて、俊は亡くなった荒神夫妻の息子だって考えるのが妥当じゃね?」
「かもな。だけどその俊が何で、俺達キリング・ノヴァのメンバーを殺すんだ? 友樹さんも健也も、誰かを脅して金をせびるような人間じゃねーぞ」
慎也の意見に海児が嬉しそうに賛同した。
「そう、そうなんだよ! あの人達はそんなこと絶対しねぇ!」
解散した後も、メンバー同士は信頼し合っていたようだ。そんな彼らが袂を分かつことになるなんて。バンド活動とは難しいものなんだな。
「ゴッドは……、どうでした? 簡単に人を殺めるような人物に見えました?」
才が遠慮がちに質問した。彼なりに相手を怒らせないように注意しているらしい。その調子だ頑張れ。
「いや、全然。そんなだから、俊が復讐を企てていたなんて想像もしなかった」
「おっとりしてたもんなー、アイツ。モロ育ちの良いお坊ちゃんて感じで」
「そうよね。楽屋に遊びに行った私の相手をしてくれたし。優しいお兄ちゃんだって思ってた」
「困ったな……」
「才さん、どうしました?」
一瞬沈みかけた才は、美波に気遣われて即浮上した。
「俺、ゴッドが犯人だと思って推理を展開してきたから。でも話を聞く限りだと、木嶋さんと坂上さんがゴッドに殺される理由が無いみたいで」
「そうですね。才さんは他に怪しいと思う人は、居るの?」
「やりそうなのは、最も気性が荒そうな荒神美奈子ですね」
海児と慎也も話に乗ってきた。
「ああ、荒神夫妻とパイロットを事故に見せかけて殺したってオバサン?」
「今はもうおバアさんだろう。過去に三人も殺しているんなら、四人も五人も同じって思うかもしれないな」
「おバアさんが大の男二人を殺せるかしら?」
「金持ちなんだろ、荒神美奈子は。自分が手を汚さずとも別の誰かにやらせりゃいい」
性格的に美奈子ならやりかねない。歌詞が真実ならヴィーナスは酷い女のようだし。
「バアさんが黒幕だとして、どうして友樹さんと健也さんが狙われたんだ? 俺は美波の説明を聞くまでは、荒神一族のことなんか知らなかったぞ?」
「俺だってそうだ。友樹さんや健也だってそうだろうに」
才が口をへの字に曲げた。
「そこなんですよ。もしも何かの切っかけでお二人が事実を知ったとしても、誰かを脅迫するような人柄じゃないそうだし、荒神美奈子に繋がらないんですよね」
海児が背中をドカッとソファーに預けた。
「行き詰っちゃったな」
「警察は何も言ってこないんでしょう?」
「ああ、アイツらときたら聞くばかりで、こちらの質問には答えちゃくれない」
「私達は関係者なんだから。事件の進展くらい教えてくれてもいいのにね」
「……………………」
「……………………」
リビングでの議論が膠着してしまった。美波に良い所を見せたい才が、私に無理難題を押し付けてきた。
「カナエさん、助手としての見解を示して下さい」
「は?」
「こういう時、助手がした何気無い発言が糸口となって、探偵の推理が進む場合が有るんです」
「はいぃ?」
助手って何だ。サイカナ探偵団で私はあんたの助手ポジションだったのか。格下かよ。そして丸投げをするな。助手に多くを求めるな。
ホームズの助手のワトソンは医者だから活躍できたんだよ。私は知識も無いし、医療行為を受ける側だ。先週ふくらはぎに肉離れを起こしてしまった駄目主婦だからね。アンタがちょいちょい呼び出すから、急いで仕事を片付けようとしてペース配分を誤ってこのザマだ。これから一ヶ月は足が痛いんだぞ、ボサ頭。
「さあ、カナエさん。今こそ助手としての使命を!」
もうアンタは呪われていろ。コーヒーに砂糖と間違えて塩を入れて、美波の顔面に噴き出して嫌われろ。
「久留須くん……だっけ、それは無茶振りが過ぎないか?」
なんと、慎也が才を咎めた。この私の為に。
「うん。日比野さん困ってるよ」
海児もだ。二人共に良識人だ。芸能界は癖の有る人の集まりだと偏見を抱いていたが、考えを改めなければならないな。
「大丈夫、カナエさんはやればできる人間なんです」
そして一般人の才は糞だった。沈んでいろ。塩分濃度が高くてみんなの身体がプカプカ浮かぶ死海で、アンタだけは沈んでいろ。
だいたいさぁ、マングローブの歌詞から過去の事件を見つけたアンタは異常なんだってば。そんな発想には普通ならないからね。パートナーには自分と同じタイプの人間を捜しなさいよ。
「カナエさん、探偵団の資質が問われているんです、さあ!」
まだ言うか。近場で構成員を調達すんなや。子供の秘密基地のメンバーじゃないんだからさ。インターネット得意みたいだから、そこで閃きが凄い助手を募集したらいいのに。
「…………ん?」
才と同じタイプの人間? インターネット?
「もしかして……」
「何か思い出しましたか?」
「というか……」
「何ですか!?」
糞が畳みかけてきた。ちょっとは落ち着いて考えさせてよ。私は深呼吸をしてゆっくり聞いた。
「才くんは、荒神一族とは何の関係も無いんだよね?」
「え、俺ですか?」
自分に焦点を当てられた才は、まばたきを数回してから答えた。
「無いですよ。事件が起きるまで存在すら知りませんでした」
ARAGAMI工業は上場企業らしいが、私も知らなかった。自分の生活に直結していない会社に対する認識は低いものだ。
「でも、マングローブの歌詞を荒神一族に繋げられた」
「興味が出たから調べただけです。もしかしてカナエさん、俺のことを疑っているんですか!?」
才が驚愕の眼差しで私を見た。まさかパートナーである私に撃たれるとは思っていなかったようだ。ざまぁ。
しばらく慌てる才を見たい気持ちが有ったが、話が進まなくなるので私は訂正した。
「違う違う、才くんを怪しいなんて思っていないよ」
才は文字通り胸を撫ぜおろした。
「私は、才くんのような人が他にも居たんじゃないかって、そう思っただけ」
「他にも……?」
「かもな。だけどその俊が何で、俺達キリング・ノヴァのメンバーを殺すんだ? 友樹さんも健也も、誰かを脅して金をせびるような人間じゃねーぞ」
慎也の意見に海児が嬉しそうに賛同した。
「そう、そうなんだよ! あの人達はそんなこと絶対しねぇ!」
解散した後も、メンバー同士は信頼し合っていたようだ。そんな彼らが袂を分かつことになるなんて。バンド活動とは難しいものなんだな。
「ゴッドは……、どうでした? 簡単に人を殺めるような人物に見えました?」
才が遠慮がちに質問した。彼なりに相手を怒らせないように注意しているらしい。その調子だ頑張れ。
「いや、全然。そんなだから、俊が復讐を企てていたなんて想像もしなかった」
「おっとりしてたもんなー、アイツ。モロ育ちの良いお坊ちゃんて感じで」
「そうよね。楽屋に遊びに行った私の相手をしてくれたし。優しいお兄ちゃんだって思ってた」
「困ったな……」
「才さん、どうしました?」
一瞬沈みかけた才は、美波に気遣われて即浮上した。
「俺、ゴッドが犯人だと思って推理を展開してきたから。でも話を聞く限りだと、木嶋さんと坂上さんがゴッドに殺される理由が無いみたいで」
「そうですね。才さんは他に怪しいと思う人は、居るの?」
「やりそうなのは、最も気性が荒そうな荒神美奈子ですね」
海児と慎也も話に乗ってきた。
「ああ、荒神夫妻とパイロットを事故に見せかけて殺したってオバサン?」
「今はもうおバアさんだろう。過去に三人も殺しているんなら、四人も五人も同じって思うかもしれないな」
「おバアさんが大の男二人を殺せるかしら?」
「金持ちなんだろ、荒神美奈子は。自分が手を汚さずとも別の誰かにやらせりゃいい」
性格的に美奈子ならやりかねない。歌詞が真実ならヴィーナスは酷い女のようだし。
「バアさんが黒幕だとして、どうして友樹さんと健也さんが狙われたんだ? 俺は美波の説明を聞くまでは、荒神一族のことなんか知らなかったぞ?」
「俺だってそうだ。友樹さんや健也だってそうだろうに」
才が口をへの字に曲げた。
「そこなんですよ。もしも何かの切っかけでお二人が事実を知ったとしても、誰かを脅迫するような人柄じゃないそうだし、荒神美奈子に繋がらないんですよね」
海児が背中をドカッとソファーに預けた。
「行き詰っちゃったな」
「警察は何も言ってこないんでしょう?」
「ああ、アイツらときたら聞くばかりで、こちらの質問には答えちゃくれない」
「私達は関係者なんだから。事件の進展くらい教えてくれてもいいのにね」
「……………………」
「……………………」
リビングでの議論が膠着してしまった。美波に良い所を見せたい才が、私に無理難題を押し付けてきた。
「カナエさん、助手としての見解を示して下さい」
「は?」
「こういう時、助手がした何気無い発言が糸口となって、探偵の推理が進む場合が有るんです」
「はいぃ?」
助手って何だ。サイカナ探偵団で私はあんたの助手ポジションだったのか。格下かよ。そして丸投げをするな。助手に多くを求めるな。
ホームズの助手のワトソンは医者だから活躍できたんだよ。私は知識も無いし、医療行為を受ける側だ。先週ふくらはぎに肉離れを起こしてしまった駄目主婦だからね。アンタがちょいちょい呼び出すから、急いで仕事を片付けようとしてペース配分を誤ってこのザマだ。これから一ヶ月は足が痛いんだぞ、ボサ頭。
「さあ、カナエさん。今こそ助手としての使命を!」
もうアンタは呪われていろ。コーヒーに砂糖と間違えて塩を入れて、美波の顔面に噴き出して嫌われろ。
「久留須くん……だっけ、それは無茶振りが過ぎないか?」
なんと、慎也が才を咎めた。この私の為に。
「うん。日比野さん困ってるよ」
海児もだ。二人共に良識人だ。芸能界は癖の有る人の集まりだと偏見を抱いていたが、考えを改めなければならないな。
「大丈夫、カナエさんはやればできる人間なんです」
そして一般人の才は糞だった。沈んでいろ。塩分濃度が高くてみんなの身体がプカプカ浮かぶ死海で、アンタだけは沈んでいろ。
だいたいさぁ、マングローブの歌詞から過去の事件を見つけたアンタは異常なんだってば。そんな発想には普通ならないからね。パートナーには自分と同じタイプの人間を捜しなさいよ。
「カナエさん、探偵団の資質が問われているんです、さあ!」
まだ言うか。近場で構成員を調達すんなや。子供の秘密基地のメンバーじゃないんだからさ。インターネット得意みたいだから、そこで閃きが凄い助手を募集したらいいのに。
「…………ん?」
才と同じタイプの人間? インターネット?
「もしかして……」
「何か思い出しましたか?」
「というか……」
「何ですか!?」
糞が畳みかけてきた。ちょっとは落ち着いて考えさせてよ。私は深呼吸をしてゆっくり聞いた。
「才くんは、荒神一族とは何の関係も無いんだよね?」
「え、俺ですか?」
自分に焦点を当てられた才は、まばたきを数回してから答えた。
「無いですよ。事件が起きるまで存在すら知りませんでした」
ARAGAMI工業は上場企業らしいが、私も知らなかった。自分の生活に直結していない会社に対する認識は低いものだ。
「でも、マングローブの歌詞を荒神一族に繋げられた」
「興味が出たから調べただけです。もしかしてカナエさん、俺のことを疑っているんですか!?」
才が驚愕の眼差しで私を見た。まさかパートナーである私に撃たれるとは思っていなかったようだ。ざまぁ。
しばらく慌てる才を見たい気持ちが有ったが、話が進まなくなるので私は訂正した。
「違う違う、才くんを怪しいなんて思っていないよ」
才は文字通り胸を撫ぜおろした。
「私は、才くんのような人が他にも居たんじゃないかって、そう思っただけ」
「他にも……?」
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