童貞殺しのみさきちゃん

かずき

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みさきちゃんは高身長男子がお好み?

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かずちんっ!

登校中の僕の背中をみさきちゃんが強く叩く。

「み、みさきちゃん」

「私好きな人ができたの」

「え」

みさきちゃんの突然の告白に僕の心は大きく揺れる。

「ほら見てっ」

そう言いみさきちゃんが見せてきたのはメンズノ○ノモデル兼俳優の宮沢○魚の写真だ。
僕が拗ねてスマホの画面から顔をそらす。

「ねーねー、かずちん見てよっ」

「やだよ。彼のどこがいいのさ」

「塩顔で高身長なところ~?」

「いいですよっ、所詮僕は醤油顔で身長も高くないし」

そういうとみさきちゃんが僕の頭頂部をぐりぐりと人差し指で押してくる。

「痛いよっ、何するのさ」

「このツボ押したら身長縮むらしいよ?」

「えっ、やめてよ」

そう言い僕がみさきちゃんの手を払い避ける。

「でもさ、かずちんが高身長だったらなんか変な感じ」

みさきちゃんが言う。

「そうかな?」

「うん、かずちんのサイズ感ってちょうど良くて好きだよ?」

そう言いみさきちゃんが上目遣いで僕を見てくる。みさきちゃんは僕より一回り小さい。そんなみさきちゃんを見てるとドキドキしてしまう。

「そ、そっか...。じゃあ良かった」

「私たちって、多分理想の身長差だと思う。私が153cmで、かずちんは?」

「168cmだよ」

僕が答えるとみさきちゃんは、「あ」と声をあげる。

「どうしたの?」

「15cm差は一番キスしやすい身長差なんだって」

みさきちゃんが真面目な顔で言う。

「ちょ、みさきちゃんっ。真顔でそんなこと言わないでよ」

そういうとみさきちゃんが悪戯っぽく笑った。

みさきちゃんと理想の身長差で良かったです。
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