1,180 / 2,047
8の扉 デヴァイ 再々
歓喜
しおりを挟むん? あれ?
やっぱり ?
これが 「歓喜」ってこと ?
確かに みんなが 震えて。
歌って 喜んでいて 満ち溢れていて
騒いでて でも静かで
なんだ なんだ
なんかよく 言い表せないけど
ひたすら 「歓喜している」のは。
わかる。
「 うん? う~ん ?」
その日の 朝。
なんとなく 「せかいとふるえる」
そのキーワードが私の中に 落ちて来て
きっとそれが みんなからのメッセージだと
わかって。
「 ふむ。」
なんとな~く 支度をして
なんとなく 神域を出て
なんとなく 青の廊下を 歩いていたら。
「なんか。 「生きとし生けるものの喜び」とは。 こういうことか。 ?」
そんな光景が 私の前に広がっていた。
あれも それも
どれも これも
あっちも こっちも
あの辺も その辺も。
「みんな。 確かに、喜んでるな ??」
「粒子達が」「わちゃわちゃしている」
「震えている」「歓喜している」
「喜び」「存在している」「ある」。
「 ほうほう? ふぅん ??」
確かに。
「ある」、ということは 喜びであり
「存在する」ということは 「当たり前」ではない。
何かしらの「意図」があり 「生まれ」
「そこに存在している」私達
それは 誰か なにかの「エネルギー」がないと
成し得なかったことで
それは全てのものに関して そうだと 言えるだろう。
「 ふぅむ。」
だから 今 ここにいる私の視点から見ると。
この「生み出された」廊下
壁 絨毯 調度品達
窓 鏡 壁紙 枠組み
花瓶 取手 塗料
そもそも 「もの」でなくとも
ここにある 「空気」さえも。
「ふるえ、あり。 私の中に 入り また 変換されて出て ふむ。 せかい と循環している 。 ふむ。」
なにこれ 面白い。
いきなり視点が変わった、自分の変化に 少し驚きつつも
その原因が「夢の中」にあることは わかっている。
昨日 わたしが ずっと
「アレが出たら 嫌だな」と 思っていたから
「そうなったら嫌だな」、それが。
私をそうたらしめているもの
それがわかって、辞めようと思ったからである。
そう 実はエローラの店から出て、ご機嫌に帰る途中「アレ」を見てしまったのだ。
あの 「黒いアレ」
この世界にもいるのかと久しぶりに戦慄した
あの 黒い虫の アレである。
え?
ウソでしょう ?????
そこから「アレ」に取り憑かれた私は 道中ずっと「どこに生息しているのか」「まだ出会ったら」「うちにもいるのかどうか」、
「アレ」に出会う可能性についてあれこれ、考えを巡らせてしまったのだけど。
「 ん?」
ふと、気付いたのだ。
その 「原因」は やはり
他ならぬ 「わたしがつくっている」のだと。
「 そう か。」
そうしてぐるぐると「自分ループ」の中で
ああでもない こうでもないと
カケラを回して辿り着いたのが
「こうなったら嫌だ」と思う、それ自体が
「極である」その事であった。
「ああなれば いい」「こうなったら嫌だ」
それ即ち「いい悪い」の二極状態なのである。
そう 「思っている」ということは
そうなる事を許している ということで
それを 自分で招いている 引き寄せている
また「世界にある」 と いうこと
だからそれを辞めて。
「出てもいい」「出なくともいい」
そこではなくて
「なんでもない」を、採用する
それなのである。
「そうよ。アレは なんでもないもの。寧ろアレは ユニコーンが擬態した仮の姿で うむ。」
出ても 「なんでもないもの」
ただ そこにある「事実」、それだけ。
「その、事実の上に 私が「イケてる色」を乗っければいいのよ。うん。なんか キラキラした、可愛いやつね、そう ユニコーンがいいわ。」
そうして。
「極性を利用する」から
「なんでもないを利用する」に 設定変更した私
それをぐるぐると回しながら帰って きたから。
きっと 光達が仕事をしてくれて
私の「不安定な部分」「足りないパーツ」
「せかいに保証されている」という軸を
補ってくれたんだ
そう 思うんだ。
「 そうなんだよね。 これか。 なんか、「行き先はわかってるんだけど まだ出発できない感」があったのは。」
多分 そう。
私は「わかっては いた」のだ。
でも 「何度も繰り返して いた」。
復習 していたのか
反芻 していたのか
兎に角 「持ってはいた」けど
「上手く嵌る場所」が 見つけられなくて
深い ところがわかってなくて。
きっとまた、知らぬ間にぐるぐると 回っていたのだろう。
「世界」が 変わること
「激変」すること
「流れる」こと
「粒子」のこと 「感じる」こと
これから「起こる」 大きな変化
「世界」と 「せかい」
「じぶん」の 在り方
「わたし」というもの 。
色んなカケラがある中で まだ しっかりと定まっていなかった 光
齎される 光と カケラ
集まれど 見えなかった焦点
「一番高い私」が 見せたい景色
目的地 かたち
なんとなく ぼんやりとしていたけれど
輪郭はできていた 私の「新しい 形態」。
「それが。その、「せかいとの共同」?「協調」? いや、「調和」で しかし」
ふむ? それは
前から ずっと して ませんか ね?
「 うん ?」
でも それがまた 深まって。
広くなり、「部分」だったものが「全体的に」なってきたのが わかる。
これまで断片的で 表面的だったものが
深く広く感じれる様になってきて。
「粒子レベルで、「そうなる」って ことかな?」
自分の 「ある場所」
「拠りどころ」
「置きどころ」
「今の私」が動く為に必要な 確固たる 地盤。
それがきっと 「せかいの粒子」なんだ。
だから それと共に 常に あり
ふるえ 調和し
自分で 在れば。
「 ふむ。 また 成る、と いうことか。」
そういうことなんだろう。
確かに 「その目」で 見てみると。
「景色」は 形を変え
隅にある塵すらも 「色の違うふるえ」であり
「せかいの一部」「構成部分」
「なくてはならない 必要の部分」だ。
繊細な 調度品達は 「高く微細なふるえ」で
この場の輪郭を先導しており
全体の雰囲気を「品良く」纏め上げ
少し柔らかな壁紙の質感は
「ゆっくりと優しく間を取って」おり
この場のみんなの 中に ある 。
「中盤の支え」その役目を担って
「高きと低きを繋げる」役目
あれもこれも どれも 全てがその「持ち場」を持ち
「自分の場所で」。
その 役目を果たし 「喜び存在している」のが
わかる。
角にちょこんと 落ちている 埃なのか
ゴミなのか
それすら ふるふると粗くふるえ
気合を入れて 存在しているのが わかって。
なに これ 。
最高に 可愛いし 面白いし
だからこそ 「ぜんぶが必要」なのが
わかる 。
「ふむ。」
それに、だから。
「高い」んだ、ここは。
自分で言うのも何だが、私の空間は素晴らしく調った 美しいまじない空間で ある。
それは わたしの この 「細かさ」の反映
「美しいもの」を 好み
「澱を排する」性質の 反映だ。
だからきっと 私が「居心地の悪い 空間」は
「粒子達が喜んでいなく」「低い」場所
澱み 留まっている流れ
澱の溜まっている場所
「生気」の 「気力」の 「エネルギー」「チカラ」の
流れがない ところだ。
それは 「流れがない」のか「遅い」のか
「少ない」のか
様々だろうが なにしろ「停滞のエネルギー」のもの
「成長 拡大の法則」に 抗っている
もの こと ひと 場所
それである。
「 成る程 ねぇ。 なるほど なるほど。」
しみじみと そこまでのカケラを眺め
その「現状」を見て また改めてみんなに 感謝して。
ありがとう
ありがとう ありがとう
えっ ああ 返してくれてるのね
うん また 「ありがとう」。
みんながみんな、私の漏らす感謝に また歓喜のふるえで
返してくれるから。
なんだか楽しくなって、「ご清聴ありがとうございます」的なポーズで手を振り 「どうどう」とみんなを宥める。
「えっ 何これ面白。 ちょっとこれ、探検だわ。」
そのまま手を振り ぐるりと廊下を見渡して
「自分以外の場所」も観察してみたくなって。
とりあえず目的地を書斎に定める。
フェアバンクスは 私の空間だけど
あそこは なんか。
ちょっと 色が違う 気がするよね ??
そうして、眼鏡の奥の 嫌そうな瞳を予測し
思い浮かべながら。
「 フフフ」
こっそり突撃しようと、とりあえずはスキップで
そこまで向かうことに したのである。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる