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尊い 支度
しおりを挟むそうして前回の 冒頭に戻り
俺は 起き出し支度をすることに した。
まあ 何はともあれ
朝ごはん
君の 髪を そっと撫でつけ
ベッドを出る
そうして 朝食の支度へ 向かったのだ。
……………………………
ねぇ?
聞いて?
ねえ? マジ。
え?この ノリ 久しぶりだって??
そう、俺 真面目に なったから。
うん。
でもさ、でもさ、ヤバいの、ヤバい!
いやもう、ナニがヤバいのかよく分かんねんだけど
とにかく。
とにかく。
可愛 可愛 可 愛 い♡
って事だけは、確か。
そう、朝食の支度を終え 影が配膳をしてくれている間
俺は君を 起こそうと
「カチリ」とその 扉を 開けたんだ
「!」
すっかり君が まだ寝ていると思っていた 俺
着替えも終わり
髪を 編んでいる 君を見て
死ぬかとオモタ
だって 君は
白い 肌に 生成りの大きな襟が付いたワンピース
なんか コルセット みたいなのある
栗色の髪を 梳かし
流れる 髪の 半分を纏め
編んでいる 途中
ヤベ
死ねる
なにこの キュン キュン
甘いのが 髪を 編んでいる。
それ だけ。
なんだけど。
何故だか俺は それに ズキュンときて
ベッドへパタリ
君はそれを 結構真剣に見てて
その目も イイ♡
俺はそのまま 君の支度を眺めてしまった
よくよく、後で考えると
ちょっと 失礼 だけどな。
しかし その時の 俺は
そんなことに 頭は まわらず
ただ ただ 君を
見つめていた
編まれている栗色の髪
俺より 小さい からだ
今日はピシッとした ワンピース
栗色の髪と 若草の瞳に合う その
クリケット グリーン
ふわりとしたスカートからは 小さな 靴
少しヒラリとした 袖から伸びる オテッテは
まだ 髪を編んでる 長いな 髪
その 鏡を見て一生懸命 髪を 編む
君を。
なんとも言えない 気持ちで 見る俺
多分、髪なんて 編んだことは無いんだろう
多分、おめかしなんて したこと アルノカナ
真剣な顔
真っ直ぐな 眉
結ばれた 桜色
一生懸命のその 顔
なんか俺
感 動
あんな
隙間から出るの すら
大変だった 君が。
「 おめかしするため
髪を編んでる」
なにこの 尊い 事実。
そうして 俺は
一つの 疑問に ぶち当たった
てかさ。
なんで
甘いの、 ヒト 嫌い なの?
そういや 「僕」と
暮らしてたよね?!?
??????
イヤナヨカン
そうして支度の整った 君と
朝食の席に着きつつ 俺は。
多分、今日のその 「季節のまつり」とやらが
なにかの 手がかりに なるであろう と
漠然と 感じていたのだった。
だってなんか
マエフリ してたよね??
うーん?
応援ありがとうございます!
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