77 / 414
二章 ハーレムルート
始業式
しおりを挟む
基本ライアン様の部屋から出ないまま日々が過ぎていき、ついに始業式を向かえることになった。
ライアン様の部屋が僕の部屋なんじゃないかってくらい自然に出入りできてしまう。
一度部屋に戻ったが、自分の部屋なのに慣れなかった…ライアン様の部屋方が今では落ち着いてしまう。
制服を着てライアン様に会いに行く。
さっきまで一緒だったのに、姿を見るとドキドキする。
制服姿のライアン様、格好いい。
今日からまた手を繋いで二人で学園に向かう。
周囲の生徒も僕達が一緒に歩くことにもう慣れているはずなのに、数週間休暇を挟むと再び注目を浴びている気がする。
まさか…またっ首?
部屋を出る前に鏡で確認し噛み痕は無かったと判断した。
「よぉ、お二人さん。」
「あっエドバルドさまっおはようございます。」
「おぅ、フィンコック。」
「にゃぁんっ。」
エドバルド様に頬を触られたと思えばそのまま顔が近付き驚いた。
咄嗟にキスされると思い身体が反応し、手を突っぱね距離を取っていた。
び、吃驚した…キスされるかと思った。
「お前っ。」
「悪い悪いつい、可愛くて…それになんだよ、にゃぁんって」
ライアン様が、咄嗟に僕とエドバルド様の間に入った。
エドバルド様はどうしちゃったの?
それに…可愛いって言ったの?
エドバルド様はそんな人だったっけ?
「今、婚約の話で盛り上がってるらしい。」
「えっ?婚約。」
って、僕達の事?
それって自意識過剰かな?
「そっ、ライアンとフィンコック様の…それと…王子とオルセー侯爵令息の二組の婚約話。」
「…王子とオルセー様?」
オルセー様って誰だろう?
同じクラスにそんな人の名前はなかった。
ん?
二人が僕を見てる…なんで?
やっぱり噛み痕が?
両手で首を隠した。
二人は僕を見つめたまま何も言ってくれない。
何?何?何?
僕を置いて二人は歩きだした。
ねぇ、教えて僕の首には噛み痕付いてるの?
不安なままライアン様の後ろを付いていく。
「にゃ゛ん」
首の痕が気になっていると、急に立ち止まるライアン様にぶつかってしまった。
「シャルさっきからどうした?」
「ラ、ライアン様?僕の首に何か付いてるの?」
「あ?何かってなんもねぇだろ?」
「その…キスの痕とか噛んだ痕…。」
だから皆が僕の事を見てるんだよね?
恥ずかしい。
「…手、離して見せてみろ。」
ゆっくり手を離した。
顎を取られ、首を左右に振られじっくり確認してくれてる。
ライアン様の顔が凄く近い。
「にゃぁああん」
首を噛まれその後に吸われた。
今はクラス分けの掲示板に向かう途中、疎らとはいえ生徒もいない訳じゃない。
僕の喘ぎ声に多くの人が振り返り注目を浴びてしまった。
「これで付いたな。」
付いたな…?
付けちゃったの?
再び僕は首を覆った。
「そんなに恥ずかしいのかよ?」
「はっ恥ずかしい。」
「婚約ってだけじゃ足りないな…分かりやすくシャルは俺のだって印が欲しかったんだよ。」
ライアン様と目が合わなかった…。
なんだか…辛そう?
僕はライアン様のだよ。
「ぼ、僕もラ、ライアン様に…付けたい…です。」
「あぁ、付けろよ。」
優しいライアン様。
「あっここでじゃなくて、部屋でゆっくり…。」
「わかった、始業式終わったらな。」
「ぅん。」
あぁ、僕は今とっても幸せです。
神様、この世界に来させてくれてありがとうございます。
「…二人ってさぁ、ここがどこか分かってる?」
うわっ物語の終わりのように神様に感謝の言葉を告げていたのに、エドバルド様の声で現実に引き戻された。
現実は今日僕達は三年生になり、今はほぼ変わらないクラス分けの掲示板前に来ている。
当然そこには僕とライアン様以外にも沢山の人がいて、見渡せばいろんな人と目が合う。
また、やってしまった。
恥ずかしい。
注目されるの苦手なのに。
ライアン様の腕に隠れる仕草を取ってしまった。
頑張って何事もなかったように掲示板でクラスを確認し逃げるように立ち去った。
ライアン様達はAクラスで僕がFクラスのまま、例え変わったとしてもライアン様と同じクラスになるのは無理なことだって分かってる。
変わらないのは僕達のペアだけ。それだけ変わらないのであれば僕は頑張れる。
ふふ。
だって僕達は婚約者なんだから。
僕達は自分達の教室に入った。
二年の時と全く変わらない顔ぶれ…多分。
クラス皆の顔と名前を覚える前に三年生になっちゃった。
一年生の頃から変わらないのに今更名前なんて聞いたら失礼だよね?
それとなく、聞き耳立てながら覚えるしかないかな。
いつものように教室では一人で過ごす。
視界の隅で誰かの視線を感じる…。
そちらを向けば睨むように僕を見ている人物がいた。
あの時の彼だった。
ライアン様に婚約を持ちかけた人…。
謝るのも違うよね…謝ったら僕が立ち聞きしてたのを白状するもので、聞かれたなんて知られたくないよね。
どうしたら良いんだろう。
どうにも出来ないまま講堂に集まり、始業式が始まる。
獣人の検査もあり時間もかかるので椅子が用意されていた。
学園長の挨拶から始まり、担任の紹介に生徒会長である王子の挨拶に新たな生徒会の紹介。
初めて聞く名前ばかりで覚えるのが大変…というより、僕の頭は覚えるのを放棄していた。
壇上に上がった人達で知ってるのはギノフォード先生と王子の名前くらいだった。
王族って名前長いよね…レイモンド殿下?第一王子?なんて呼ぶのが正しいのかな?
シャルマンはレイモンド王子って呼んでたけど、名前を呼ぶ許可貰ってないって誰かが言ってたのは本当かな?
不敬罪で捕らえられたくないから、僕は王子を王子と呼ぶ。
それに僕は今はライアン様の婚約者だもん、他人の婚約者を軽々しく名前なんて呼べないよね。
もう近付かないし名前も呼ばないから、今までの罪が無くなったりしないかな?
僕はもうライアン様しか見ませんから、どうか許してください。
ライアン様の部屋が僕の部屋なんじゃないかってくらい自然に出入りできてしまう。
一度部屋に戻ったが、自分の部屋なのに慣れなかった…ライアン様の部屋方が今では落ち着いてしまう。
制服を着てライアン様に会いに行く。
さっきまで一緒だったのに、姿を見るとドキドキする。
制服姿のライアン様、格好いい。
今日からまた手を繋いで二人で学園に向かう。
周囲の生徒も僕達が一緒に歩くことにもう慣れているはずなのに、数週間休暇を挟むと再び注目を浴びている気がする。
まさか…またっ首?
部屋を出る前に鏡で確認し噛み痕は無かったと判断した。
「よぉ、お二人さん。」
「あっエドバルドさまっおはようございます。」
「おぅ、フィンコック。」
「にゃぁんっ。」
エドバルド様に頬を触られたと思えばそのまま顔が近付き驚いた。
咄嗟にキスされると思い身体が反応し、手を突っぱね距離を取っていた。
び、吃驚した…キスされるかと思った。
「お前っ。」
「悪い悪いつい、可愛くて…それになんだよ、にゃぁんって」
ライアン様が、咄嗟に僕とエドバルド様の間に入った。
エドバルド様はどうしちゃったの?
それに…可愛いって言ったの?
エドバルド様はそんな人だったっけ?
「今、婚約の話で盛り上がってるらしい。」
「えっ?婚約。」
って、僕達の事?
それって自意識過剰かな?
「そっ、ライアンとフィンコック様の…それと…王子とオルセー侯爵令息の二組の婚約話。」
「…王子とオルセー様?」
オルセー様って誰だろう?
同じクラスにそんな人の名前はなかった。
ん?
二人が僕を見てる…なんで?
やっぱり噛み痕が?
両手で首を隠した。
二人は僕を見つめたまま何も言ってくれない。
何?何?何?
僕を置いて二人は歩きだした。
ねぇ、教えて僕の首には噛み痕付いてるの?
不安なままライアン様の後ろを付いていく。
「にゃ゛ん」
首の痕が気になっていると、急に立ち止まるライアン様にぶつかってしまった。
「シャルさっきからどうした?」
「ラ、ライアン様?僕の首に何か付いてるの?」
「あ?何かってなんもねぇだろ?」
「その…キスの痕とか噛んだ痕…。」
だから皆が僕の事を見てるんだよね?
恥ずかしい。
「…手、離して見せてみろ。」
ゆっくり手を離した。
顎を取られ、首を左右に振られじっくり確認してくれてる。
ライアン様の顔が凄く近い。
「にゃぁああん」
首を噛まれその後に吸われた。
今はクラス分けの掲示板に向かう途中、疎らとはいえ生徒もいない訳じゃない。
僕の喘ぎ声に多くの人が振り返り注目を浴びてしまった。
「これで付いたな。」
付いたな…?
付けちゃったの?
再び僕は首を覆った。
「そんなに恥ずかしいのかよ?」
「はっ恥ずかしい。」
「婚約ってだけじゃ足りないな…分かりやすくシャルは俺のだって印が欲しかったんだよ。」
ライアン様と目が合わなかった…。
なんだか…辛そう?
僕はライアン様のだよ。
「ぼ、僕もラ、ライアン様に…付けたい…です。」
「あぁ、付けろよ。」
優しいライアン様。
「あっここでじゃなくて、部屋でゆっくり…。」
「わかった、始業式終わったらな。」
「ぅん。」
あぁ、僕は今とっても幸せです。
神様、この世界に来させてくれてありがとうございます。
「…二人ってさぁ、ここがどこか分かってる?」
うわっ物語の終わりのように神様に感謝の言葉を告げていたのに、エドバルド様の声で現実に引き戻された。
現実は今日僕達は三年生になり、今はほぼ変わらないクラス分けの掲示板前に来ている。
当然そこには僕とライアン様以外にも沢山の人がいて、見渡せばいろんな人と目が合う。
また、やってしまった。
恥ずかしい。
注目されるの苦手なのに。
ライアン様の腕に隠れる仕草を取ってしまった。
頑張って何事もなかったように掲示板でクラスを確認し逃げるように立ち去った。
ライアン様達はAクラスで僕がFクラスのまま、例え変わったとしてもライアン様と同じクラスになるのは無理なことだって分かってる。
変わらないのは僕達のペアだけ。それだけ変わらないのであれば僕は頑張れる。
ふふ。
だって僕達は婚約者なんだから。
僕達は自分達の教室に入った。
二年の時と全く変わらない顔ぶれ…多分。
クラス皆の顔と名前を覚える前に三年生になっちゃった。
一年生の頃から変わらないのに今更名前なんて聞いたら失礼だよね?
それとなく、聞き耳立てながら覚えるしかないかな。
いつものように教室では一人で過ごす。
視界の隅で誰かの視線を感じる…。
そちらを向けば睨むように僕を見ている人物がいた。
あの時の彼だった。
ライアン様に婚約を持ちかけた人…。
謝るのも違うよね…謝ったら僕が立ち聞きしてたのを白状するもので、聞かれたなんて知られたくないよね。
どうしたら良いんだろう。
どうにも出来ないまま講堂に集まり、始業式が始まる。
獣人の検査もあり時間もかかるので椅子が用意されていた。
学園長の挨拶から始まり、担任の紹介に生徒会長である王子の挨拶に新たな生徒会の紹介。
初めて聞く名前ばかりで覚えるのが大変…というより、僕の頭は覚えるのを放棄していた。
壇上に上がった人達で知ってるのはギノフォード先生と王子の名前くらいだった。
王族って名前長いよね…レイモンド殿下?第一王子?なんて呼ぶのが正しいのかな?
シャルマンはレイモンド王子って呼んでたけど、名前を呼ぶ許可貰ってないって誰かが言ってたのは本当かな?
不敬罪で捕らえられたくないから、僕は王子を王子と呼ぶ。
それに僕は今はライアン様の婚約者だもん、他人の婚約者を軽々しく名前なんて呼べないよね。
もう近付かないし名前も呼ばないから、今までの罪が無くなったりしないかな?
僕はもうライアン様しか見ませんから、どうか許してください。
75
あなたにおすすめの小説
売れ残りオメガの従僕なる日々
灰鷹
BL
王弟騎士α(23才)× 地方貴族庶子Ω(18才)
※ 第12回BL大賞では、たくさんの応援をありがとうございました!
ユリウスが暮らすシャマラーン帝国では、平民のオメガは18才になると、宮廷で開かれる選定の儀に参加することが義務付けられている。王族の妾となるオメガを選ぶためのその儀式に参加し、誰にも選ばれずに売れ残ったユリウスは、国王陛下から「第3王弟に謀反の疑いがあるため、身辺を探るように」という密命を受け、オメガ嫌いと噂される第3王弟ラインハルトの従僕になった。
無口で無愛想な彼の優しい一面を知り、任務とは裏腹にラインハルトに惹かれていくユリウスであったが、働き始めて3カ月が過ぎたところで第3王弟殿下が辺境伯令嬢の婿養子になるという噂を聞き、従僕も解雇される。
薄幸な子爵は捻くれて傲慢な公爵に溺愛されて逃げられない
くまだった
BL
アーノルド公爵公子に気に入られようと常に周囲に人がいたが、没落しかけているレイモンドは興味がないようだった。アーノルドはそのことが、面白くなかった。ついにレイモンドが学校を辞めてしまって・・・
捻くれ傲慢公爵→→→→→貧困薄幸没落子爵
最後のほうに主人公では、ないですが人が亡くなるシーンがあります。
地雷の方はお気をつけください。
ムーンライトさんで、先行投稿しています。
感想いただけたら嬉しいです。
待て、妊活より婚活が先だ!
檸なっつ
BL
俺の自慢のバディのシオンは実は伯爵家嫡男だったらしい。
両親を亡くしている孤独なシオンに日頃から婚活を勧めていた俺だが、いよいよシオンは伯爵家を継ぐために結婚しないといけなくなった。よし、お前のためなら俺はなんだって協力するよ!
……って、え?? どこでどうなったのかシオンは婚活をすっ飛ばして妊活をし始める。……なんで相手が俺なんだよ!
**ムーンライトノベルにも掲載しております**
【完結】国に売られた僕は変態皇帝に育てられ寵妃になった
cyan
BL
陛下が町娘に手を出して生まれたのが僕。後宮で虐げられて生活していた僕は、とうとう他国に売られることになった。
一途なシオンと、皇帝のお話。
※どんどん変態度が増すので苦手な方はお気を付けください。
普段「はい」しか言わない僕は、そばに人がいると怖いのに、元マスターが迫ってきて弄ばれている
迷路を跳ぶ狐
BL
全105話*六月十一日に完結する予定です。
読んでいただき、エールやお気に入り、しおりなど、ありがとうございました(*≧∀≦*)
魔法の名手が生み出した失敗作と言われていた僕の処分は、ある日突然決まった。これから捨てられる城に置き去りにされるらしい。
ずっと前から廃棄処分は決まっていたし、殺されるかと思っていたのに、そうならなかったのはよかったんだけど、なぜか僕を嫌っていたはずのマスターまでその城に残っている。
それだけならよかったんだけど、ずっとついてくる。たまにちょっと怖い。
それだけならよかったんだけど、なんだか距離が近い気がする。
勘弁してほしい。
僕は、この人と話すのが、ものすごく怖いんだ。
親友が虎視眈々と僕を囲い込む準備をしていた
こたま
BL
西井朔空(さく)は24歳。IT企業で社会人生活を送っていた。朔空には、高校時代の親友で今も交流のある鹿島絢斗(あやと)がいる。大学時代に起業して財を成したイケメンである。賃貸マンションの配管故障のため部屋が水浸しになり使えなくなった日、絢斗に助けを求めると…美形×平凡と思っている美人の社会人ハッピーエンドBLです。
王様お許しください
nano ひにゃ
BL
魔王様に気に入られる弱小魔物。
気ままに暮らしていた所に突然魔王が城と共に現れ抱かれるようになる。
性描写は予告なく入ります、冒頭からですのでご注意ください。
BLゲームの展開を無視した結果、悪役令息は主人公に溺愛される。
佐倉海斗
BL
この世界が前世の世界で存在したBLゲームに酷似していることをレイド・アクロイドだけが知っている。レイドは主人公の恋を邪魔する敵役であり、通称悪役令息と呼ばれていた。そして破滅する運命にある。……運命のとおりに生きるつもりはなく、主人公や主人公の恋人候補を避けて学園生活を生き抜き、無事に卒業を迎えた。これで、自由な日々が手に入ると思っていたのに。突然、主人公に告白をされてしまう。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる