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二章 ハーレムルート
耳と尻尾
んー眩しい。
カーテンの隙間から陽射しが差す。
もそもそと布団から出で伸びをした。
まるでヨガの猫のポーズのように。
身体が伸びで気持ちいい。
「にゃーん」
まだ言葉は話せないみたいだった。
ガチャ
扉が開き朝食を手にしたギノフォード先生が現れた。
ベッドから飛び降りパタパタと駆け寄る。
「おや?もう身体は平気なんですか?」
言われてみたら、今日は身体が動く。
「にゃぁあん」
普通に返事したいのに、鳴き声しか出ない。
いつ話せるようになるかな?
にゃんにゃんしか言えないのは不便だよ。
小さい子なら可愛くて許されるけど、僕は…。
先生が持ってきてくれた朝食を覗く。
今日はサンドイッチみたい。
美味しそうだなぁ。
「フィンコック、ソファに。」
「にゃん」
「食べながらで良いので聞いてください」
「にゃん」
「昨日も話しましたが、フィンコックは獣人になりました。徐々に回復していくと思いますがハッキリとは私にも分かりません。言葉も焦ることはありませんよ、文献にも獣人が話せなかったとはありませんでしたから。」
「にゃぁあん」
ちょっと安心した。
このまま一生話せないままなのかと怖かった。
「授業で獣人について話しましたが覚えてますか?」
「にゃっにゃにゃにゃ」
あぁ、全く伝わらない。
「大丈夫ですよ、獣人は百年程前を最後に確認されて以来その後は現れてはいません。毎年獣人検査をしていましたが、恒例行事のようなもので本当に現れるなんて思っていませんでした。専門家からも「既に滅んだ」と言われているくらいでした。」
ん?伝わってたのかな?
会話になってる。
「にゃにゃにゃ、にゃんにゃーにゃにゃにゃにゃんにゃんにゃんにゃにゃにゃ?」
質問も出来ない゛っ。
もう、いやっ。
「紙に書きましょうか…どうぞ。」
先生が用意してくれた紙に書くことにした。
僕は本当に獣人なんですか?
「信じられないと思いますが、私には獣人に見えます。」
「にゃにゃにゃにゃ?」
「鏡はご覧になりました?」
「んにゃん?」
「見れば分かりますよ」
ギノフォード先生に促されるまま鏡の前に移動した。
「にゃ゛ー」
ある…ある…あるの。
よく、マンガに出てくるような耳が…。
頭の上ではなく本来僕の耳が有るところに、耳がある。
猫の耳が。
毛むくじゃらの黒い耳がある。
確認のために触ると、触られた感覚がある。
僕の耳が…耳が。
「ふ…ふにゃぁん」
何これ?
「フィンコック、突然で驚きましたよね…大丈夫です。」
突然獣人になった事を目の当たりにして恐怖や不安で涙が溢れてきた。
ギノフォード先生は僕が落ち着くように抱きしめ背中を撫でてくれた。
「…ふっにゃっ…にゃっ…にゃっ…」
「ソファに戻りましょうか。」
優しくソファまで導いてくれ、ギノフォード先生は隣に座った。
先生は先生として僕に優しくしてくれているだけなのに、僕の身体は変だ。
お尻や腰がムズムズする。
イヤらしい身体が嫌になる。
「フィンコック…我慢しなくても良いですよ。」
「にゃにゃにゃ?」
「トイレですよね?」
「にゃ゛にゃ゛っ」
違いますっ。
だけど僕がムズムズしちゃってるのバレてたんだ。
恥ずかしい。
トイレじゃないって言ったら「では、なんです?」って聞かれても困る。
お尻がムズムズしちゃってぇ…なんて言えない。
エッチな生徒って認識されちゃう。
だけど…お尻が。
「フィンコック?」
「にゃにゃにゃにゃにゃ」
首を振って誤魔化した。
「…もしかして…立ってもらっていいですか?」
「にゃにゃ?」
ギノフォード先生と向かい合う形で立ち上がった。
「恥ずかしいかもしれませんが、少しズボンをズラしますよ。」
予想だにしないギノフォード先生の言葉に驚きつつも、先生が生徒にふしだらなことをするはず無いと信じてる。
ギノフォード先生の次の行動が分からず、従うしかなかったがお尻が見られちゃうと思うと恥ずかしくなった。
心臓が壊れそうな程ドキドキする。
いつの間にか僕は目の前の先生の服を掴んでいた。
「やはり。」
何?やはりって何?何がやはりなの?
「にゃぁぁぁあああん」
腰が砕けるような刺激が走り、先生の服を思いっきり握りしめていた。
そうでもしないと倒れるくらいの快感だった。
ねぇ、何が…起きてるの?
「フィンコック…驚くかもしれませんが、貴方には尻尾が有るみたいです。」
「にゃっにゃ?」
身体を捻り確認すると、先生が真っ黒いふよふよしているのを掴んでいた。
「にゃにゃー」
驚いて、先生に抱きつき黒いものと距離を取ろうにも近付いてくる。
僕の尻尾なので当然なんだけど、付いてくることでパニックになった。
「フィンコック落ち着きましょうか。」
「ふぅっにゃぁー」
「尻尾をしまうと窮屈なんでしょう、今はズボンをズラして尻尾を外にだしましょう。」
ムズムズは収まったけど、腰パン以上にズラして履いてるのてズボンはもちろんパンツまで落ちそうで今度はソワソワする。
「少しずつ慣れていかないといけませんね、座れますか?」
「…にゃぁ」
座れた。
座れたけど今度はズラしたズボンとパンツが…。
僕のモノが顔をだしそうで服を引っ張り誤魔化した。
「体調も安定しているので…サンチェスターに会いますか?」
「にゃにゃにゃにゃ?」
「ふっ、えぇ私が許可をだせば。」
あっ、伝わった。
「にゃにゃにゃーん」
甘い鳴き声を出してしまった。
「分かりました、近いうちに呼びます。」
ライアン様に会えるんだ、嬉しいな…嬉しいけど。
ライアン様…僕を受け入れてくれるかな?
「…サンチェスターもフィンコックに会いたがっていたよ、彼を信じなさい。」
先生は僕の不安を瞬時に分かってくれた。
「…にゃん」
先生には僕の気持ちを全て分かってしまうみたい。
にゃんしか言えないのに…。
カーテンの隙間から陽射しが差す。
もそもそと布団から出で伸びをした。
まるでヨガの猫のポーズのように。
身体が伸びで気持ちいい。
「にゃーん」
まだ言葉は話せないみたいだった。
ガチャ
扉が開き朝食を手にしたギノフォード先生が現れた。
ベッドから飛び降りパタパタと駆け寄る。
「おや?もう身体は平気なんですか?」
言われてみたら、今日は身体が動く。
「にゃぁあん」
普通に返事したいのに、鳴き声しか出ない。
いつ話せるようになるかな?
にゃんにゃんしか言えないのは不便だよ。
小さい子なら可愛くて許されるけど、僕は…。
先生が持ってきてくれた朝食を覗く。
今日はサンドイッチみたい。
美味しそうだなぁ。
「フィンコック、ソファに。」
「にゃん」
「食べながらで良いので聞いてください」
「にゃん」
「昨日も話しましたが、フィンコックは獣人になりました。徐々に回復していくと思いますがハッキリとは私にも分かりません。言葉も焦ることはありませんよ、文献にも獣人が話せなかったとはありませんでしたから。」
「にゃぁあん」
ちょっと安心した。
このまま一生話せないままなのかと怖かった。
「授業で獣人について話しましたが覚えてますか?」
「にゃっにゃにゃにゃ」
あぁ、全く伝わらない。
「大丈夫ですよ、獣人は百年程前を最後に確認されて以来その後は現れてはいません。毎年獣人検査をしていましたが、恒例行事のようなもので本当に現れるなんて思っていませんでした。専門家からも「既に滅んだ」と言われているくらいでした。」
ん?伝わってたのかな?
会話になってる。
「にゃにゃにゃ、にゃんにゃーにゃにゃにゃにゃんにゃんにゃんにゃにゃにゃ?」
質問も出来ない゛っ。
もう、いやっ。
「紙に書きましょうか…どうぞ。」
先生が用意してくれた紙に書くことにした。
僕は本当に獣人なんですか?
「信じられないと思いますが、私には獣人に見えます。」
「にゃにゃにゃにゃ?」
「鏡はご覧になりました?」
「んにゃん?」
「見れば分かりますよ」
ギノフォード先生に促されるまま鏡の前に移動した。
「にゃ゛ー」
ある…ある…あるの。
よく、マンガに出てくるような耳が…。
頭の上ではなく本来僕の耳が有るところに、耳がある。
猫の耳が。
毛むくじゃらの黒い耳がある。
確認のために触ると、触られた感覚がある。
僕の耳が…耳が。
「ふ…ふにゃぁん」
何これ?
「フィンコック、突然で驚きましたよね…大丈夫です。」
突然獣人になった事を目の当たりにして恐怖や不安で涙が溢れてきた。
ギノフォード先生は僕が落ち着くように抱きしめ背中を撫でてくれた。
「…ふっにゃっ…にゃっ…にゃっ…」
「ソファに戻りましょうか。」
優しくソファまで導いてくれ、ギノフォード先生は隣に座った。
先生は先生として僕に優しくしてくれているだけなのに、僕の身体は変だ。
お尻や腰がムズムズする。
イヤらしい身体が嫌になる。
「フィンコック…我慢しなくても良いですよ。」
「にゃにゃにゃ?」
「トイレですよね?」
「にゃ゛にゃ゛っ」
違いますっ。
だけど僕がムズムズしちゃってるのバレてたんだ。
恥ずかしい。
トイレじゃないって言ったら「では、なんです?」って聞かれても困る。
お尻がムズムズしちゃってぇ…なんて言えない。
エッチな生徒って認識されちゃう。
だけど…お尻が。
「フィンコック?」
「にゃにゃにゃにゃにゃ」
首を振って誤魔化した。
「…もしかして…立ってもらっていいですか?」
「にゃにゃ?」
ギノフォード先生と向かい合う形で立ち上がった。
「恥ずかしいかもしれませんが、少しズボンをズラしますよ。」
予想だにしないギノフォード先生の言葉に驚きつつも、先生が生徒にふしだらなことをするはず無いと信じてる。
ギノフォード先生の次の行動が分からず、従うしかなかったがお尻が見られちゃうと思うと恥ずかしくなった。
心臓が壊れそうな程ドキドキする。
いつの間にか僕は目の前の先生の服を掴んでいた。
「やはり。」
何?やはりって何?何がやはりなの?
「にゃぁぁぁあああん」
腰が砕けるような刺激が走り、先生の服を思いっきり握りしめていた。
そうでもしないと倒れるくらいの快感だった。
ねぇ、何が…起きてるの?
「フィンコック…驚くかもしれませんが、貴方には尻尾が有るみたいです。」
「にゃっにゃ?」
身体を捻り確認すると、先生が真っ黒いふよふよしているのを掴んでいた。
「にゃにゃー」
驚いて、先生に抱きつき黒いものと距離を取ろうにも近付いてくる。
僕の尻尾なので当然なんだけど、付いてくることでパニックになった。
「フィンコック落ち着きましょうか。」
「ふぅっにゃぁー」
「尻尾をしまうと窮屈なんでしょう、今はズボンをズラして尻尾を外にだしましょう。」
ムズムズは収まったけど、腰パン以上にズラして履いてるのてズボンはもちろんパンツまで落ちそうで今度はソワソワする。
「少しずつ慣れていかないといけませんね、座れますか?」
「…にゃぁ」
座れた。
座れたけど今度はズラしたズボンとパンツが…。
僕のモノが顔をだしそうで服を引っ張り誤魔化した。
「体調も安定しているので…サンチェスターに会いますか?」
「にゃにゃにゃにゃ?」
「ふっ、えぇ私が許可をだせば。」
あっ、伝わった。
「にゃにゃにゃーん」
甘い鳴き声を出してしまった。
「分かりました、近いうちに呼びます。」
ライアン様に会えるんだ、嬉しいな…嬉しいけど。
ライアン様…僕を受け入れてくれるかな?
「…サンチェスターもフィンコックに会いたがっていたよ、彼を信じなさい。」
先生は僕の不安を瞬時に分かってくれた。
「…にゃん」
先生には僕の気持ちを全て分かってしまうみたい。
にゃんしか言えないのに…。
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