82 / 414
二章 ハーレムルート
麻薬のような愛情
「そうでした、今日はお客様が来ますよ。」
「にゃにゃにゃにゃにゃ?」
「もう、来ているでしょうから待っていてください。」
先生は出ていってしまった。
お客様ってライアン様かな?
ワクワクする。
がちゃ
ギノフォード先生が現れ、続いて見知った三人が入ってきた。
「「「シャルッ」」」
お父様とお母様、お兄様だった。
駆け寄れば皆が抱きしめてくれた。
「にゃーん、にゃーん」
嬉しくて言葉ではなく猫の様に鳴いていた。
「シャルッ…」
「なんて可愛い鳴き声。可愛いシャルがもっと可愛くなったね。」
「………」
ドミニクお兄様はお母様の言葉に頷いた。
「にゃーん」
お母様に抱きしめられ、ドミニクお兄様に頭を撫でられ、お父様は僕の背中を撫でてくれた。
中身も姿も変わっても僕を家族として受け入れようとしてくれる…。
「ふっふぅぇえ…ふぅえっ」
みんなの優しさが嬉しくて涙が溢れる。
こんな姿になっても受け入れてくれる優しい家族。
「あぁあ、大丈夫、大丈夫。」
お母様が強く抱きしめてくれる。
「私は席を外します。」
ギノフォード先生は気を遣って部屋を後にした。
家族だけの空間にしてくれたみたいだけど…。
僕は何処かで三人のことを家族と思って良いのか不安な気持ちがあった。
それなのに、皆は本当に僕を心配してくれている…。
わざわざ朝早く来てくれて…公爵って立場は忙しいはずなのに…。
僕は…僕は…。
「ふっふにゃーん、ふにゃーん」
先程よりも大きな声で泣いてしまった。
心が解放されたのかも。
僕が落ち着く頃には皆は冷静で、寧ろ僕が一番取り乱してしまっていた。
ソファに座り、皆を確認するのが恥ずかしかった。
「身体の方は平気?」
向かいに座るお父様は心配な表情で僕を窺う。
おっきくて、一見強面なのに凄く優しい。
「にゃん」
「食欲は?ちゃんと食べてるのか」
お兄様はお父様そっくりでなんだか和んでしまう。
「にゃん」
「なにか欲しいものはある?」
お母様は前回の時から僕を甘やかしてくれる。
この優しさに甘えたらダメダメ人間になっちゃいそう。
「んーにゃにゃ…にゃにゃ?」
「欲しいものがあれば、手紙を頂戴。すぐに用意するから」
「にゃん」
「あぁ、なんて可愛いんだ」
「本当に可愛い」
「かわいい」
三人とも僕を溺愛してくれる。
獣人になる前から愛されているとは思ったが、今日は以前と比べ物にならないくらい甘やかされてる気がする。
どの世界でも獣耳は人気なのかな?
「ふにゃぁん」
「す、すまん…大丈夫か?」
耳を触られた瞬間、身体から力が抜け変な鳴き声を上げてしまった。
耳を触っていたお兄様も僕の鳴き声に驚いていた。
「ふにゃっにゃにゃにゃにゃん」
首を振った。
「耳は敏感なんじゃないか?」
「そうかもしれないね。」
「…気を付ける。」
僕が変な声出しちゃったのに…。
お兄様が悪いことになっちゃった。
「うちの子は可愛いと思っていたが、「特別」に可愛かったんだな。」
「そうだね、可愛いのは知ってたけど「特別」だったなんてね。」
「うんうん。」
僕が獣人でも良いってことかな?
「うちの子は究極に可愛いから、これから沢山愛人立候補が出るかもしれんな。」
「そうだね、婚約者がいてもこんな可愛いシャルなら愛人にしてくれって人間が沢山現れそう。」
「そんな奴ら、俺が叩き潰す。」
皆、親バカ?兄バカ?過ぎませんか?
お兄様はなんだか物騒な発言になってます。
だけど…皆の愛に幸せを感じる。
「安心しなさい、変な輩は私が払い除ける。」
「王族であってもね。」
お父様もお母様も笑顔が少し怖いように感じた…特にお母様が。
「シャル、お前はなにも心配するな。」
「…にゃん」
お兄様に抱きつくと安心できた。
胸の鼓動が気持ちいい。
「んっ擽ったいな。」
「ふにゃにゃぁ?」
抱き付いてお兄様の胸に僕の匂いを着けたいって本能から命令され、頭を擦り付けていたので擽ったかったみたい。
お兄様を困らせていたと知り離れようとしたが、逆に強く抱きしめられた。
「弟のお前は俺が守る」
「ふにゃぁぁ」
嬉しくてお兄様の胸に収まった。
「シャル私のところにも来なさい。」
「いやっ僕の所だ。さぁ、お母様の所に。」
「…っふふ」
獣人になっても変わらない皆が嬉しくて、僕の方が獣人になって変わってしまった。
人肌が恋しいのか、スキンシップ多めで甘えてしまう。
それを許してくれる人達に囲まれて、どんどんダメダメになってしまう。
本物のシャルマンがワガママになってしまうのも分かる。
この家族は麻薬のように僕をダメにしていく。
彼らの愛に溺れたい。
「にゃにゃにゃにゃにゃ?」
「もう、来ているでしょうから待っていてください。」
先生は出ていってしまった。
お客様ってライアン様かな?
ワクワクする。
がちゃ
ギノフォード先生が現れ、続いて見知った三人が入ってきた。
「「「シャルッ」」」
お父様とお母様、お兄様だった。
駆け寄れば皆が抱きしめてくれた。
「にゃーん、にゃーん」
嬉しくて言葉ではなく猫の様に鳴いていた。
「シャルッ…」
「なんて可愛い鳴き声。可愛いシャルがもっと可愛くなったね。」
「………」
ドミニクお兄様はお母様の言葉に頷いた。
「にゃーん」
お母様に抱きしめられ、ドミニクお兄様に頭を撫でられ、お父様は僕の背中を撫でてくれた。
中身も姿も変わっても僕を家族として受け入れようとしてくれる…。
「ふっふぅぇえ…ふぅえっ」
みんなの優しさが嬉しくて涙が溢れる。
こんな姿になっても受け入れてくれる優しい家族。
「あぁあ、大丈夫、大丈夫。」
お母様が強く抱きしめてくれる。
「私は席を外します。」
ギノフォード先生は気を遣って部屋を後にした。
家族だけの空間にしてくれたみたいだけど…。
僕は何処かで三人のことを家族と思って良いのか不安な気持ちがあった。
それなのに、皆は本当に僕を心配してくれている…。
わざわざ朝早く来てくれて…公爵って立場は忙しいはずなのに…。
僕は…僕は…。
「ふっふにゃーん、ふにゃーん」
先程よりも大きな声で泣いてしまった。
心が解放されたのかも。
僕が落ち着く頃には皆は冷静で、寧ろ僕が一番取り乱してしまっていた。
ソファに座り、皆を確認するのが恥ずかしかった。
「身体の方は平気?」
向かいに座るお父様は心配な表情で僕を窺う。
おっきくて、一見強面なのに凄く優しい。
「にゃん」
「食欲は?ちゃんと食べてるのか」
お兄様はお父様そっくりでなんだか和んでしまう。
「にゃん」
「なにか欲しいものはある?」
お母様は前回の時から僕を甘やかしてくれる。
この優しさに甘えたらダメダメ人間になっちゃいそう。
「んーにゃにゃ…にゃにゃ?」
「欲しいものがあれば、手紙を頂戴。すぐに用意するから」
「にゃん」
「あぁ、なんて可愛いんだ」
「本当に可愛い」
「かわいい」
三人とも僕を溺愛してくれる。
獣人になる前から愛されているとは思ったが、今日は以前と比べ物にならないくらい甘やかされてる気がする。
どの世界でも獣耳は人気なのかな?
「ふにゃぁん」
「す、すまん…大丈夫か?」
耳を触られた瞬間、身体から力が抜け変な鳴き声を上げてしまった。
耳を触っていたお兄様も僕の鳴き声に驚いていた。
「ふにゃっにゃにゃにゃにゃん」
首を振った。
「耳は敏感なんじゃないか?」
「そうかもしれないね。」
「…気を付ける。」
僕が変な声出しちゃったのに…。
お兄様が悪いことになっちゃった。
「うちの子は可愛いと思っていたが、「特別」に可愛かったんだな。」
「そうだね、可愛いのは知ってたけど「特別」だったなんてね。」
「うんうん。」
僕が獣人でも良いってことかな?
「うちの子は究極に可愛いから、これから沢山愛人立候補が出るかもしれんな。」
「そうだね、婚約者がいてもこんな可愛いシャルなら愛人にしてくれって人間が沢山現れそう。」
「そんな奴ら、俺が叩き潰す。」
皆、親バカ?兄バカ?過ぎませんか?
お兄様はなんだか物騒な発言になってます。
だけど…皆の愛に幸せを感じる。
「安心しなさい、変な輩は私が払い除ける。」
「王族であってもね。」
お父様もお母様も笑顔が少し怖いように感じた…特にお母様が。
「シャル、お前はなにも心配するな。」
「…にゃん」
お兄様に抱きつくと安心できた。
胸の鼓動が気持ちいい。
「んっ擽ったいな。」
「ふにゃにゃぁ?」
抱き付いてお兄様の胸に僕の匂いを着けたいって本能から命令され、頭を擦り付けていたので擽ったかったみたい。
お兄様を困らせていたと知り離れようとしたが、逆に強く抱きしめられた。
「弟のお前は俺が守る」
「ふにゃぁぁ」
嬉しくてお兄様の胸に収まった。
「シャル私のところにも来なさい。」
「いやっ僕の所だ。さぁ、お母様の所に。」
「…っふふ」
獣人になっても変わらない皆が嬉しくて、僕の方が獣人になって変わってしまった。
人肌が恋しいのか、スキンシップ多めで甘えてしまう。
それを許してくれる人達に囲まれて、どんどんダメダメになってしまう。
本物のシャルマンがワガママになってしまうのも分かる。
この家族は麻薬のように僕をダメにしていく。
彼らの愛に溺れたい。
あなたにおすすめの小説
【完結】国に売られた僕は変態皇帝に育てられ寵妃になった
cyan
BL
陛下が町娘に手を出して生まれたのが僕。後宮で虐げられて生活していた僕は、とうとう他国に売られることになった。
一途なシオンと、皇帝のお話。
※どんどん変態度が増すので苦手な方はお気を付けください。
「大人扱いしていい?」〜純情当主、執務室で策士な従兄の『相性確認』にハメられる〜
中山(ほ)
BL
「ルイン、少し口開けてみて」
仕事終わりの静かな執務室。
差し入れの食事と、ポーションの瓶。
信頼していた従兄のトロンに誘われるまま、
ルインは「大人の相性確認」を始めることになる。
お荷物な俺、独り立ちしようとしたら押し倒されていた
やまくる実
BL
異世界ファンタジー、ゲーム内の様な世界観。
俺は幼なじみのロイの事が好きだった。だけど俺は能力が低く、アイツのお荷物にしかなっていない。
独り立ちしようとして執着激しい攻めにガッツリ押し倒されてしまう話。
好きな相手に冷たくしてしまう拗らせ執着攻め✖️自己肯定感の低い鈍感受け
ムーンライトノベルズにも掲載しています。
挿絵をchat gptに作成してもらいました(*'▽'*)
王様お許しください
nano ひにゃ
BL
魔王様に気に入られる弱小魔物。
気ままに暮らしていた所に突然魔王が城と共に現れ抱かれるようになる。
性描写は予告なく入ります、冒頭からですのでご注意ください。
悪役令嬢の兄、閨の講義をする。
猫宮乾
BL
ある日前世の記憶がよみがえり、自分が悪役令嬢の兄だと気づいた僕(フェルナ)。断罪してくる王太子にはなるべく近づかないで過ごすと決め、万が一に備えて語学の勉強に励んでいたら、ある日閨の講義を頼まれる。
「今夜は、ずっと繋がっていたい」というから頷いた結果。
猫宮乾
BL
異世界転移(転生)したワタルが現地の魔術師ユーグと恋人になって、致しているお話です。9割性描写です。※自サイトからの転載です。サイトにこの二人が付き合うまでが置いてありますが、こちら単独でご覧頂けます。
BLゲームの展開を無視した結果、悪役令息は主人公に溺愛される。
佐倉海斗
BL
この世界が前世の世界で存在したBLゲームに酷似していることをレイド・アクロイドだけが知っている。レイドは主人公の恋を邪魔する敵役であり、通称悪役令息と呼ばれていた。そして破滅する運命にある。……運命のとおりに生きるつもりはなく、主人公や主人公の恋人候補を避けて学園生活を生き抜き、無事に卒業を迎えた。これで、自由な日々が手に入ると思っていたのに。突然、主人公に告白をされてしまう。