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二章 ハーレムルート

嫉妬よりも悲しみのがツライ

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ソファまで来ると座るように促されたが先生は立ったままだった。
先生は僕を見下ろすだけで触れてもくれない。

「先生?」

「………」

「先生どうしたの?」

「貴方は私の前でここで何をしたのか覚えてますか?」

「………」

僕が先生の前でソファでしたこと…。
それって…つまり…フレデリック様との…事…だよね?

「ぁっ…それは…その…」

「ここは私だけのものとは思っていません…が…とても悲しかったです。」

「…ぁっ先生っ」

ソファで膝立ちになり手を伸ばした。
先生が弱々しく僕を抱き締めるので、僕の方がぎゅっと力を込めた。
先生が何処かに行かないよう繋ぎ止めたかった。

「先生…僕を捨てないで。」

ぎゅっと抱き締める先生の手に力が入った。

「私が捨てるはずないじゃないですか。」

「………んー」

キスを強請ると先生の香りを感じる。
いつもと違って甘いのに哀しみや苦しみが胸を支配してくる。

「そんなに泣かないでください。」

涙が溢れてくる。

「先生…今悲しいでしょ…先生の感情が…僕にも…」

どうしてなのかはわかんない、わかんないけど…悲しいのはわかる。
先生をそうさせたのは僕だ。

「先生側にいて、もっと抱き締めて…強く。」

僕の言葉通り先生は強く抱き締めてくれた。

「先生っどうしたら先生を繋ぎ止めていられる?」

「私は貴方のものですよ。」

「僕を…離さないで。」

「はい」

「センセっ僕の事もっと欲しがって…僕に触れて。」

「…えぇ」

唇を重ねながら抱き締められお尻を揉まれ、グリグリとあの場所を刺激される。
されるがバスローブが分厚くて物足りない。

「先生…」

「何ですか?」

「して…」

「ん~?」

「直接触って。」 

「わかりました。」

先生が僕を脱がしてくれているので、先生は僕が脱がしていく。
互いに上半身が裸になると吸い寄せられるように先生に抱きつけば、先生も抱き締め返してくれる。

「先生」

名前を呼べば唇が重なる。
すぐに離れてしまいそうになるのを僕が追いかけた。
先生は直ぐに引いて僕から逃げようとしていく。

「先生ダメ終わらないで。」

「…アレッサンドロと呼んでください…今だけは。」

「…んっ、アレッサンドロ先生。」

「先生はいりません。」

「…アレッサンド…ロ?」

良いのかな?
先生を名前で呼ぶなんて…。

「はい」

「アレッサンドロ?」

先生を確認しながら再び呼んだ。

「はい」

「アレッサンドロ…ふふ…アレッサンドロッ。」

にこやかに受け入れてくれる先生が嬉しくて何度も名前を呼んだ。

「二人きりの時は名前で呼んでください。」

「二人きりの時だけ?」

確かに学園で先生を名前で呼んだら婚約者とは言え公私混同なのかもしれない。
けど、先生は僕のって宣言したいよ。

「えぇ、私は先生ですから。」

やっぱりダメみたい。

「ライアン様達の前でも?」

これは単なる疑問。
先生は僕のって宣言の為じゃない。
だって、先生は僕のだもん。

「ん~ふっ、その時は名前で呼んでください。」

含み笑いをして許可が出た。
面白いことでも思い付いたのかな?
それでも名前呼びが許された。

「やったぁ、アレッサンドロッアレッサンドロッアレッサンドロォんぁっ」

口を塞がれてしまった。

もっと沢山名前呼びたかったのに。

だけどキスも好きだから、直ぐ夢中になっちゃった。
先生とするとすぐ気持ち良くなっちゃうんだよね。
唇から離れ首や胸にキスされる。
嬉しいけど、やっぱり唇がいいな。

ソファの背凭れに座らされ、足の間にアレッサンドロが陣取れば、バスローブが開いていく。
足を閉じることが出来ず、先生にバスローブを開かれていき僕のを至近距離で見つめられる。

「センセッ、それ恥ずかしい。」

見られる事に慣れていないそこを、そんな真剣に見て欲しくない。

「アレッサンドロです。」

「あっ…アレッッッサンドロッ」

「はい、エッチの最中は名前で呼んでくださいね。」

「…はぃっセン…アレッサンドロも僕の事特別に呼んで。」

「特別に?」

「うん」

「ん~サンチェスターは既に貴方をシャルと呼んでますよね。グレモンドはシャルマンと…バルデモアはフィンコックですよね…なら私は…シャルマン…ルマン…シャン…ルー…ルゥと呼びましょうか?」

「ルゥ?なんだか猫みたい。」

「貴方は猫でしょ?」

言われて思い出した。
僕は猫獣人だった。

「嫌ですか?」

「ん~呼んでみて。」

「ルゥ?」

「もっと」

「ルゥ、ルゥ、ルゥ…ルゥ」

「んふふ、はいっもっと沢山呼んでっ。」

「ルゥ気に入りましたか?」

「んっ、センセ…アレッサンドロに沢山呼ばれたい。」

「ルゥ」

「んふふ、はいっんっ」

唇が重なると幸福に満たされていく。
さっきまで悲しみに支配されていたけど、今は違う。
心が暖かくなった。
ソファの背凭れからずらされ尾骨辺りで体重を支えながら、お尻を解されていく。
獣人になったからなのかエッチな液が分泌されるようになり、直ぐに相手を受け入れられるようになってしまった。

嬉しいけど恥ずかしい僕の身体。

「アレッサンドロォ、もう頂戴っ。」

「良いですよ、ルゥ。」

ソファでバランスを取りながらアレッサンドロを受け入れていく。

「んひゃぁんんぁあん」

「入れただけで気持ち良さそうな声ですね。」

僕の身体って本当に快楽に弱い。
受け入れただけなのに気持ちいい。

「アレッサンドロの…気持ちいいよ。」

「……ルゥ…」

「んっぁっ」

腰を捕まれグイグイと入ってくる。
バランスが悪くて必死にアレサンドロに掴まりながら耐えた。
ゆっくりと抉るようにされたかと思えば何処かを探すように動かれる。

「あぁぁぁああっん゛…はっぁんそっこ…だっめっ…ああぁぁぁぁああん」

ダメって言ってるのに、同じところをグイグイとされるとおかしくなっちゃう。
腰がビリビリと感じる場所を責められ続けた。

「きゃぁあん…だっ…ぇ…え゛え゛え゛ん゛」

放った後はずるずる座り込むとアレッサンドロとソファに挟まれていた。

「アレッサンドロォ」

甘えるように名前を呼び、気持ち良い余韻に浸っていた。

「狭いですか?」

「だめっ」

離れようとするアレッサンドロを引き留めた。

「離れちゃだめっ。」

「狭くないですか?」

「それが良い。」

「…本当に猫ですね。」

「アレッサンドロ…ぎゅぅって抱き締めて。」

「ふふっはい」

甘い香りに包まれアレッサンドロの胸に凭れた。

「アレッサンドロって子供の頃はなんて呼ばれてたの?」

「子供の頃はアレやアレックスでしたね。」

「アレックス?」

「えぇ」

「アレッサンドロ…アレックス…」

「呼びやすい方で構いませんよ。」

呼びやすいのは…

「…アレックス?」

「えぇ」

「アレックスゥ……ぁっやぁんっんふぅぇっ」

急に下から突き上げられた。

「私はまだイッてませんよ。」

そうだった。
ソファに埋もれながらアレックスに押し潰される。
もう入らないくらい奥に攻められ、息が出来なくなるほど僕の中にアレックスがいて、苦しくて締め付けてしまっていた。
アレックスが「う゛っ」と呻くと僕の中に暖かいものが広がる。

僕のお腹が喜んでるのが分かる。

本能?遺伝子がアレックスを求めてる。

「アレックスッ」

「ルゥ」

「もっと呼んで」

「ルゥ、ルゥ、ルゥ」

アレックスの腕の中って凄く安心するのに、身体の奥がゾクゾクして落ち着かない。
アレックスの子供が欲しいって言ってるみたい。
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