王子よ、貴方が責任取りなさい

天冨 七緒

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聖女候補卒業

喪に服すという意味

 司祭からの手紙によって、教会に出向く。
 そこに呼ばれたのは私だけでない。

「レンス、一ヶ月も経ってないのになんだか久しぶりだね。初めてのお茶会を開催したのに、残念」

 今が喪服中だというのに、理解していないソミールは以前と変わらず元気いっぱい。

「ソミール様は、お変わりなく……」

「あ!! フィーナさんもお久しぶりですね。私、ずっと会いたかったんです。今では私の方が立場が上になっちゃったけど、私は変わらないから。気にせず今まで通り仲良くしようね」

「……そうですね」

「あ! ファヴィちゃん。元気にしてた? 今は、ファヴィちゃんが聖女候補代表なんだよね? 困ったことが合ったらなんでも聞いて。相談に乗るから!!」

「……はい」

「ラヴィちゃん!! どうしたの? もしかして、私に会えて感動してるの? 可愛いなぁ」

「……ソミール様は、お元気そうでなによりです」

「私の心配してくれるの? 優しいなぁ。あっ、ラヴィちゃん……なんだか、お姉さんらしくなったね。あんなに幼かったラヴィちゃんが……成長を感じるよ。大きくなったね」

 勝手に感動するソミール。

「テーアちゃんも元気にしてた? 私がいなくて寂しくて泣いてない?」

「泣いておりません」

「……もう、素直じゃないな。あっ、フィオちゃん。どうしたの? 私に会いたかった?」

「ソミール様……」

「ん? ベッタちゃん!!」

「……ソミール……イリノエ侯爵様……」

「もう、そんな方っ苦しい言い方しなくていいんだよ。今まで通り、ソミールで構わないから。ベッタちゃんは伯爵令嬢で私が侯爵令嬢だけど、友だちに爵位とか関係ないと思ってるよ」

「……そうですか」

 全員、ソミールがイリノエの養女となっているのを知っている。
 私だけでなく、彼女たちにもイリノエ侯爵の家紋が押されたお茶会の招待状は届いたはず。
 今回は断ることはできたが、次は難しいだろう。
 しかも、ほとんどの者が下の立場。
 安易に断れない。
 
「皆には、また日を改めて私のお茶会に招待するから安心してね」

 今日集まったのは聖女候補として聖女を送り、新たな聖女の選定のため。
 変わらないソミールにかき乱されつつも、候補者たちは招集された意味を理解しているので彼女を本気で相手にしたりしない。
 
 そして、司祭が訪れる。
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