41 / 63
ハンカチの行方
しおりを挟む
『二人とも私の為に争うのは止めて……』
自身の為に男子生徒二人が真剣勝負を始める姿に、女子生徒は争いを止める発言をするが表情はなんだか嬉しそう。
「あのセリフ……私も言いたいっ。悪い事リストに追加しないと……」
大会終わりという事もあり、二人はアドレナリンのせいか興奮状態にある。
「大丈夫なのこれ? 」
二人の勝負を楽しんで見学していた私だが、大会とは違いルール度外視になっているように感じこのままでは危険なのではと恐怖を感じた。
『二人共、もうやめてっ……ねぇっ』
彼女を取り合っての勝負だったのに、二人は彼女の言葉に耳を貸さない様子。
というより、聞こえていないのかもしれない。
「これ、誰が止めるの? 」
試合と違って、ここに教師はいない。
彼女にも二人を止められない様子。
先程までの優越感な表情は消え去り、どうしようも出来ない状況に恐怖を感じている。
「だ……誰か、呼びに行かないと……」
『二人共止めなさいっ』
誰かを呼びに行こうとした時、教師が到着する。
『……先生』
勝負している男子生徒の間に割って入るキングズリー。
教師の登場に二人を止めることが出来なかった生徒も安堵の表情。
『邪魔しないでくれ』
『これは真剣勝負なんだ』
教師が現れても、彼女の為の試合を終わらせる気はないようだ。
『いい加減にしなさいっ』
キングズリーは油断していた方の剣を体術を使い華麗に奪い、残り一人も勝負を終わらせまいと剣を振るうも払い除けられていた。
流石教師と言うべきが、キングズリーの剣捌きは美しかった。
剣を奪われた二人は漸く冷静さを取り戻す。
『まったく……』
『二人共ごめんなさい。私が曖昧な態度を取ってしまって……こんなに真剣な二人のどちらかなんて選べないわ……だから私は公平に……先生とパーティーに参加するわ』
「急展開っ」
自身の軽率な行動を反省し涙を見せていたかと思えば、突然キングズリーを引きずり込ませた。
決闘をしていた男子生徒二人もだが、先生も彼女の発言に唖然としている。
公平にと言いながら、彼女はこの場にいる一番いい男を掴み取ったようにしか見えなった。
『ねっ、先生。この場を収める為に、私と参加してください』
ポケットからハンカチを取り出し、キングズリーに差し出す彼女。
『この場を収める為に』という言葉は、かなりの攻撃。
男子生徒二人もキングズリーの返答を食い入るような眼を向けながら待つ。
『断る……二人共、そんなに体力が有り余っているなら競技場の周囲を試合が終わるまで走っていなさい……それに君も、二人が争う事のないよう監視していなさい』
キングズリーは彼女の提案を撥ね退け、三人に指示する。
『『『……はい』』』
『訓練用の剣は私が片付けておく』
『……すみませんでした』
『すみません』
三人はキングズリーの言葉に従い競技場へと戻る。
男子生徒二人は令嬢への熱意が冷めたように見えた……のは、私の願望かもしれない。
三人が去り、キングズリーも歩き出す。
男子生徒が置いて行った剣を拾う仕草をした時、不自然な動きを見せた。
キングズリーが去った後、彼らが試合をしていた場所まで確認に行く。
「あっこれって……」
血の痕を発見。
彼らの血かもしれないが、私はキングズリーの後を追いかけた。
「先生っ」
「アイゼンハワー、どうした? 」
キングズリーに返答することなく、彼の腕を確認した。
「これ……」
彼の腕には八センチ程の真新しい切り傷があった。
「剣の片付けの最中にやってしまった」
キングズリーが彼らを発見する前から私が全てを目撃していたのを知らない。
「……嘘つき。見てました……全部」
「……そうか……もう、問題ない」
「そうですか……」
許可と取ることなくキングズリーの傷にハンカチで応急手当をした。
「……悪いな」
「いえ……先生も大変なんですね。あんな現場を収めなければならないなんて」
「教師だからな」
「それは教師の仕事なんですか? 」
「不安定な時期にある生徒を導くのが教師の務めだ」
「……大変ですね」
「ん? なんだこの……柄は……」
「それは、平和の象徴の木に止まる鳥」
「木と鳥……木と……鳥……」
「なんですか? 何か言いたいことでも? 」
「……才能ないな」
「うわっ、はっきり言った。分かってたけど……分かっていましたけど、そんなにはっきり言います? 」
「すまん……つい……」
「いいですよ。どうせ永久封印のハンカチだったので使い道ができて良かったです。汚れたので燃やしてくれて構いませんので。絶対に返さないでくださいね」
「まさか、このハンカチって……」
「なんですか? 」
「刺繍の課題のハンカチなのか? 」
「そうですけど」
「……パーティーはどうするんだ? まぁ、ハンカチが必ずパーティーのパートナーの条件ではないが……」
「パーティーに参加するつもりありませんので、問題ありません」
「誰も誘ってないのか? 」
「はい」
「誰にも誘われてないのか? 」
「……はい」
つい忘れていた人物を思い出してしまい、間を作ってしまった。
「誰かに誘われていたんじゃないのか? 」
「……元婚約者にハンカチを強請られました」
「元……ジャイルズ・アンダーソンか? 」
「はい」
「渡すのか? 」
「今、先生に渡しました」
「あっ……返すか? 」
「血に濡れたハンカチを? 」
「……すまん」
「いいんです。先程も言いましたが、私はパーティーに参加するつもりはないんで。先生もこの後ちゃんとした手当を受けてくださいね。それじゃっ」
これ以上ハンカチとパーティーの話をしたくなかったので強制的に会話を終わらせ、その場を去った。
「……ハンカチ……んふっ……へぇ~」
私達を遠くから眺めていた人物に私は気が付かなかった。
本日の一言日記。
「私の為に喧嘩は止めて」……私が言いたかった。
主役を奪われてしまって悔しい。
いつか言ってやりたい。
自身の為に男子生徒二人が真剣勝負を始める姿に、女子生徒は争いを止める発言をするが表情はなんだか嬉しそう。
「あのセリフ……私も言いたいっ。悪い事リストに追加しないと……」
大会終わりという事もあり、二人はアドレナリンのせいか興奮状態にある。
「大丈夫なのこれ? 」
二人の勝負を楽しんで見学していた私だが、大会とは違いルール度外視になっているように感じこのままでは危険なのではと恐怖を感じた。
『二人共、もうやめてっ……ねぇっ』
彼女を取り合っての勝負だったのに、二人は彼女の言葉に耳を貸さない様子。
というより、聞こえていないのかもしれない。
「これ、誰が止めるの? 」
試合と違って、ここに教師はいない。
彼女にも二人を止められない様子。
先程までの優越感な表情は消え去り、どうしようも出来ない状況に恐怖を感じている。
「だ……誰か、呼びに行かないと……」
『二人共止めなさいっ』
誰かを呼びに行こうとした時、教師が到着する。
『……先生』
勝負している男子生徒の間に割って入るキングズリー。
教師の登場に二人を止めることが出来なかった生徒も安堵の表情。
『邪魔しないでくれ』
『これは真剣勝負なんだ』
教師が現れても、彼女の為の試合を終わらせる気はないようだ。
『いい加減にしなさいっ』
キングズリーは油断していた方の剣を体術を使い華麗に奪い、残り一人も勝負を終わらせまいと剣を振るうも払い除けられていた。
流石教師と言うべきが、キングズリーの剣捌きは美しかった。
剣を奪われた二人は漸く冷静さを取り戻す。
『まったく……』
『二人共ごめんなさい。私が曖昧な態度を取ってしまって……こんなに真剣な二人のどちらかなんて選べないわ……だから私は公平に……先生とパーティーに参加するわ』
「急展開っ」
自身の軽率な行動を反省し涙を見せていたかと思えば、突然キングズリーを引きずり込ませた。
決闘をしていた男子生徒二人もだが、先生も彼女の発言に唖然としている。
公平にと言いながら、彼女はこの場にいる一番いい男を掴み取ったようにしか見えなった。
『ねっ、先生。この場を収める為に、私と参加してください』
ポケットからハンカチを取り出し、キングズリーに差し出す彼女。
『この場を収める為に』という言葉は、かなりの攻撃。
男子生徒二人もキングズリーの返答を食い入るような眼を向けながら待つ。
『断る……二人共、そんなに体力が有り余っているなら競技場の周囲を試合が終わるまで走っていなさい……それに君も、二人が争う事のないよう監視していなさい』
キングズリーは彼女の提案を撥ね退け、三人に指示する。
『『『……はい』』』
『訓練用の剣は私が片付けておく』
『……すみませんでした』
『すみません』
三人はキングズリーの言葉に従い競技場へと戻る。
男子生徒二人は令嬢への熱意が冷めたように見えた……のは、私の願望かもしれない。
三人が去り、キングズリーも歩き出す。
男子生徒が置いて行った剣を拾う仕草をした時、不自然な動きを見せた。
キングズリーが去った後、彼らが試合をしていた場所まで確認に行く。
「あっこれって……」
血の痕を発見。
彼らの血かもしれないが、私はキングズリーの後を追いかけた。
「先生っ」
「アイゼンハワー、どうした? 」
キングズリーに返答することなく、彼の腕を確認した。
「これ……」
彼の腕には八センチ程の真新しい切り傷があった。
「剣の片付けの最中にやってしまった」
キングズリーが彼らを発見する前から私が全てを目撃していたのを知らない。
「……嘘つき。見てました……全部」
「……そうか……もう、問題ない」
「そうですか……」
許可と取ることなくキングズリーの傷にハンカチで応急手当をした。
「……悪いな」
「いえ……先生も大変なんですね。あんな現場を収めなければならないなんて」
「教師だからな」
「それは教師の仕事なんですか? 」
「不安定な時期にある生徒を導くのが教師の務めだ」
「……大変ですね」
「ん? なんだこの……柄は……」
「それは、平和の象徴の木に止まる鳥」
「木と鳥……木と……鳥……」
「なんですか? 何か言いたいことでも? 」
「……才能ないな」
「うわっ、はっきり言った。分かってたけど……分かっていましたけど、そんなにはっきり言います? 」
「すまん……つい……」
「いいですよ。どうせ永久封印のハンカチだったので使い道ができて良かったです。汚れたので燃やしてくれて構いませんので。絶対に返さないでくださいね」
「まさか、このハンカチって……」
「なんですか? 」
「刺繍の課題のハンカチなのか? 」
「そうですけど」
「……パーティーはどうするんだ? まぁ、ハンカチが必ずパーティーのパートナーの条件ではないが……」
「パーティーに参加するつもりありませんので、問題ありません」
「誰も誘ってないのか? 」
「はい」
「誰にも誘われてないのか? 」
「……はい」
つい忘れていた人物を思い出してしまい、間を作ってしまった。
「誰かに誘われていたんじゃないのか? 」
「……元婚約者にハンカチを強請られました」
「元……ジャイルズ・アンダーソンか? 」
「はい」
「渡すのか? 」
「今、先生に渡しました」
「あっ……返すか? 」
「血に濡れたハンカチを? 」
「……すまん」
「いいんです。先程も言いましたが、私はパーティーに参加するつもりはないんで。先生もこの後ちゃんとした手当を受けてくださいね。それじゃっ」
これ以上ハンカチとパーティーの話をしたくなかったので強制的に会話を終わらせ、その場を去った。
「……ハンカチ……んふっ……へぇ~」
私達を遠くから眺めていた人物に私は気が付かなかった。
本日の一言日記。
「私の為に喧嘩は止めて」……私が言いたかった。
主役を奪われてしまって悔しい。
いつか言ってやりたい。
773
あなたにおすすめの小説
前世の記憶が蘇ったので、身を引いてのんびり過ごすことにします
柚木ゆず
恋愛
※明日(3月6日)より、もうひとつのエピローグと番外編の投稿を始めさせていただきます。
我が儘で強引で性格が非常に悪い、筆頭侯爵家の嫡男アルノー。そんな彼を伯爵令嬢エレーヌは『ブレずに力強く引っ張ってくださる自信に満ちた方』と狂信的に愛し、アルノーが自ら選んだ5人の婚約者候補の1人として、アルノーに選んでもらえるよう3年間必死に自分を磨き続けていました。
けれどある日無理がたたり、倒れて後頭部を打ったことで前世の記憶が覚醒。それによって冷静に物事を見られるようになり、ようやくアルノーは滅茶苦茶な人間だと気付いたのでした。
「オレの婚約者候補になれと言ってきて、それを光栄に思えだとか……。倒れたのに心配をしてくださらないどころか、異常が残っていたら候補者から脱落させると言い出すとか……。そんな方に夢中になっていただなんて、私はなんて愚かなのかしら」
そのためエレーヌは即座に、候補者を辞退。その出来事が切っ掛けとなって、エレーヌの人生は明るいものへと変化してゆくことになるのでした。
わたしとの約束を守るために留学をしていた幼馴染が、知らない女性を連れて戻ってきました
柚木ゆず
恋愛
「リュクレースを世界の誰よりも幸せにするって約束を果たすには、もっと箔をつけないといけない。そのために俺、留学することにしたんだ」
名門と呼ばれている学院に入学して優秀な成績を収め、生徒会長に就任する。わたしの婚約者であるナズアリエ伯爵家の嫡男ラウルは、その2つの目標を実現するため2年前に隣国に渡りました。
そんなラウルは長期休みになっても帰国しないほど熱心に勉学に励み、成績は常に学年1位をキープ。そういった部分が評価されてついに、一番の目標だった生徒会長への就任という快挙を成し遂げたのでした。
《リュクレース、ついにやったよ! 家への報告も兼ねて2週間後に一旦帰国するから、その時に会おうね!!》
ラウルから送られてきた手紙にはそういったことが記されていて、手紙を受け取った日からずっと再会を楽しみにしていました。
でも――。
およそ2年ぶりに帰ってきたラウルは終始上から目線で振る舞うようになっていて、しかも見ず知らずの女性と一緒だったのです。
そういった別人のような態度と、予想外の事態に困惑していると――。そんなわたしに対して彼は、平然とこんなことを言い放ったのでした。
「この間はああ言っていたけど、リュクレースと結んでいる婚約は解消する。こちらにいらっしゃるマリレーヌ様が、俺の新たな婚約者だ」
※8月5日に追記させていただきました。
少なくとも今週末まではできるだけ安静にした方がいいとのことで、しばらくしっかりとしたお礼(お返事)ができないため感想欄を閉じさせていただいております。
もうすぐ婚約破棄を宣告できるようになるから、あと少しだけ辛抱しておくれ。そう書かれた手紙が、婚約者から届きました
柚木ゆず
恋愛
《もうすぐアンナに婚約の破棄を宣告できるようになる。そうしたらいつでも会えるようになるから、あと少しだけ辛抱しておくれ》
最近お忙しく、めっきり会えなくなってしまった婚約者のロマニ様。そんなロマニ様から届いた私アンナへのお手紙には、そういった内容が記されていました。
そのため、詳しいお話を伺うべくレルザー侯爵邸に――ロマニ様のもとへ向かおうとしていた、そんな時でした。ロマニ様の双子の弟であるダヴィッド様が突然ご来訪され、予想だにしなかったことを仰られ始めたのでした。
お姉様、今度は貴方の恋人をもらいますわ。何でも奪っていく妹はそう言っていますが、その方は私の恋人ではありませんよ?
柚木ゆず
恋愛
「すでに気付いているんですのよ。わたくしやお父様やお母様に隠れて、交際を行っていることに」
「ダーファルズ伯爵家のエドモン様は、雄々しく素敵な御方。お顔も財力も最上級な方で、興味を持ちましたの。好きに、なってしまいましたの」
私のものを何でも欲しがる、妹のニネット。今度は物ではなく人を欲しがり始め、エドモン様をもらうと言い出しました。
確かに私は、家族に隠れて交際を行っているのですが――。その方は、私にしつこく言い寄ってきていた人。恋人はエドモン様ではなく、エズラル侯爵家のフレデリク様なのです。
どうやらニネットは大きな勘違いをしているらしく、自身を溺愛するお父様とお母様の力を借りて、そんなエドモン様にアプローチをしてゆくみたいです。
どうやらこのパーティーは、婚約を破棄された私を嘲笑うために開かれたようです。でも私は破棄されて幸せなので、気にせず楽しませてもらいますね
柚木ゆず
恋愛
※今後は不定期という形ではありますが、番外編を投稿させていただきます。
あらゆる手を使われて参加を余儀なくされた、侯爵令嬢ヴァイオレット様主催のパーティー。この会には、先日婚約を破棄された私を嗤う目的があるみたいです。
けれど実は元婚約者様への好意はまったくなく、私は婚約破棄を心から喜んでいました。
そのため何を言われてもダメージはなくて、しかもこのパーティーは侯爵邸で行われる豪華なもの。高級ビュッフェなど男爵令嬢の私が普段体験できないことが沢山あるので、今夜はパーティーを楽しみたいと思います。
酒の席での戯言ですのよ。
ぽんぽこ狸
恋愛
成人前の令嬢であるリディアは、婚約者であるオーウェンの部屋から聞こえてくる自分の悪口にただ耳を澄ませていた。
何度もやめてほしいと言っていて、両親にも訴えているのに彼らは総じて酒の席での戯言だから流せばいいと口にする。
そんな彼らに、リディアは成人を迎えた日の晩餐会で、仕返しをするのだった。
姉のものを欲しがる性悪な妹に、墓穴を掘らせてみることにした
柚木ゆず
恋愛
僕の婚約者であるロゼの家族は、困った人ばかりだった。
異母妹のアメリはロゼの物を欲しがって平然と奪い取り、継母ベルは実子だけを甘やかす。父親であるトムはベルに夢中で、そのためアメリの味方ばかりする。
――そんな人達でも、家族ですので――。
それでもロゼは我慢していたのだけれど、その日、アメリ達は一線を越えてしまった。
「マエル様を欲しくなったの。お姉様の婚約者を頂戴」
「邪魔をすれば、ここにあるユリのアクセサリーを壊すわよ?」
アメリとベルは自分達の都合でこの婚約を解消させようとして、ロゼが拒否をしたら亡き母の形見を使って脅迫を始めたらしいのだ。
僕に迷惑をかけようとしたことと、形見を取り上げられたこと。それによってロゼはついに怒り、僕が我慢している理由もなくなった。
だからこれから、君達にこれまでのお礼をすることにしたんだ。アメリ、ベル、そしてトム。どうぞお楽しみに。
俺はお前ではなく、彼女を一生涯愛し護り続けると決めたんだ! そう仰られた元婚約者様へ。貴方が愛する人が、夜会で大問題を起こしたようですよ?
柚木ゆず
恋愛
※9月20日、本編完結いたしました。明日21日より番外編として、ジェラール親子とマリエット親子の、最後のざまぁに関するお話を投稿させていただきます。
お前の家ティレア家は、財の力で爵位を得た新興貴族だ! そんな歴史も品もない家に生まれた女が、名家に生まれた俺に相応しいはずがない! 俺はどうして気付かなかったんだ――。
婚約中に心変わりをされたクレランズ伯爵家のジェラール様は、沢山の暴言を口にしたあと、一方的に婚約の解消を宣言しました。
そうしてジェラール様はわたしのもとを去り、曰く『お前と違って貴族然とした女性』であり『気品溢れる女性』な方と新たに婚約を結ばれたのですが――
ジェラール様。貴方の婚約者であるマリエット様が、侯爵家主催の夜会で大問題を起こしてしまったみたいですよ?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる