男子校に入学しても絶対そっち側には行かないって思っていたのに、助けてくれた先輩が気になってます

天冨 七緒

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たった3週間

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たったの三週間。
昼休みは逢えるんだ大丈夫。
その間しっかり勉強しなきゃ。
夏休みに補習なんて絶対嫌。
勉強勉強勉強。

「最近なんだか目付き悪くない?」

ムッ。
俺にそう声をかけるのなんて功刀くらいだ。

「……」

「態度も悪くない?」

解ってる。
解ってるけど、余裕がないの。
先輩とやっと両思い?的なものになったのに、お預けされて辛いの。
もっとイチャイチャしたいのに、全くなんだよ~。
膝枕だけが至福の時間。
あ~もっと先輩に会いたいよ。
頑張って勉強に集中するけど。
発作的に思い出す。
先輩病。
どうしたら良いのか分かんない。

「欲求不満か?」

「………」

「それで集中力切らしてるんなら、会ってヤって来れば?」

「や、ヤルだなんて。なんて事をっ」

綺麗な顔してなんて事を言うんだこの人は。
実際、会いたいよ。
会いたいけどさっ。
なんだか、お尻もムズムズする。
だけど俺からなんて…
先に先輩を断ったのは俺だ。
なのに、俺が欲求不満だからHしてなんて言えるわけがない。
今では我慢比べのようだ。

「勉強する」

「そっ」

「だから功刀、放課後教えて」

可愛い子ぶって首をかしげてお願いのポーズだ。

「いいよ」

「やったー」

功刀本当にいい奴。
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